【本日紹介の一冊】
『やくざは本当に「必要悪」だったのか』(講談社+α新書、溝口 敦・著)
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【エピソード概要】
やくざという「管理された悪」が消えた後、日本の治安に何が起きているのか。やくざの貧困化、警察による排除、そしてやくざがいなくなった空白地帯に這い込む制御不能な悪。ヤクザ取材50年、溝口敦の警告を読み解く。
【チャプター】
() オープニング
() 「管理された悪」の終わりと「野放しの悪」の始まり
() やくざの平均年収は
() 親分・子分にかわる採用形態
() やくざに刺されても筆を折らなかった著者
() トクリュウとは何か
() 刑務所が最後のセーフティネット
() 「悪」を社会に再統合できるか
【出演】
プレゼンター :栗下 直也
ナビゲーター :首藤 淳哉
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サマリー
本エピソードでは、溝口敦氏の著書『やくざは本当に「必要悪」だったのか』を基に、日本の治安がどのように変化しているのかを深掘りする。かつて「管理された悪」として一定の秩序を保っていたとされるヤクザが、貧困化や警察による締め付けにより衰退し、その空白地帯に「野放しの悪」、すなわち「特流」と呼ばれる制御不能な犯罪集団が台頭している現状が語られる。ヤクザの平均年収がバブル期には1500万円あったものが、現在では非課税世帯レベルにまで落ち込んでいるという衝撃的なデータが示される。さらに、親分子分の関係に代わる新たな組織形態として「メンバーシップ制」が登場し、法律の網をかいくぐろうとするヤクザの必死の模索が描かれる。著者は、ヤクザを単に排除するだけでは問題は解決せず、元組員の社会復帰を妨げる寛容さの欠如が、刑務所のコスト増大や新たな犯罪の温床となっていると警鐘を鳴らす。最終的に、この問題はヤクザだけでなく、社会全体の「悪」との向き合い方、再統合のあり方を問うものであると結論づけられる。