#027|GWにだらだらしていい、科学的な理由:「頭を使わない時間」が休息になる【わたしとくらしの実験室】
2026-04-30 09:33

#027|GWにだらだらしていい、科学的な理由:「頭を使わない時間」が休息になる【わたしとくらしの実験室】

今回のエピソードは、ゴールデンウィークに「だらだらしていい」という、科学的な理由をお話しします。


せっかくの連休だから、と予定を詰め込んでいませんか?


実は「楽しい」と「休まる」は別物。山登りもテーマパークも、気持ちはリフレッシュできても、体と頭はフル稼働しています。


脳には「デフォルトモードネットワーク(DMN)」と呼ばれる回路があります。

ぼーっとしている時、何もしていない時に活動し、記憶の整理や感情の処理を担う、脳の回復システムです。

ところがスマホや情報過多の現代では、このDMNが働く隙間がどんどんなくなっている。

それが「休んだつもりなのに疲れが取れない」の正体かもしれません。


好きなドラマをだらだら見ること。

ただ横になること。窓の外を眺めること。

「ちゃんとした休息をしなければ」というプレッシャーを手放すと、もっとラクに休めるようになります。



■ このエピソードで話していること

・楽しい予定でも体と頭が疲れる理由

・現代人の脳がずっとオンになっている仕組み

・デフォルトモードネットワーク(DMN)とは何か

・だらだらすることが休息になる、科学的な根拠

・GWに試してほしい「頭を使わない時間」のつくり方



■ こんな方におすすめ

・GW明けにいつも疲れを感じる方

・休んでいるはずなのに疲れが取れないと感じている方

・がんばらない休息の取り方を知りたい方



頭を使わない時間が、一番の回復になることがある。そのことを、このGWに一度試してみてください。



▷ 参考文献:Azarias et al. "The Journey of the Default Mode Network: Development, Function, and Impact on Mental Health." Biology, 2025. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12025022/



【パーソナリティ】

稲墻麻子 / Asako Inagaki

自分に合った調子のよさを見つける「自分のトリセツ」づくりの伴走者。

心や体の状態だけでなく、仕事、人間関係、環境など、暮らし全体を整える視点から、自分らしく心地よく生きるためのサポートを行っている。

高校・大学時代をアメリカで過ごし、外資系金融・コンサルティング・FinTech企業でマーケティングや顧客エンゲージメントに携わる。

その一方で、フルタイム勤務中に経験した心身の不調をきっかけにホリスティックヘルスを学び始める。

心と体、思考、人間関係、環境、仕事、学び、Joy(喜び)など、暮らしに関わる12の要素を統合的に見つめ直し、自分に合った「調子のよさ」を育てていくホリスティックアプローチが特徴。

現在は、パーソナルセッションやグループセッション、企業向けワークショップ、親子プログラム『OYA to KO』など、多層的に活動を展開。

日本に暮らす外国人への英語プログラムや多国籍チーム向けの企業研修も行い、ヨガや呼吸法、食のアプローチを取り入れながら、科学的な知見と日常の実践をつなぐスタイルで伴走している。

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サマリー

ゴールデンウィークに予定を詰め込みすぎると、楽しい反面、体と頭は疲れてしまいます。脳には、ぼーっとしている時に活動し記憶の整理などを行う「デフォルトモードネットワーク(DMN)」がありますが、現代の情報過多な生活ではこのDMNが働く隙間が減っています。そこで、意識的に「頭を使わない時間」を作り、DMNを休ませることで、本当の意味での休息を得られるという科学的な理由を解説します。

はじめに:ゴールデンウィークの過ごし方と休息の疑問
皆さんこんにちは、わたしとくらしの実験室、ホストのInagaki Asakoです。 このポッドキャストでは、がんばりすぎない調子のよさを育てていくヒントを、暮らしの中での小さな実験や気づきとともにお届けしていきます。
はい、今収録がですね、ちょうどゴールデンウィーク、早めに入った人はもうお休み始めてるかなというような時期で収録しています。
皆さんはどんな風にね、過ごされていますか? これから休みに入る方もいらっしゃると思いますし、少し有給を使って早めに休んでいる方もいらっしゃるかなと思います。
こういった長いお休み、いろいろやること、行きたい場所に行くとか、家族と過ごすとか、普段できないことをまとめてやるとかね、そういったことをいろいろ計画されている方も多いと思います。
ただ、今日はですね、ちょっと立ち止まってですね、一つ聞いてみたいことがあります。
ズバリ、休みを楽しんでいるけれども、体はちゃんと休まっていますか?という質問です。
楽しい活動と体の休息のギャップ
以前、こんなことを話してくれた方がいました。 週末は山に登りに行くんです。
でも、月曜日に仕事に行くと、すっごく疲れています。
山登りって、気持ちはすごくリフレッシュできますよね。
自然の中に出て、達成感もあるし、なんだけれども、体はやっぱり休めていない、むしろかなり動いています。
これって、山登りだけの話ではなくて、たとえば、すごい混んでるテーマパークに行くとか、話題のカフェ巡りだったりとか、予定をたくさん詰め込んだ旅行も同じことかなと思うんですよね。
こういうのってね、本当、気持ちはとても満たされるんだけれども、体と頭は、実はフル稼働しています。
楽しいことでも、ワクワクや興奮っていうのは、脳と体にとっては活動モードという感じですよね。
なので、連休明けに、なんか疲れたと感じるのは、自分の気持ちの問題ではなくて、脳と体がそもそも休まっていないからということが多いんですよね。
現代人の脳は常にオン?情報過多の影響
そしてもう一つ、現代人特有の問題があると思っています。
これ、休みの日だけではなくて、普段からだと思うんですが、ずっと私たちの頭って忙しい状態になっているんですよね。
もうスマホを開けば、ニュースとかソーシャルメディア、あと仕事のメッセージだったり、気になる情報が来ていたりと。
家にいる間だけではなくて、移動中、あとちょっとした隙間時間も、パッとスマホを見て、何かをインプットし続けている。
これって、頭の中がずっとオンになっている状態なんですね。
デフォルトモードネットワーク(DMN)とは何か
そして、今のオンになっているという、この脳の話なんですけれども、
脳には、デフォルトモードネットワークと、略してDMNと呼ばれる回路があるんですね。
これは、何かに集中していない時、ぼーっとしている時とか、目を閉じて、ただ休んでいる時に、活動する脳のネットワークだそうです。
2025年に、サンパウロ大学の研究チームが発表した論文によると、
このDMNは、自己内政とか、感情の処理とか、記憶の整理といった、脳にとって、とても本質的な機能になっているそうです。
なので、ぼーっとしている時間というのは、サボっているのではなくて、脳が記憶を整理して、感情を処理していって、
私たちが、自分自身に戻ってくるための 大事な時間なんですね。
ところが、今現代の世の中みたいに、情報が途切れない現代の生活だと、このDMNというのが、働く隙間がどんどんなくなっているんです。
なので、これが休んだつもりなのに、疲れが取れないとか、なんとなく、仕事中にぼんやりしちゃうなとか、あと睡眠の質が上がらないとか、こういった状態につながっていることがあるんじゃないでしょうか。
「頭を使わない時間」の実践と効果
私自身のお話なんですが、私はですね、1日の中にほんの少しでも、頭を使わない時間を意識していれるようになったんですね。
それをするようになってから、やっぱり気持ちもそうだし、体もそうだし、自分の調子の整い方が、ちょっと変わったなと思ってます。
私にとって、頭を使わない時間っていうのは、何個かありますけど、1つすごいお気に入りのやつは、好きなドラマをだらだら見ること。
これ、私もそれ好きっていう人、絶対いると思うんですが、これ、分析してみると、深く考えない。
あとは、自分の脳で判断するとか、何かを決めることとかをしていない。
そういった時間、ただ見てるっていうことですね。
これ、すごく地味なんですけど、しかもいろんな情報をインプットしてるじゃんって思われるかもしれないんですけど、
なんだけど、自分の意思でインプットしてるわけではないので、ちょっと違うカテゴリーかなと思います。
私的な実感としては、これって脳への刺激が結構少ない状態なんですね。
私、ヨガニードラという究極のリラクゼーションヨガのメディテーションガイドとかも配信していたりするんですけれども、
そういった時間、意識的な休息もそうですけれども、実は好きなものをただただこうやって見ているっていう時間も、脳にとっては回復の時間になり得るんじゃないかなと思います。
「ちゃんとしなきゃ」というプレッシャーを手放す
あと、私たちってちゃんとしなきゃいけないっていうデフォルトモードみたいなのがありませんか?
例えば、1日のうちに少しでも休みを取ったほうがいいとか、そういったようなことってメディアとかでも結構言われたりしますよね。
で、そういう時に休みをしっかり取るって、しっかりちゃんと休みを取らなきゃいけないっていうふうに思っちゃいがちなんですけれども、
そういったプレッシャーを手放してみたら、もっとね、私は楽に休めるようになったんですね。
GWに試したい「頭を使わない時間」の作り方
なので、今日ゴールデンウィークのどこかで1つ試してほしいことがあります。
それは、頭を使わない時間を意図的に作ってみること。
私みたいに好きなドラマをダラダラ見るという時間を作ってもいいと思いますし、何にも考えずに横になってもいいし、ただ窓の外をぼーっと眺めてもいいし、
これは休息になってるのかなとか、考えなくていいんです。
なんかいろいろ難しく考えていないとか、たくさんの情報を一気になんかこうインプットしていない、それだけで十分だと思います。
予定をたくさん入れたゴールデンウィークも楽しくて、とってもいいんですけれども、この中で何もしない時間を少しだけ混ぜてみる。
その小さな選択が連休明けの自分を少しだけ楽にしてくれるかもしれませんね。
まとめ:意図的な休息で調子を整える
ということで、今日はゴールデンウィークにダラダラしていい科学的な理由というテーマで、デフォルトモードネットワークDMLと、頭を使わない休息についてお話をさせていただきました。
休むことにも少しだけ意図を持ってみるっていうことですね。
それだけで調子の整い方が変わってくると思います。
はい、今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。また次のエピソードでお会いしましょう。
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