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2022-12-12 23:45

#438 母と子の愛着を育む”ボンディング”とは?

「やっぱり、ママじゃなきゃダメなんだね」


この言葉はネガティブな意味合いで使われることが多いですよね。

育児への参加を避けようとする男性の言い訳として使われたり、年配者から現役子育てママへの嫌味として使われたりします。


ぼくも育児は女性と男性の両方が参加すべきだと考えています。


ですが、”母”だからこそできることもあるんです。

それは”母性”と呼ばれることもありますが、母と子には生物的なつながり(ボンディング)が存在すると、東京学芸大学の元教授であり「ちゃんと泣ける子に育てよう」の著者である大河原美以さんが言います。


母性の正体とはなにか?

母と子にしか存在しないボンディングとはなにか?

ぼくら父親にできることはなんなのか?


詳しくお話しします。


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あつの夫婦関係学ラジオ、このラジオでは夫婦関係をより良くしたい、そんな方向けに関係改善のヒントをお送りしています。
今日は親子の愛着を育むボンディングとはという話をしようと思うんですけど、ボンディングとはって何?って思うと思うんですよね。
これって生物としての絆という意味で、今日の話は言い換えるならば、母親と子供の愛着を育てるためにはどうしたらいいのかという話でもあるんですね。
よくやっぱりママがいいよねっていう話って出るじゃないですか。例えば父親が子供の世話をしていて、子供がぐずってしまって、ほらやっぱりママの方がいいんだよっていう話。
これを聞いたママがすごいイラッとするって話ってよく多いじゃないですか。
これが一般的にはそれってダメだよねっていう風な文脈で語られますよね。
男性もちゃんと育児しなさいよっていう文脈でこの話は語られるんですけど、今日は逆になぜママの方がいいのかという話をしたいと思います。
今日も子供の感情コントロールと心理療法という本をもとに話をしていきます。東京学園大学元教授の大河美さんの著書となります。
このやっぱりママがいいんだよねっていう話の根拠の話なんですけど、いやいや何言ってるんだよって思う人もいると思うんですよ。
いやいやそのママじゃなきゃダメっていうことないでしょ。子育てって母親と父親両方でやっていくもんでしょって思う人が多いと思うんですね。
もちろん僕もそう思うんですよ。僕もそう思うんですけど、だけど母親と子供だからこそ作ることができるものがあるんですね。
それが大河美さんは愛着システムと言っています。そして愛着システムは母親と子供の間に存在するボンディングと呼ばれる2人だけの生物的な絆によって生まれるというふうに言っています。
今日はこの生物的な絆と呼ばれるこのボンディング。ボンディングとは一体何なのか。そして母親と子供の愛着関係はどうやって作られていくのか。
なぜ母親となければならないのか。そして父親の役割は一体どういうものなのかという話を今日はしていこうと思います。
今日の話を聞いてもらえると母性神話とか母性とかっていう言葉。最近これあの否定的なニュアンスで語られますけども
そこの本質的な意味合いであったりとか僕ら男性が妻に対してどのように向き合っていくと家庭が幸せになれるのかという話が理解できるかなと
わかるかなとヒントになるかなと思っています。じゃあ始めていきます。
子供がママを求めて泣いてやっぱりママはいいんだよねと夫が妻に言って妻がイラッとすると。
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ママでなければダメな理由があるという話なんですね。言い換えると 出産時からのメインの養育者でなければダメな理由があるんですよ。
大河良美さんは本書の中で私は母性を信じているという書き方をしてるんですね。母性が否定的なニュアンスで語られることが多い現代ですけども
大河さんは私は母性を信じているという話をしてるんですよ。 今日はそこの話を詳しく話をしていくんですけども僕が
読み取った感想としては 母親でなければというよりかはメインの養育者ということにもなり得るのかなと思うんですね
一方で母親でなければダメな理由もあったりするんですが 詳しく話をしていきますと
先ほど言ったボンディング、ボンドというのは粘りがするボンドあるじゃないですか
多分あれのことを指していると思うんですけど、今回で言う意味合いとしては 生物としての絆という意味合いで使っているんですね
母親のお腹で育って 母親から出てきた子供
その母親の間には生物としての絆があるんだということを言われています 人間って生後間もなくて誰がお世話してもお世話せよ眠るんですよね
うちの上の子たちが生まれた時は確か3ヶ月間ぐらい 妻の実家にお世話になったんですよ
おばあちゃんにも育児を手伝ってもらって ミルクをあげたりとか寝かしつけとかもやってもらった時期があるんですけど
別に僕とか妻じゃなくてもおばあちゃんがお世話しても普通に眠るんですよ だけど10ヶ月から1歳以後になってくると全然母親から離れないような時期がやってくるんですよね
よく後追いとか言いますけど親がトイレに行くときにトイレの中までついてくる これ子育てしてる方は思い当たると思うんですけど
全然自分がトイレで用を足せないっていうぐらい子供が追いかけてくるんですよ ママーって言ってね まだ喋んないな
いやーって泣いてトイレに行ったママを追いかけてくる もしくはトイレに行ったパパを追いかけてくるという時期があるんですよ
これって何でなのかというと 10ヶ月ぐらいになると誰がママかということを認識できるようになるんですって
それまでは誰が自分の母親かということはわからないんだけど 10ヶ月になると母親が誰なのか
この人がママなんだなってことがわかるようになるんですって わかるようになるってことはその母親がいなくなると不安を感じるようになるんですよね
寂しいって思うようになるんですよ そしてその寂しさを強く感じた時 母親がトイレに行ってしまった時とか別の部屋に移動した時とか
いない ママがいない 怖いって思うわけですよ 生きていけないってなるわけですよね
生きていけないって言語化して考えないと思うんですけど だけどちっちゃい赤ちゃんだから一人で生きていけないじゃないですか
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だから自分の命を守るための唯一の能力である 大声で泣くっていう選択をするんですね
ギャーって泣きますよね 親が見えなくなると これが愛着行動だと大川美さん本書で書かれています
子供が母親を求めて泣くこの行動が愛着行動であると 親がトイレに行くと不安で泣きますよね
トイレから出てくると安心して泣きあいますよね この不安と安心
子供が不安で泣いて母親の顔を見ると安心した治るこの関係を愛着システムと呼ぶんですね
つまり愛着システムというのは子供が母親を求める愛着行動と 母親が子供を守ろうとするボンディング 生物としての絆によって成立するというふうに
大川美さん本書で書かれています
愛着システムが何につながるかというと 子供の感情コントロールにつながっていくんですよ
だから子供がちゃんと不安で泣くことも大事だし その不安で泣いた子供を親が安心させることも大事なんですよ
それによって愛着システムが育っていって その愛着システムによって子供は自分の感情をコントロールできるようになっていくんですね
これは前回の話なんですけど こうやって生後1年間の中で子供が親の顔を見ると安心するという関係性を作っていくんですね
だけど育てた方はわかると思うんですけど 普通に辛いじゃないですか
一応ちょっとトイレの中まで来ないでよって思いますよね いつトイレしたらいいのとかいつご飯食べたらいいのとか
いつ寝れるのとかいつ一人になれるのってすごい思うじゃないですか 僕もすごいわかるんですけど
普通に辛いんですよ普通に辛いから 子供が
泣き叫んだりとかしない方がいいって思っちゃいますよね 自分の手間かかんないから
これ良い悪いじゃなくてそう思っちゃうんですよどうしても僕もそうだし やめてトイレ一人で行かせてついてこないでいつになったら自分一人になれるのってすごい思うんですよ
子供のことは可愛いですよもちろん子供のことはすごく可愛い 大好きなんだけど
だけど人間としての普通の生活が送れなくなるくらい大変じゃないですか育児って だから多くの人は泣かない子供の方が良い子というふうに勘違いしやすいんですよね
そのようにして泣かなくなってくると自分の感情を外に出すことができなくなっていって
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それがまた別の問題に発展していくということなんですこれは前回の話なんですけど このようにですね
子供の愛着システムその感情コントロールの基盤となる愛着システムというのは 不安で泣いて母親の顔を見ると安心して収まる関係を愛着システムというふうに呼ぶわけですね
いやいやそれ別に男でもいいんじゃないって思うじゃないですか 父親でもいいんじゃないのそれって
別に自分のお腹にいた母親じゃなくても 父親でも同じようになるんじゃないって思うじゃないですか
多分なるはなると思うんだけど大河美さんが本書の中で母親でなければならない理由について書かれていて
ならないというよりかは 母親だからこそそういった環境を築けるということだと思うんですね
大河美さんが本書の中で書いているのは 母親と子供は動物的な繋がりで繋がっているって方をしてるんですよ
これ言い方気をつけないといけないんですけど
どこまで根拠があるんだって思う人もいると思うんですよ それって何かエビデンスあるんですかみたいに思う人もいるかもしれないんですけど
おそらく大河美さんはご自身の過去の今までのご経験ながら多分こういったことを
結論づけてるんだろうと思うんですよ 僕はその話に関してはちゃんと耳を傾けるとこかなと思ったんですよね
詳しく話をしていくとお母さんがおっしゃるには 妊娠22週から生後7日の期間に母親は乳児の目で見え
乳児の耳で聞こえるっていうことがあるんですって オカルトって思ったんですけどどうもそうじゃないようで
そういったケースが実際にあるんですって 出産後も母親と子供の感覚はつながっていて
そのボンドその動物的なつながりですね このボンドがあるが故に子供の命を本能的に守ることができる
と言ってるんですね ここって多分これからちゃんとした研究とか進んでいく分野だろうなと思うんですけど
何十何百人もの親子を見てきたお母さんが こういったことを言ってるってことはおそらくそれはこういったことがあるんだろうなとは思うんですよね
多分女性はなんとなくわかるのかなと思うんですよ 自分と自分の子供が特別な絆で結ばれている
感覚がつながっているような感じる時があるっていうのは 僕ら男性にはわからないじゃないですか子供産んでないから
けど自分のお腹を痛めてお腹の中で育てて そしてその子を外に出して出産したその母親と子供の間には確かに動物的な繋がりがあるのかなと思うんですよ
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現代社会の中では説明がうまくできないような動物的な繋がり
生物としての本質的な繋がりみたいなものがあるのかもしれないなって僕もちょっと思ったりするんですね
だけどだからといって父親が何もしなくてもいいっていうわけじゃないんですよ お母さん本書で書いているのは
入児期にどうしても子供がママじゃなきゃダメっていう期間あるじゃないですか そういう時に父親ができることは何なのかっていうことを書いています
それは何なのかというと 母と子の安定した関係性を守ることだと
いうふうに書いてるんですね 母親と子供の安定した関係を守ること
つまり何かというと妻が子供と向かい合えるように 僕ら男性が妻をサポートする妻をケアするっていうことなんですね
子供が生まれたばかりの時って 体が元に戻ろうとしている期間ですよね女性って
なのでその生後数ヶ月間最低でも2ヶ月間は大人しく寝ていて体を休ませなければいけない期間なんですよ
こういった期間に夫が妻をケアして家庭のことをやったりとか 子供の面倒を見たりとかする
妻と家庭を支えることによって妻が子供と ちゃんとそういった愛着関係を作れるようにすることを手伝うことなんですよね
あまりにも家事が大変とか 子供の
相手がおむつを変えたりとかミルクをあげたりとか辛すぎて 嫌ってなると子供の顔も見たくなくなってくるわけですよ
虐待とかも起こるわけですよ そういったことが起こらないように
母親と子供がきちんと愛着システムを健全に作れるように 父親がその環境を作っていくっていうことをおっしゃってるんですね
これで思い出したのが 425話で
NPU法人パパノミクス代表の小森武さんという方に来ていただいたんですけども そこで同じことを言ってたんですよね
父親が 育児に対してできることはほとんどないと
だからといって父親が何もしなくてもいいわけじゃないんだと 妻をケアすること妻を支えることが夫の役目なんだということをおっしゃってて
今回の話はそこのエビデンスが一つになるのかなって思ったんですね 母親と子供の安定した関係を守ることが夫の役割
同じ話が出てきたなぁって僕思ったんですよ
本書の中では父親が母と競うように自分の妻と 俺の方が育児やるしみたいな感じで競うように子供を養しても
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母親と子供のボンドが動物的なつながりが健全に作られていると 子供は母親を求めて父親では泣き止まないってことが書いてるんですね
なぜなのかというと母親の子宮の中で生まれた子供は 母親と密着することで最も効率的に安心を得ることができる
というんです不安になった時に効率的に安心を得られる関係をボンドが保障している というふうに言ってるんですね
動物的なつながり母親と子供の間に存在する母親と子供の間にしか存在しない この動物的なつながりこのボンドが
母親と子供その子供が不安になった時に最も安心を得られる環境を作り出してるって ことなんですよ
でもし母親がいなかったとしたら亡くなってしまったとかでいなかったとしても 他の人間と愛情を作って問題なく育つことができると
だけど 母親が目の前にいるのに
母の役割を果たしてくれなかったら 子供は欲求不満を抱えることになると書いてるんですね
これが愛情化システムが健全に育たないことを意味していてそれが幼児期を経て 学童期とかになってくると
感情コントロールの発達を阻害するようになるっていうことなんですね
ここでもう一度整理すると 父親の役割って何なのかということをもう一度おさらいすると
母親と子供の間に存在するボンド物質間のボンド動物的なつながり 母親と子供の間に存在する動物的なつながり
これは 愛着の基盤なんですよね家で言うと基礎なんですよねコンクリートの基礎
家を作るときに皿地にして基礎を築くじゃないですか コンクリートとかを埋めたりして基礎を作りますよね
あれが基礎なんですよ 健全な親子関係における基礎なんですよね
母子間のボンドというのが基礎になっていて その上に家を建てていくんですよ
その上に建つためのその家の柱っていうのが 生活を通した父親とか祖父母との関わりなんですよ
これが感情コントロールの基盤になる愛着の関係を作っていくんですね
すべては 基礎が大事であって母子間のボンドという基礎が大事になってくるって話なんですね
その上に僕ら男性とか祖父母の関わりが大きな意味を果たすようになってくるってことなんです
そして何度も繰り返しになるけど母子間のボンドを健全に 母親が作り上げることができるために
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夫に役割が存在するんですよね それは
自分の妻をサポートする 妻をケアする それによって母親と子供の間に健全な動物的なつながりを作れるようにする
っていうことなんですよ これが今日の話なんですけども
ここまで話をして なるほどなって思う人もいると思うし
いやなんかちょっとよくわかんないと思う人もいると思うんですよ
なるべくわかるように話は今日はしてるんですけどなぜかというと 結構複雑な話じゃないですか
この母子間のボンド ボンディングとか愛着システムとか
ちょっと複雑ですよね話としては でこれが
複雑だから多くの人は ママじゃなきゃダメなんだよね
結局育児ってママじゃなきゃダメなんだよねっていう簡単な話に落とし込んじゃうんですよ
これが母性神話にもつながっていくんだと思うんですけど 複雑な話は複雑なまま理解して
簡単な枠組みの中に落とし込んでいかないっていうことが大事なのかなって思うんですよね
その枠の中に押し込まない 母親とか父親っていうふうな記号の中に自分たちを押し込まないこととも通じる部分があると思うんですけど
複雑な関係性をそのまま理解するってことも大事なのかなって思ったりもしています
今日の話は母性の話でしたけど 僕ちょっと違う側面から話したくて
うちの三男って今4歳なんですけど すごいパパっ子なんですよ
僕らがコロナになった時に
いろいろ事情があって 妻と子供たちは妻の兄の家に一時期行ってたんですよ 1週間ぐらい行ってた時期があって
僕は家で僕と別の親戚と一緒に暮らした時期があったんですよ いろんな事情があったんですけど
その時に三男が毎日毎日泣いたらしいんですよ 毎日毎日パパはどこなのって
パパに会いたいって言ってすごい泣いたんですって 1週間ずっと泣いてて
戻ってきた時にはすごい嬉しそうな顔をしてたんですけど これって母親じゃなきゃダメっていう話と違うじゃないですか
うちの三男って結構パパじゃなきゃダメってことは 僕が言うのもなんですけど結構あるんですよ
実際あって これもボンディングじゃないのかなって僕は思ってるんですよね
僕がお腹痛めて産んだわけじゃないから 生物的な動物的な繋がりっていうのはないんだけど
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だけど僕あの子が産まれた時に結構長期間に育て取ったんですよ ずっと一緒にいてずっと抱っこしてるんですよ
今4歳だけど今でも抱っこいって 僕のことを移動手段だと思ってたと思うんですけど
ずっと一緒にいるんですよ 寝る時もパパパパって呼ぶんですよ
これもボンディングじゃないのかなって 母親じゃなくても父親でもそういった強い繋がり絆というのは作れるんじゃないのかなって思うんですよね
生物的な感覚と生物的な繋がりって言われると違うんだけど だけど確かにそういった絆を僕はすごく感じるんですよ
産卵との間には もちろん上の子たちも僕はすごい大好きですけど
産卵と一緒にいる期間がすごく長かったので そういったことが起こったのかなって思ったりもしています
なのでこの母性の話は色んな側面から話ができるから 簡単に話をくくってママじゃなきゃダメって話にして
父親もちゃんとしなさいよみたいな そういった反発と共感を生みやすくなっちゃうと思うんですよ
だけどそうじゃなくて 母親と子供の間には確かに動物的な繋がりが存在していて
それを健全に育てるためには父親が妻のケアをする妻をサポートする必要があるっていうこと
これは多くの男性も女性も知っておいた方が 家庭は幸せになるんじゃないのかなって思ったりもしています
はい っていうことで今回も最後までありがとうございました
厚野夫婦関係学ラジオは毎週月曜木曜朝5時配信です
あと以前やっていた夫婦関係の相談なんですけど 今新規の募集は実は締め切っていて
僕のキャパの問題もあって受けてはいないんですけど どうしても相談されたいっていうケースもたまにあるんですね
タイミング次第では単発だったらできないか無かったりとかするので どうしてもご相談したいという場合は
概要欄に相談問い合わせ先かな ノートのクリエイターへの問い合わせページのリンクがあるので それを貼っているので
どうしても出方はそこからご連絡ください タイミングが合えばもしかしたら一回相談単発できるかもしれないです
はい ではまた次回お会いしましょうさようなら
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