「配慮」という言葉の違和感
みなさん、こんにちは。 情報アクセシビリティに日々取り組んでいるべぇぇこと伊藤芳浩です。
普段から、情報の伝わり方やコミュニケーションのしづらさを意識して暮らしています。 私はろう者で音声を使わないので、この音声はブリューというアプリでAI音声にしてお届けしています。
初めての試みなので、うまくいくか心配ですが、どうぞよろしくお願いします。
今日はですね、役所のホームページとかイベントの案内で、よく見かけるある言葉について話したいと思います。
それが、配慮っていう言葉なのですね。
配慮が必要な方はお申し出くださいって、よく書いてありますよね。
一見、丁寧で優しそうじゃないですか。
でも実は、これを受け取る側からすると、ちょっとした心理的な壁を感じちゃうことがあるんです。
で、なんで配慮って言葉が負担になるのか。
大きく分けて二つ理由があります。
一つ目、自分は手のかかる人っていうラベルを貼られた気分になっちゃう。
配慮って言われると、なんか自分に問題があるから、特別扱いしてもらうみたいな構図になりがちなんですよ。
でもね、本当の問題って人じゃなくて、階段しかない建物とか、音声だけの案内とか、そういう環境とのミスマッチなんですよね。
二つ目、具体的に何をしてくれるかわからない。
配慮しますって言われても、実際に手話通訳があるのか、字幕が出るのか、さっぱりわからないわけです。
で、結局こっちからこれこれが必要なんですって交渉したり、病名とか障害名を詳しく説明したりしなきゃいけない。
これ、結構エネルギー使うんですよね。
じゃあ、どうすればいいのか。
「要調整」という新しい考え方
そこで提案したいのが、要調整っていう考え方です。
配慮が必要な方じゃなくて、利用にあたって調整が必要な事項がある方って言い換えてみる。
これだけで、印象がガラッと変わるんです。
人を分類するんじゃなくて、字幕が必要とか座席の工夫が必要とか、具体的なやり方に注目するようになる。
そうすると、理由とか病名を言わなくても、必要なことだけを伝えればよくなるんですよね。
言葉を変えるっていうのは、設計の考え方を変えるってことなんです。
してあげるっていう上からの視点じゃなくて、最初から誰もが等しく使えるように、一緒に調整しましょうっていう、
そんな小さな言葉の変化が、自分も参加していいんだっていう安心感に繋がっていくはずです。
次に役所のお知らせやイベント案内を見た時、ちょっとこの配慮と調整の違いを思い出してもらえたら嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう。