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2023-01-09 19:20

#446 すべての結婚は「異文化間結婚」である。

なぜ、この人はこう考えてくれないんだろう?

なぜ、この人はこうなんだろう?


パートナーに対してそう感じたことはないでしょうか?


結婚後に価値観の違いに悩んだ方は多いと思います。

今回はそういった悩みが薄くなる考え方をご紹介します。

それが、「すべての結婚は異文化間結婚である」という考え方です。


明治学院大学心理学部心理学科教授である野末武義さんが書かれた「夫婦・カップルのためのアサーション」という本をもとにお話しします。


【参考文献「夫婦・カップルのためのアサーション」】https://amzn.to/3CxxRt8

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あつの夫婦関係学ラジオ。このラジオでは、夫婦関係を緩くしたい、そんな方向きに関係改善のヒントをお送りしています。
今日は、すべての結婚は異文化間結婚であるという話をしようと思います。
何のこと?って思うと思うんですけど、国際結婚っていうと、違う文化同士の結婚ですよね。
でも、日本人同士の結婚、僕の場合もそうなんですけど、そういった結婚の場合であっても、異文化間結婚であるというふうに認識することによって、
夫婦間の揉みごとが少なくなって、夫婦関係がより良くなるなというふうに感じているんですね。今日はその話を詳しくしたいなと思っています。
参考図書は、「夫婦カップルのためのアサーション」という本ですね。野杖竹吉さんという方が書かれた本です。
明治学院大学の心理学部の教授の方ですね。すごくいい本なのでおすすめです。
この異文化間結婚であるというのはどういうことかというと、結婚している時によく感じると思うんですけど、
なんでこの人をこういうふうにしてくれないの?とか、なんで俺の言う通りにしてくれないの?とか、なんでこういうふうに思わないんだろう?っていうふうに、
自分と考え方が違うこと、自分のパートナーが自分の妻や夫が自分と考え方が違うことに違和感を感じたり、
自分と同じにしてほしいとなってほしいと、同一になってほしいというふうに、そういうふうなことを求めてしまう。
同一化することを相手に求めてしまう、望んでしまうことであると思うんですよ。
僕もあったんですね、こういうことって。今でもそういうことをふっと思う時あるんですよ。
なんでこういうふうにしないのかな?とか、こういうふうにした方がいいじゃん。なんでそういうふうに感じるの?とかっていうふうに思っちゃう。
相手の行動だけじゃなくて、相手の感情に対してまでも自分に言語をさせようとする、自分に合わせようとする、自分と同じになってほしいと願ってしまう。
むしろ苛立ちを感じてしまうんですよね。なんでこう思わないの?なんでこう感じないの?っていうふうに。
だけどこれってうまくいかないことが多いですよね。相手が自分と同じような感情を感じてくれることってあんまりないし、
自分と同じような感覚を持ってほしいと望んでも、それが叶うことってあんまりないと思うんですよ。
むしろそれが叶わないことによって苛立ちを感じてしまったり、一緒になりたいと、二人で一緒になりたいと思っているにも関わらず、どんどん遠くに離れていってしまうというふうに感じることもあると思うんですね。
これがなんでこういうふうに感じてしまうのかっていうと、夫婦ってあまりにも距離感が近いんですよね。
あまりにも距離感が近すぎて、自分と相手をまるで同じ人間であるかのように感じてしまうときがあると思うんですよ。
なんで俺と同じにならないんだ?なんで私と同じにならないんだ?これって普通の他人だったらそう思わないんですよね。
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会社の人間とか友達とかに対して、なんでお前は俺と同じ考え方にならないんだよ?なんでお前はここで俺と同じように感じないんだ?感じろよ、なれよっていうふうに思わないじゃないですか、普通にね。
なぜかというと期待してないからですよね、相手に対して。
友人とか会社の同僚に対して自分と同じような考え方になってほしいと期待してないんですよ。
あるべきだとは思ってないんです。無理だよねと思ってるし、そこまで距離感がないんですよ。
距離感が遠いんですよね、他人というのは。
だけど夫婦っていうのはあまりにも距離感が近すぎるがゆえに相手に多くのことを求めてしまうんですよね。
それがために自分と同じ感情になってほしいと、自分と同一になってほしいというふうに望んでしまう。
だけどいくらそう願ってもそうなることはないので辛い思いをするだけということなんですね。
じゃあどうすればこの辛い思いってなくなるのかっていうと、相手が自分と全く同じ人間になればいいのかというとそうじゃないんですよね。
それって叶わない願いなので、なることはないんですよ。
価値観が擦り合わせをすることによって似てくることはあると思うんですよ。
僕もそういったことはずっとやってきたんですよね。
で、これある意味正しいアプローチの一つだなと思うんですよ。
例えば僕はやっていたのって、夫婦関係に関する本とか、自分が影響を受けた本とか、
あと自分が何だろうな、これいい話だなとか、この考え方がいいなと思ったノートの記事とか、ボイシーとか、ポッドキャストとかのリンクを妻に送ることをよくやってたんですよね。
あと読んでほしい本とかをリビングに置いたりとか、お勧めしたりとかもするんだけど、直接お勧めするとあんまり読んでくれないんで、
リビングにそっと置いておいて、何これみたいな、これこういう本なんだよねみたいな風にさりげなくちょっと進めたいとかするっていうのをよくやってたんですよ、昔から。
10年以上前から多分10年ぐらい、結婚したばかりの頃から多分やってたんですけど、ある程度は価値観って確かに擦り合わせはできるんですよ。
擦り合わせって表現が正しいかわからないですけど、同じような価値観、二人の価値観が大きく離れないような努力っていうのはできると思うんです、そういうことによって。
だけど、今結婚僕ら10年目なんですけど、ここで思うのは、やっぱり同じ人間にはなれないなってことを感じるんですよ。
それって、だから悲しいってわけじゃないんですよね。
だから悲観的に見てるわけじゃなくて、そういうものなんだなって分かった、受け入れた上で僕らの関係性を、そういうものだという目線で作っていくこと、構築していくことが大事なんだろうなと最近では感じてるんです。
最近だってやっと僕らお互いに思ってることを心からちゃんと話し合ったりとかするようになってきてるんですよね。妻も話してくるようになってきて。
以前は僕が結構責めるような口調で妻の感情を出そうとしたりとかしてうまくいかなかったんですけど、妻が感情を出しやすいように、僕があんまり責めないような口調にしたりとか気をつけたりとか、声色を気をつけたりとかすることで結構話してくれるようになったんですよね。
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そこから出てくる言葉から感じられる、彼女の人間性っていうのはやっぱり僕とは違うんですよ。違うからといって僕は嫌なわけじゃないんですよ。すごい素敵な女性だと僕は思ってるし大好きなんですけど、だけど自分とは違うところがあるんだなって、違う側面が違う魅力があるんだなっていうことを受け止めるべきだなって思うんですよね。
同じ人間でなれないなって、その上で自分たちの関係性を考えていく必要があるなというふうに感じてるんです。
で、そう、慣れてると擦り合わせはできる。だけどやっぱりどこかで違う人間になっていくことに気が付くんですよ。
っていうか気が付いた方がいいんじゃないかなと僕は思ってます。違う人間なんだよなって、自分の価値観を押し付けることはできないなって、自分と全く同じ考えではなってはくれないなっていうことをどこかで受け入れる必要はあると思うんですよ。
その時に役に立つのが今回の異文化間結婚である、すべての結婚は異文化間結婚であるという考え方かなって思うんですね。
で、この夫婦カップルのためのアサーションの中で抱えている内容から抜き出した話をするんですけど、どういうことかっていうと、僕らっていうのは自分たちの心の中に生まれ育った環境の価値観とか文化っていうのが染み付いてるんですよね。
自分の実家であった風習とか、そこで無意識のうちに育まれてきた価値観っていうのがあると思うんですよ。
自分と妻の性格って全然違うじゃないですか。これを聞いてあなたとあなたの妻の性格も全然違うと思う。あなたとあなたの夫の性格も全然違うと思うんですよ。
なんで違うのかって言ったら、違う人間だからではもちろんそうなんですけど、生まれ育った家庭環境が違うんですよね。同じ家庭じゃないんですよ。
全く違う家庭環境で育ったから別な人間性が育っていったんですよね。
自分の上にはその母がいて父がいて、その二人の夫婦環境の影響も強く受けている。
父方の親族間の影響も受けている。そして母方の親族や実家間の影響も受けていると。
いろんなミックスされた価値観というのを感じながら育ってきたわけですよ。
二人の父と母から受け継いできた価値観というのが自分たちの中に染み込んできているわけですよ。
それって自分の妻もまた同じなんですよね。自分の夫もまた同じなんですよ。
彼も彼女も同じように自分と同じように両親からの価値観というのを大きく受け継いで育ってきているわけですよね。
それって僕とは違うわけですよ。自分とは違いますよね。自分とは違う価値観を自分の中で育みながら育ってきた。
だから価値観って違くて当たり前なんですよね。
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全く違うバックグラウンドを持った二人が結婚して、そこで二人がお互いに影響を与えながら作っていく関係が夫婦関係なんですよ。
だから自分の実家であった風習とか自分の父親のあり方とかを見て、こういう家庭を作りたいなって思う時ってもしかしたらあるかもしれないと思うんですね。
無意識のうちに感じているかもしれないんですけど、例えばすごい父親が仕事熱心でいつも頑張っていて、家族のために仕事頑張っていたら自分もそういうふうに仕事頑張ろうと、家族のために仕事頑張ろうと思っているかもしれない。
でも妻の方は妻の家庭は父親がいつも仕事で家を開けていてすごく寂しかったと。だから父親はいつも家にいてほしいんだと。
家族で一緒に過ごしてほしい。家族としての絆を育むような家庭を作りたいと思っているかもしれない。
これね同じような家庭環境でもし育ったとしても全然違う価値観を感じることもあるんですよ。全然違う家庭環境だから違う価値観を自分の中で育んでくるってケースもあるけど、同じような家庭環境だったとしてもそこで感じることって違いますよね。
そういったすごい繊細で目に見えないような自分たちが受けてきた大きな影響というのを感じながら二人の夫婦を作っていくんだけど、その中でやっぱり衝突が起こるんですよ。
こういうような家庭を作りたいという思いが無意識の中でもやっぱりあるので、なんでそう思わないんだろう、なんでそう感じないんだろうと思っちゃうわけです。
だけどそこで大事なのは二人で新しく家族を作っていくっていう考え方なんだと思うんですね。
この本の中で野杖さんが書いているのが、結婚とは異なる二つの家族が心理的に結合するものだと書いてるんですね。
全然違う二つの家族。個人間の結婚じゃないんですよ。結婚って個人と個人が結婚するものなんだけど、
実はそうじゃなくて、心理的な部分に目を向けてみると、個人と個人の結婚というよりかは、家族と家族の結婚なんですよ。
その家族の中で育まれてきた価値観とか文化とか風習というもの、それらが二つがぶつかり合いながら一つになっていくものなんですよね、結婚というのって。
だから衝突するんですよ。夫婦が二人が衝突する意見が合わなくてぶつかり合うっていうのはデフォルトなんですよ。
僕最近なって強くそう思うんですけど、二人が価値観が合わないとか、離婚の原因の大きな原因の一つって価値観のずれって言うじゃないですか。
価値観が合わなくなってきたから。離婚、確かトップの理由だったと思うんですけど、価値観のずれってよく言いますよね。でもそれ当たり前なんですよ。
価値観がずれてるのって最初からずれてるんですよ。ずれてるもの同士が二人にとって最適な価値観を作っていくのが夫婦なんですよ。
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価値観がずれてるのって当たり前なんですよね。そこが理由になって離婚するっていうのは、夫婦の前提条件をひっくり返す話なんですよね。
この違和感なんだろうな。妻に対して感じる違和感ってあると思うんですよ。
なんでこんなことするんだろうとか、なんでこう感じるんだろうとか。もしくは夫に対する違和感ね。なんでこうするの、なんでこう感じるのって思うと思う。
そういったマイナス面ばっかりにやっぱり目が行きやすいんですよね。恋愛感情も冷めてくるし、これはホルモンの関係なんで誰も彼も冷めちゃうんで、恋愛感情がなくなるのが悪いことじゃないんですよ。
これはもう当たり前の話なので、これもデフォルトなのでしょうがないと思うんです。そこから育てていくのが愛着関係なんですけど、相手の家庭環境から受けてきた相手の価値観とか文化というものにマイナス面ばっかり目を向けるんじゃなくてプラス面もあると思うんですよね。
いいところもきっとあると思うんですよ。かつては出会った頃はそういったところが素敵だなと思って結婚したんだと思うんですよ。
例えば僕の妻の家族、妻っていうのはすごいポジティブなんですよね。めちゃくちゃ明るくて楽しい家族、楽しい人たちが多いんですよ。何でも笑ってばっかりいて楽しいなっていうのが多い。
うちの家族、僕の実家っていうのは結構厳しい家庭だったりするので、楽しみを味わうような風習とかがあんまりなくて、やっぱりネガティブな面ばっかり目を向きやすい親族だったなって思うんですよ。
そこの違いが結構あって、僕は妻の家族のポジティブな考え方っていうのがすごく好きなんですよ。
そういったプラス面もあると思うんですよね。そういったものをお互いに取り込みながら、自分たちにとってこれいいなって、こういう考え方素敵だなって思うところをお互いに取り込みながら、自分たちにとっての最適な夫婦関係、最適な家族、自分たちが幸せを感じられる家族を二人で一緒に作っていくっていう考え方を持つことが大事なんじゃないのかなって思うんですよ。
どうしてもどこかで大きく価値観がかけ離れていて、全然無理っていう時もあるかもしれないんですけど、そうではないんだったら、というかまず第一段階でお互いの価値観がずれてるってことはデフォルトだってことを受け止めた上で、じゃあその上で自分たちの夫婦関係をどうやって作っていこうかと、相手のいいところを取り込んだりとか、ここはじゃあちょっと妥協しようかなとかっていう風にしながら、
自分たちにとって自分たちの新しい価値観を作っていくんですよ。自分たちだけの家族を作っていくんですよ。自分たちの自分の親の影響ってすごく受けるじゃないですか。そこから絞らえずにそこを断ち切って、自分たちにとって自分と妻にとって最適な家族って何なんだろう、最適な家族の形って何なんだろうってことを常に考え続けることが夫婦関係なんだと思うんですよ。
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その時にヒントになるのは、全ての結婚は異文化間結婚であるという考え方なのかもしれないなって、この本を読みながら思いました。
この間、トレバーノアという方、コメディアンらしいんですけど、ザ・デイリーショーっていうアメリカのニュース番組なのかな、詳しくわかんないんだけど、ザ・デイリーショーっていうショーで話したトークがすごく良かったんですよ。
ツイッターで見かけて思わずリツイートしちゃったんですけど、男性とセックスの権利についてっていうことで話をしてたんですね。これいつか記事にちゃんと書きたいなと思うんだけど、男性が本当に必要としているのはセックスじゃなくて親密性なんだっていうことを言ってるんです。
インテマシーって言ってたのかな、英語だと。男性が実はセックスが必要なんじゃなくて、ただ抱きしめられたかったんだって言える社会になればいいなっていうことを言ってて、
めっちゃいいこと言ってるなと思ったんですよ。これいつかちゃんとどっかの会で話をしようと思ってはいるんですけど、僕もそうだし僕に相談をしてくれる男性の方ですごく多いのが、妻がセックスを断っていてレスになってしまっていた男性で、
その出が解決できたとしてもできなかった場合、どっちのケースもあるんですけど、妻とセックスがしたかったんじゃなくて親密な関係になりたかったんだ、愛し愛される関係になりたかったんだ、愛されていることを感じたかったんだっていうことを言う方が多いんですよね。
これってすごい落とし穴というか何というか、多くの人が気がついていないところなんだろうなと思うんですよ。妻がセックスしてくれないから喧嘩になってしまって、もういいやん、他でするからいいよみたいな風になったりとかするよ。してくれないんだったらもう結婚する意味がないってことを言っちゃったりとかね、そういうこともあったりとかする。
セックスというものは巡って夫婦が大きくこの亀裂を作ってしまうんだけど、だけど実はその男性が求めているものってセックスそのものなんじゃなくて、セックスから感じることができる妻との親密性であったり一体感であったり、愛されているという実感であったりするわけなんですよ。
ここに気がつくことができると、セックスというものそのものに対して縛らえずに、妻との間に愛にあふれる関係を作りやすくなってくると思うんですね。自分が求めているものは何なのか。それは本当に成功というセックスという単純なその行為だけなのか、もしかしたらそうじゃなくて、それによって感じることができる親密性、一体感、愛情、そういったものそのものを求めているんじゃないのか、
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ということをすごく感じてるんですね。そこに気がつくことができるとすごい楽になると思います。男性もそうだし女性もそうだし。
このことはいつかちゃんと記事に書こうかなって思ってます。英語の記事と英語の番組なんでね、ちょっと何かわかんないなって思いながら記事したんですけど、半分ぐらいわかんないなと思ったんですけど、ちょっと頑張って和訳してちゃんと記事にしようかなって思ってます。
はい。ということで、今回も最後までありがとうございました。
厚野夫婦関係学ラジオは毎週月曜木曜朝5時配信です。番組のご感想などをいただけると番組作りの参考になりますので、ぜひいただけるとすごく嬉しいです。
スポーティファイやアップルポッドキャストのコメント欄でも結構ですし、ノートの記事にも僕このポッドキャストの内容を記事にしたりとかするので、そちらにもコメントいただけるとすごく嬉しいし、
ツイッターでハッシュタグ夫婦関係学ラジオって出ていただけるとすぐに見に行きますので、ご感想いただけると嬉しいです。
はい、ということでまた次回お会いしましょう。さようなら。
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