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第303回アシカガCAST
先日、DTPを主にやられているデザイナーの方に、サムネイル画像作りをお願いしました。
ただ、画像をリサイズ、トリミングするだけではなくて、ロゴが入って、それぞれの画像ごとに違ったテキストが入ってといったものです。
40点くらいの個数のサムネイルを作ってもらいました。
何ピクセルかける何ピクセルのデータでお願いしますと頼んだんですが、とりあえず何点か作ってみたよと送られてきたデータを見ると、ものすごく大きなデータにサイズがなってたんですね。
そこで私はすぐにピンときたんですが、アドビイラストレーターでデータを作って、書き出し時の解像度の設定が高くなっているんだろうなと思いました。
もらったデータをフォトショップで開いて解像度で計算したら、やっぱり私が指定したサイズのピクセル数のものを300 dpi にした状態のサイズのデータでした。
イラストレーター上でその指定したサイズのアートボードを作ってロゴと文字の位置を決めてそのアートボードをいっぱい複製してそこに画像を貼り込んで調整してまとめて書き出せば効率的に作れるんじゃないかとご案内したのでその通りにやっていただいたんだと思います。
ただ最後のファイルメニューの書き出しで書き出し形式に png のファイルを選んで書き出しするときに解像度のところが高解像度300 ppi が選ばれている状態だったと思われます。
イラストレーターはもともと印刷用のデータを作るものなのでそのドキュメントのサイズをミリじゃなくてピクセルにしても最後書き出すときに高解像度でピクセル数が変わって書き出せちゃうんですね。
普段そういうやり方をやっていない DTP 作業を主にやっている方はその辺知らない気づかないということですね。まあこれはそのデザイナーの方も悪くないですよね。
そしてそのデザイナーの方と画像すごい大きいサイズになってしまってますよとこういうことじゃんじゃないんでしょうかとメールでやり取りしたんですがそこでイラストレーターから書き出した後フォトショップで開いて余計な透明部分をカットしていますと書いてあったんですね。
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えーなんでそんな余計な手間をと思ったんですがこれもすぐピンときました。これはイラストレーターの立ち落としの設定のせいなんですね。
印刷物でページの端まで写真だったり色だったりがついているものがありますよね。その場合データを作るときには写真だったり色だったりをページの端から少しはみ出たせて配置しておくんですね。
これは最終的な仕上がりのサイズよりもちょっと大きな紙に印刷した後で仕上がりサイズに紙をカットするので紙の端ギリギリまでしか写真や色が印刷されてないとカットしたときのちょっとの誤差で余白が白い余白ができてしまうからなんですね。
なので少しはみ出たせて写真だったりを配置するわけなんですがこのはみ出たせている部分を塗り足しと言ったりします。でイラストレーターでアートボードとしてこのサイズですよと作ったときにその塗り足し分も実は用意されてるんですね。
印刷物を作るためのツールなのででこれはイラストレーターのファイルメニューのドキュメント設定のところの立ち落としのところの数値を0にすれば書き出し時に余計な余白ができてしまう問題は解決します。
なおファイルメニューの書き出しのスクリーン用に書き出しというのを選べば解像度とか立ち落としとかを意識しなくてもその作ったピクセルサイズで書き出せます。
ということでDTP畑の人にピクセル指定でサムネイル画像をお願いしたらイラストレーターのいろんな落とし穴気をつけるテクニック的なものがわかったという話でした。