【テーマ】
「ひらめき」は経営学においてどのように捉えられているのか?
創造的な組織であるためには何が必要か?
リスナーさんから頂いた質問にお答えします。
【経営学的な整理と解決方法】
・どのようなシーンでひらめくか?
・私たちは何かをするとき、仮説を立てて行動する。
→でも、行動する前にひらめくことは少ない。なぜ?
→行為の後に理解や理屈があるから。(反省的)
・経営学において創造性に関する議論が起こったのは1990年頃。
・ミンツバーグ(H.Mintsberg)の創発的戦略。アメリカの研究者が日本の企業に注目。
・野中郁次郎の知識創造マネジメント。
→冗長性、暗黙知…。組織におけるクリエイティビティの重要性。
・反省的実践…「応用」と「反省」
応用:計画を立て、思った通りの成果を出す合理的なやり方。
反省:思ってもみなかった成果を出す。躓いたときに何を修正するかが重要。
・学習の仕方には2種類ある(低次学習、高次学習)。
シングルループ学習:当初の目的を変えず、やり方を変える。初志貫徹。
ダブルループ学習:当初の目的(根本的な発想、価値前提)ごと変える。
・ダブルループ学習を現実に行うことの難しさ。
→目的をすげ替えるのは既存の価値を捨てること(棄却)。自分を捨てる感覚がある。
→今までの自分の視点を変えることが必要。
→初志貫徹は、かつての自分から物事を見ている。既存の自分に固執。創造性からは遠い。
・組織では、マネジャーが「目標は達成すべきものではなく、きっかけにすぎない」と言えるかどうか。
・環境の変化が激しくなっている現代では創造性が重要。
→今までのやり方は通用しないことが多く、固執するのは得策ではない。
*関連エピソード #16マネジメントの概念が注目された背景
【出演】
佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)
いまがわ・くにえだ(佐藤ゼミOB)
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