月が綺麗ですねの文化的背景
英語教師でもあった夏目漱石が、I love youを月が綺麗ですねって訳した話あるじゃないですか。
これ教科書とかには載ってないんですけど、ネットの民である皆さんはまあだいたい知ってるかなって思うんですよ。
純粋に素敵な翻訳だなーとか思うんですけど、その一方で一つね、放置しておくにはちょっと厄介な問題があるなーって思ってまして。
それは本当に月が綺麗な時、僕たちはどうすればいいのかっていう問題ですよね。
ふと空を見上げて、あー月が綺麗だなーって思って、それを誰かに言ったとするじゃないですか。
そしたら、え、何?告白?だの?夏目漱石だったらあなたが好きですって意味だよみたいな、月が綺麗なこと以外の要素で突っ込まれちゃうわけじゃないですか。
これはもうね、日本国憲法第21条、表現の自由が侵害されていると言っても過言ではないわけです。
令和の時代にね、そんな統制が敷かれてるなんてこれはゆゆしき時代なわけじゃないですか。
似たような事例で言えば、ズボンをパンツと呼び出したこと。これも大問題ですよね。
ズボンがパンツになったせいで、僕のパンツがもうどこかに消えてしまっているわけですよ。
ズボンがパンツならパンツは何と呼べばいいのか。
パンツとパンツのイントネーションの違いとかね、大きい顔で主張されますけど、
ピアノとピアノで別の楽器を表現しますって言い出したら、おかしいじゃないですか。それと一緒ですよね。
そもそもズボンっていう便利な言葉が最初から用意されているんだから、そっちを使いましょうって、なんでなんですかね。
昔はそうしてたじゃないですかって、そんな思いに駆られるんですよ。
このややこし言葉、これに権威を与えている文化っていうのが、多分京都文化だと思ってて。
ブブ漬けでもどうどすかってあれ、ほぼ伝説的な表現らしいんですけど、そう言いかねない嫌味を言っちゃう文化が京都にはやっぱりあるらしくて。
じゃあその仮にそのね、ブブ漬けの例だったら、本当にブブ漬けを食べさせたいときは何というのか。
現代の表現方法を考える
本当に本当にブブ漬けでもどうぞとか、ねえ言うんですかみたいな。
本当に元気な人だなーって思って、元気ですねって言いたい時も、元気ですねって言ったら、なんかね、裏がありそうな感じになっちゃうじゃないですか。
だからお腹から声出ている様子にこちらも興奮が止まらないですみたいな、謎の具体的表現を求められるのかとか。
いい趣味の時計ですねとか、ピアノお上手ですって、もういちいちそれ全部に別の表現しなくちゃいけないのかと。
これはやっぱり何とかしないといけないなって思うんですね。 というわけでその使命感に駆られまして、
月が綺麗ですさえ表現できない現代日本を変えねばならんと思ってですね、そんな強い意思で、僕たちがしっかり
不自由なく様々な表現をできるようになるための解決策を3つ考えてきたので、ちょっと聞いていただきたいんですけど。
一つ目はストレートな策なんですけどね。 注釈をつけることです。
月が綺麗ですね。 に、なお本当に空にある月のことを指していて特に深い意味はないですよとか、
これは比喩ではなく純粋な天体観測なんですけど月が綺麗ですねみたいな。 ただねこれもう皆さん聞いててうんざりするぐらい
めんどくさいしセンスないですよね。 毎回注釈つけるのはちょっと表現の自由が確保されているのかって言われると疑問符がつきますね。
パンツ、ズボン買ったよとか言い出したらもう解決になってないわけです。 じゃあ2つ目で、もう別の表現を使ってしまえばいいじゃないかと
開き直ってね。 パンツをボトムスっていうように信号を使うっていうのもこれ一つの解決策かなって思ったんです。
月が綺麗ですねの代わりに星が輝いてますねとか 夜空がいい仕事をしていますよねってちょっと小粋な言い換えをする。
でもそのうちこれも 星が輝いてますねが好意のサインだと受け取られかねない
意味が拡張していく可能性があるじゃないですか そしたら今とね現状一緒でイタチごっこになるだけで根本的解決にはなってないな
じゃあ3つ目これが本命なんですけど 先ほど話した別の表現を使う
これの問題点は月が綺麗ですねと星が輝いてますねのイメージが近いことだと思うんですよ だから
星が輝いてますねも好意のサインだと取られかねないっていう話 であれば
月が綺麗ですねが好きですを含意するように少しとっぴな関係性で月が綺麗ですねを 含意する言葉を作ればこれを回避できるんじゃないかなって思うんですよね
はいちょっと意味わかんないことを言い出していると思うんですけど 例えば夜風が少し冷たいですねって言ったらそれは月が綺麗ですねを意味するっていう
感じでややとっぴながらもまあわからなくはないぐらいの関係性で元位させる 意味が1個ずれている状態を作るわけですよ
cd をケースに戻すとき1枚ずれて戻したらもう全部ずれてね 入れなきゃいけないみたいなあるじゃないですかあの感じですね
一眼移らし戦略略して一眼ずらって呼びたいんですけど この一眼ずらって社会で生きている僕たちに適性があるんですよ
やり方としてね というのも社会人のやりとりって元位が前提にあって空気を読むことで成立している
ことって多いじゃないですか 早めにお願いできますかっていうのは今すぐやってが簡易されているしちょっと難しいかも
しれませんは絶対無理ですじゃないですか 僕たちはもともと元位で会話するのが得意なんで
この一眼ずらは肌にあっててだからこそ月が綺麗ですねの真の解決策になるんじゃない かなと踏んでいます
具体例と一眼ずら戦略
ここまでね何か言ってますけどちょっと意味わかんないじゃないですか
なんか急に一眼ずらを何かテーション
なら具体的にね実際にやっていきたいんですけど まずは
例文として 本当に月が綺麗だった夜の自然な感動を素直に言葉にしてみます
じゃあこっから例文で月が綺麗ですね 今日は朝から雲一つなくてちょっと冷え込んでいましたけどこうして夜になってこの月を
見られるとなんだかいい日だったなぁって思います はい普通の分じゃないですかでもこれを今言うと
夏目漱石だったら愛の告白だよだろうなんかねー そういう感じで
やからに絡まれちゃうんで 元位の言葉に変えてみます
今夜は静けさの中に縫い目みたいな時間がありましたね 朝風が机の角をかすめてそれが昼過ぎには透明なダンボールみたいになってそして今
上に貼った切手がやっと届いた感じです ねっていう
ちょっと分かりにくかったと思うんで副音声をつけますと
今夜は静けさの中に縫い目みたいな時間が綺麗ですね 朝から雲一つなくてちょっと冷え込んでいましたけどこうして夜になってこの月を見られるとなんだかいい日だったなぁって思います
っていうことなんですよこれなら間違っても愛の告白だと思われないわけです 元位のある言葉を元位でいうことで月が綺麗ですねの元位を弱めたわけですね
ただこれでも 静けさの中の縫い目が月が綺麗ですねっていうことだからじゃあ
結局愛の告白じゃんって勘違いされかねない それじゃあ解決になってないじゃんって思われた方もいると思うんですけど
ここでさらにこの文章を元位する言葉で話すわけです 一眼ずらをさらに深いところに持っていくんですね
実際にやってみると 夜の蓋が開いて少しなくしたパンツが浮かんできた頃
午前中の小さなパチンコ玉が回り出して郵便局にいたあずらしが最後の版をしました でまぁ一応副音声で解説しますと
まあというわけでね皆さんも月が綺麗だなって思った時には元位を元位で表して 元位を弱めるっていう一眼ずら戦略ぜひ試してみてください
目には目を歯には歯をつけたり 目には目をつけたり
目には目を歯には歯を 元位には元位をですね
はいでは今日もですね シングにおけるブブ漬けの厚みや話が的だったし
数人斜め上でパンツにあるのを使ったことを再認識できてしまいました
神が作った地球がすべての中心ですから
星々はすべて地球を中心に回っています
地球っていうのは平面で端から海が宇宙に落ちているんですよね
