子どもと大人の脳の違い
前回からの続き
子どもが見ている、感じている世界と、大人が見ている、感じている世界は明らかに違って、
というのも、メラビアンの法則という、コミュニケーションの法則があるんですけど、
人は非言語のコミュニケーション、身振り手振りとか、仕草とか、そういうものですね。
視覚的な情報から、10割、非言語のところで受け取っていて、残りの8から10%は、その声だったり、話している内容から受け取っている。
という法則というか、学習的に調べた方がいらっしゃるんですね。
特に、子どもは敏感なんですよね。仕草だとか、声の感じとかに敏感なんですよ。
使っている脳が違って、敏感に察知しているんですよ。
例えば、赤ちゃんは言語的には通じないわけですけど、言葉を覚えていないので、
でも、お父さんの雰囲気を感じ取って、やばいとか、お母さんお父さんが悲しんでいるとか思うと、泣いたりするわけなんですね。
赤ちゃんは泣くということしか表現する方法がないので、泣くんですけど、
おそらく、いろんな感情は伝わっていたりすると思うんですよ。
それは、僕の子育ての経験だったり、他の書籍を見たりすることが多いので、科学的に論文で証明されていますとまでは言えないんですけど、
それだけ子どもと大人の脳は違うんですね。
ダブルバインドと自己肯定感
そんな中で、例えば大人が、本当は自分がこうしてほしいと思っていることに対して、子どもができていない。
だけど、肯定感を育てるためには、否定しちゃいけないな、肯定しなきゃいけないなと思って、言葉だけは肯定を投げる。
だけど自分の態度として、逆の、本当は肯定したくないけど肯定するということをすると、
態度とアウトプットはその言葉と違うことが起こるじゃないですか。
それをダブルバインドと呼んでるんですね。
ダブルシグナルとも呼ぶんですけど、これは子どもにとってめちゃくちゃ傷つくし、めちゃくちゃ違和感になるし、めちゃくちゃ気持ち悪いというか嫌悪感になるんですね。
これが一番最悪のパターンで、自己肯定感が育たないどころか、感情表現がすごい難しくなります。
どうしていいのか。
子どもは戸惑ってしまって、逆に感情が表現できなくなったりする子がいたり、感情表現が難しくなって、難しく育ってしまう可能性があります。
だから肯定をし続ければいいというわけじゃなくて、自分の気持ちに素直に。
伝え方はいろいろあると思うんですけど、ある程度オブラートに包んだりとか、相手が受け取りやすいようにボールを投げてあげるとかコミュニケーションの方法はいろいろあると思うんですけど、
ただ単に褒める、肯定するということが、自己肯定感を育むことに繋がるかというと、そういうわけでもないんですね。
まとめると、今日言いたいことは、巷であふれている情報の中で、自己肯定感が爆上がりするとか、自己肯定感を育む方法などいろいろありますが、
ぜひ皆さん、根拠のある自信、見えやすくて他人からも評価しやすいものなのか、根拠のない自信、他人からは見えなくて比べることができなくて、
良い悪いを評価するのが難しいものから始まっているのか、その2つの視点で見ていただいて判断していただければなと思います。
根拠のある自信が決して悪いわけではないので、ただバランスとして根拠のない自信を育むということがなかなか難しいので、
どっちなのかなというふうな視点を持って、そういう記事だったりSNSの投稿だったりに触れてもらえるといいんじゃないかなと思います。
今日は、自己肯定感と自己肯定力、根拠のある自信についての違いについて話してみました。
感想などお待ちしておりますので、ぜひツイッターやウェブなどでご連絡いただければと思います。
本日はありがとうございました。またねー。