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2022-11-04 30:05

*「ひらめき」とは何か*科学系ポッドキャストの日

【テーマ】

経営学の重要なトピックのひとつである、新しいアイデアの創出。

発明に必要なひらめきはどのように生み出されるのでしょうか?

※科学系ポッドキャストの日、共通トークテーマ「発明」!

過去に配信した#25「ひらめき」とは何か(2022/3/11)を、本企画向けに再編集しました。

企画に関してはレンさんのnoteをご覧ください(下方にリンクを貼ります)。


【内容】

・経営学において「ひらめき」はどのように捉えられているのか。

・私たちは何かをするとき、仮説を立てて行動する。

→行動する前にひらめくことは少ない。なぜ?

→行為の後に理解や理屈があるから。(反省的)

・探索的活動、遂行的活動。

・経営学においては1990年頃から創造性に関する議論が起こる。

・ミンツバーグ(H.Mintsberg)の創発的戦略。日本企業への注目。

・野中郁次郎の知識創造マネジメント。

→冗長性、暗黙知…。組織におけるクリエイティビティの重要性。

・反省的実践…「応用」と「反省」

応用:計画を立て、思った通りの成果を出す合理的なやり方。

反省:思ってもみなかった成果を出す。躓いたときに何を修正するかが重要。

・学習の仕方には2種類ある(低次学習、高次学習)。

シングルループ学習:当初の目的を変えず、やり方を変える。初志貫徹。

ダブルループ学習:当初の目的(根本的な発想、価値前提)ごと変える。

【深堀り】

・ダブルループ学習を現実に行うことの難しさ。

→目的をすげ替えるのは既存の価値を捨てること(棄却)。自分を捨てる感覚がある。

→今までの自分の視点を変えることが必要。

→初志貫徹は、かつての自分から物事を見ている。既存の自分に固執。創造性からは遠い。

・組織では、マネジャーが「目標は達成すべきものではなく、きっかけにすぎない」と言えるかどうか。

・環境の変化が激しくなっている現代では創造性が重要。

→今までのやり方は通用しないことが多く、固執するのは得策ではない。


【参考文献】

・クリス・アージリス『組織の罠―人間行動の現実―』(河野昭三監訳)文眞堂,2016年

・ドナルド・A・ショーン『省察的実践とは何か―プロフェッショナルの行為と思考―』(柳沢昌一・三輪健二監訳)鳳書房,2007年

・エドワード・S・リード『アフォーダンスの心理学―生態心理学への道』(佐々木正人監修・細田直哉訳)新曜社,2000年

・ヘンリー・ミンツバーグ『「戦略計画」創造的破壊の時代』(中村元一監訳)産能大学出版部,1997年

・野中郁次郎・竹内弘高『知識創造企業』(梅本勝博訳)東洋経済新報社,1996年


【出演】

佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)

いまがわ・くにえだ(佐藤ゼミOB)


■関連エピソード

#16マネジメントの概念が注目された背景

【使える経営学2-5・2-6】変革の組織学習(1・2)


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【科学系ポッドキャストの日、共通テーマ企画についてはこちら!】

■note「レン 科学のポッドキャスト」

科学のおしゃべり、しませんか? #科学系ポッドキャストの日 11/3~11/10

https://note.com/ren_scientalk/n/n852e9c6da28a

■レンさんが配信している科学のポッドキャスト「サイエントーク」webサイト

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