スカーレット・オハラの紹介
ちょっと遠めのお向かいさん。本日も、日本とカナダに暮らすゆるくてやかましい二人がお届けしております。
子育て・家事・単純作業のおともに、ながら劇推奨。
はい、では今週もよろしくお願いします。
はい、お願いします。
ところで、Ashikoさん。
はい。
唐突なんですが、風と共に去りぬという本は、読んだことございますかね?
読んだかな?記憶はないよね。映画をチラッと見た記憶はある。
古い。
どんな話書いてる?
覚えてない。
覚えてないよね。そうだよね。
あれね、1930年に確かね、もともとのオリジナルの本が発行されているんだよ。確か。
で、何が起こったのかっていうと、判件が切れたんです。コピーライトが、著作権が。
著作権が切れたので、要は二次創作を勝手にしていいですよっていう時代に入った。風と共に去りぬ。
映画ですごい有名になった作品なんだけど、私も実は風と共に去りぬって本でも読んだことないし、映画も見たこともないんだよね。
でも、たまたまこれもボイシーの田中恵子さんが、私はスカーレットっていう、風と共に去りぬをスカーレット大原目線で書いたっていう林真里子さんの本を紹介してて、
すごい気になってたんだよね。なんだけど、それをたまたまバンクーバーの図書館で発見したので、それを借りて、
今回キャンプ行った時に電波が全く届かなかったので、それを一本に上下巻、こんな結構分厚い本だったんだけど、上下巻で一気に読んだのね。
面白い本ではあったんだけど、要はあれってスカーレット大原って南北戦争、南北戦争は何ですか?志子先生。
あ、もう無理無理。社会無理やけ。先生だよね。
南北戦争って、アメリカの林間の奴隷解放運動に関する戦争が起きたっていう。
その時に、スカーレット大原っていうのは南部の人。ジョージアなんで南部の人なんだよね。
北から林間の率いる軍が攻めてきますみたいな、そんなような設定なんだけれども。
スカーレットの結婚と家庭
南部の人で、要は奴隷を使って農園を経営してっていう、そういう人を、そういう王子の娘さん。
大変に美しいと。
そういう設定のお嬢さんなんだけどさ。
話はその歴史的な背景とかもすごく綺麗に汲み取っていて、スカーレット大原という女性はですね、強くたくましく生きていくっていう、そういう象徴なんだよね。
それは多分元々のオリジナルの原作でもそうだし、映画でもそういう描かれ方をしていて。
確かね、確か風とともにされてアカデミー賞そのままにしたぐらいすごい、乗って生やされた映画だったんだと思うんだよね、当時はね。
ただ今は使われてる言語とかが、結構レイシズムがひどいってことで、北米で映画は配信が停止されてるような状況になってたりとかもするんだよね。
そんなことを言っていて、私はスカーレットを読んだんだよ。林真理子さんもね。読んだんだけど、読めば読むほど、スカーレット大原という女性はですね、これは女性に嫌われるタイプの女性だねとしか思えなくて。
そう、急に?
例えば、現代日本の仕屈で考えると、私は綺麗なのっていうのをわかってる女性で、男を手玉に取り、のし上がり、必要であれば好きでもない男とも結婚し、それを踏み台にしてのし上がっていくっていう、そんな感じの女性って言ったらわかる?
わかるわかる。おれ、おれ。
いるでしょ?
いる。
でも、彼女はずっとずっと一人の男性が好きなのよ。
えっ?
私はその、なんだっけ、その男性をなんで好きなのかもわからなかった。その男性の良さが全然見えてこなかった。
クズなの?
クズじゃないのよ。いわゆる、なんだっけ、アーティスティックではないんだけど、芸術を濃い中愛するタイプの繊細な男性。
そう。
言ったらわかるかな。
わかるわかる。
美術品を集めたり、人に施しを与えたりっていうのがすごい好きな、そんな感じの男性。
まあ確かに、金髪壁画っていうのはあるのかもしれないが、でもそれだけみたいな感じ。
いや、割とタイプなのか。
で、それをね、最終的にスカーレットを払って、お話の中で3回結婚するんだよね。
1回目は、要はその愛しい、スカーレットがすごい好きなのがアシュレ君って言うんだけど、アシュレが、君とは結婚できないよ、君のことは大好きなんだけど結婚できないよとかって言うんだよね。
だからそれもよくわかんないんだけど。
聞いたことあるセリフよ。さっき聞いたセリフよ。
おふれこだけ言えんけど。
そんなことを言うような人で、それを聞いてプチンと切れたスカーレットは全然違う人と結婚したわけですよ。
アシュレの妹と結婚するはずだった男性と結婚するっていうような感じになって。
時は、略奪なんだけど、当時のアメリカ社会がどこまでこの日本とかヨーロッパみたいに家同士のつながりを大事にしてたのかはわからないけれども、
基本的には、いい名づけとか婚約者っていうそんな感じで結婚するのが普通な時代だったらしくて、
特にスカーレットからとかって大農園の娘だから、農園を継ぐためにうんたらかんたらみたいな、そういうことを気にしなくちゃいけないような立場だったっていうのもあるらしくてね。
結婚したわけなんだが、でもすごいよね、プチン、振られたハライセンに違う相手と結婚するっていうのも、うーんと思ったんだけど。
南北戦争の最中で、戦場は激化していって、そういう大農園の息子でも兵隊さんとして借り出されるような時代だったっていうところまで、
スカーレットは結婚して、それこそ1週間ぐらいで旦那さんが兵として連れて行かれて、そのまま戦死しちゃうっていう、そんな状況だったんだよね。
なんだけど、それでも見ごもるわけよ、彼女。
え?
そう、短い期間だけど見ごもった。
見ごもった。
妊娠して、出産して、なんだけど、でも彼女は母親としてはあまりよくできた人じゃないっていうか、子供もかわいいと思ってなかったっていうような、
そういう描かれ方もしており、それもなんか、うんって思いながら読んでいたんだけど。
で、当時はそうやって、カトリックだったっていうのもあるんだろうけど、結婚して未亡人になった場合はもうずーっとモニフックス、みたいな、そういう感じだったらしい、時代拝見的に。
スカーレットの人生の選択
で、スカーレットの性格からして、私はあのダンスパーティーで主役を張りたいわ、みたいな、そんな感じの人なんだよね。
よう目立ちたいし、綺麗だし、だいたい結婚したのが16歳とかそんなんだから、若いんだよね。
まだいける?
まだ全然いける。すごいよ、コルセットを締め上げて、私のウエストは47センチみたいな、そんなようなことをジェムンにしてる。
いや、40なんだ、子供の頭じゃん。
すごいね。
なんかそんなんだったんだよね。
それで、どんどんどんどん戦況は南部に対して、南部がどんどんどんどん負けていくような状況になってきて、北軍がどんどんどんどん攻めてくるという状況になり、
でも一応戦争終わるんだよね。
で、戦争終わった時に彼女が取ったのは、妹がいるんだよね、その疲れたのが。
その妹の旦那さん、妹の旦那さんじゃない、妹のいい名付けか、婚約者みたいな立場になってるものすごい年上の男性が、その戦後のいわゆる混乱に乗じて、商売がすごく上手くなっていったところ。
で、自分の家の農園をどうにかするためには、お金を作らなくちゃいけない。
ということで、略奪するんだよね、妹から。
その時点で、生き残るためには仕方なかったとはゆえ、とはゆえ、みたいな感じで、いいのかこれで、とか言う。
妹目線で書いてほしいね。2回も略奪されたってことでしょ?
でも妹は全然違う人よ。最初の結婚した人はアシュレの妹。
で、2度目に結婚したのがスカーレット自身の妹だから。
モンハンみたいな人ね。
ダサン敵っちゃダサン敵やけど、なるほどね。嫌われるね、嫌われるわ。
それで、そこでスカーレットは、いわゆるビジネス的な性格を全部に発揮されて、ビジネスを大きくされるんだけど、
当時まだアメリカとは言え、女性がそうやってはびこるのを許すような社会ではなくて、そんな感じだったんだよね。
で、走行しているうちに、それで何かがあって、旦那さんは確か亡くなったんだよね。病気かなんかで。
そこはちょっと覚えていないのだが、最終的にずっと絶対この人とだったらスカーレットは幸せになるだろうっていう存在がいるのよ。
アシュレーじゃなくて、アシュレーは子供の頃からずっと知ってるんだけど、南北戦争が始まったおりに、
戦争の合間を飼いくぐってヨーロッパに飼い付けに行って、うんたら勝ったらっていう感じで活躍されているバトラーさんっていう人がいるんだよね。
で、その人はかっこいいのよ。非常にかっこいいのよ。かっこいいしイケメンだしお金持ちだし、やることなすことスマートでとても素敵な人なんだけれども、
スカーレットはなんかね、自分とやっぱりすごく似すぎてて良さに気づかないんだと思うんだよね。
で、逆に言うとアシュレーっていうのが自分と真反対じゃん。
スカーレット・オハラの魅力と欠点
スカーレットは本を読んだりとか、そういう芸術を愛したりとか、そういう素養は全くないわけよ。
全くないんだけど、アシュレーはそういう素養があるわけね。
だから、自分に無いものを持ってる人にこの人はずっと奢れ続けたんだなとか思いつつ。
でも結局アシュレーと結ばれることは一度もなく、バトラーさんが最後の旦那さんなんだよね。
で、バトラーさんと結婚して子供が生まれるんだけど、その子供が美しく育っていくわけよ。育ってきたわけよ。可愛くね。
なんだけど、その子供が事故で死ぬのか。で、事故で死んじゃってるっていうので、その後バトラーさんとスカーレットは亀裂が入っちゃうんだよね。
で、それと同時にバトラーさんは、バトラーさんはスカーレットからそれで心が離れていくんだけど、スカーレットは気が付くのよ。
私はこの人じゃないとダメなんだって嫌とか、みたいな感じになるんだよね。
読めば読むほど、このスカーレットって私は好きになれるわとか思いながらずっと読んでた。
話はね、すごいリアルだし、話はね、すごい面白いのよ。
林麻里子の書き方が上手いっていうのもあるし、もともとの風と共にサリヌがあれだけヒットしたっていうのもすごくわかるなっていうような発明はあるんだが、
でもね、本当にね、終始私はスカーレットのことは好きになれない。
なんでみんなはスカーレットがいいってあんなに言ってたんだろう、風と共にサリヌを見てって、ずっと思ってたっていうそういう話。ごめんね、皆さんね、ちょっとね、すっごい長い話になったんですけど。
でも目線が変わる物語って面白いよね。
キャラクター設定についての考察
そうだね。
そういう感情だったんだ、みたいなね。
だからオリジナルを読んでみたいとは思わなかったけど私は、ただその客観的におそらく描いているであろう、映画をちょっと見てみたいなっていう気にはなったかなっていうのは一つ。
逆に言うと林まり子さんは、これアシュレの視点ではなく、アシュレと結婚したメラニっていう、つましやかで、とてもでもしたたかな女性がいる。
要はそのね、スカーレットからしたら、私のアシュレと結婚したこの女みたいな感じの存在なんだけど。
私はよくメラニの方が効果持ってるけどなと思いながらずーっと読んでたんだけど。
なかなかに面白そうやね。
ぜひ読んでみて、マフラーで読んでもいいと思うし、オーディブルもあるみたいだから。
けいこさんはオーディブルで聞きました。
確かにオーディブルいいかも。
そうそうストーリーだからね。
最後に林まり子の後書きを読んでて、私も同感だわと思ったのが、マーガレット・ミッチェルっていう人が原作者なんだけど、林さんも今回自分で私はスカーレットっていう本を書くに当たって、
いろいろマーガレット・ミッチェルの原著も読んだし、いろんな人の翻訳した本とかも当たったんだって。
最終的に彼女が読んだのは、自分で本を書くときにすごく考えることがキャラクターの設定なんだよね。
マーガレット・ミッチェルは女性に対するキャラクターの立て方を細かく作っていたんだろうけれども、男性のキャラの設定の仕方が少し甘い気がするみたいなことを書いてて、私も同感だなと思った。
特にアシュレーかな。林真里子さんは結構うまいこと修正していったと思うけど、それでも若干アシュレーの軸がずれてるんで、人としてのなりみたいな。
おそらく林さんはバトラーさんが好きだったんだけど、バトラーさんがいたからブレてなかったんだ。
これ好みが出るよねって思いながら読んでた。
秋の夜長だからね。
ぜひぜひ。
でもね、原作が好きな人は読まないほうがいいかもなって思うね。
そうなんじゃ。
原作とやっぱり若干描かれ方が違うから、原作がすごく好きな人にとってはちょっとやっぱり嫌な思いをするんじゃないかなっていう気がする。
あとすごいスカーレットが好きな人。
そっか。プサミンのおすすめの本を皆さんぜひ秋の夜長に読んだりなんかして。
結構長編でございますので覚悟してください。読み始めたら早かったです。私は。
本当?
一気に読む。
読んだことあるよって人の感想とか聞いてみたいね。
あと風とともにそれ見たことある人とかね。
聞いてみたいね。
あなたはスカーレット派ですか?それともメラニー派ですか?もしくはバトラー派ですか?アシュレ派ですか?
聞いてみるのもいいかもしれないね。
ちょっとそれで作ろうかな。
はいすいません。今回ネタバレありなのでちょっとネタバレありっていうことがゆるい気持ちだったんですが。
まあまあ有名な作品ではあるので話の筋を知ってる人が多いかなと思います。
という感じでございました。皆さんもよかったら私はスカーレットを読んでいってください。
ちなみにですね、読んでそれツイッターに投稿するとですね。私はスカーレットをタッシュタグにつけてツイートするとですね。
なんと小学館の方がリツイートしてくれます。
びっくりした。なんで小学館が?と思って。
私がスカーレットってタグ付けしたかと思って。こんなところまで見てるんだ。ありがとうございますと思いました。
良ければやってみてください。意外と細かく小学館の方読んでらっしゃるようです。
エゴサーチしてるらしいので。ということでした。では皆さんごきげんよう。