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アツの夫婦関係学ラジオです。このラジオでは、妻との関係悩む男性向けに、夫婦関係改善のヒントになる発信をしています。
妻と口論になると、お互いにヒートアップして、非難の言い合いになる。最後には何が問題だったのかすらわからなくなり、ただ二人の中に嫌な気持ちだけが残る。そんな経験はないでしょうか。
今日は、感情焦点化予報の中における悪魔の対話というものについて話をしていきたいなと思います。
感情焦点化予報という心理予報について、夫婦が仲直りをしてしまったときに、どうやって仲直りをしたらいいのか?どうやったら昔のような関係性に戻れるのか?ということに関する心理予報です。
その中で言われている、夫婦が陥りやすい会話を、スー・ジョンソンさんという心理学者の方が、悪魔の対話というふうに著作の中で書かれています。
この悪魔の対話に、いかに気がついて、そこから抜け出すかということが、夫婦が功労になったときにやるべきことであるんですが、今日はその悪魔の対話とは一体何なのかということについて話をしたいなと思います。
まず、この悪魔の対話には3つの特徴がありまして、多分今日は一つ目だけしか話していけないと思うので、残りはまた明日にお話をしていきますが、
一つ目が、割れ物探し。
そして二つ目が、抗議のポルカ。三つ目が、冷めて離れるというふうに3つのパターンがありまして、
二番目の抗議のポルカという言葉では聞くと何だかわからないと思うんですけど、ちょっと順番にまた明日にお話をしていきます。
この3パターンがあって、だいたいこの3つが順番通りに進んでいくパターンが多いと夫婦喧嘩が、ということを言われています。
今日は、割れ物探しという特徴、悪魔の対話、夫婦が口論になった時に陥りやすい状況ですね。
その一つ目が割れ物探しと言われています。
これ多分ね、心当たりある方めっちゃたくさんいると思うんですよ。
僕も心当たりがあって、簡単に言うと終わらない相互批判のパターンですね。
お互いを攻め続ける行為のことです。
父妻のことはきっかけで口論になったりするじゃないですか。
これなんで洗濯物取り込んでなかったの?とか、なんでこれ洗ったの?とかね。
そういう何気ないところが始まって、いやいや俺だって忙しかったんだよ、みたいな。
言わなかったんじゃないかと。言ってくれればやったのに。
言わなかったからやったの?言わなきゃダメだろ?みたいな。
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言わなくてもわかるでしょ?みたいな。
あんたはいつもそうなのよ。あんときもこうだよ。こん時もこうだよ。みたいな。
いやお前だってそうだろ。あんときもそうだよ。あんたもこうだよ。みたいな感じで。
相互批判がループし続ける状況。
これが悪魔の対話なんですけど。
誰が悪い?お前が悪い?
俺は悪くない。お前が悪い。私は悪くない。あんたが悪い。
どっちが悪者なんだ?どっちが犯人なんだ?っていうのが悪者探しと言われてます。
これは何度も何度も再発する現象と言われていて。
そしてこの終わらない相互批判のパターンが始まった時は、
次のパターンの前触れ点もあると言われてます。
それが明日同じをする抗議のポルカといったステージですね。
この割れ者探しなんですけど、特徴いくつかありまして、
相互批判や攻撃を通して自己防衛をしようとする。
というのがまず一つ目の特徴ですね。
もう相手を非難したり攻撃したりとかするじゃないですか。
なんでこれやらなかったの?ダメージこれやらなきゃとか言ってくれよとかね。
言わないのが悪いんだよとかっていう風な攻撃、非難。
これなんでこんなことをするのかっていうと、
自分を守るためだという風に言われてるんですね。自己防衛のためだと。
これは相手に傷つけられたと自分は感じた時に、
安心感を失ったような気持ちになるんですよね。
そんな時に発動すると言われてます。
つまりは、前々回の話をしている
情緒的飢餓とものすごい関係している話なんですけど、
自分の生命が脅かされているという風に体が思うんですよね。
相手から自分が情緒的に切り離されていると、
愛着を感じられない、愛情を感じられないと、
妻や夫からスパーンと切られたように感じると、
崖の上から突き飛ばされたように、
そしてそのまま海の底へと落下していくような感覚を感じる。
安心感がどこにもないという状況。怖いですよね。
怖い。自分の命が脅かされているという風に警報が鳴るんですね。
これは、情緒的飢餓の前触れを体が感じているということなんです。
だから自分を守ろうとするんですよね。自分の命がやばいと。
今、自分は情緒的飢餓に陥りそうになっていると、
やばいと感じて相手を攻撃しようとする。
その攻撃は自分自身を守るためということなんですね。
こういう風な状況になると、
今、自分が何をされたのかということしか見えなくなるんですよね。
自分の生命が脅かされているわけなんで、
今、自分何をされたのか、攻撃されたのを何をされたのかという風に
自分の目の前のことしか見えなくなってしまって、
その後に自分が行う避難とか攻撃とか、
そういった自分の反応が妻や夫に対して、相手に対して
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どういう影響を与えるかなんて、
そんな小難しいことは考えられなくなるんですよね。
なぜならば、自分の体が警報を鳴らしているからです。
やばいやばいと、ウィンウィンウィンって
赤ランプがついて警報がめっちゃ鳴っているんですよね。
今、愛情を失われていると、愛着が切り離されたと、
まずいと、愛着が切り離されたということは、死に繋がるということですから、
愛情不足によって人は死ぬって話を
情緒的飢餓の回でお話をしたんですけど、
実際に愛情を受け継いで育った乳児というのは、
亡くなってしまう可能性が非常に高い。
社会的実験においても、多くの乳児が亡くなっていると言われています。
だから、自分に対する愛着が亡くなってしまうということは、
死に繋がるんですよね。
それを自分の体が分かっているので、
やばいと、まずいと、今自分は死に向かっているということで、
相手を攻撃するようになる。
そして、その攻撃をするときは、
その攻撃が相手にどんな影響を与えるかなんてことは考えられない。
なぜなら、自分自身が命がやばいからですね。
こういうふうな否定的なパターンに取り憑かれると、
相手からの攻撃を待ち構えるようになるんですよね。
そして、攻撃が来たら、
前よりも素早くスパーン、スパーン、ボコーンと反応するんですよ。
これ、めっちゃ経験ある方がいると思うんですけど、
この妻から喧嘩をかけられて、
で、こっちが否定的なことを言ったら、
向こうはカウンターパンチでスパーンと顎をドーンと、
思いっきり右アッパーで殴ってくるみたいな感覚で、
スパーンと言葉を返してきて、
お、やられたみたいな、ノックダウンみたいな、
ということが結構ある方がたくさんいると思うんですよ。
逆もありますよね。
夫が妻に喧嘩をかけて、
妻が何か言ってきた時に、
夫が待ってましたとばかりに、
脳裏的な肉粗を並べてボーンとぶん殴るみたいな、
ということが結構あると思うんですよ。
これが悪者探しなんですね。
自分のことしか考えられないと、
自分の命がやばいというふうに無意識に反応しているので、
自分の命を守るために相手を攻撃しちゃう。
自分を守ることで精一杯なんですよね。
こうなると、お分かりのようにですね、
お互いにぶん殴り続けるということになって、
二人とも嫌な気持ちになって終わるだけなんですよね。
誰も勝たないんですよ。
ひたすら相手の悪口を言い続ける。
どっちもがお前が悪いと言い続ける。
悪者探し。
誰も勝たない。
二人とも嫌な気持ちになるだけ。
ということなんですよ。
これに関して、
心理学者のスー・ジョンソンが書いた
私はギュッと抱きしめての中で、
エピソードがありまして、
実際に悪魔の台場に陥ってしまった女性の発言ですね。
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ちょっと読み上げます。
もう何が一番大事なのか分からなくなってきました。
いつ威厳を言われるかと身構えているんです。
銃を構えて。
もしかしたら攻撃をされるより先に引き金を引いているのかもしれません。
これなんかもうまさに
悪者探しに陥っている人の特徴だなと思うんですよね。
あとスー・ジョンソンが男性、
カウンセリング・クライト男性に尋ねたシーンがあるんですが、
読み上げますね。
奥さんが泣くのを見てどんな気持ちですかと尋ねると、
別にと答える男性が多い。
攻撃や反撃をしている時、
人は感情を脇へのけておこうとする。
するとそのうち感情が見つからなくなってしまう。
親密な関係という領域では、
感情という方位磁石がないと道に迷ってしまう。
という風に書かれていて、
相手を攻めている時っていうのは、
無意識のうちに自分の感情がそこにないんですよね。
相手がどう思うかとか、
そういった感情がどっかに行っちゃうんですよ。
相手を口喧嘩の時に、
相手を攻撃する時って、
これを言ったらこの人はどう思うかな、
こんな憂鬱なことを考えないじゃないですか。
ズバーンとポコンポコンとひたすら殴り合うみたいな感じになるじゃないですか。
まさに感情がどっかに行っちゃってるんですよね。
見つからなくなっちゃってる。
だけど、感情という方位磁石がないと
親密な関係を築くことができない、
ということを言ってるんですね。
じゃあ、悪者探しはどうやったら終わるの?
ということなんですけど、
その終わらせ方はですね、
例えば、悪者探しをするのは
そんなにしょっちゅうじゃなくてたまにで、
基本的に親密な絆があるっていう夫婦だったら、
気持ちが落ち着いた後に
心を通わせることができると言われています。
謝ったりとか、
二人の間で起こった喧嘩を冗談のネタにして
笑い話にしたりとか。
だけど、この悪者探しの会話が
二人の間に根付いてしまうと
ものすごい強い悪循環が始まるんですよね。
相手の攻撃によって自分は危険を感じるんで
すぐに警戒して強くやり返すと。
すると、向こうもやり返してくんだろうな
っていうことを分かってるんで
警戒してるんですよね。
そして警戒してパンチをやってきたら
自分の方もスパーンとぶん殴り返すという。
このものすごい強力な悪循環が始まってしまう。
これを終わらせるためには
まずはこの悪循環を止めなければいけないんですよね。
どっかでストップしなきゃいけない。
じゃあどうやって止められるの?ってことですけど
それは誰も悪者じゃないよ。
悪者なんかいないんだよ。
犯人はいないんだよってことに
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二人が気が付くことって言われてます。
本当の悪者っていうのは
この非難し合うパターンそのものなんですよね。
このお互いに非難するパターン、相互批判
このパターンが悪者であって
夫婦二人は僕らはその犠牲になっている
ってことを二人が知ることなんですね。
じゃあどうやって具体的に終わらせるの?
それについては
昔起こったこととか
今日あったこととか
昨日あったこととか
なんでこれやらなかったのとか
あと1年前、2年前とか3年前とか
そういった過去のことじゃなくて
今現在の二人の状況に目を向けるんですね。
今僕らの間で何が起こっているのか
お互いに攻撃し合っている
非難し合っている
この状況に目を向けるんですね。
過去なんかしてこれをやってくれなかった
あんたはこれをやったとか
お前はこれをやったとか
これをやらなかったとか
やってくれなかったとかね
こんなことをしやがってとか
そういったことじゃなくて
今二人の状況
今何が起こっているのか
二人がお互いに非難し合っている
という状況に目を向けるってことですね。
この割れ物探しのループっていうのは
開始地点はないと言われています。
なぜなら誰が始めたとか
追求する必要がないんですよね。
だって永遠に回り続けているんで
二人が相手を非難し合い続けることで
ひたすら回り続けるループなんですよ。
じゃあこのループ自体を
二人にとっての共通の敵とみなすんですね。
お互いが今僕らは悪いループにはまっていると
割れ物探しのループにはまってしまっている
気がついてそこから抜け出そうとすることが
終わらせ方になるんですね。
例えばその会話でいうと
例えば今僕らは
あのループにはまっちゃってるよね。
お互いが傷つけ合っているだけで
誰も勝つことのないループに
今はまっちゃってると思うんだ。
この僕らの喧嘩は
一体どこに行くんだろうと。
君が勝つのかな、僕が勝つのかな
それとも誰も勝者なんかいないのかな
僕ら一体何のためにこの言い合いしてるんだろう
これって僕ら二人が
嫌な気持ちになって終わるだけだと思うんだよね。
本当に君を傷つけてしまってごめんね。
でもこのお互いを傷つけ合う負のループ
割れ物探しのループから
抜け出さないかってことを伝えて
二人がやばい確かに
この割れ物探しのループにはまってると
お互いに非難し合い続けてると
言いたくなかったことも言っちゃってる
ってあるじゃないですか
言うつもりなかったけど言うけどさ
みたいなことあるじゃないですか
言わなきゃいいんだったら
言わなきゃいいじゃんってなるんだけど
このループにはまっちゃうと
言わなくてもいいことも言っちゃうし
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思ってもないことも言っちゃうんですよ
それで相手を傷つけちゃうんですよね
じゃあそのループから抜け出そう
ってことを二人で認知するってことなんです
二人の間に起こっている
この悪感情のループに
割れ物探しという名前をつけて
その状況を認知する
一つ上のレイヤーから
自分たちを客観的に見るような
癖をつけるってことなんですよね
この時に大事なのは
感情に引きづらいないようにすることが
ポイントだなって僕は思うんです
なんでかっていうと
友人とか同僚ではない夫婦っていうのは
この感情に引きづらいないってことが
何より難しいと僕は思ってるんですよ
なぜかっていうと
相手に対する期待があるんですよね
これやってくれるかなとか
これやってくれるよなとか
助けてくれるかなとか
ここ分かってくれるよねとか
という期待を
自分の妻とか自分の夫に
感じてると思うんですよ
感じたことない人いないと思うんですよね
私のために動いてくれるんでしょ
俺のために動いてくれるんでしょ
だって夫婦なんだもん
家族なんだもん
この期待とギャップが
大きく開いた時に
人は苦しむんですよね
そしてその時に悪魔の対話が始まって
悪魔の探しがスタートする
ということなんです
例えば
僕の実体験があるんですけど
ちょっと長くなっちゃうんで
次のチャプターで話しますね
この悪魔の探しの僕の実体験なんですけど
夕方5時20分に
いつも妻が帰ってくるんですね
5分後の5時25分に
僕ら二人で三人の子供を迎えに行くんですよ
長男次男が学童で
三男が保育園なんですけど
たまに妻が遅れて
5時25分ぐらいに帰ってくる時もあるんですよね
すぐに行かなきゃいけないじゃないですか
車で行くんですけど
そういう時に
僕の準備ができてないと妻が
もう行ってるからって言って
車をブーンと飛ばしたり
いなくなっちゃうことがあるんですよ
で後からなんで準備してないの
すぐ出るって分かってるじゃん
って話になったりする
その時に僕がお風呂沸かしたり
夕飯準備したりとか電話かけたりとか
忙しかったんだよ
保育園のお迎えが5分遅れると
嫌味言われるのという風に
こういうこれがね
我物探しのループなんですよ
これ終わらなくなっちゃうんですよ
だから僕は
こういう会話が
始まりそうだなとか始まったなって
思ったらもう言わない
責めないことにしてます
そして次こうしようか
どうしようかとか
一旦そこから離れる
別の場所に移る感覚
イメージとして別の場所に移動する
みたいな感覚で
意識を変えるようにしてるんですよね
お互いに避難し合って
どこにも行くことのないループに
はまっちゃうんで
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あと妻が
語学ですね
語学の講座
言ってるんですけど
3時から4時なんだけど
たまに5時半とか6時に帰ってくることがあったんですよ
こっちは子供の相手とか
夕飯の準備でヘタヘタだったんですね
もっと早く帰れんじゃないの
4時に終わったんでしょって言うんですけど
いや一緒にいるよ
おしゃべりしたいのよと
楽しみ欲しいのってなるんですよね
ここから会話を
負のループの会話にはまっちゃうと
永遠に避難し合って
呼んでもいいことまで言っちゃうんですよ
ここで一回切って
じゃあお前
何時に帰ってくるか分からないと
帰ってきたら
子供の相手とかから
解放されるなと思って
期待しちゃうんだって
遅くなってもいいから
何時になるって
最初に教えてもらえるかなってことを
僕言ったんですね
そこからは妻が出かけるときは
遅い時間を
指定してもらって
僕が
身構えてるとか
覚悟を
決めてるんですよね
遅い21時になるなとか
それまで頑張ろうって思えるんですよ
それがないと
いつ帰ってくるのかな
すごいつるいんですよね
期待しちゃってるんで
帰ってきてくれるかなとか
こっちのこと考えてくれるかなとか
帰ってこない
帰ってきたときに
なんで俺のこと考えてくれなかったの
そういう風な期待とギャップが
生まれないように
期待値を0になるべく
設定するようにしてるんですよね
こうやってやると
俺物探しのループから
抜け出すことが
できるようになるなと思うので
毎日の会話の中で
妻と
功労になってしまうポイントとか
があったとしたら
こうやって会話を一旦区切って
イメージとしては
違う場所に移動するようなイメージで
一旦区切って
こうしようかどうしようか
会話を別のレイヤー
別のレイヤー
上のレイヤーから
話をするという感覚が
できるようになると
僕は楽になったなと感じています
というわけで
妻との関係を悩む方の
参考になれば幸いです
ということで
今回も最後にありがとうございました
また明日は
悪魔の対話の
2つ目ですね
抗議のポルカについて
また明日お会いしましょう
さようなら