「てけしゅんトーク」、今回はクリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』を、照沼健太(てけ)と伏見瞬(しゅん)がネタバレを控えて語ります。
9月11日に日本公開された『オデュッセイア』は、初週末の3日間で動員24万1000人、興行収入4億5200万円を記録しました。動員では『映画ちいかわ』に次ぐ2位、興行収入では新作のトップです。IMAX先行上映を含めた累計は動員32万9000人、興収6億5000万円。全編をIMAXの65mmフィルムカメラで撮った商業映画は史上初で、日本では2Dから35mmまで6種類のフォーマットで上映されています。
伏見は「ノーランは苦手で、『ダークナイト』はワースト3に入る」と言う人です。その伏見が、この作品はノーランのベスト3、なんなら1位かもしれないと話します。照沼のノーラン1位は『インターステラー』。二人とも公開前の期待値は高くありませんでした。
話しているのは、3000年前の叙事詩がなぜ歌として生き残ったのか、会話の場面でも異常に多いカット割りは何のためか、IMAXで撮った方が本当の映画だという幻想、ノーランはキューブリックよりジェームズ・キャメロンに似ているのではないか、といったことです。原作を読んでいなくても楽しめる、予習はいらない、という話もしています。
後編(noteメンバーシップ限定)はネタバレありで、トロイの木馬がなぜ木に見えないのか、海からやってくる者たちの正体、原作にいないシノンという人物、最後のチャンバラ、そして燃える馬で終わるラストカットまで話しています。今回も、後編は対談テキスト版も読めます。
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■ 紹介した作品
『オデュッセイア』(ホメロス) https://www.amazon.co.jp/s?k=オデュッセイア+ホメロス&tag=tekeshun01-22
『インターステラー』(クリストファー・ノーラン) https://www.amazon.co.jp/s?k=インターステラー+ノーラン&tag=tekeshun01-22
『葬送のフリーレン』 https://www.amazon.co.jp/s?k=葬送のフリーレン&tag=tekeshun01-22
『モンテ・クリスト伯』(アレクサンドル・デュマ) https://www.amazon.co.jp/s?k=モンテクリスト伯+デュマ&tag=tekeshun01-22
『DUNE/デューン 砂の惑星』 https://www.amazon.co.jp/s?k=DUNE+砂の惑星&tag=tekeshun01-22
『ゴジラ』(1954) https://www.amazon.co.jp/s?k=ゴジラ+1954&tag=tekeshun01-22
■ タイムスタンプ
オープニング|映画の頂点なのか、異端なのか
IMAX池袋はほぼ満席。日本はみんなノーランを観る
前半はネタバレなしで|ノーランが苦手な伏見が、これはベスト3
照沼の1位は『インターステラー』|今回は期待していなかった
宮崎駿が『平家物語』をやるようなもの
予習はしなくていい
最初の30分は退屈な文芸映画かと思った|そこから別の映画になる
『ちいかわ』として見られる|バカバカしさに意味がある
原作は3000年前の叙事詩。歌で語り継がれた
叙事詩は記録。感情ではつながらない
原作は24の歌。その前後の物語は失われている
トロイア戦争は実際にあったらしい
神も怪物も、オデュッセウスの記録の中にしか出てこない
リアル路線の途中で巨人が出てくる衝撃
行って帰ってくる話。半分は帰ってからの話
戻ってきてからが面白い。原作より困難にしている
留守中に妻が裏切られる型の元|ほぼ全ての物語にオデュッセイアがある
ノーランはずっとオデュッセイアを繰り返してきた
ハッピーエンドのあとの人生
実は8作中の7番目。続きの『テレゴネイア』は残っていない
残らなかった話は、たいてい面白くないから消えた|『葬送のフリーレン』のまずい酒
『モンテ・クリスト伯』の元もオデュッセイア|観るとRPGの解像度が上がる
語り継いできた人たちの最先端に踊り出た|語り部はトラヴィス・スコット
カット割りが異常に多い
カット数を数える癖|会話の途中でコップが映る
IMAXカメラの3分制限とは関係ない
ハリウッド映画は長回しをしない
序盤に無意味なカットが集中している
口頭伝承の不確かさを、編集で表している
ペネロペもテレマコスも、噂でしか父を知らない
トム・ホランドが年齢を勘違いして演じていた話
ノーランは現代アートの視点を持っている
IMAXは撮影上は不便。制約を課している
IMAXで撮った方が本当の映画、という幻想
ジェームズ・キャメロンと同じ道
映画を広げているのか、壊しているのか|巨匠感を出すノーラン
3年に1本、20年以上出し続けている
『ダークナイト』がMCUに与えた影響
「映画か映画じゃないか」を大衆化した作家
IMAXはアトラクションだと思われていない
でかいものが出た瞬間の興奮|初代ゴジラとリュミエール兄弟
トリックではないことにこだわるバカさ加減
雄大な文芸映画っぽさを排除している
『DUNE』の「スクリーンセーバー」批判
プロパガンダにしない誠実さ
後世に残る『オデュッセイア』になりかねない|坂本龍馬と司馬遼太郎
語り継いできた人々へのリスペクト
感想
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