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ちょっと前の話ですが、アドビフレスコでのイラストの書き方を人に教える機会があったので、その時に感じたことなどを話したいと思います。
イラストの書き方のテクニック的なことではなくて、初めてアドビフレスコを使うので、その使い方の紹介をしたということです。
iPad ProとApple Pencilを使ってアプリがアドビフレスコということですね。
その人はアドビクリエイティブクラウドユーザーなので、プロクリエイトじゃなくフレスコを勧めました。
書きたいのは重線があるタイプの漫画のような感じの単純な似顔絵です。
重線というのは輪郭線というか、通常黒で物の形を描く線のことですね。
モノクロの漫画などの場合、この重線がないというのはありえないんですが、カラーのイラストの場合、重線なしというのもあるんですね。
イラスト屋のイラストは重線なしですね。
で、まず思ったのは、自分が日常使いしていないアプリを教えるのは難しいなと。
だいたい使い方はわかってるつもりなんですが、いざ実際にイラストを書きましょうということで、
重線に何のブラシを使ったらいいのかがわからなかったんですね。
別に正解があることではないですが、自分はこれを使っているというのがないので困りました。
私の書くイラストのように強弱のない線がいいというので、ピクセルブラシには選択肢が多すぎて、
ぱっと見単純な線が引けそうなブラシがわからなかったので、ベクターブラシを使うことにしました。
あと思ったのは、イラストを書く上で事前の準備があってこその部分が結構いろいろあることを再認識しました。
どのブラシを使うかもそうですし、線の太さをどれぐらいにするかとか。
よく使う色のカラーパレットを事前に用意しておくことをだいたいみんなやってると思うんですけど、そこの準備とか。
そういうのを1から決めていく段階というのは結構いろいろ考えないといけないことがあるということですね。
あとそもそもキャンバスサイズをいくつにするかという問題もあります。
フレスコはあらかじめいくつかの用紙サイズが用意されていて、SNSにアップするとかのデジタル用のサイズと印刷用のサイズが用意されています。
デジタル用は各SNS用とか細かくは用意されていませんが、正方形とか標準的なスクリーンサイズとかいくつか用意されています。
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印刷用サイズはA4サイズで300ppiとか、はがきサイズで300ppiとか用意されているところが気が利いてますね。
プリントアウトされる用紙のサイズというのは縦何ミリかけ横何ミリなんですが、デジタルで絵を描く場合は何ピクセルかけ何ピクセルになるので、
じゃあ綺麗に印刷されるには何ピクセル必要なのかを計算しないといけないんですね。
でこのフレスコが用意している300ppiというのは1インチに300ピクセル入っている解像度ということですが、
通常カラーの場合商業印刷に出す場合も最低300あればいいと言われている数字なので、
その辺計算しなくて何も考えずに選べばいいので便利ですね。
あとお絵かきソフトやグラフィック系で避けては通れないレイヤーの概念がやっぱり難しいようでしたね。
ただ今回オモセンをベクターブラシにして色塗りをピクセルブラシにしたんで、これ自動的にレイヤーが分かれてくれるので便利でした。
レイヤーの説明はよく透明なセルに例えられるんですが、
昔のアニメ夏空で描いてたような透明なセルにパーツパーツに分けて色を塗って重ね合わせる、そういう描き方ができるんですね。
例えば顔の肌色を塗った後レイヤーを分けてほっぺたのピンクの部分を塗ればレイヤーが分かれているので、
ほっぺたの部分だけ移動させたり失敗したら消したりサイズを微調整したりが簡単にできるということです。
あと色を選ぶのも分かりにくいようでしたね。
フレスコでの色の選び方が丸い色感って言うんですかね。色が色の色がぐるっと回っているところから色を選ぶんですが、
中央に四角形があって、そこでその色の明るさや彩度が微妙に変わっているので、そこから色をチョイスするんですが、その2ステップになっているところがちょっと分かりにくいですね。
私はHSBスライダーという色相彩度、明度をそれぞれ選ぶ方式が好きで、慣れるとこれが一番誰でも使いやすいと思っています。
なお最終的にはその人が試しに描いたイラストは結構いい感じにできてすごく感謝されました。
ということで今回は以上です。