-
-
ノオト・ブク太郎
今回はですね、あなたが共有してくださったひろひろしさんという方の考察、これ興味深いですよね。
配信者とリスナーとの距離感について、2025年7月28日付けのものです。
これをちょっと深堀りしたいなと。
ノオト・ブク子
はい。
ノオト・ブク太郎
ポッドキャストとか音声配信って、熱心なリスナーさんの行動が、時々配信者さんを戸惑わせちゃったりとか、意図せず距離を置かれちゃうみたいなことってありますよね。
これなんでなんだろうって。
ノオト・ブク子
そうですね。
この資料は、特にLISTENっていうブログと音声が一緒になったプラットフォームでのご自身の経験から書かれていて、
配信者とリスナーの間に見えないギャップとか溝みたいなものがあるんじゃないかっていう、すごく示唆に富んでますよね。
ノオト・ブク太郎
良かれと思ってやったことが、なんで逆効果になっちゃうのかとか。
ノオト・ブク子
そうその真理とかプラットフォームの特性とかにも触れられてて。
ノオト・ブク太郎
なるほど。じゃあさっそくこの考察から、核心の部分見ていきましょうか。
まずそもそもリスナー側がコメントしたり紹介したり、そういう反応するのってどういう気持ちからなんですかね。
ノオト・ブク子
やっぱり資料でも挙げられてるんですけど、音声メディアならではの親密さっていうのがあるんでしょうね。
ノオト・ブク太郎
親密さ。
ノオト・ブク子
声ってすごくパーソナルじゃないですか。だから聞いてる方は無意識に自分に話しかけられてるとか、この人の内面に触れてる感じがするって思いやすい?
ノオト・ブク太郎
なるほど、一対一で話してるような感覚というか。
ノオト・ブク子
そう、で、そこからやっぱりつながりを求めたくなる。
ノオト・ブク太郎
それでいいねとか感想を使いたくなったり、他の人にもこれいいよって紹介したくなったり。
ノオト・ブク子
ええ、するわけです。特に熱心なリスナーさんほど積極的に。
ノオト・ブク太郎
でもそこが難しいんですよね。
ノオト・ブク子
そうなんです。その熱意がね。でも必ずしも配信者さんに同じ温度で受け止められるとは限らない。
ノオト・ブク太郎
資料では結構ショッキングな言葉も出てきましたよね。侵入とか、場合によっては加害とすら感じることがあるって。
ノオト・ブク子
ええ、ChatGPTとの対話から出てきた気づきとして紹介されてましたけど、たとえ善意であってもリスナーさんがぐっと距離を詰めてくることが、配信者さんによってはそう感じられちゃう可能性があると。
ノオト・ブク太郎
それは、なんでまだそんな風に感じちゃうんでしょう? 善意なのに。
ノオト・ブク子
うーん、そこには配信者さん側のなんていうか、自分の思いを形にして外に出したいっていう気持ちと、でもなんか批判されたり期待しない形で触れられるのは怖いっていう、そういうアンビバレントな感情があるみたいなんですね。
ノオト・ブク太郎
ああ、なるほど。届けたいけど反応はコントロールしたいみたいな。
ノオト・ブク子
そういうことです。特に音声って感情とか人間性が出やすいじゃないですか。
ノオト・ブク太郎
確かに。
ノオト・ブク子
だから予期しないフィードバックに心がざわついちゃう人も多いんだろうなぁと。
ノオト・ブク太郎
うーん、わかりますね。自分の内面を出す怖さと。でも誰かにわかってほしい気持ちって本当に裏腹ですもんね。じゃあ、配信者さんがこういう反応嬉しいなって思うのはどういうものなんでしょう?
ノオト・ブク子
資料によると、多くの場合、やっぱり共感とか理解なんですね。ああ、私の気持ちわかってくれてるなとか、この考えに寄り添ってくれてるなっていう。
ノオト・ブク太郎
ふんふん。共感や理解。
ノオト・ブク子
ええ。一方で、例えば具体的なアドバイスとか、私はこう思ったみたいなリスナーさん独自の解釈っていうのは必ずしも歓迎されるわけではない。
ノオト・ブク太郎
ああ、そうなんですね。
ノオト・ブク子
むしろ場合によっては、押しつけがましいとか、「いやそういうことじゃなくて」みたいに感じさせてしまう可能性もあると。
ノオト・ブク太郎
なるほどな。ただ聞いてほしかっただけなのにアドバイスされちゃうと、うーんってなるときありますもんね。
ノオト・ブク子
そうそう。「別に聞いてないんですけど」って思われちゃうかもしれない。
ノオト・ブク太郎
あと過去回をすごく熱心に聞いてコメントくれるのも、人によっては思ったより距離が近いな、ちょっと踏み込みすぎかもって感じる場合があるっていうのも少し意外でした。
ノオト・ブク子
ええ、これも興味深い視点ですよね。それと、さっきもちょっと出ましたけど、LISTENみたいなプラットフォームの特性も影響してるんじゃないかって。
ノオト・ブク太郎
と言いますと?
ノオト・ブク子
ブログと音声が一体で、ツイッターほどは拡散しない。で、誰が聴いたかある程度わかる。ちょっと閉じた感じの設計ですよね。
ノオト・ブク太郎
はいはい。
ノオト・ブク子
だから、知ってる人とかわかってくれる人だけが見てくれるはずみたいな、そういう期待が生まれやすいのかもしれないと。
ノオト・ブク太郎
あーなるほど。それで知らない人からの、しかもちょっと踏み込んだ反応とかに戸惑いやすい環境があるかもしれないと。
ノオト・ブク子
そういう分析ですね。
ノオト・ブク太郎
面白いですね。つまり、配信者さんのスタンスも本当にたくさんの人に知られたいし、交流もしたいっていう人から、
いや、もう一方通行で反応は正直負担ですっていう人まで、結構幅があるってことですね。
ノオト・ブク子
まさに、まさにその通りです。この多様性をまず理解するっていうのがすごく大事なんでしょうね。
ノオト・ブク太郎
うーん。じゃあ、我々リスナーとしてはどういうふうに関わっていくのがいいんでしょうね。資料ではいくつか心掛けみたいなものが提案されてましたけど。
ノオト・ブク子
ありましたね。まずは共感とか理解を示すっていうこと。で、自分の解釈とか語りっていうのは控えめに添える程度にする。
あとは感想は短く、相手への敬意を忘れないとか、返信みたいな反応を期待しすぎないとか。
ノオト・ブク太郎
あー期待しない。大事ですね。
ノオト・ブク子
ええ。それと関係性は変わっていくものなんだと、縁は流れるものみたいに心得るっていう。
ノオト・ブク太郎
なるほど。なんかこう全体的に相手のテリトリーを尊重する感じですね。
ノオト・ブク子
そうですね。そしてすごく示唆的だなと思ったのが、関係に余白を持たせるっていう考え方。
ノオト・ブク太郎
余白ですか?