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2021-07-25 15:53

#163 「家族サービス」と言う言葉がなぜ妻をイラつかせるのか?

死語だと思われるかもしれませんが、今でも家族サービスという言葉を耳にする機会はあり、そしてこの言葉の背景にある思想にぼくらは知らぬ間に染まっているのです。なぜ妻は、家族サービスという言葉に反発を覚えるのか?ぼくらはなぜ、そのようなことを心の奥で感じてしまうのか?どうすれば、その呪いから解かれることができるのか?詳しくお話しします。夫婦関係改善カウンセリング(noteサークル)はこちら➡︎ https://note.com/atsuatsu/circle お悩み相談やご質問はこちら(質問箱)➡︎ https://peing.net/5a2fc6bdc1d35b
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アツの夫婦関係学ラジオです。このラジオでは、妻との関係を悩む男性向けに、夫婦関係改善のヒントになる発信をしています。
今日お話したいことはですね、家族サービスって言葉があるじゃないですか。 この言葉が、なぜ妻をイラつかせるのかということについてお話をしたいなと思うんですね。
この家族サービスって言葉、もう使わないよって人もいると思うんですけど、意外に効くんですよね、この言葉。
僕も言われたことがあって、取引先の方とかに言われたことがあって、 休みの日に子供と一緒に遊んだりとか、どっかに出かけたりとかしたって話をすると、
家族サービス大変ですね、みたいなことをね、なんかお決まりのセリフみたいな感じでね、言われたことがあるんですよ。
意外に、主語だと思ってたんですけど、そうでもないなと思うんです。同時に、こういった考え方、家族サービスという概念であったり、そういったものの考え方といったものは、
この言葉が主語となって消えたとしても、おそらく残っているんだろうなと。今でも、今の時代を生きる僕らの中にも、こういった言葉の裏にある概念とか思想とか、
そういったものは、知らず知らずのうちに僕らは蝕んでいて、僕らの行動にも影響を与えているんだろうなと思うんですね。
なので今日は、この家族サービスという言葉、そしてその背景のあるものについてお話をしていきたいなと思います。
まず、家族サービスとは何なのかっていう、そもそもの話なんですが、
サービスという名前がついてますから、普段とは違う、日常にはない特別な行動のことを指すというふうに、こう、念想しますよね。
それは、いつもはやらないような、そしてやる必要のないようなことをやることであることも、こう、人に念想をさせます。
その日だけの特別感といったものが、この言葉にはあると思うんですね。
なので、この家族サービスという言葉を聞いたとき、その女性の頭の中に浮かぶものは、
すごいいつもとは違うこの日常感がプレゼントされるのかみたいな、そういう強い期待感を感じさせるんですよね。
だけど、今の時代、この家族サービスという言葉が使われる機会というのは、
普段は平日は仕事をしているパパが、子供と一緒に公園に遊んだりだとか、どこかに連れて行ったりとか、遊園地に行ったりだとか、外出したりとか、旅行に行ったりとか、といったことを指したりします。
旅行に行くのは非日常なんですけど、ちょっとした公園に出かけたりとか、ちょっと外に子供を連れ出して遊んだりとかすることも家族サービスと言われたりもするんですが、
これが、なんで女性、その妻はこの言葉を受けてイライラするのかということなんですけど、
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いつもはやらないし、やる必要もないんだけど、今回は特別にやってあげてるぞ、どうだ、偉いだろ、感謝して、みたいな、そういう空気をこの言葉からは感じさせてしまうんですよね。
いつもはやらないし、全然普段とは全く違うようなことをやってるんだぞ、すごいだろ、みたいな、そういうこのドヤ顔的な空気をどうしても妻は感じてしまうわけなんです。
だけど、旅行に行ったりとかそういう大きなイベントでない限りは、公園に子供を連れて行ったりとか、一緒に遊んであげたりとかすることっていうのは妻にとっては日常でしかないんですよ。
日常生活の中のいつものルーティンワークでしかないんですよね。なので、いつもルーティンワークを夫がやったからといって、「で、なんなの?」みたいな感じになっちゃうんですよ。
ふーんっていう感じなんですよね。だってそれは当たり前じゃんと。私が息を吸って吐くように、いつもやってる呼吸と同じような感じでやってることをあなたがやっただけで、なんでそんなドヤ顔してるの?みたいなふうに捉えられてしまう。
僕はこれ結構あったんですけど。なので感謝をする必要性というのは、そもそも妻は感じないんですよね。当たり前の話なんで。
だけどここでポイントなのが、夫にとってはそれが特別な行動だと思っていたり、もしくはそこまで公園に出したら言わないんだけど、
実はここの奥底の方では、「今日は俺ちゃんとパパやってるみたいな、家族サービスやってるみたいな、親としてちゃんとやってるなぁ。」みたいなふうに思いがちなんです。
これ僕もよく思うんですけど、思ってしまうんですよ。で、なんでそんな特別な行動だというふうに思ってしまうのかというと、
なぜなら家事・育児というのは妻の仕事であって、自分の主担当ではないというふうに心のどこかで思っている節があると思うんですね。
こんなことはきっと口にはしないし、ましてや妻には絶対に言わないと思うんですけど。
だけど、例えばすごい仕事が忙しかったりとか、稼がなければいけないタイミングだったりとか、子供が産まれたばっかりでどんどんお金がかかっていって、もっと稼がなきゃダメだとなっているとき、どうしても仕事に注力して収入を上げようというふうになりがちなんですよね。
こうやって僕らからしたら間違った行動ではないと思うじゃないですか。お金がかかる、じゃあ稼がなきゃならないと。だから仕事を頑張らなきゃいけないと。
で、こうなってくると家事・育児というところまで手が回らなくなってくるわけなんですね。回そうという意識が減るわけです。
自分の意識がもう完全に収入アップの方に向かっているわけなので、こうなってくると自分は稼ぐ、そして妻は家庭を守るというふうに役割分担ができているというふうに僕ら夫はついて思いがちなんですね。
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僕最初の子が生まれたときにはそう感じてたんですよ。言葉にはしたことなかったですし、自分でもそんなこと考えてると思ってなかったんですけど、今思い返せばそういったことを僕は考えてたんだろうなと思うんですね。
残業も許される限りやってましたし、と言っても定時で帰ってたんで朝残業という形でやってたんですけど、
3人目が生まれたときにはもう完全に収入アップとかそんな考えるのやめたんですよ。もう妻を支えることしか考えようと、妻を支えること以外は考えないと決めて収入はちょっと下がったんですけど、
3ヶ月間育休を取って国から手当金が出るんですよね。育休の手当金が出る。手取りの8割ぐらいもらえるんで、その後も残業はほとんど毎月ゼロ時間みたいな形で、収入はもちろん減るんですけど、その分妻を支えること、そして家事、育児というのを自分の主担当だと思えるようになったのが3人目が生まれてからだったんですね。
最初のこの時は全然考えてなかったんですよ。だから夫婦関係が悪くなっちゃったんですけど、自分自身でもきちんと把握できてないような心の奥底の方で、男は仕事、女は家事、育児みたいなちゃんと役割分担が今はできてるというふうに勝手に思い込んでるんですよね。
そういう気持ちがあると妻に対してもっとちゃんとやれよとかって思ってしまったりとか、僕らがそこまで家事、育児に力を入れなかったりとか、入れないんだけど妻にやることに対してケチをつけたりとかついてしちゃうんですね。
その家事、育児は妻が担当である、自分の主担当ではないと思っていると家族サービスという言葉が出てきやすかったり、心の中でかすかに感じてしまったりするわけです。そういった感情は妻に見透かされてるんですよね。
分かってるんですよ。あなたの奥さんはあなたがそういった意識を持ってるってことを感じ取ってるんです。言わないと思いますけどね。そんなこと言ったら喧嘩になるのが身に見えてるんで、不満な喧嘩はしたくないと女性は思っているので、分かってるけど言わないっていうのは結構多いんですよ、女性って。
社会学者の上野千鶴子さんという方がいらっしゃって、フェミニストとして有名なんですけど、僕は本を結構たくさん書かれていて、男女関係とか夫婦関係を考える際には結構役に立つんですよ、その中の知識が。
僕が好きなセリフがあるんですよね。上野千鶴子さん、何かの著作の中で書かれていたんですけど、母性も父性も存在しない。そこにあるのは親御だけであるということを何かの本で書かれていたんですね。母性があるから家事や育児をするみたいな。父性があるから父親が子供に対して厳しくしつけるみたいな。
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そういったイメージを僕ら持っているんですけど、そんなものはないんだと。母性も父性もこの世には存在しない。そこにあるのはただ親御だけであると。親の仕事だけであると。そこには男も女もないということを書かれていて、ここに夫婦関係を改善させるための大きなヒントが隠されているんですね。
これただのジェンダー論だったりとか、フェミニストの言説だったりとかっていうふうにくくってしまうと何も見えてこないんですよ。何も見えてこないし何も解決されないんですよ。そんなふんふんみたいな感じでこの言葉をやり過ごしてしまうと何も得られないんですね。
女性が家事育児を主業務としていた時代、主担当として行っている時代というのも確かにあるんですが、それは過去の話でしかないし、一部の特権関係だけの話だったんですよね。明治以前の話で侍の関係、武士の武家社会とかの中ではそういったふうな役割分担もあったんですけど、人口の10%しか武家社会は存在しなかったんです。
日本の90%はそういった風習というのは存在しない。コミュニティの中で子供たちを育てていく男も女も一緒に働いて一緒に子供を育てるというのが明治以前の日本の姿であったというふうに今では言われています。
女性が家事育児、男は仕事という概念はどこで生まれたのか。これは結構昔の放送でお話をしたんですけど、明治時代に作られた明治民法があるんですけど、これを作った時に武家社会のそういった風習を手本にして作っちゃったんですね。
なのでそこに性別による役割固定狩りだったり、男尊女貴の思想であったりとか、そういった家府長生の一家の中で父親が一番偉い、男の父親が一番偉い、そして長男が全てを受け継ぐみたいな、そういった家府長生の風習というのも明治民法の中に法律として組み込まれてしまったんですね。
ここから今の時代に繋がるまでずっと僕らはこの概念に呪われ続けているんです。これは古き日本の美しい伝統とは何でもないんですね。作られた概念でしかないんです。その作られた概念の中で僕らは縛られて不毛な居酒屋をずっと夫婦が繰り広げ続けているだけなんですね。
人はみんな親の背中を見てそれが伝統だとか正しいことだと思うんですけど、親と僕らの間には約30年間という時が流れているんですよね。僕らが子供の時、そして僕らが子供を産んでその子が当時の僕と同じ年になった時、ここには30年間という隔たりがあるんですよ。
社会もどんどん変わっていきますよね、30年経ったら。時代はどんどん変わっていくんです。時代はどんどん変わっていって夫や妻に求められるものというのも日々変わっているんですね。そしてそれは各家庭によって微妙に変わってくるわけです。
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なのでその時代の変化で敏感になって、自分と妻の関係性の些細な変化にも敏感になる必要があるわけなんですね。
はい、ということで結構話が最後ちょっと逸れてきた。逸れすぎてはいないと思うんですけど、ちょっと逸れては来たんですけど、
なんで家族サービスという言葉がずっとイラつかせるのか。これは2つに分けて言いますと、そこにその言葉の中には特別感が存在するんですが、女性にとっては日々のヌーチンでしかないと。
だから何当たり前のことをやっているのにどや顔しているの?みたいになっちゃうわけなんですね。
そして同時に僕ら夫というのは、家族サービスという概念、家父調整の概念であったりとか、男は仕事、女は家事、育児みたいな性別によって役割を固定するような概念、
これに自分で口にすることはないし、俺はそんなことは思っていないと思っているんだけど、
ここの奥底でどこかしらそういったことを感じている。そして日常の行動の中にそういったことがちょっとでも滲んでいるところがあると思うんです。
僕もあるんですけど。そこに自分自身で気がつくことが大事なんですね。
そしてそういった男は仕事、女は家事、育児みたいな概念が古い日本の美しき伝統と言われているんだけど、
そんなことはなくて明治時代の民法を作る時に作られた、人工的に作られた概念でしかないということなんですね。
そういったところまで踏まえて俯瞰して中身のことによって、自分たち、自分と妻にとって最適な関係性とは一体何なのかということを
自分たちでゼロから作り上げていくことが大事だと僕は思うんです。
はい、ということで今日は家族サービスという言葉がなぜ妻を苛つかせるのかということについてお話をさせていただきました。
妻との関係の悩む方の参考になれば幸いです。
質問箱の方で夫婦関係に関するご相談、男女友達の受け付けとありますので、ぜひそちらご利用ください。
ご相談はこちらから確保質問箱、右矢印の先にURLが貼ってありますのでタップしていただくと飛べるようになっています。
妻との関係に今まさに悩んでいて、今自分がどこにいてどこに向かっているのか分からないと真っ暗な暗闇の中をたった一人で歩いているような気持ちになるという方は
ぜひご連絡をください。僕が一緒に伴奏していきます。
ノートのサークル機能を使ってアースの夫婦関係オンラインカウンセリングタイマスという名前で
妻との関係の悩む男性向けにアドバイスをさせていただいています。
Zoomとかメールとかのやり取りで今行っております。
こちらも一人では続けられないんですよ。僕も本当に心が何度も折れそうになったんです。
一人で妻との関係改善という闇の中を駆け抜けるにはあまりにもその闇は深すぎるんですね。
僕は今自分がどこにいてどこに向かってどこに向かうべきなのかということを一緒に導いてくれる人が欲しかったんですね。
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そのためにたくさんの本を読んで研究をしていったんですけど
それぞれの人それぞれの人に沿ったやり方があるんですよね。
人はみんな違うので僕のやり方が正解ではないし
それぞれの夫婦関係の解決の仕方というのがあるんですよ。
それは端から見ることによって外から見ることによって分かりやすくなるところもある。
アドバイスがしやすくなるところもあるなと思っています。
今まさに悩んでいて本気で何とかしたいと思う方はご連絡ください。
一緒にその関係解剖の闇を駆け抜けるように僕が伴奏していきます。
ということで今回も最後までありがとうございました。
また明日お会いしましょう。さようなら。
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