今回話をしていきます語学ビジネス市場に関してですが、
本来であれば英語だけではなく、他の言語も含まれるのですが、
出しているデータが英語関連のサービスを提供している企業を元に作られたものになりますので、
英語の実に絞った語学マーケットの話で進めていきます。
矢野経済研究所というところが出している語学ビジネス市場によりますと、
語学マーケットの規模としては2019年の8762億円をピークに、そこから毎年落ちています。
まずこれが第一の驚きでしたね。
自分としては、コロナ関係なく今でも右肩上がりに伸びているのかと思っていました。
まあそれでもですね、2022年の時点で7800億円あるんですけどね。
参考指標としては、漫画市場が今伸び続けていまして、
2023年の推定販売金額が6937億円になりますので、
漫画と同じくらい英語学習は需要があるのかなと、そういうふうに捉えてくれたらなと思います。
やはり我々日本人からすれば、英語習得に時間がかかってしまう一方で、
英語ができるとなんかかっこいいなという、そんな欲求があると思うんですよね。
というか、私自身が振り返ってみた時にそうだなと思いました。
語学ビジネス市場規模全体のうち、語学スクール市場、学習教材、周辺ビジネスというふうに3つに分けた時に、
2022年度においては、語学スクール市場が2995億円、
学習教材が1454億円、
周辺ビジネス市場が3358億円ですと、
すべての項目で100億円から300億円くらい下がっていますと。
それら3つの項目からさらに分解していきますと、
語学スクール市場の成人向け外国語市場全体が、
2019年度は3460億円に対して、
2022年度は2952億円と約500億円も下がっていますと。
しかも3年連続で下がっていますので、
コロナウイルスを機に英語学習の仕方がシフトして、
一度語学スクールから離れてしまった人たちが戻ってこなくなってしまい、
スクールを辞めてしまった可能性が考えられますね。
また、学習教材項目の紙媒体を利用して添削を行ったり、
語学習得の通信講座、通信教育を対象とした通信教育市場というものが、
2019年度は191億円に対して、
2022年度は140億円となっています。
確かに昨今においては、もうChatGPTに添削してもらえるので、
こだわりがある人以外は使わない可能性が高いなと自分自身思いましたね。
一方で、この分解した項目の中で抑えておきたいものが3つありました。
それらについて紹介したいなと思います。
一つ目は、語学スクール市場のプリスクール市場というものになります。
プリスクール市場とは、英語のみで教育、保育、宅児を行う幼稚園や保育園。
その対象年齢は、ゼロ歳から修学前とするものになりまして、
2019年度は425億円、2022年度は400億円と下がってはいるものの、
変化率は先ほどまでお伝えしたものよりも低いなと感じましたね。
それにですね、都市部では最近、バイリンガルを養成する幼稚園とか保育園が増えてきていますので、
特定の層に向けて今後展開できれば、もう少し市場全体が回復して大きくなっていくのかなと思いますね。
二つ目は、学習教材のオンライン語学学習市場です。
主にオンライン英会話アプリ学習を指していまして、2019年度は160億円に対し、2022年度は297億円となっています。
これを聞いているあなたも予想していたり知っていたりするかもしれないのですが、やっぱりここは伸びているなと、そう思いましたね。
コロナおきにオンラインで外国人と英会話をして、語学学習に励む人が増えてきたのかなと思っています。
というかですね、自分自身も2019年から2021年頃までは、オンラインでほぼ毎日25分英会話レッスンを受けていましたね。
塾で教えているときに、オンライン語学学習で得たネタを使って雑談を繰り広げていましたね。
今日はフィリピン人にレッスンしてもらう予定だったんだけど、大雨や台風の影響で中止になっちゃったわーですとか、
フィリピンは学校が始まるときや仕事が開始するときに国歌を歌うらしいようですとか、
あるいは、英会話レッスンなのに講師のフィリピン人と仲良くなりすぎて、テラスハウスの話で盛り上がって気づいたらレッスンが終わっちゃってたわーとか、
そういう雑談を展開していましたね。
それにですね、そのオンライン英会話を使ったことで、1日の中で日本人以外と話す機会をほぼ毎日持てたので、
そこがある種、今思うと楽しかったなと思いますね。
中でもDMM英会話を使っていたときは、アルジェリアとか南アフリカ共和国の人にレッスンをしてもらったこともあります。
いやー本当、私の現体験ばかりになって恐縮なのですが、
昨今においては、語学だけ習得したいのであれば、日本でも十分できるのかなと思っています。
有名な英会話サービスですと、レアジョブ、DMM英会話、QQイングリッシュ、ネイティブキャンプなどが浮かびます。
私は一通り乗り換えしながら使いました。
結論、どれでもいいと思います。
ただ、小学生から高校生をお持ちの親御さんは、2024年度においてはネイティブキャンプがおすすめかもしれません。
2024年度であれば、月に8回までは無料でレッスンを受けることができるからです。
その投稿をSNSかPRタイムズで先月見まして、なんて太っ腹なんだと思いましたね。
自分も娘、息子がいたら、とりあえずやってみたらと言って進めていると思います。
詳細は概要欄に貼っておきます。
話が逸れたので戻します。
小項目で抑えておきたいもの3つ目としては、周辺ビジネスの通訳、翻訳ビジネス市場になります。
これは名前の通り通訳、翻訳に関わるビジネスを対象としていまして、2019年度は2970億円に対し、2022年度は2930億円となっています。
少し下がってはいるのですが、コロナが明けてから回復している値となっていますので、
2023年度以降は3000億円を越しているかもしれません。
チャットGPTがどれだけ発達したとしても、翻訳本は一定の割合で売れていますし、一流の通訳者、翻訳者の価値がますます高まっていくと思うんですよね。
まずここまでで軽くまとめておきますと、語学ビジネス市場は8000億円周辺を行き来していまして、この市場規模の大きさというのは漫画の市場規模と同じくらいになります。
今後伸びる可能性があるのは、英語を提供している保育園幼稚園、オンライン語学学習、翻訳通訳関係となっています。
木村さんの話の中で特に印象に残ったこととしては、ソルブ語から見る未来に関してです。
初めて聞いたとき、ソルブ語ってどんな言語と思ったのですが、ソルブ語はドイツの一部の地域で話される言語になりまして、スラブ系の言語になります。
その一方でドイツ語や英語はゲルマン言語となります。
ソルブ語を話せる人はドイツ語も話せますので、ドイツ語のみ話せる人からすると何らコミュニケーションをとるのに困らないのですが、ドイツ語とソルブ語は明確に違うと木村さんはおっしゃっていました。
その例として、とあるパンフレットに掲載されている講演を説明する際に、ドイツ語では村の西の入り口と表現したのに対して、ソルブ語は村の西の端と書いています。
ちょっとこんがらがあるかもしれないのでもう一度言いますね。 ドイツ語では村の西の入り口、ソルブ語は村の西の端、そういうふうに書かれています。
つまり何が言いたいかと言いますと、 ドイツ語は外側から物事を考えたり外部に向けて発信したりする言語なのに対して、ソルブ語は物事を内側から考える言語だと木村教授はおっしゃっていました。
実際、講演会で取り上げられていたアーティストが自分の作品について紹介する際に、ドイツ語ではとりあえず買ってと説明しているのに対して、ソルブ語ではどうして今回この作品を作ったのか、どういう思いで作ったのかなど、作品作りに至るまでのプロセスを中心に話していますと。
要するにいろいろな言語を学ぶことで、その言語の視点、思考を獲得できるのかと、私は再認識しましたね。
実際、言語の力、思考、価値観、感情、なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか、という本を出しているビオリカ・マリアンさんによりますと、外国語を学ぶことで認知症の発症を遅らせたり、脳の実行機能が向上して、よりクリエイティブになったりすると述べていますと。
私としても、英語を習得していくプロセスの中で、メタ認知能力が鍛えられたなと思っています。
一方で、その講演会を通じて新しく学んだこととしては、英語で話すことができれば十分に外国人との親的距離が近づいていたなと思っていたのですが、
その国の人たちと本当に親的距離を縮めたいとなると、母国語で話すことが一番の近道だなと感じましたね。
確かに、外国人が急に日本語で話してくれると、上手い下手に関わらず、なんか歩み寄りたくなっちゃいますね。
それに、英語ができた上で、日本語の特徴を見たときに、同じ言葉でも表現方法がたくさんあったり、
頭で覚えるというよりかは、体や感覚で物事を習得する言語なのかなと思う節があるなと、そういう気づきがありました。
その講演会を通じてですね、自分は現在、トルコ語を第三言語として学んでいるところです。
トルコ語はですね、日本語と同じように、主語、目的語、動詞の順番であることが共通点なのですが、それ以外は全く共通点ありません。
でも、今までの文脈からすると、共通点はなくて大丈夫ですし、むしろトルコ語を習得することで、今後スラブ系の言語を習得する際に良い影響をもたらしてくれるのかなと思っています。
ちなみに、どうしてトルコ語を選択したのか、それは秘密です。気になる方は個人的に聞いてください。
また、ハイネイティブのライブ配信に来る方の中には、英語はわからないけど中国語ならわかる方がいらっしゃいまして、
毎回翻訳機を使うのが正直億劫なので、中国語も読めるくらいはやった方がいいのかなと最近感じてるんですよね。
発音はかなり難しいと聞きますが、読むだけであれば漢字だけなので、なんとなく文脈がわかるのかなとそう感じます。
各言語の発音、挨拶、よく使うフレーズ、50個から100個くらい覚えておけば、簡単な会話くらいならできるかなと思いますし、
今はですね、デュオリンゴというアプリがあるので、英語で新しい言語を学べる時代となっています。
ぜひこれを聞いているあなたも、私と一緒に第三言語を学びましょう。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶエンディングの時間となりました。
雑談パートで話す主な項目としては、一つ目、イオンに行った感想、二つ目、今週の一冊、三つ目、告知、こういう流れで話をしていきます。
まずはイオンに行った感想ですね。
いやー、マジでイオンってでかいんだなと思いましたね。
お店がたくさんありすぎまして、一日時間潰そうと思えば潰せるやんって思いました。
昼頃に行ってご飯を食べた後、ウィンドショッピングをして、欲しいものを買い、スタバかどこかで休憩とって、スーパーで夜ご飯買って家に帰る、そんな流れがすごく頭に浮かびますね。
中学生、高校生が遊び場やデートスポットで使ったり、家族で謳歌したりする場所なんだとようやく実感できました。
私が今後お世話になるとしたら、5年後くらいですかね。
当分行く予定はないと思います。
続いて、今週の本に関してなのですが、今週紹介する本としては、林奏さんの「あたたかいテクノロジー」という本になります。
読者が選ぶビジネス賞グランプリ2024イノベーション部門賞にノミネートされている、そんな本になります。
読者の林さんがラボットを作ることを通じて、人間というメカニズムと未来を知るために書かれている、そんな本になります。
ラボットとは、愛の意味を持つラブとロボットを組み合わせた造語になりまして、
ラボットの特徴としては、画像で調べていただくとわかるのですが、見た目はものすごくかわいいロボットです。
しかし、それまでのテクノロジーとは違って、我々の生活を効率よくしてくれるものではありません。
生産性はゼロで、むしろ手間がかかりまくります。
では、何に焦点を当てているのか。
それはですね、人間の手間や面倒を増やすことです。
どういうことって思ったり、時代の流れと逆行しているのではと思うかもしれないのですが、
著者曰く、テクノロジーの役割は、我々の生活を便利にするだけではなく、
テクノロジーに対する不安を取り除いて、安心して生活を送る役割もあり、
前者に多くの企業が携わっている一方で、後者はあまり関わっているプレイヤーが少ない。
確かにそうだなと思いましたね。
そんな中で、著者がロボットを作っていくプロセスの中で疑問に思ったこと、
例えば、愛とは何か、感情とは何か、
そういった疑問を解消し、また新たな疑問に向かい続ける、
著者の思考・足跡をなぞることができます。
また、ビジネス大将のインタビューもとても素敵な内容でしたので、
まずはその動画だけでも見てくれると嬉しいなと思います。
概要欄に掲載しておきたいなと思います。
そして最後に一つ告知になるのですが、
先週もお伝えした通り、
オーディオジャパンのインスタグラムを開設しました。
主に日本のコンテンツ、文化、データなどを幅広く扱っていまして、
ポッドキャストの内容と一部被っているところもあるのですが、
視覚情報で楽しむことができるので、
概要欄より是非フォローのほどよろしくお願いします。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶ。
番組への感想は、ハッシュタグオーディオジャパン、
すべてカタカナでXに投稿いただけると嬉しいです。
また番組へのお問い合わせは、
概要欄にあるGoogleフォームにてご連絡ください。
私、新井大輝への質問や感想なども大歓迎です。
今回の放送で気に入った方は、
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最後まで聞いていただきありがとうございました。
お相手はパーソナリティの新井大輝でした。