Balloon Channelは、デザインクリエイティブスタジオBalloon Incが配信するメールマガジンと連動してお届けしているポッドキャストです。
メールマガジンにてお届けしている最新のデザインニュースや日々の仕事で得られた知見、おすすめの書籍情報などについて、音声でお届けしていきます。
みなさん、こんにちは。今回のBalloon Channelは、私、コウホーの沙耶が担当させていただきます。
今回ご紹介する2つのデザインニュースは、一見全く異なる領域に属していながら、プロダクトが時間の流れとどう向き合うのかという点で深い共通性を持っています。
一つは、寿命を再設計するための修理・リサイクルを前提としたスニーカー。
そして、もう一つは、デジタル化で役目を終えたと思われていたCDケースを鑑賞の対象へと変える試みです。
共通するのは、プロダクトの寿命を誰がどのようにデザインするのかという問いです。
今日のデザインは、持続可能性とノスタルジアという異なる軸を介して、ユーザーとプロダクトの関係を新たに組み立て直す段階に入っているのかもしれません。
まずは、一つ目のデザインニュース。
未来の循環型社会に貢献、修理・リサイクル可能な3Dプリント製モジュラースニーカー。
まず、3Dプリント製モジュラースニーカーUTRBについてです。
これは、革製のブーツ、3DプリントのTPUソール、そしてクライミングロープのシューレースによって構成されています。
最大の特徴は、接着剤を一切使用せず、分解や修理が非常に簡単な構造をしている点です。
必要な部分だけ交換できるためリサイクルしやすく、プロダクトを循環させるという思想が、その構造にまで落とし込まれています。
3Dプリントソールは、軽量で足の形に合わせやすく、ブーツ部分は、中央アジアの伝統的な履物から着想を得ています。
素材と構造の双方にストーリーがあり、持続可能性を重視した設計は、靴産業における新しい方向性を示しています。
ちなみに、中央アジアの伝統的な履物というのは、モンゴルとかタチキスタンあたりのブーツのことを指しているようでして、
この革で作られた旅のようなブーツ、そしてソールをくっつける、そしてそのブーツとソールを紐で合体させている、というブーツとなっております。
メールマガジンや概要欄でご紹介しているニュースのURLから、ぜひ実際の画像もご覧になってみてください。
こちら、すごく興味深い試みなんですが、アパレル業界とSDGsって相性が悪いと言われていますよね。
服は買ってもらわなければ売上が立ちませんし、どうしてもトレンドという概念がついてまわります。
ただ、このスニーカーのようにリペアしながら使い続けるという文化が定着すれば、アパレル産業にも新たな兆しになるかもしれません。
ただ、こういった分解可能とか修理可能というアプローチは結構これまでも見たような気がするんですが、
実際に長く継続できている事例というのはあまり見かけませんよね。
だからこそ、このUDRBが持続可能なプロダクトの先進的な事例になってくれることを期待したいです。
続いて2つ目のデザインニュース。
レトロ文化のリバイバル。CDをアートに変える。高級ディスプレイケースジュエル。
先ほどとは対照的に、ノスタルジーを通じて寿命を伸ばそうとしているのが、
ノルウェー企業が開発したCD用ディスプレイケースジュエルです。
ケースはCD4枚が収納可能な130ドルの自立型から、
壁に取り付け可能な16枚収納可能な300ドルのケースまで、
様々な高級ディスプレイ製品として展開されています。
今、レコード人気の歳年に続き、
若年層を中心にCDがコレクターズアイテムとして復活しています。
2024年のアメリカでは、CD販売が前年比で増加するなど、
物理的なメディアへの関心が再び高まっているのです。
このブランド創業者によれば、
レコードはルネッサンスを迎えた、次はCDだということで、
CDを単なるメディアではなく、アートとして展示するというアイディアが具現化されています。
レコードに続いてCDが復活したのは驚きですが、
これはデザインが物の価値を価格以上に高めている成功例だと思います。
見えないデータから触れて鑑賞ができる高価なコレクションへと、
CDのポジションが変わりつつあると言えるかもしれません。
今日ご紹介した2つのデザインニュースは、
スニーカーが循環によって寿命を再定義していること、
またCDケースはノスタルジーによって価値を再定義していること、
こういった事例からは、ユーザーにもう一度手元に置きたいと感じさせるための
現代のデザインの挑戦を感じさせてくれます。
最後におまけの雑談です。
F1工業の裏側、反対応と罰則、そして角田選手の挙手。
今日は前回触れたフォーミュラー1の雑談の続きです。
前回はF1にハマっている話をしたいので、
その前にスポーツマネジメントの観点から、
F1を見つめてみる話というタイトルで雑談をしていたんですが、
今回はその続きとして3つお話しします。
1つは国が誘致するF1の裏側にある構造。
2つ目はファンとの接点が罰金に直結する理由。
そして3つ目が私がF1を見始めたきっかけと、角田選手の挙手。
ということでまずは1つ目からお話ししていきます。
国が誘致の裏側にある構造。
前回の雑談でF1は国が誘致するのが特徴だとお話ししたんですが、
ちょっと先にこの件についてもうちょっとだけ補足をしておきたいなということで、
前回の補足からです。
こちらですね、国が誘致するというと、国家、政府がF1を直接招致している
というような表現に聞こえてしまったのではないかなということで、
ちょっと補足をしたかったんですが、
こちらは自治体や民間企業がプロモーターとなり、
F1の運営会社に巨額の開催料を支払っているという仕組みです。
そして国や自治体はその費用を観光振興や経済効果を期待して支援したり、
補助したりするケースが多いという構造です。
ただ調べてみると、日本ランプリの鈴鹿の場合は、
そこまで自治体としては補助をしていないだろうということが言われているようでした。
ただ最近は中東での開催ですとか、さまざまな国での開催が増えておりますので、
新たに開催地となった地域の場合は、かなりその自治体あるいは地域といったところが
経済効果を期待して支援しているのではないかなと思われます。
この仕組みが他のプロスポーツとは異なり、
F1はこの大規模な開催料を国のプロモーターあるいは民間事業や
自治体が肩代わりしているという仕組みが特徴的です。
というところから、国を挙げて誘致しているという表現となっていたのですが、
ちょっと表現が良くなかったかなということで、まず補足でした。
2つ目、ファンとの接点が罰金に直結するF1というお話なんですけれども、
このですね、すごく最近のニュースをご紹介してお話ししたいんですけれども、
このニュースが、私がF1らしいな、F1って興行なんだなという
資本主義的なすごく特徴が表れていて、面白かったなというところでご紹介したいと思います。
ちょうどですね、先日行われましたアプダビグランプリなんですけれども、
こちらでアストンマーティンというチーム、F1のチームがあるんですけれども、
そのドライバーたちに罰金が課されました。