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2022-06-30 09:47

#77 SCP-903 - 無限大の可能性トンネル

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紹介SCP

Author: SpoonOfEvil
Title: SCP-903 - 無限大の可能性トンネル
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-903
Year of creation:2014
CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

00:05
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-903 オブジェクトクラス ユークリッド 特別収容プロトコル
SCP-903への侵入は、どちらの側からであっても、許可を受けた職員のみに検定されます。
入り口は封鎖され、常時監視下に置かれます。
実験の際、いかなる状況であろうとも、SCP-903への侵入及び通過は禁止されます。許可を得ず、侵入しようとした人物には殺傷武器の使用が許可されます。
スピーカー 2
SCP-903を通過するか、内部から出現するかした物品及び人物は、試験終了後、即座に破壊されます。
説明
スピーカー 1
SCP-903は、サイト19のSCP収容棟とラムダ研究棟をつなぐ不完全な業務用トンネルです。
トンネルは直径3m、長さ15m、地下およそ5mの深さに埋設されています。
SCP-903の不完全な点は、内部に配管や配線などの実用装置が備わっていない、ただのコンクリート製のトンネルである点です。
スピーカー 2
SCP-903には、端から端までつながる旧式のモノレール式線路が設置されています。
スピーカー 1
SCP-903は、かつて、収容棟からラムダ研究棟まで、SCPオブジェクトを直接安全に輸送するための手段として用いられていました。
しかし、ある研究員が標準使用手順を破って、複数のSCPオブジェクトを同時に送り出した事件、
スピーカー 2
インシデント903-1から間もなく、この用途では使用されなくなりました。
現在、SCP-903が持つ異常な性質は、この事件が原因である可能性が高いと見られています。
SCP-903内部を覗き込むと、照明装置が内部に存在しないにもかかわらず、トンネル全体を完全に見通すことができる、という特性が確認できます。
スピーカー 1
トンネル内壁に螺旋状に描かれた白いラインから光が発せられているように見えます。
スピーカー 2
この現象の原理は解明されていません。
スピーカー 1
モノレール機構は現在も通常通り機能します。
しかし、SCP-903を通じて物体あるいは生物を乗せたモノレールカートを送り出すと、
それはトンネルの中央で突然かつ原因不明で停止します。
ついで、異常な照明が消灯し、SCP-903内部の視界がゼロになります。
03:05
スピーカー 1
この状態のSCP-903内では、赤外線や暗視装置などの視界確保機能、外部照明などは効果を発揮しません。
停止からおよそ15秒後、異常な照明が再点灯してカートの目視が可能になり、カートは通常通りにレールに沿った移動を再開します。
しかし、カートに乗せた物体や生物は痕跡を残さず消失します。
不定な時間の経過後に、SCP-903は自動でモノレールカートを起動させます。
カートがSCP-903の中央に到達すると、人為的に起動した際と同様に異常な照明が15秒間消灯します。
スピーカー 2
SCP-903が再度活性化した時、カートには新たなアイテム、SCP-903Xに分類、と多くの場合は緻密な手書きのメモが現れます。
スピーカー 1
SCP-903が生成したSCP-903X標本はいずれも異常な性質を有し、その性質は標本ごとに異なります。
スピーカー 2
しかし、それら標本が持つ性質は、インシデント903-1以前にSCP-903を通じて輸送されたSCPオブジェクトのものと一致しているように見えます。
SCP-903X標本がSCP-903から取り出されると、それまでに破壊されていなかった場合、およそ2時間かけて劣化及び異常な性質を喪失します。
スピーカー 1
SCP-903X標本と共に現れる手書きのメモは、SCP-903Xを作成可能な何らかの知性存在がSCP-903に関与していることを示唆しています。
メモのインクや紙の素性、文字の筆跡の分析による発生源の調査は現在まで成果を得られていません。
スピーカー 2
なお、手書きのメモは異常な性質を持たず、SCP-903X標本のように劣化することもありません。
注意すべきSCP-903X標本及びメモのリスト
スピーカー 1
SCP-903-1 パイナップル1個
スピーカー 2
付近の人間が非常につまらないジョークを言うと自身を射出して衝突する。
スピーカー 1
添付のメモ
トマトではちょっとギャグすぎる気がするので、違うフルーツで試してみようと考えたまでだ。
SCP-903-5 人間型に彫刻された黒曜石のかけら
これで自分自身を切りつけると、SCP-903-5はその人物の姿を完全に再現する。
06:00
スピーカー 1
添付のメモ わずかな痛みが、そなたの正気を保つ小さな仲間を生み出すであろう。
SCP-903-1-2 正動性の鍵、重さ90トン
スピーカー 2
添付のメモ いかなるドアも開けられる。床から上げられたら、の話だが。
スピーカー 1
SCP-903-2-0 青い髪をした一つ目の女性の絵が描かれたブルーレディーブランドのタバコ1パック
スピーカー 2
このタバコを吸うと一つ目の女性が自分を見つめていると一時的に思い込む。
スピーカー 1
添付のメモ 勇気ある者よ、彼女の行使に耐えられるならば一服するがよい。
スピーカー 2
他のSCP-903-X標本は省略されています。 完全なリストの閲覧を希望する場合は、梁博士に申請してください。
スピーカー 1
ほい。収容および実験。SCP-903-Xの記録開始から4年目に、
SCP-903は活性化して1枚のメモを生成しました。
スピーカー 2
最も優れた魂であっても、インスピレーションが湧かなくなることくらいある。 必死で悩んでいるアーティストを助けてくれません?
スピーカー 1
乗り物、地下、変容、幻覚。 注釈が一つ。
スピーカー 2
SCP-903を通じて輸送されたSCPオブジェクトの完全なリストを参照する際は、 原罪と管理者に公式の申請を行ってください。
トマトのやつしかわかんなかったな。
SCP-903-1。 時の人間が非常につまらないジョークを言うと自身を射出して衝突する。
あれ、日本放題なんだったっけな。 トマトなんですよね、オリジナルはね。
スピーカー 1
既存のSCPだったりを、 人間とかで試した場合をちょっと見てみたかったけどなぁ、実験記録。
スピーカー 2
実験はしてないのか、別に。 この報告書からわかるのは既存のSCPを模したというか、
似た性質をアレンジして再生成したものを生み出すというか、 変換器みたいな印象かな。
スピーカー 1
事件が起きてからなったってことは、このメモのお持ち主は 複数のSCPを同時に持っていったことで、
09:04
スピーカー 2
なんか異次元的な扉が開いて、 上位存在が
ちょっかい出せるような空間になったみたいな印象かな。
最も優れた魂であってもインスピレーションが湧かなくなることくらいある。 必死で悩んでるアーティストを助けてくれません?
アーティスト気取ってるってことですね。 最も優れた魂だからやっぱ上位存在なんだ。
というSCPでしたね。 ではまた次回。お疲れ様です。
09:47

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