2025-02-04 09:16

#6 スペインで見た子育て

私がスペインに住んでいた時に見た子育ての話。
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サマリー

スペインのアンダルシア地方での子育て観察を通じて、日本とは異なる親子の関わり方について考察が展開されます。特に、子どもに寄り添う姿勢やコミュニケーションの仕方に焦点が当てられ、異文化の子育ての価値が再認識されます。

00:07
みなさん、こんにちは。ちょっと変わった造形教室、あそびやさんをやっています。ばばさくらです。
今日で6回目の配信になるんですけども、今まで、隙間時間でちょこちょこちょこちょこ細切れに録音していたら、なんだかものすごく音質が悪くなっていることに気がついて、
それで今日は、一気にノンカットで喋りたいと思います。
慣れないので、聞き苦しいところがいっぱいあるかもしれませんけれども、よろしくお願いします。
スペインでの子育て観察
それで今日は、不登校っていうテーマから離れて、スペイン人の子育てについてお話ししてみようかなって思います。
私は2002年から2007年まで、スペインの南のアンダルシア地方のグラナダっていう町に暮らしていました。
主人と一緒に移り住んで、語学留学という形で最初スタートしたんですけども、私はその後、美術学校に行きました。
美術学校は、グラナダにはアルハンブラ宮殿っていうアラブの古いお城があるんですけども、
そのお城って外側はすごくシンプルなんですけれども、内側の壁は石膏のレリーフ、掘り物が全面に施されているんですよね。
その石膏レリーフの修復のコースに通っていました。
そんな中で、グラナダに5年いたんですけども、5年目に長男を出産して、学校は途中で辞める形になってしまったんですけれども、日本に帰ってきました。
そんな中で、短い時間ではあったんですけれども、スペインの人たちの子育てを見ていて、
私が感じたこと、私の目から見てびっくりしたことなんかをお話ししたいと思います。
まず初めに、何が大きく違うかっていうと、
例えるならば、日本人の親子が向かい合って座っている、座ってやりとりをしているっていうイメージだとしたら、
スペイン人の親子は横に椅子を並べて、横に並んで座って、
二人で親子で同じものを見ている、同じ方向を見ているみたいなイメージでした。
例えばそれはどういうことかっていうと、
例えば学校に行った時に忘れ物をしたとして、
そういう時に日本のお母さんだったら、
忘れ物をしないようにって言ったのに、じゃあ明日はちゃんとリストを作って、
忘れ物をしないようにリストを作ってチェックしなさいとか、
そういう指示が出たりとかすると思うんですけども、
それに対してスペイン人のお母さんだったら、
スペイン人のお母さんだったら、忘れ物をしたのは大変だったね、どういうふうに大変だったの?
そうなんだ、それで明日はどうするの?みたいな感じで、
あくまで子どもの問題、
わりと日本の親って子どもの問題を自分の問題として、
対策も親が考えてあげるみたいなことが多くて、
それも本当に愛情だし寄り添っていることだと思うんですけども、
そのスペイン人の寄り添い方って、あくまで子どもの問題は子どもの問題であって、
親は自分の問題ではない。
すごく十分気持ちは寄り添っているんだけども、
でも私のことではないっていう立ち位置なんですよね。
それがすごく違って、私は面白いなって衝撃を受けました。
異文化でのコミュニケーション
なので、なんていうか、
日本の親だと、子どもが何かやらかした時に、
自分事としてイライラしたりとか、
自分事として不安になったりとか、
する感じがあるんですけども、
でもスペイン人的な接し方だと、
親がイライラする理由はないっていうか、
あくまで親は、子どもがリクエストしてきたことに対して、
精一杯協力をするっていうやり方なので、
どうする?何かできることある?って、
何してあげたらいい?って、
子どもに聞いた時に、これを出して欲しいとか、
あれを用意して欲しいって言われたら、
分かった分かった、それ用意するねっていうことであって、
親がイライラする理由はないっていうところが、
私はすごく面白いなって思ったし、
自分にはない考え方。
日本的な考えだと、
子どもの責任を、子どもがやらかしたことの責任を、
親が一緒になって責任を取ってあげるのが、
愛情みたいに思う。
連帯責任みたいな、それが愛情みたいに思うし、
それも、時にはいいのかもしれないんですけども、
でも、子どもに対して、
でも、子どもからすると一緒にイライラされても、
それが果たして助けになっているかどうか、
分からない時があると思うので、
そういう部分では、
私もこういうふうに子育てしたいなって、
すごく思いました。
なので、例えば、子ども同士で喧嘩があった時なんかも、
喧嘩というか、揉め事があった時なんかも、
日本だと、親が自分が責任を感じて、
突っ込んでいく感じがあったりとか、
一緒になってイライラしたりとか、
うまく言えないですけど、そういうのがあると思うんですけども、
でも、スペイン人同士を見ていると、
あなたはどう思ったの?ってまず子どもに聞いて、
あなたは自分が悪いと思っていないんだったら、
謝らなくていいよって言うんですよね。
謝らずに話をしておいでって、
ちゃんと説明して話をしておいでって、
それが分かり合える前提、
謝らないっていうのは、
仲直りしないっていう意味では全然、
そういう意味じゃなくて、
謝らなくていいっていうのは、
話し合って分かり合っておいでっていう意味なんですよね。
それもすごいなと思って、
いくら口先で謝っても、
本当に相手を理解できていなかったりとか、
本当はわだかまりがあったりしたのでは意味がない、
その二人の間の関係が、
本当に修復されていなければ、
ごめんなさいにもあまり意味がなくて、
それよりも、
自分はどういう理由でこういう風にしたんだ、
あなたに自分の良かれと思ってやったことが、
あなたに伝わらなかったかもしれないけども、
でも自分は良かれと思ってやったんだって、
いうことを説明するっていうのは、
分かり合うっていう意味では、
すごく大事だなって思いました。
そんな感じで、
今日はそんな話でした。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
バイバイ。
09:16

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