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#40 スタバが取り戻そうとする「第三の場所」、バイオ素材の「手触り」【デザインの回帰】(+雑談「江國香織と村上春樹って似てない!?」)
2026-04-18 15:48

#40 スタバが取り戻そうとする「第三の場所」、バイオ素材の「手触り」【デザインの回帰】(+雑談「江國香織と村上春樹って似てない!?」)

#40 スタバが取り戻そうとする「第三の場所」、バイオ素材の「手触り」【デザインの回帰】(+雑談「江國香織と村上春樹って似てない!?」)


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✅️はじめに―体験と素材から再定義される「豊かさ」―
プロダクトデザインはこれまで、機能や性能の向上を軸に進化してきました。しかし近年、その焦点は「どのように感じるか(体験)」と「何でできているか(素材)」へと広がりつつあります。今回ご紹介する2つの事例は、一見異なる領域に見えながらも、この変化を象徴しています。
1つは、デジタル化によって失われた“居心地”を取り戻そうとする店舗体験の再設計。もう1つは、バイオベース素材を用いて家具そのものの在り方を問い直す試みです。前者は空間的・感覚的なレイヤーからブランド価値を再定義し、後者は物質的なレイヤーから持続可能性と美しさを再構築しています。2つの事例に共通しているのは、「スペック」ではなく「経験」を起点にデザインが組み立てられている点です。素材と体験という異なるアプローチから、これからの豊かさとは何かを問い直す動きと言えます。
▼「第三の場所」を取り戻す:スターバックスの店舗体験の再設計

https://www.fastcompany.com/91396661/inside-brian-niccols-bold-starbucks-redesign


▼「素材そのもの」から設計を立ち上げる:バイオベース家具のプロトタイピング

https://www.core77.com/posts/138334/Bundle-Studios-Prototyping-Processes-for-Bio-Based-Furniture-Designs


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サマリー

今回のポッドキャストでは、スターバックスが失われかけた「第三の場所」としての価値を取り戻すための店舗体験再設計と、バイオ素材から家具の在り方を問い直すデンマークのバンドルスタジオの試みを紹介します。また、雑談として、作家の江國香織と村上春樹の作品に共通する「主人公が恋愛で苦労しない」という点や、文章の「手触り」の違いについて考察します。

はじめに:デザインの焦点の変化
Balloon Channelは、デザインクリエイティブスタジオBalloon Inc.が配信するメールマガジンと連動してお届けしているポッドキャストです。
メールマガジンにてお届けしている最新のデザインニュースや日々の仕事で得られた知見、おすすめの書籍情報などについて、音声でお届けしていきます。
みなさん、こんにちは。今回のBalloon Channelは、メルマガ第40号の内容をもとに、私、広報のSaayaが担当させていただきます。
メルマガ第40号では、スタバが取り戻そうとする第三の場所、バイオ素材の手触り、デザインの回帰というタイトルで配信しました。
プロダクトデザインの世界では、これまで機能や性能を上げることが進化の主役でしたが、最近はその焦点がどのように感じるかという体験や、何でできているかという素材そのものへと大きく広がりつつあります。
今回は、一見バラバラに見えて、実は根っこでつながっている二つの事例をご紹介します。
一つは、デジタル化で失われかけた居心地を取り戻そうとするスターバックスの挑戦。
もう一つは、植物由来の素材から家具の在り方を問い直す試みです。
スペックではなく、経験を起点に、これからの豊かさとは何かを一緒に紐解いていきましょう。
デザインニュース1:スターバックスの「第三の場所」への回帰
まずは、一つ目のデザインニュース。
第三の場所を取り戻すスターバックスの再設計。
まずは、スターバックスが現在進めているバックトゥースターバックスという大胆な計画についてです。
最近のスタバって、モバイルオーダーの普及ですごく便利になった一方で、
ピックアップを待つ人でカウンターが混雑したりして、かつてのゆったりとしたカフェという雰囲気が少し薄れていましたよね。
そこで、スターバックスはもう一度、サードプレイス、第三の場所としての価値を取り戻すために、店舗体験を再設計し始めました。
サードプレイスって最近聞かなくなった気もするんですけど、またこれから耳にする機会も増えるのでしょうか。
さて、そんなスタバのサードプレイス大作戦、もといバックトゥースターバックスでは、
店内には温かみのある木材や柔らかい照明を取り入れ、ついつい長居したくなるような環境へとシフトしています。
デジタルによる効率とフィジカルな心地よさ、
この両方を統合して、ブランドの本質的な価値を再び立ち上げようとしているんですね。
ちなみに、メルマガでは触れられなかったコロナ以降のスターバックスの経営体制についても、少し触れておきたいと思います。
コロナ以降のスターバックスの経営体制、実は大きな転換点を迎えています。
コロナ禍でのDX推進は、スタバのオペレーションの効率を劇的に上げましたが、
一方で店舗が注文をさばくだけの工場になってしまったという課題も生みました。
そこで、2024年、立て直しを託されたのが、新CEOのブライアン氏です。
彼は、人気メキシカンチェーンチポトレをV字回復させた実績を持つ経営のプロ。
チポトレでも、デジタルを徹底的に裏型に回して、スタッフが余裕をもって最高のひと皿を出せる余白を作ったことで、高く評価されました。
彼が今、スタバで進めているのも、まさにこの戦略的な原点回帰です。
効率一変等だったDXを見直し、もう一度、心地よい時間を生み出すための土台として、テクノロジーを再設計しようとしているということですね。
デザインニュース2:バイオ素材家具のデザイン
続いて、2つ目のデザインニュース、素材そのものから設計を立ち上げるバイオベース家具のプロトタイピング。
続いては、デンマーク・コペンハーゲンのバンドルスタジオによる新しい家具作りの試みです。
彼らのデザインがユニークなのは、最初に椅子の形を考えるのではなく、素材から設計をスタートさせている点にあります。
代表的なバンドルチェアは、リネンの繊維と成分改正プラスチックを熱でギュッと圧縮して作られています。
重さは、わずか2.5キロほど。スタッキングもできて、軽くて、実用性も抜群です。
環境に優しい素材を制約と捉えるのではなく、そこから新しい美学や構造を生み出す起点にする。
このプロセスは、これからのデザインの重要な方向性を示しているように感じます。
ちなみに、皆さんはどんな造形に美しさや安心感を感じますか?
例えば、ものすごくデコラティブで過剰な装飾に囲まれていたら、私はちょっと落ち着かないかもしれません。
一方で、ありあわせのもので旧補しらえした部屋も、それはそれで愛着は湧くけれど、常にどこが改良の余地があるなと、そわそわしてしまいそうです。
そう考えた時、こうした植物由来の素材から生まれた家具は、一体どちらに分類されるのでしょうか?
例えば、自然のありのままの造形美といえば聞こえはいいですが、見方を変えれば、まだ洗練と未完成の間で揺れている存在とも言えますよね。
バイオ素材特有の少しラフな質感や不規則な模様、それが空間に馴染むぬくもりになるのか、
それとも、ありあわせのような物足りない風景を作ってしまうのか、こういったプロダクトをどう使いこなすか、それは私たち使い手の美意識が試されているような気もします。
サステナブルだから美しいと手放しに納得するのではなく、自分の生活に本当になじむのか、そんなことを考えながらこの椅子を眺めるのもまた一つの面白い体験かもしれませんね。
実際のこの家具の写真はニュースサイトにてご紹介されておりますので、ぜひ概要欄のURLから見てみてください。
雑談:江國香織と村上春樹の意外な共通点
はい、最後におまけの雑談。
エクニカオリと村上春樹って似てない?
こちらはデザインニュースとは全然関係なくて、私が最近エクニカオリ作品を読み返していて思った話なんですけれども、
本題に入る前にエクニカオリと村上春樹について簡単にご紹介します。
まずエクニカオリさん。1964年生まれの現在62歳。1987年に童話でデビューし、その後小説へと活動を広げられました。
代表作は直木賞受賞作の号泣する準備はできていた。そして東京タワーなどなど。
恋愛小説の名手として、また鋭い感性を持つ詩人としても知られています。
ちなみに私が初めて読んだエクニ作品は冷静と情熱の間でした。
そして村上春樹さん。1949年生まれの現在77歳。1979年に風の歌を聴け!でデビューされました。
代表作といえば社会現象にもなったノルウェーの森や1984。最近では街とその不確かな壁などなど。世界中で愛される国民的作家であり翻訳家でもあります。
一見するとこの二人って真逆ですよね。
エクニさんは恋愛と生活の話。村上さんは喪失と異界への扉といったことを書く。
でもなんか似てるなぁと思うんですよね。
例えば平成19年、2007年くらいのエクニさんの作品を今読んでも全く古いと感じません。
スマートフォンが一切出てこなくても違和感がないんです。
これって村上春樹さんの作品も同じですよね。
二人はあえて現代的なガジェットや流行といった時代の骨組みを作品から抜いているのかなと思います。
まるでこししんいちのショートショートがそうであるように、いつかどこかであったはずの物語として完成されているんですよね。
打足なんですけれども、こししんいちさんは版を重ねるたびに本文を微修正されていて、時代に合う文章にアップデートされていたということなので厳密にはちょっと違うんですけれども、
ともかく、いつ読んでもいい意味で時代を感じないんです。
そしてここが一番面白い共通点なのですが、
二人の各主人公たちはとにかく恋愛に対して苦労していないんです。
泥臭い努力なんてしない、でも圧倒的に愛されているエクニカオリの主人公、主に女性ですが、
その主人公たちは生活能力が欠けていたり、時には社会的に不安定だったりしても、圧倒的に誰かに愛されて執着されるという特権を持っています。
場合によっては、女性の方は一途なのに、その相手の男性は複数の女性と当たり前のように関係を持っているというパターンもあるんですが、
でも物語の中で恋愛は当たり前のことで、ある意味において恋愛に苦労していないんですよね。
対して村上作品の主人公も特別ハンサムとかお金持ちという描写はあまり出てこない気がするんですが、
なぜか美女に選ばれ不思議な事件に巻き込まれる。
彼もまた何もしなくても世界からあるいは女性から発見されるという特権性を持っています。
どうでしょうか、この何者でもない自分がなぜか向こう側から見つけられて選ばれるという構図、何となく似ていませんか。
もちろん違うところもあります。
私が感じるのは文章の手触り。
村上さんの文章は緻密に積み上げられたドライなレンガのピラミッドのようだなと思うんですが、
記号を機能的に配置してその隙間に立ち上がる概念を描く。
一方でえくにさんの文章はすごくウエットで締めっぽい。
村上さんが論理と記号で世界を構築するのだとしたら、えくにさんは感覚と記号という感じでしょうか。
うまく言語化できないんですが、えくに作品が女性に読まれるというのはこの締めっぽさにあるのかなと思ったりもします。
ということで、これ以上話すと止まらなくなりそうなので、一旦ここまでにしておきます。
最近の発見、えくにかおりと村上はるきって似てない?という雑談でした。
こういう感じのおすすめの作家さんがいたらぜひ教えてください。
まとめと次回予告
いうことで、今回は原点回帰を始めたスターバックスの事例と、
素材そのものから設計を立ち上げるバイオベース家具の事例、
そして雑談、えくにかおりと村上はるきって似てない?をお届けしました。
ぜひ次回のバルーンチャンネルも楽しみに。
本日ご紹介した情報は、ポッドキャスト概要欄に詳細を記載しています。
また、メールマガジンへの登録ページも記載しているので、ぜひご購読いただけると嬉しいです。
ではまた次回のバルーンチャンネルでお会いしましょう。
バイバイ。
15:48

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