本屋の外装と内装
こんにちは、マーチンです。
キッシーです。
ホンヤスキーラジオ始まりました。
この配信は、東京公園地にある銭湯、小杉尾を拠点に、
本と本屋の魅力をゆるりと話していくトーク番組です。
早速なんですが、マーチンさん、ちょっと今日ご紹介したいものあるんですけど、いいですか?
はい、なんでしょう?
実は、お便りをいただきました。
お便り!
はい、ちょっとマーチンさん、紹介していただいてもいいですか?
はい、じゃあ私が読みますね。
ラジオネーム、果てしない物忘れさん。
いつもは楽しく拝聴してます。
私にとって本屋って、本が売っているお店という認識で、
それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
ですが、このラジオから止めどなく流れてくる、本と本屋への愛を聞いているうちに、
どうやら本屋には本を売る以外の何かあるらしい、と思い始めました。
果たしてそれは何なのか、私なりの答えを見つけるために、
まずは近所の本屋さんに行ってみたいと思います。
マーチンさん、キッチンさん、ゲストの方々が本屋のいろいろな楽しみ方を教えてくれる、
このラジオを今後も楽しみにしています。
嬉しいですね。
あがるー。
近所の本屋さんにまず行ってみようと言っていただくのはすごく嬉しいですね。
本当ですよね。
いやー、いいですね。
なんか初めてやっててよかったって思ったかもしれない。
初めてね、本屋好きラジオ妙里に好きるお便りをいただいて、
ちょっと頑張っていかないとダメですね、これからもね。
頑張ってゆるりと。
頑張ってゆるりとってすごい相反してるけど。
矛盾を図りながらやっていきたいなと。
やっていきたいと思います。
では今回はこの企画。
本屋の楽しみ方の幅を広げたい。
というわけで、今回の企画のために素敵なゲストに来ていただいております。
デザイナーの坪田くんと美香ちゃんでーす。
よろしくお願いします。
改めて軽く自己紹介をお願いしてもいいでしょうか。
それでは坪田くんからお願いします。
デザイナーをしている坪田と言います。
プロダクトデザインを中心にロゴとかグラフィックとか幅広くデザインをしています。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
では続いて美香ちゃんお願いします。
美香です。
グラフィックデザイナーで、普段は雑誌の紙面などエディトリアルを中心にお仕事をさせていただいています。
よろしくお願いします。
マーチンさんはこの二人とも前から知り合いなんですよね。
はい、めっちゃ知り合いです。
坪田くんから見てどんな感じですか?
常に明るくていろいろ楽しんでいるイメージがあるので、
こういうラジオとかもすごい楽しそうにしているのを見て、
どんなものなんだろうっていうのを興味を持つ、
いろんなものに興味を持つきっかけになるような人かなと思います。
確かに。
美香さんはどうですか?
マーチンは近所にすごい遊びに来ていて、
いる、行く、行くみたいなフットワークの軽さがすごくて、
マーチンがやっているとできそう、実現しそうっていう感じがすごいするので、
日曜初見もこれからすごい楽しみにしています。
わかります。
ただ褒めてもらうからになってる。
大丈夫かな。
というところで、そんなお二人をお迎えしてお送りする今回のラジオなんですけども、
今回はですね、デザイナーとして活躍されている坪田くんの本屋を楽しむ坪を3つに分けて探っていきたいと思います。
じゃあちょっと早速ですけど、本屋を楽しむ坪っていうのを3つ。
まず1つ目いただいてもいいですか?
はい、1つ目は外装と内装。
外装と内装?
はい、建物ですね。
あー、なんかもうすでにちょっと僕ら想像してたものじゃないものが出てきて。
待って待って、本屋さん自体の建物ってことですか?
はい、例えばABCブックセンターとか青山ブックセンターとかだとビルの一角に入っている建物ですね。
なのか一棟まるまる本屋なのか、古民家を改装したような本屋なのかってだいぶ印象が変わって、
本屋に入るときにすぐ大事にしていることが、本屋だから入るじゃなくて、入りたいなと思って入るっていうのが結構多い。
おもしろーい。
いいですね。
めかさんそういう見方知ったことあります?
あんまりないですね。
でも明るさとかはちょっと気になるかもしれない。
明るい方がいいとか、その場所に合ってるみたいな。
うん、場所に合ってる感じ。
雰囲気的にちょっとどっしり重厚な感じだとちょっと暗めみたいな。
へー、そうなんだ。
あんまり考えたことがなかったかも。
なんかね、いい感じのお店だなみたいなことって思ったりすることはあるけど、
それベースで入るってね、今はなかったから。
おもしろいっすね。
そういうので見てみるとまた違うのかな。
今まで行ってた本屋さんの見方がね。
なんか本屋さんで言うと、どこというか各地、あちこちの本屋さんに行ったことあると思うけど、
ここはおすすめみたいな、ここは好きみたいなのありますか?
ここは好き、そうですね。
古本屋さんになっちゃうんですけど、好きなのは京都の嵐山にあるロンドンブックスが結構好きですね。
嵐山とか京都とかちょっと和っぽいとかではなくて。
いや、そういうわけではないんですけど、空間の作り方全体がうまいなって感じ。
うまいっていうのってどういう感じですか?
棚の高さとか、視界に入るものが結構計算されてる感じが。
視界に入るものが計算されてるっていうのはあんまり観点としてなかったんだけど、もうちょっと詳しく知りたいな。
例えば大手の本屋さんとかだと棚が結構高いところまであって、棚の向こう側一切見えないみたいなところが結構あると思うんですけど、
そういうのではなく、ある程度の高さで収まっているから広さを感じる上に向こう側が見えるので、人の動きとか結構見える。
本棚の一番背面がすっぽ抜けているってことですか?
棚の高さ自体が抑えてある。
天井とくっついてないってことですか?
くっついてない。本棚が高すぎるって閉鎖的な感じで、それも落ち着くんですけど、ちょっと窮屈な感じがしたりとかするんです。
なのでそれがよかったなと。
内装の話ですよね?
内装の話です。
外装でいうとどうですか?
本棚のデザインの重要性
外装でいうと、ロンドンブックスさんではないんですけど、
惹かれるポイントって結構あって、ガラスにカットしたシールが貼ってロゴが並んでいるというのがあると、
いいな、その手間感に惹かれるというか。
看板とかじゃなくてガラスに貼ってあるという手間が。
手間が見えるっていいですね。
そうですね。多分普通に生活していると過ぎてしまいそうなことが多いんですけど、
よくよく見ると、こんなに大変なことをやっているんだっていうのが見えてくるので、
多分デザイナー独特の視点だとは思うんですけど、そこに気付けるっていうのは面白いと思いますね。
これ手間だなって思うところって、他に思いつくところってあるんですか?
看板系は結構入るときはありますね。
看板って多分プリントして貼っ付けるのが一番楽なんですけど、
じゃなくて一枚一枚何かしているとか、パカッと開いて置くような看板とか。
そういうのが置いてあると、わざわざ外に出てそれを置くっていう行為をしないといけないとか。
行為としての手間とか、作る手間とかっていうところですね。
へー、面白ーい。
みかさんもそういうとこ結構気になったりとかするもんですか?
ちょっと違うかもしれないんですけど、
家口に古本屋さんとかで100円みたいなのを毎朝毎朝外に並べてるお店とかは見ちゃいますね。
本屋の愛を感じるっていうか。
確かに。
じゃあそろそろですね。
2つ目、つぼたくんの本屋を楽しむツボお願いしてもいいですか?
本棚。
さっきのインテリアにちょっと近いんですけど、本棚は結構大事だと思ってます。
棚自体の作りとかそういう。
それまた好きな系統とかで言うと。
好きな系統は木を切っただけの板を組んでるものが結構好きなんですけど、
そういうのって化粧板っていうプラスチックを貼っ付けたような板で作られた本なので結構安く作れるし軽いんですよね。
なので木をカットして作られたものですごく重いですし高くなるので、
そんだけこだわってるなっていうのが伝わってくる。
そう言われるとどういうところに本棚って意外と見てるようで見てない感じはするか。
でもその本棚ってここいいなっていうところって。
さっき出したロンドンブックスさんが良かったので多分一番印象に残ってるんだと思う。
そこはその本棚を家で作ろうかなって思う。再現しようかなって思うような。
すごい見てみたくなっちゃう。
行きたい。
行ってみたいね。
京都だからあれですね、岸井さん行きやすいですね。
まあまあそうですね、渦間さんなんでそんな遠くないので。
大阪でもスタンダードブックストアさんってこの前ちょっと町にも行きましたけど、
あそこもきっちゃきですけど、そこまでね僕らもまだ分からなかったんで。
そうですね、その着眼点を知った状態で行きたかった。
ちょっとね、気持ち悪いですね。
あるよね。
本棚見るとその本屋の考え方がちょっと見えてくるところもあったりして、
例えば真っ黒の本棚使ってると本を活かそうと思って本棚が主張を抑えてるんだなとか。
テレビって黒いテレビ多いじゃないですか。
あれって真っ白だとめっちゃ目に入るんですよ。
だからそこで邪魔にならないように黒くしてるっていうのがあるので。
本棚が黒いと本棚は主張を抑えてるっていうのが分かりますし、
さっき言った木を切っただけの木材を使ってると、
お金かけてる本にも結構厳選しておいてるんだなっていうのが見えてきますし。
確かに大手の書店さんってちょっと僕今イメージで喋っちゃってますけど、
黒いかも、黒いっていうか黒系かもしれない。
なんかそんなイメージがあるかも。
ちなみに側面、建物の壁側のところに本棚がバーンと上まであるパターンってめっちゃ多いと思うんですけど、
あれはどう見るんですか?
あれは本好きとしてのロマンがあるなっていうのがあって、
海外の大きい図書館とかだと壁一面に本が飾ってあって、
梯子というかキャパツーみたいな梯子みたいなのがかかっていて、
それで撮るっていうのはすごい憧れがあるので、
あれはちょっと将来的にやってみたいな。
やってみたい話だね、本屋の話じゃなくて。
でも基本的にあれなんですね、お店でやってていいなって思ったものは家でやりたいですね。
そうなんですよ。家で再現してそのワクワクを家でやりたいって思っちゃうので、
それで結構覚えるところはありますね。
なるほど。
なので本棚とかもいいのがあるとどういう素材で作ってるのかなとか、
どうやって作ったらこれができるのかなっていうのを考えちゃうんです。
へー面白い。
本の背表紙へのこだわり
ローダクト作ってる人ならではみたいな。
そうだね。
ちなみにみかさん、本棚ってどうですか?
私は本の背表紙の文字を見たいので、棚は主張してほしくないんですよ結構。
なので割とつたやとかの大手書店の黒とかグレーの味気ないやつ結構好きで、
さらに言うと結構背が低いから高いとこ取るための足踏み台みたいなのって結構あちこち置いてあるじゃないですか、
あれに登って上から見下ろす本屋さんがすごく好きで。
面白い。
そうなんだ。結構遠くまで見渡せれる?
そう遠くまで見えて、こんなに私がまだ知らない世界がいっぱいここに置いてあるって思うとすごくワクワクして好きです。
すごい踏み台を見上がりたくなってきた。
踏み台俺あんま登んないからちょっと違う世界があるんだなって今。
ちょっと登ってみてほしい。
いやーちょっと登ってみよう。
背がどの高さでも登ったら視野が変わるから面白そうですね。
違う本が見つかっちゃうかもしれないからね、登ると。
出会っちゃう。
いやいや面白い。
小物とデザインの重要性
じゃあちょっと最後3つ目も坪田くんの本案楽しみの坪いただいていいですか?
はい。
利品。
利品?
小物と言ってもいい。今ちょっと美香さんが出してた踏み台とかそういうものをどういうものを使ってるのかっていうのが結構面白いんですよね。
踏み台があって、あと利品っていうと。
レジ回りだったりとか、あともうちょっと細かいんですけどポップとか。
ポップは色がお店によってあるなってすごい。
そうですね。
レジ回りとかでどんなところが?
お金置くトレイだったりとか。
とにかくそのいわゆる小物の。
レシート実は結構面白かったりするんですよね。レシートのデザイン。
そういうの撮ってたりするんですか?もしかして。
すごい気に入ったのは撮ったりしますね。
今覚えてるそういうデザインで面白かったのってあります?
よくあるのはお店の名前とか連絡先とか品物の名前とか、あとはカフェが併設されてたらWi-Fi入ってたりとかっていうのは見るけど。
そうですね。具体的なお店っていうわけではないんですけど、今ってレジって勝手にカットしてくれるんですね。レシド。
なんですけど、ギザギザがついててビッて店員さんがカットするタイプは上下にギザギザが残るのでそれが結構良かったりするんですよ。
へーマニアックー!
気づいてない確かに。
確かに昔そうですね。ギザギザしてた。
確かに今はチョンっていうのが真ん中で決定になりますもんね。
みかさんだとそういう美品作品の踏み台もありますけど、例えばレジ回りとか気になるものとかあります?
雑多なものが結構好きで、街の小さい古本屋さんとかに行くとレジ回りも本積んであって、本積んだ上にお金のトレイ置いてあるみたいなぐちゃぐちゃな。
あのぐちゃぐちゃとか結構好きですね。
ちょっとカオスみがね、すごい。
結構お二人は古本屋さんに行くことが多いんですか?
古本屋さんは多い気はします。
新品の本よりもやっぱり古いグラフィックの本とかプロダクトの本を探すと新品のところに売ってないんですよね。
掘り出しに行くっていうのはあるかもしれないですね。
あんまり流通してなかったから、絶版出しみたいなものがあるっていう。
新品だと単純に高すぎてなかなか手が出ないみたいな図版の本とかだとありますね。
古本屋さんね、あまり行かないの私。
回ったりとかしたことあんまない?
あんまない。
だから一回人房長の話をラジオの中でしたことがあるんですけど、もう全然わかんなくて、すごい行きたい。
好きな方向性のものがあると楽しいと思う。
二人多分デザイナーとかデザイン師とかグラフィックとか。
僕写真好きだから、写真集もやっぱり生産あんまされないから、もう新刊じゃ売ってないよっていうのがあって。
好きな写真家さんって何本くさつも出してるから、昔の見つけに行こうみたいな。
そういうこう深く掘るのがすごく楽しい感じがしますね。
あとすごい浅描くブックオフもすごく好きです。
ブックオフって土地によって色が全然違くて、行くとここに住んでる人はこういう本読んでんだなっていうのがわかるんですよね。
土地によっては本当にビジネス書ばっかりなみたいなところもあれば、
自動書とかレコード置いてて文化がある街なんだなって思ったりとか結構面白いですね。
面白いですね。
ブックオフもね、好きなブックオフどんどんできてくる。
わざわざ家の近くにブックオフあるのに、こっちのブックオフに行きたいとか確かに出てくる。
そうなんだ。
結構特色がありますね。
そうなんだ。
古本屋の魅力
意外と店間の移動しないから、その土地のもので育てられていくみたいな棚があるっていう。
お金持ちの街のブックオフって楽しいです。
楽しいんだ。
行きたい。
神戸町とお金持ちの土地のブックオフ。
お金持ちの土地にブックオフがあるっていうのがすごい面白いね。
自由川下とかああいうところが。
この間自由川下のブックオフ行ったらめちゃめちゃ楽しかったです。
楽しいです。
すごい楽しいです。
すごい楽しいっていうのを体感してみたい。
そうだ、自由川下の写真、吉祥寺とかああいうところも結構意外とデザイン系とかも流通してて。
なんで今これがあるの?みたいな本がたまに見つかるから。
俺もこっちに、今大阪に住んでるのに、たまたまこの前吉祥寺に行くことがあったら、どこに行ったってブックオフ行ったからね。
そうなんだ。
そして2冊買ってるからね、本。
え、これ200円いいんですか?みたいな。
そうそうそうそう。
宝探し感もすごく楽しいのかな。
2時間くらい行っちゃう。
結構いるね。
なんなら間にクイル挟んで。
これ古本屋界もやりたいですね。
そうだね、古本屋界面白そうだね。
古本屋さん好きも結構ね、メンバーにもいますから。
座談会でもやっても面白そうですね、そういうのも。
確かに、なんかみんなの話聞いてて、私その店主の人とかに会いに行ってる感が強いんだなって思った。
デザインショーとかカテゴリーの本を探しに行くから、その本屋に行くっていうよりかは、人に会いに行く方が多いわ。
そんなイメージはあるね、確かに。めちゃめちゃいいなって思うけどね。
なるほどね。
はい、ということで、つぼたくんとみかちゃんで、今回はつぼたくんのツボを探っていきましたが、いかがでしたでしょうか。
以上、本屋の楽しみ方の幅を広げたいのコーナーでした。
本屋好きラジオ
というわけでエンディングになりますが、つぼたくんみかちゃん、今回喋ってみていかがでしたでしょうか。
自分でも気づかなかった、無意識化でやっていたことを言語化したことで、こういうとこ自分で見てたんだなっていうのがすごい気づけて面白かったです。
レシートのギザギザとかですか?
そうですね。
気づけないところを逆に気づかせてもらって面白いですよね。
棚とか気になっちゃう。
すごい見たくなっちゃう。
みかさんはどうです?
棚見に行きたいですね。
棚見たい。
棚気になって仕方なくなってきてますね。
こすぎ湯だと後屋室に本屋湯上がりっていう名前で本屋さんやってるんですけど、そこの本棚もちょっと見たくなりましたね。さっきの観点で。
良い。
良い。
良いって。
良いですね。ありがたい。
それでは本屋好きラジオ、お相手はマーチンとみかとキッシーとつぼたでした。
本屋に来た。