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テレビを見ていたら、コロナ禍で卒業アルバムに載せる行事の写真が少なくて、
卒業アルバムの業者が色々工夫をしているという話をしていました。
そこで紹介されていたのが、各クラスで黒板アートを書いて、
それを卒業アルバムにドンと載せるという企画でした。
そしてその卒業アルバムの黒板アートのページにQRコードが載っていて、
そこにアクセスすると公開像度の画像で細かいところまで見られると。
クラスの人が名前をみんな書いていて、そういう自分の名前も拡大して見られるということでした。
それを見てちょっともやっとしたんですね。
このQRコードからのリンク先のサイトが、
果たして10年後、20年後にちゃんと存在してるんだろうかと不安に思いました。
卒業アルバムってやっぱり一生もののものですからね。
それこそ50年後とかに見る可能性もありますよね。
この卒業アルバムの業者が用意しているQRコードからのリンク先のサイト、ページですが、
これを維持し続けるためにはコストが絶対かかるんですね。
サイトを維持し続けるにはドメインとサーバー、ウェブサーバーとの両方を維持し続けなくてはいけなくて、
それを自社内で持つということは基本ないので、どちらも言ってみれば借りてる状態なんですね。
なのでサーバーだったら基本月々いくらとか、ドメインだったら1年ごととかに更新料を払って更新ということになるので、
ランニングコストがかかり続けるし、お金を払うのをやめたらいずれ削除されちゃうんですね。
なので一生ものの卒業アルバムにいつ消えるのかわからないウェブサイトとの組み合わせというのはミスマッチなんじゃないかなと思いました。
写真ダウンロードという仕組みで卒業アルバムをもらったらQRコードでアクセスして写真をダウンロードできると。
そしてその後は各自で保存してくださいということだったらまあいいかなとは思います。
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そのテレビで紹介していたサービスを詳しく見たわけではないんですが、スマホでアクセスして写真を拡大して見れますよみたいな感じの映像だったんですが、
いつでもQRコードでアクセスしてこの黒板アートを見られますよというコンセプトだったとしたらちょっとそれは相当な覚悟で10年20年維持し続けないといけないという責任感でやる必要があるサービスだなと思います。
そこで思ったのは5年10年とかいうスパンで考えた場合にウェブの技術もどんどん変化するのでなるべく仕掛けのあるものはやめた方がいいんだろうなと思いました。
例えばの話20年前とかにFlashを使ってインタラクティブ卒業アルバムですとか作ってたとしたらもうFlashのブラウザでのサポートが終了するので見られなくなっちゃいますもんね。
それと同じような感じで今の技術で技術的に凝ったものを作った場合に将来的に見られなくなる可能性は高いんじゃないかなと。なのでシンプルに作るか随時アップデートしていくかしかないですよね。
あとそもそもQRコードという仕組み自体もこの先10年後20年後そのままなのかなという疑問もありますね。10年後20年後のスマホあるいはスマホに変わる新しいスマホ的なものにQRコードを読み込む機能が果たしてついてるかなというのも疑問ではありますね。
ということで卒業アルバムにQRコードがついていてそこにアクセスして公開動画の画像が見られるよという取り組みを紹介していたんですが10年後20年後にそこに果たしてアクセスできるかなと不安に思ったという話でした。