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2024-05-14 15:23

#S19 「変わろうとしない夫が悪い」は何が問題なのか?

「変わらない夫の価値観」がよくSNSで炎上しますよね。でも、僕はそれは対立を煽るだけで問題解決にならないと思っています。なぜなのか?どうすればいいのかについてお話しします。



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アツの夫婦関係学ラジオショート。今回は、「変わろうとしない夫が悪い」は何が問題なのかということについて話をしようと思います。
これは何なのかというと、よくXとかでよく出てくる話ですよね。
すごい炎上しているツイートで、たまに出るのが、「うちの夫最悪」っていうね。もうなんかこんなちらかし放題でも、マジクズみたいな感じのツイートがすごいバズってるっていう時って結構あるじゃないですか。
で、「変わろうとしない夫が悪い」みたいな。夫が悪いだけで、まあ終わってるって。すごい共感が集まるのはわかるので、めちゃくちゃ共感が集まって
女性たちのこの、なんだろう、その嫌悪感とか夫へのこの怒りとか、そういうネガティブパワーがピラミッドのように構築されていくのがもう見えるんですよね。
もう次々と集まるリツイートとリポストとそこのコメントがもう夫への嫌悪というピラミッドを空高く積み上げていくんですよね。
で、これなんだろう、その気持ちの発散とかでは効果がある。感情のストレスの発散っていう意味では効果があるんだろうけど、建設的じゃないなーっていつも思ってたんですよね。
じゃあなんでこれ問題なのか。変わろうとしない夫が悪いだけで終わらせる話がなぜ問題なのかっていうと
夫が悪いっていうだけで議論が終わってるんですよね。そこで思考が止まっちゃってるんですよ。
で、それだけでじゃあ夫は変わるのかっていうと別に変わらないですよね。夫婦関係は何も変わらないと思うんですよ。
うちの夫が悪い、価値観を変えない夫が悪いっていうだけで夫婦関係が改善するんだったらもう世界中の人は改善してるはずで、実際そうじゃないじゃないですか。
多くのケースはその恐ろしい、なんかもう地獄から沸き上がってきたようなネガティブパワーでみんなが巻き込まれて、さらに嫌な気持ちになったりとか、
さらに夫に対する嫌悪感が倍増したりとかっていうふうの連鎖しか生んでないと僕は思ってるんですよね。
対立を煽るだけだなっていう男女間の対立を煽るだけで何にも解決しないし、
自分だけじゃなくてそれを見てる人とかにも悪い影響しか与えないと思うんですよ。
何の問題解決でもならないよねって思うんですね。
でも一方でそういった問題で苦しんでる人たちもいるわけですね。
じゃあどうしたらいいのか。変わろうとしてね夫が悪いだけで話を終わらせるのはダメだってことはまあ分かったけど、じゃあなんでだのっていう話をもうちょっとすると、
じゃあなんであなたの夫の価値観は変わらないのか。
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それは変えられないのか。
それとも変えようとしていないのか。
変え方がわからないのか。
変えようとする意思自体が存在しないのか。
もっと深く掘っていく必要あると思うんですね。
で、そうすると夫自身も気がついてないんですよ。
夫自身も特に子供が生まれた後に夫婦の価値観って揉めることが多いですけど、自分たちの過去の価値観から脱却して子供がいる今のこの状態にとっての価値観を作っていく必要があるんだけど、
なんか全然飲みに行ってばかりで帰ってこないとか、家庭より仕事の方が大事だとか、価値観そのプライオリティが高いんだっていう風に言ってしまったりとか、
っていう問題がよく起こってると。
うちの夫は全然変わらないと。
全然価値観も変わらないと。
じゃあ何でなのかっていうところを掘っていくんですね。
で、こういうケースの前で大体男性も気がついてなくて、妻から傷してられた時に考え始めるんだけど、
何で変わらないのか。
変えられないのか。
変えようとしないのかっていうところを2人で掘っていく必要があると思うんですよ。
何でそうなんだろうねっていうところを掘っていく。
ただ気にしてるだけじゃなくて。
で、すると結構いろんな背景が出てくるんですよね。
いくつか例を言うと、そもそも男性っていうのは育児をしないとオキシトシンが出ない生き物で、
これどういうことかっていうと、出産後の夫婦の価値観が大きくずれるっていうのは、これは僕らもそうだったんですけど、
子供との関わりの時間があまりにも差がありすぎると、
妻のほうが子供と関わる時間、育児にかける時間が長いとオキシトシンがすごい出るんですよ。
シアハスホルモンというオキシトシンが。
それによって子供のことを可愛いと思ってますます育児をしようと思うようになる。
これによって子供を優先で物事を考えたりとかするようになるわけですね。
全然悪いことじゃないと思うんですけど。
だけど、育児に関わらないと男性はオキシトシンが全然出ないんですよ。
出産時に子宮口が開くことによって、爆発的にまず物理的に分泌するんですけど、
その後、授乳とか抱擁とか赤ちゃん抱っこしたりとかを通してオキシトシンは出続ける。
だけど、出産しない男性は最初のスタート時点から大きな送料を取ってるんですよね。
だけど、その後に授乳をしてあげたいとか、寝かしつけをしたいとか、抱っこをしたいとか、
いろいろセアをする中で女性並みのオキシトシンが出るってことは分かってるんですよ。
だけど、それをしていないとなると、
そもそものスタートから離れてしまった差がますます開いていくので、
全然オキシトシンレベルの差が開いてしまって、価値観が大きく変わっていくってことはあるわけですね。
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また別の例で言うと、子供が産まれるタイミングって人によってバラバラなんですけど、
多くの場合は仕事でドライブして、
仕事で成功しようと思って自分でエンジンかけていく。
そうですね、強いエンジンをかけていくタイミングだと思うんですよね。
あと5年くらい必死でこの調子で頑張れば出世できるなとか、っていう感じだと思うんですよ。
30代前半とかですかね、人によっては半ばとかかもしれませんけど、
そういうタイミングって出世のための下準備とすごくかぶっている時期だったりするんですよね。
そこで子供が産まれると、仕事の量をセーブしないといけないとか、そういった葛藤が生まれてくるんですよね。
同時に経済的に家族を支えなければいけないとか、経済的に家族を支えなければいけない、
家のこともやらなければいけない、子供のことを育てなければいけない、妻のケアをしなければいけない。
でも仕事はもうちょっと頑張れば出世ができそうで、収入が大きく増えそうだ。
だからとても時間を割けたい。でもできない。何もかもできない。みたいな感じでなっちゃったりするんですよ。
僕はこれになってたんですよね。
最初の上の子たちが生まれたあたりもそうだったし、
下の子が生まれたときは育休3ヶ月間取ったんですけど、
そのせいで評価が下がったんですよね。あんたいなかったよねって。
いなかった期間は評価対象、マイナスの評価対象にされたんですよ。いなかったことを。
3ヶ月間育休を取ったことがマイナス評価にされて評価が下がったんですよね。
その年次評価が下がると出世のタイミングっていうのがどんどん遅れていくんで、
そういった葛藤も結構あったりするんですよね、男性は。
多分僕だけじゃないと思うんだけど。
仕事で成功したい出世をしようと思うタイミングと出産がかぶってるっていうケースがある。
それを妻に言えない。言いづらいですよね。
子供が生まれたから出世が遅れたんだなんて、あんたの努力不足でしょっていうふうに言われそうだし。
そもそも言えないですよね。男性からしたらこんなことは恥ずかしくて言えないと思うんですよ。
それ一人で葛藤をかぶり続けて、あんたは何も変わってないって思われてるってケースもあるんじゃないかなって思います。
人によるとは思いますけど。
あと家事・育児の妻への負担の比率ってやっぱりどうしても高いので、
そうなると体験と決定を共有できないって問題が起こるんですよね。
それは家の中の家事とか育児とか、そういった子供が生まれた後の生活の体験時間が圧倒的に男性の方が少ないわけですよ。
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僕もそうなんですけど。
そうするとそこから新しい価値観が生まれてくるんだけど、妻にしか生まれてこないと。
妻にしか新しい生活における価値観が生まれてこなくて、男性側にはそれが生まれてこないと。
いつまで経っても出産前の価値観のままだっていう現象が起こりやすくなるし、
さっき言ったようなカットが起こるんで、余計ねじれていくんですよね、考え方が。
同時に新しい生活の子供がいる状態で決定しなきゃいけないことがたくさん出てくると思うんですよ。
学校どうするとか、保育園どうするとか。
あとはもし子供が何らかの障害を抱えていたりとかしたら、それに対してどう対処するかっていう問題も起こってくる。
僕らの場合でいうと、喫煙の問題があって、その喫煙をどうするかっていうことを2、3年生の時にすごく話し合ったんですよね。
教室で通わせるかどうするかとか、そういった決定ですよね。
僕らの場合は喫煙なんてそこまで大きなあれじゃないんですけど、もしこれが自閉症とかそういった問題というか障害があった場合は、かなり夫婦でいろいろ話し合わなきゃいけないと思うんですよね。
あと不登校問題とかですよね。僕の場合でも今すごく増えてますけど、子供の不登校問題に対してどう向き合うかっていう決定をしなきゃいけないじゃないですか。
その場に夫がいないってなると価値観が大きく変わってきますよね。不登校問題に対する調査とかをしなきゃいけないんだけど、それを妻側だけやってるとどんどん価値観が大きく変わっていくケースは多いなと思います。
あと最後は現家族の影響ですね。生まれ育った家庭環境の影響。
自分の家庭環境がすごい過不調性の強い家系だった場合は、自分がそうなりたくないと思っていたとしても、もう社会学習的に学習しちゃってるんですよね。
自分が生まれ育った家庭の父親を観察、模倣、モデリング、いつの間にかしちゃってるんですよ。
自分の中に取り込んでいて、気がつけば同じような家庭を再生産しているっていうことはよくある話です。
僕もこれはあったりします。僕の場合はちょっと変な家族だったんで、うちの父親が無雇養子で家に入ってきて、うちの父親が身容師を変えたんですね、母親の方に。
なのですごい立場が弱い形で無雇養子で入ってきて、すごく苦労してきたのを見てきたので、そういった変なねじれた形での価値観が僕の中にあるんですよね、現家族の影響からの。
他の過不調性傾向の高い家庭で育った場合は、そういうふうに自分がいつの間にかなりやすくなってくるってケースがある。
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僕のような男性があまり大きな権限を持っていない家庭で育った場合っていうのは、自分の意見を押し殺しやすくなる傾向が高いんじゃないかなと思います。
気をつけないとなかなか自分の意見は言わなかったりとか、言いづらいなって思ったりとか、自分自体我慢すればいいって思ってしまったりとかっていうのは結構あるような気がしますね。
そういった背景が誰もがあるんですよね。
オキストシーン問題、仕事の出世のタイミングの問題、体験と決定の非共有問題、現家族の影響とかいろんな背景がその後ろにはあって、それらが邪魔をして2人の価値観の擦り合わせを難しくさせてるんですよね。
その現象すべてをひっくり返して、ネットでは変わらない夫が悪いと切り捨てられてしまうんだけど、果たして本当にそれでいいのかなって僕は思っています。
何も変わらないんじゃないのかなって。
変わらない夫の背景には何があるんだろうなって。もちろん夫自身が自分で考えるのがベストですけど、自分でも気がつかないケースって多いので、2人でそこに降りていって、自分たちの背景にあるものは何なのか、その背景が自分たちの価値観をどう変容させていったのか、もしくは変容させなかったのかっていうところを2人が見つめる必要があるんじゃないのかなって僕は思っています。
という感じです。少しでも参考になれば幸いです。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
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ということで、また明日お会いしましょう。
さようなら。
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