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2023-04-28 14:46

#147 SCP-349-JP - 爪切アントロポファジー

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紹介SCP

Author: Amateria68
Title: SCP-349-JP - 爪切アントロポファジー
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-349-jp
Year of creation:2015
CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

#SCP #オカルト #朗読
00:04
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-349-JP
スピーカー 2
オブジェクトクラス セーフ
特別収容プロトコル
スピーカー 1
SCP-349-JPはケースに収納した状態で、パスワード付きのロッカーに収容されます。
スピーカー 2
SCP-349-JPを取り出す場合は、トングやロボットアームなどを使用し、決して手で触れないようにしてください。
SCP-349-JPの異常性は、素手だけでなく、手袋越しや技術で触れた場合も発現することに注意してください。
SCP-349-JPの実験を行う場合、レベル2以上のセキュリティクリアランスを持つ職員の許可が必要です。
スピーカー 1
実験時には、被験者を終了させる場合を除き、SCP-349-JPを即座に取り上げられるように、担当職員は被験者の近くで待機し、取り上げる際はトングを使用する。
スピーカー 2
被験者の手から叩き落とすなど、手で触れないように行ってください。
スピーカー 1
説明
スピーカー 2
SCP-349-JPは、一般的な形状をした長さ7cm、幅1.5cm、高さ1.8cm、重さ約40gの人用の爪切りです。
スピーカー 1
材質は約90%がステンレスによるもので、残る10%は人の歯を加工したものであることが判明しています。
スピーカー 2
SCP-349-JPは通常、一般的な爪切りとの機能的な差異は全く見られませんが、巧術する異常性の発現中においては、金属製の義手や人工臓器であっても切り取ることが可能です。
スピーカー 1
SCP-349-JPを手に取った人物、以下被験者と表記、の腕は自律的に動き出し、SCP-349-JPを用いて被験者の爪を切り始めますが、爪だけでなく指から腕または足、
スピーカー 2
最終的にSCP-349-JPを手に取った腕以外の全身を切り取ろうとし、被験者はこれらの行動を自覚していないように思われます。
また、被験者自身やSCP-349-JPによって切り取った被験者の体の破片は出血を起こさず、
さらに被験者の脳や心臓が切り取られても被験者は問題なく生存を続けているように振る舞い、また口や喉が切り取られても口が存在していた場所から被験者の声が発せられます。
この状態の被験者は外部からの物理的な干渉に抵抗を見せないため、SCP-349-JPは簡単に取り上げることが可能です。
03:02
スピーカー 2
以上のSCP-349-JPによる影響は、SCP-349-JPを手に取った腕以外の全身が切り取られるか、SCP-349-JPが被験者の手から離れるまで持続します。
影響が解除された被験者は出血や痛みを自覚し、重要な器官が切り取られていた場合は死亡します。
スピーカー 1
SCP-349-JPは2010年5月2日、埼玉県町のアパートで、部屋が血まみれになっていると公屋から通報を受けた警察が発見し、現場の異常性から財団の調査チームが派遣。
スピーカー 2
財団職員3名が指や腕を失う怪我を起きたことで、SCP-349-JPの異常性が発覚、その回収と関係者や近隣住民への記憶処理が行われました。
発見時、部屋中に血液や筋肉、骨などの人体を構成する部位が細かくちぎれて散乱しており、SCP-349-JPを手に持った男性の右腕のみが存在していました。
DNA鑑定の結果、この男性の右腕はこの部屋を借りていた大学生であったと判明しています。
スピーカー 1
男性はSCP-349-JPをインターネット通販サイト.co.jpで購入したとみられ、現在、SCP-349-JPの出品者である篠、身元を調査中です。
スピーカー 2
身元を調査中ですが修正され、追記を参照してください。
保委 SCP-349-JP実験記録抜粋
スピーカー 1
実験記録 349-JP-9 日付 2010 年
対象 D-34612 これまでのSCP-349-JP実験により両手両足が疑似となっています。
実験の記憶は処置済みで、事故で疑似になったという偽装記憶を与えています。
実施方法 これまでの実験により手袋や義手であっても異常性が発現することが確認されており、
スピーカー 2
両手が義手の場合や手に爪がない場合でも異常性が発現することが判明しています。
スピーカー 1
今回の実験では両手足が存在しない場合に異常性が発現するのか、どのように発現するか実験します。
スピーカー 2
また今回は途中で SCP-349-JPを被験者から取り上げず、最終的な経過を観察します。
映像記録 349-JP-9 再生開始
研究員の名前読めない 氷に金片包む
06:02
スピーカー 2
なんて読むんだろう ヒガノ
氷に鉄砲の砲になるのかなこれは ヒガノさん
ヒガノ研究員 では D-34612 あなたの前にあるケースを開けてください
D-34612 右手以外の義手を外した状態で椅子に座り机に向かっている
これか どうやって開けるんだこれ
あーこうか 何これ爪切り?
スピーカー 1
ヒガノ研究員 はいではそれを持ってみてください
スピーカー 2
D-34612 わかったこれでいいのか
SCP-349-JPを右手で持ち 歯を左手首の断面に当てる
ヒガノ研究員 そうです何か違和感はありますか
スピーカー 1
D-34612 SCP-349-JPを使用し左手を切り取り始める
スピーカー 2
違和感って言っても いやどう見ても普通の爪切りにしか見えないんだけど
ヒガノ研究員 そうですかではそれを元のケースに戻してください
スピーカー 1
D-34612 戻したぞ
スピーカー 2
SCP-349-JPで左腕を切り取り続けている
スピーカー 1
ヒガノ研究員 蓋は閉じましたか
D-34612 おっとこれでいいか
スピーカー 2
ケースは開いた状態で放置されている
スピーカー 1
ヒガノ研究員 確かにでは1時間ほど待機していてください
スピーカー 2
何か違和感などを感じたら呼んでくださいね
D-34612 なんだよ実験ってのはまだ続くのか
スピーカー 1
ヒガノ研究員 A あ朝食をあ昼食を用意してますのでどうぞ
スピーカー 2
ナポリタンの食品サンプルを机に置く
スピーカー 1
D-34612 食品サンプルの方に一瞬だけ目を向けて
スピーカー 2
お パスタか ありがたいね ここの食事は味気ないものばっかりだったからな
スピーカー 1
ヒガノ研究員 お味はいかがでしょうか
D-34612 ナポリタンの食品サンプルには触れておらず
SCP-349-JPを使用し続けている
ああ いや久しぶりだからかな なかなかうまいよ
スピーカー 2
ただ片手だからちょっと食べにくいかな
ヒガノ研究員 なるほどところでそのナポリタン実はただの食品サンプルなんです
D-34612 へえ道理でうまいわけだ
スピーカー 1
なあDクラスは食堂は使えないのかい
09:01
スピーカー 1
ヒガノ研究員 なんですって
D-34612 なんだよどうした
ヒガノ研究員 いいえですからそれ食品サンプルなんです
触ればわかると思いますが食堂なんて一言も言ってません
D-34612 ちっそうかよ
なあなあCクラスに上がる方法ってないの
こういう飯毎日食えるんなら俺何だってやるぜ
で何が足りないんだ
ヒガノ研究員 すいません何の話ですか
D-34612 は?いや何の話って何が
スピーカー 2
ヒガノ研究員 ですから食堂やCクラスというのはどこから出てきたんですか
スピーカー 1
D-34612 なんだよそれなら早く言えよ
スピーカー 2
よっしゃなあ研究員さんよ俺明日から頑張るぜ
スピーカー 1
ヒガノ研究員 何をですか
スピーカー 2
D-34612 で実験ってのはまだ続くのか
スピーカー 1
約30分後 D-34612 の SCP-349-JP を持つ腕以外の全身を切り取り終えて腕が停止
実験室内に D-34612 の血液と破片が散乱する
D-34612 の腕と SCP-349-JP が床に落ちる
スピーカー 2
再生終了
スピーカー 1
SCP-349-JP はまず爪から切り取り始めますが爪がなくても被験者の体を切り取ろうとするようです
興味深いことに D-34612 は自身の腕を切り取っている間
差し出されたナポリタンが食品サンプルであったにも関わらず自分がそれを食べていると認識し
ヒガノ研究員との会話は全く違う内容として聞き取っていたようです
SCP-349-JP は被験者に対し違和感を感じさせないように認識を改変させると考えられます
2010年追記
SCP-349-JP の出品者とされると同じ名前の少年サイが
2000年に栄養失調で死亡していることが判明しました
少年の父親は当時行方不明でしたがデータ削除の遺体が発見された場所と
スピーカー 2
SCP-349-JP 出品者の .co.jp アカウントの住所が一致しており何らかの関係があると考えられます
スピーカー 1
2000年追記
SCP-349-JP を収容しているロッカーの内側に金属で削るような形で書かれた文章が発見されました
12:06
スピーカー 1
以前の定期収容確認では存在せず不審な物音も発生していないためこれらの文章がいつどのように発生したかは不明です
文章は以下のようなものです
全部ひらがなですね
スピーカー 2
お腹すいたよパパ食べさせて
スピーカー 1
この事件後 SCP-349-JP は別のロッカーに再収容された上で監視が強化されましたが今のところ同様の事件は発生していません
スピーカー 2
SCP-349-JP のオブジェクトクラス変更および特別収容プロトコルの改定については審議中です
スピーカー 1
強制力道具のタグがついています注釈が2つ
手袋や義手など直接皮膚に触れた場合でなくとも異常性が発現するため
被験者が自身の手であると認識していることが条件だと考えられます
そのため遠隔操作のロボットアームでは異常性は発現しません
手に切ることができる爪がない場合足の爪を切り始めます
両足もない場合SCP-349-JPによって切り取った指や獅子の断面から切り始めるようです
爪に爪切りに意志がある
お腹空いたよパパ食べさせて
食べている
スピーカー 2
のか
スピーカー 1
それを認識させないようにしている
他の危険団体とか関わってそうなレベルの
なんだろうな
医師が宿った爪切り
認識阻害もあるし
これなんだっけ
セーフ
スピーカー 2
爪切り
スピーカー 1
ただの爪切りであれば
手と認識しているもの以外で触れば大丈夫だからセーフだったけど
最後の事件で
医師がある可能性が
出てきたということで
ユクリートまたはケテルへの
審議が行われているということですね
では今日はここまででお疲れ様です
また次回
14:46

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