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2026-10-19 21:24

なぜAIで作ったチラシはキレイに印刷できないのか?(第898回)

AIで作ったチラシを印刷するためのハードルとしての解像度などの話と、印刷するためにプロに頼むとしたらプロ側はどうするかの話をしました。1枚絵になっていて修正が難しいけど印刷しようと思えばできるという点では、生成AIで作ったチラシと手描きのチラシは同じと考えるとわかりやすいかもしれません。
=== 目次 ===
印刷のハードル/データ形式と解像度
CMYK問題はそこまで大きくない
知っておきたい塗り足しの知識
AIチラシを印刷するためにプロに頼む場合
ある意味AIチラシは手描きのチラシと同じ
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サマリー

生成AIで作ったチラシは印刷できないわけではないが、一般的な入稿形式や解像度の条件を満たしにくく、従来の方法で作ったチラシほどきれいに印刷するのは難しい。A4なら300DPIで約2480×3508ピクセルが必要だが、文字やロゴには1200DPI程度が推奨されるため、画像一枚で完結したAIチラシは扱いにくい。CMYK変換は重要な場面もあるものの、RGB入稿に対応する業者も増えており、文字を別途テキストとして組む場合に黒をK100%で印刷することが特に有効だと説明する。さらに、裁断のずれに備える塗り足しやトンボも必要になる。プロに依頼する場合、画像をそのまま入稿する作業なら比較的安価だが、文字や素材を分解して作り直すならA4片面で5万円前後が目安になるという。Canvaのマジックレイヤーにも限界があり、AIチラシは一枚絵で修正しにくい点では手書きチラシと似ているとまとめている。

AIチラシの入稿形式と解像度
こんにちは、アシカガコウジです。
AIで作ったチラシを印刷したいんだけど、どうしたらいいの?といった投稿をSNSでよく目にするようになりました。
AIで作ったチラシを印刷したいという相談を受けたんだけど、作り直しをするのは大変といったデザイナーの声も目にすることがあります。
AIで作ったチラシは印刷できないわけではありません。
ただし、プロが従来通りに作ったチラシと比べると、きれいに印刷するということは難しいんですね。
その理由としては、従来通りの印刷物を作るステップ、手順に載っていないデータだからということですね。
まず、ネット印刷とか印刷屋さんに印刷してもらうには、印刷するところが扱える形式の入口できるデータ形式にする必要があるんですね。
一般の人の場合、まずそこがハードルになると思います。
どこでも絶対受け付けてくれる基本のフォーマットは、Adobe IllustratorのAI形式ですね。
このAIというのが紛らわしいんですが、Adobe Illustratorの頭文字を取ってAIというファイルの拡張子がAIという形式のデータです。
イラストレーター形式のデータ。
ただし、イラストレーター形式のデータを作るには、Adobe Illustratorのソフトを持ってないと作れません。
今はPDF形式での入口を受け付けている業者も多いです。
ビットマップの画像のデータを受け付けてくれるようにはなってきているんですが、
JPEGとかPNGとかの画像には何センチかける何センチで何DPIのデータですという情報を持っていないので、
印刷物を作るにはデータとして不十分なんですね。
その辺をなんとかしてくれる業者もあるとは思いますが、
基本的にはPhotoshopのPSD形式で何センチかける何センチの何DPIのデータですという設定をした上で入口する必要があります。
今ではRGBの画像でも印刷物を作るために入口できる業者は増えているので、
画像の形式そのものよりも解像度が問題になってきます。
印刷するためのビットマップ画像の解像度としては一般的には300DPIか350DPI必要だと言われています。
A4サイズのチラシで考えるとA4サイズが210×297mmなので300DPIなら約2480×3508ピクセルが必要ということになります。
チャットGPTが生成できる画像はその半分くらいなはずです。
ただアップスケーラーという便利なツールがあって、それこそAIの力のおかげで解像度を高くする、きれいに解像度をアップするツールがあるんですね。
無料で使えるものもあります。なのでそのアップスケーラーを使って2倍3倍とかに引き伸ばす、きれいに引き伸ばすことはできたりします。
文字・ロゴの解像度とレイヤー分け
ただここで強調しておきたいのが、写真の場合は300DPIとか350DPIぐらいでOKなんですけども、
文字とかロゴとかくっきりしたもの、エッジがはっきりしているものに関しては300DPIでは全然少ないです。文字とかロゴとかをビットマップ画像で扱うとしたら1200DPIが推奨になります。
漫画を印刷する場合、漫画の原稿は基本モノクロなんですけども、モノクロの漫画を印刷する場合、漫画同人誌の印刷所とかで見ると入稿データは1200DPIが推奨なんですね。最低でも600DPIは欲しいところ
です。
グレースケールなら600DPI、モノクロ完全な白か黒かのデータの場合だと1200DPIと言われています。
ただ1200DPIになってくるとA4サイズで9921×14031ピクセルとかなりの大きなデータになるわけですね。
白か黒かの、いわゆる2機と呼ばれるデータの場合だったらまだいいんですけども、このサイズ感でRGBカラーの画像として扱うと相当重たいデータになって取り回しが難しいので、ちょっと現実的ではないですね。
1つのビットマップの画像で写真は300DPI、文字やロゴは1100DPIと2つの解像度を持つ画像なんか作れないので、やっぱり専用のAdobe Illustratorのようなツールが必要という話にな
ってくるんですね。
なのでやっぱり1枚の画像データではなく写真やイラストなどの画像とテキストやロゴなどをレイヤーに分けてレイアウトしたレイアウトデータをAdobe Illustratorなどで作るというのが印刷物を作るに
おいてはやっぱり現実的ということです。
CMYKと塗り足し・トンボ
印刷物にする画像だったらCMYKでないとダメだとよく言われます。そもそも印刷はCMYKの4つの色のインクでするものなので、この4つのインクをどれくらいのパーセントで掛け合わせたデータなのかと。
データの時点でそうなっていないと受け付けませんよと、責任持てませんよというスタンスだったんですね。印刷する側が。ただ時代もだいぶ変わって、今はRGBで入稿されたデータを印刷してくれるところも多いです。
私は個人的には画像の色味とか言った意味でのCMYKじゃなきゃダメという論調にはあんまり乗り切れないというか、印刷のことをわかってる風のマウントでしかないのかなと思ったりします。
そもそもAIで作ったチラシでいいやという時点である程度妥協してるわけなんで、色味の違いも妥協の範囲というか許容範囲なんじゃないかなと思ったりします。
最初から文字も写真も何もかもひっくるめて一枚の画像になっているので、後からCMYKにして色を調整するというのも難しいだろうなと思います。
ただデータがCMYKであるということでの一番重要なところは黒が黒で黒印記で印刷されるという部分だと私は思っています。
なのでどの道AIで作って画像になっちゃってるものには無理なんですけども、文字の部分はちゃんとテキストとしてAdobe Illustratorなどでレイアウトして作りますという場合にはRGBで入稿する
のはもったいない。
CMYKにして文字はK100%黒のインク100%だけで他のCMYの色を混ぜずにちゃんと印刷することによってくっきりきれいな黒で文字が印刷されて読みやすいですよと。
これは黒に限らず例えばCyan 100%とかでもいいんですけども小さい文字にはCMYKを掛け合わせた色じゃなくてK100とかC100、M100のような色で印刷すれば掛け合わせじゃないので網点が出なくて
綺麗なくっきりした文字になって読みやすいですよと。
これDTP畑の人にとっては常識なんですけども重要な点ですね。
あともう一つ印刷するという上で知っておきたい知識として塗り足しというのがあります。
プリンターとかコンビニプリントで出力した場合紙の端っこまでプリントできないですよね。
必ず白い余白ができますよね。
でもちゃんと印刷の業者で印刷する場合は大きな紙に刷ってから紙を裁断する。
切るので端っこギリギリまで背景色とか写真とか柄とかを入れられるわけです。
ただ紙を切るときに若干はずれてしまうのでそのずれに備えて3ミリくらい大きめにデータを作っておくんですね。
はみ出している部分も作っておくと。そのはみ出している部分のことを塗り足しと呼びます。
で当然どこが仕上がりサイズでどこがはみ出している部分かというのがわかるようにトンボというのをつけます。
トリムマークとも言います。紙を切る場所の目安としての印線ですね。
ネット印刷の場合にはテンプレートが配布されていてそのテンプレートにトンボが入っていたりします。
まあ本当はテンプレートにトンボが入っていてっていうやり方自体が古いんですけども
本当はアドビイラストレーターの仕上がりサイズで作ればトンボはいらないんですけども
まあともかくはみ出している部分も作っておくということですね。
でAIが作ったチラシにはトンボも塗り足しも入ってないので
用紙サイズギリギリな感じでレイアウトされているのではみ出す部分をどうするか
まあフォトショップとかイラストレーターとかあればなんとかなるんですけども
その辺もAIだけでは難しい部分ですね。
プロに依頼した場合の作業と費用
でじゃあAIでチラシを作りました。それを印刷するためにプロに任せますというケースを考えてみましょう。
まず一番簡単な方法はAIで作ったチラシの画像データをアドビイラストレーターに画像として貼り付けて
入稿データにするということです。
解像度的に300 dpi あればデータとしてネット印刷や印刷会社に
入稿できるファイル形式ですというようにはなります。
画像はRGBでもいいんですが私がやるとしたらフォトショップでCMYKにして
PSD形式、フォトショップドキュメントの形式にして色味とか解像度を調整するでしょうね。
解像度は高すぎても無駄というかデータが重くなるだけなので適切な解像度にするひと手間はプロならかけるはずです。
でもしこの作業を受けようとしたらそんなにはお金は取れないのかなと
私の感覚で言うと5000円から1万円くらいかなと思います。
入稿作業の代行まで含めて1万円くらいな感じですかね。
ただそのやり方だと文字がくっきり綺麗に印刷されない。
なおかつAIの作った文字は統一感がなかったり配置にちょっと気になるところがあったりしますし
後から文字を修正したりする上でもやっぱり文字はフォントで入れたいテキストとして扱いたいですよね。
でそれをやるんだったらAI画像をベースにした結構大掛かりな作り直しが必要になります。
ただそういう作業をやっているデザイナーの方は今いるみたいでニーズとしてはあるようですね。
AIチラシを印刷できるちゃんとプロのクオリティの印刷物ができるように作り直すというニーズですね。
ちなみに自分でデザインはしないで指示通りに印刷物のレイアウトを作る。
DTPオペレーターと呼ばれる職種もあってある意味そういう人がやっていることと同じAIで作ったチラシはベースとなる指示書でそれを元にデータを作ると。
DTPオペレーターがやっていた仕事と同じようなものだという考え方もできます。
ただデザイナーならAIが作ったチラシの気になるところ気持ち悪いところを作り変えたい再構成したいと思う人は多いはずです。
そうなってくるとAIチラシはあくまでもラフ叩き台ということになるので作業としてはゼロから作るのと手間はあまり変わらないコストも変わらないということになってくると思います。
DTPオペレーター的な仕事だったとしても1枚絵の画像をベースに写真図形アイコンロゴ文字QRコードなどを分解して組み直すということになるので
アドビーイラストレーターとかのツール上で手を動かして作業している分にはデザインを作り直すのもAIの指示通りにするのも変わらないですよね。
なのでAIで作られたチラシを元に作り直すという作業の場合だとA4片面で5万円前後とかそれぐらいの金額が基準になってくるのかなと思います。
もちろんA4の中にどれぐらい情報を詰め込むかとかいろんな条件によって変わってきますし金額はあくまでも私の感覚での話です。
じゃあデザイナーに頼まずに自分でなんとかできないかとそこでよく出てくるのがキャンバのマジックレイヤーという機能です。
AIで作ったチラシなどの1枚絵の画像を自動でレイヤー分けして文字はテキストに変換してくれるという便利な機能です。
これを使えば印刷物が作れるよと言われがちではあるんですけども完璧に綺麗にレイヤー分けしたデータになるとは限らない。
そんなに魔法のようにうまくはいかないというのが現状ではないかと思います。
またマジックレイヤーを使ってなんとかうまくレイアウトできたとしてもそれを印刷する、入稿するにはいくつかハードルがあってやっぱりいろんな知識を必要とします。
AIチラシと手書きチラシの共通点
ところで今AIで作られたポップとかチラシが世の中にめちゃくちゃ増えてきてる。
AIによるポップやチラシを見るのが当たり前になってきてますよね。
じゃあそれらはどうやって印刷してるんだという話にもなってくると思います。
お店に貼られているポップとか飲食店のメニューとかはプリンターでプリントアウトしたりコンビニプリントでプリントしてるんだと思います。
部数もそんなに必要ないですし、AIで作った画像データを普通にプリントアウトしてるだけですね。
それである程度うまくいってるわけなのでその画像を印刷するということもそのクオリティで良ければいいんじゃないのということになると思います。
ただ点灯ポップとかはそんなに近くでまじまじと見るものではないのでそこまで解像度とかがなくてもそんなに気にならないという面はあると思います。
一方でチラシの場合は近くでじっくりと見るものなのである程度の印刷クオリティが欲しいわけですよね。
他のチラシと比較して明らかに解像度が低くてガビガビだと悪目立ちしますよね。
そういう狙いもありだとは思いますけども。
印刷物の方がプリンターに比べてきれいに出る分解像度が低いのが目立つという面もあるんですね。
ただチラシのようにある程度の部数を作るものの場合はコンビニでカラープリントするよりも印刷した方がコストは抑えられることが多いはずです。
AIで作ったチラシをきれいに印刷するのが難しいという話を何か上手い例え話でできないかなと考えたんですけども、
手書きのチラシと同じという例えを思いつきました。
精々AIで作ったチラシと手書きのチラシというのが正反対のもの。やっぱり手書きの方が味があっていいよねみたいに言われますけども、
一枚絵になっていて修正するのが難しいという点では同じだなと。
でもどちらも印刷しようと思えばできるという点でも同じなんですね。
手書きのチラシの場合はデジタル入稿するんだったらスキャンするとかしてデジタル化する必要がありますが、
その時には解像度に気をつけましょうねと。
で文字をくっきりきれいに見せたいからといってさすがに1200 dpi の画像にするわけにはいかないよねと。
じゃあ300 dpi くらいの画像にしてそこそこのクオリティで印刷できればいいよねと。
いうところで生成AIが作ったチラシも手書きのチラシも印刷するという観点から見ると同じようなものだと。
そういう例えを考えてみました。
ご意見ご感想などあればハッシュタグアシカガCASTをつけてXに投稿していただけると嬉しいです。
お便りのフォームとメールアドレスもあるのでそちらから送っていただけても嬉しいです。
それではまた次回お会いしましょう。アシカガコウジでした。
キャストアシカガ。
21:24

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