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2025-08-23 38:27

#184 村上春樹さんのスピーチ「卵と壁」から考える残業

作家の村上春樹さんが2009年にエルサレム賞という文学賞を受賞した際に行ったスピーチの事を、最近思い出す機会が多かったので、和訳して読み上げてみました。


例えば「目標」と言う”システム”のせいで、残業する羽目になっている方などに、届いたら嬉しいです。


超相対性理論「一人ひとりが大切にされる社会を作るには?」

https://open.spotify.com/episode/7EGXvArD4PTlJ6CaPiptLJ?si=Z6L6gNPlSV-USd2K4XSMIQ



積読チャンネル「社員7500人の大企業がいきなり倒産。誰のせい?」

https://youtu.be/Lu9il0YSvgA?si=qgcN29SMrppiijzz



「風の谷」という希望 / 安宅和人

https://eijipress.co.jp/products/2350



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サマリー

村上春樹さんの2009年のスピーチ「卵と壁」では、個人とシステムの対立が議論され、特に現代の戦争や社会問題について考察が展開されています。彼は、正義と不正義の判断が時には難しいが、常に卵の側に立つ姿勢を大切にするべきだと述べています。スピーチでは、個々の命の尊厳とシステムへの挑戦についても語られています。彼は、私たちの存在がユニークでかけがえのないものであることを強調し、その命の温かさを信じることが重要であると訴えています。また、スピーチを通じてシステムと個人の関係について深く考える重要性が伝えられています。このエピソードでは、バブル崩壊後の企業の行動とその背景にある空気感にも触れられています。

スピーチの背景とテーマ
健康のアレコレの健康のアレです。こんばんは。 このポッドキャスト番組は
建設コンサルタントというわかりにくくつかみにくい業界についてアレコレお話を していく番組です。
spotify、apple podcastなどのポッドキャストアプリのほか youtube でも視聴することができます。
大変、間が空いてしまいましたけれども
今回はですね村上春樹さんの ある2009年に行われたスピーチを読み上げるっていうことをしていきたいと
思います このポッドキャスト番組は健康について語る番組なんですけど一応ちょっと関係はある
きっかけがあってそれで話をしようと思うんですけどまずどんなスピーチなのかっていうと 2009年にエルサレム賞という文学賞を村上春樹さんが受賞したときに
エルサレムに行って村上春樹さんが英語で行ったスピーチの 翻訳をしたものを
今日この後にですね読み上げたいと思っているんですけどどんな感じの話をしているか というと個人とシステムの対立対比がテーマになっていてここでいうシステムっていう
言葉はあの村上さんはスピーチの中で明示してはいないんですけれども文脈的には あの国家とか社会システムのことを読んでいると読み取れるんですね
でだからまあデジタルシステムとかウェブシステムとかそういうシステムじゃなくて システムというのはもっとなんか概念みたいなもののことを言っているのかな
国家とか社会システムのことっていうふうに読めるんですけど スピーチの中で私たちは誰しもが程度の差こそあれ
そのシステムと立ち向かっているんじゃないでしょうかっていう言い方をしていて なんかこの表現を感じるとやはり村上さんがシステムというこの言葉を特別定義をしたり
例を挙げたりしないで使っているのは かなり幅の広い意味合いを持たせてるんじゃないかなって思っていて
あの まあもしかしたらね習慣とか空気を読むみたいなのもシステムと呼べるかもしれないし
あの私たちが勤めている企業もシステムと呼んでいいんじゃないかと このスピーチの中で言ってるシステムという言葉の使い方に企業は当てはまると考えて
いいんじゃないかなーと私は勝手に解釈してるんですね であの
それでなんですけどどんなきっかけがあったかっていうのを一つだけあのお話すると twitter で
キャリーさんっていうアカウントが健康の人のアカウントがあるんですけど下水道関係 の方らしいんでもしかしにいわゆる水コンの方なのかもしれないんですけど
最近あの繁忙期に個々人の業務遂行力に頼る そんな健康のやり方に僕は疑問を持っていますそういうマネージメントの仕方に疑問を持って
ますってそういうツイートをいくつか連投をしていらっしゃって 私は本当にその通りだなって結構思ってるところがあって
で このキャリーさんのつぶやきがあのそのシステムって話とどうつながってくるのかっていうこと
なんですけど例えばこういうことないですかねその 皆さんの仕事場仕事現場で年間の売り上げ目標に追い立てられてすでに業務が
手一杯の状態なのにもう一件受注しなきゃいけない 受注するぞみたいな流れになってこれでその新たな業務を受注する結果
過剰な残業する羽目になっていると そんなことって割とあったりするじゃないですか私あの過去に残業はなぜ発生する
のかっていう回を取ってるんですけどそこでもまあほぼ同じことを言っているんです けれども
あの残業の理由って仕事を取りすぎているからなんですよねで仕事を取りすぎるのは なぜかというと目標を重視しちゃってるからなんですよね
健康よりも目標を重視していると言ってもいいと思うんですけど でもこの状態っていうのはある種目標というシステム
の犠牲になっているって言えるんじゃないかなって思うんですよ この後私が読み上げる村上さんのスピーチ
ぜひあの聞いて考えてみていただきたいんですけど目標っていうのはかなりある種 システムだと思いますねしかし
あのすいません 目標もね結局人が作ったものなんですよね
もう何それ別システムとか言うけど作ってるの人じゃんっていうふうに思う人いる と思うんですけどあの村上さんのスピーチにはこんな言葉も出てきてシステムというのは
私たちが愛護せシステムが私たちを作ったのではなく私たちがシステムを作ったんです っていう言葉が出てくるんですねそうなんですシステムっていうのは
どんなものもね国家も社会システムも人間が作ったものであるにも関わらず なぜかあのそのシステム
例えば目標とかが 一人立ちしてこう生き物のように振る舞って私たちを攻撃したり困らせたりしてくるよね
システムってなんか人に作られたもののくせに私たちをすごく困らせてくる時あるよね みたいなそういう意味合いがこもったスピーチなんですよねそういう感じでキャリー
さんの話を聞いたり私が以前に話した 残業ってなぜ起こるのかっていう話を思い出したりしながらうわぁなんか
ああの時の あの
エルサレムのスピーチねあの私そのスピーチを直接聞いたわけじゃないんですけど当時 結構話題になって和訳の記事とか
英訳英語のそのそのままの文とか ウェブに出回ってて今でもあの見れますんであの目でおいたい人は検索してみて
ください えっとねエッグ&ウォールっていう英語のタイトルみたいなものが呼ばれてたりとか卵と
壁のスピーチって言ったりあの 呼ばれたりしてますけど村上春樹さんの2009年のエルサレム賞のスピーチっていうふうに
嘘と真実の探求
検索をすれば出てくると思うんであの まあ読みながらでも聞いていただいたら嬉しいななんてこと思ったりしてるんです
けどあの そういう
スピーチですね一旦スピーチを私読み上げた後にそのキャリーさんの きっかけの他にもあのいくつかですね
あのこの今年の夏 村上さんのこのエッグ&ウォールのあのスピーチを思い出す
きっかけがいくつかあったのでその話もちょっとあの読み上げた後にしていきたいと 思いますではですねこれ結構長いんで気合い入れないといけないんですけど
いきたいとおもいますでは参ります 今日
私は小説家としてつまり嘘を紡ぐプロとしてエルサレブに行ってきました もちろん嘘をつくのは小説家だけではありません
ご存知のように政治家も嘘をつきます外交官や軍人も時として嘘をつくし 同様に中古車販売員や肉屋さん建設業者も嘘をつきます
これちょっと補足なんですけど何でこれ建設業者が出てくるかなんですけどこれ英語では ブッチャースアンビルダーズっていう英語があって多分
ブッチャーズンビールです多分あのこの音の響きとかリズム感で言ってるんだと思います だから村上さんが特別建設業者が嘘をつく奴らだと思ってるわけじゃないだろうとどんな職業の
人も嘘ってつくよねっていう意味だと思う 思いますちょっとここだけ補足します
ではスピーチに戻りますね しかし小説家の嘘が他の嘘と違うのは嘘をついたからといって小説家が不道徳だと
非難されることがないという点だと思います それどころか嘘が大きく巧みであればあるほどそして独創的であればあるほど
世間や批評家から賞賛をされます それはなぜでしょうか
私の答えはこうです 巧みな嘘をつくことによってつまり真実のように見えるフィクションを作り上げることによって
小説家は真実を新しい場所に引き出してそれに新しい光を当てることができるのです ほとんどの場合真実をありのままの形で捉えて正確に描き出すということは
不可能に近いです だからこそ私たち小説家は真実を隠れ家から誘い出して架空の場所に連れてきて
架空の形に置き換えることでその尻尾をつかもうと試みるのです しかしこれを成し遂げるためにはまず私たちのうちのどこに真実があるかを明らかにしなければ
なりません これが良い嘘をつくための重要な資質なのです
しかし今日私は嘘をつくつもりで来たのではありません できるだけ正直に話せをしようと思っています
年に数日私は嘘をつかない日があり今日はたまたまその日なんです ですから本当の話をしましょう
かなり多くの方からここに来ないように つまりこの賞を受賞するためにエルサレムに行くなと言われました
もしエルサレムに行くならば私の本の不買運動をするぞという人さえいました その理由はもちろんガザで激しい戦闘が繰り広げられていたからです
国連は封鎖されたガザ市で1000人以上が命を落としその多くが非武装の一般市民 つまり子供や老人だったと報告しました
ここもちょっと補足しますね2009年2月15日のスピーチなんですけれど この村上さんのエルサレム賞を受賞した時のスピーチはですね
この直前の2008年の12月から翌2009年の1月まで エルスあのイズラエル軍はガザに侵攻をして1000人以上の死亡者が
1000人以上が死亡したというふうに報告されています これがねこの後スピーチの後に説明しますけど私がこの
スピーチをねあの想起したもう一つの理由で今もリアルタイムで イズラエルというのはガザ地区に侵攻をしていてそれというのは今回はこの村上さんの
スピーチの頃とは規模が全然違って2023年の10月から今まで継続中なんですねもうおよそ 2年に至ろうとしているという長期間に渡る攻撃が行われているという状況ですで
あのちょっとまだそういう状態なんで第3者による調査というのは行われてない少なく とも完了してないんだと思うんですけれども
あの調べるところによるとガザ地区保健当局というところの発表では 戦闘開始から今までで6万人の方が死亡しているというふうに報告されています
だから 村上さんがスピーチをしている時には1000人っていう数字がこのスピーチの中にも出てくるんです
けど今 2025年8月の末私がこれを収録している段階で
言われているのが6万人以上ということであの かなり規模の違うことなんだけれどもこの出来事的にはシンクロする部分があって
あのこのスピーチを思い出したというところがあります さてはいスピーチに戻りたいと思います
今どこまで行ったかというとガザで激しい戦闘が繰り広げられているので私のファン の人たちはエルサレムなんかに行くなって言いましたというところまで話しました
はい続きです 受賞の通知を受けてから何度もこのような時期にイスラエルに渡航し
文学賞を受け取ることが適切なのかこれが紛争の一方の側を支持し 圧倒的な軍事力を行使することを選んだ国家の政策を支持する
そういうふうな印象を与えないだろうかと自問しました もちろんこのような印象を与えることは私は望んでいません
私はどんな戦争も認めませんしいかなる国家も支持しません かといってもちろん自分の本が不買運動にあってほしいと思っているわけでもありません
最終的に私は 慎重に検討した結果ここに来ることを決心しました
私の決断の理由の一つはあまりにも多くの人が私に行くなと言ったからです おそらく他の多くの小説家がそうであるように私は言われたことと反対のことをする傾向があります
人々が私にそこに行くなそれをするなという時には特に注意や警告を込めて言う時には 私は逆にそこに行きたい
それをしたいと思ってしまう傾向があります 小説家としての私の性分と言えるかもしれません
小説家は特殊な生き物で彼らは自分の目で見たもの 自分の手で触れたもの以外は心から信用することができません
そしてそれが私がここにいる理由です 私は離れていることよりもここに来ることを選びました
卵と壁の比喩
見ないよりも自分の目で見ることを選びました 何も言わないでいるよりも皆さんに向かって語ることを選びました
これは私が政治的なメッセージを伝えるためにここにいるというわけではありません 正しさを判断するということは小説家の最も重要な義務の一つです
しかしその判断をどのような形で他者に伝えるかを決めるのはそれぞれの作曲家に委ねられています
私はというとそれらを物語 つまり現実離れした物語に変換することが好きです
ですから今日 皆さんの前に立って直接的な政治の話をするつもりはありません
ただどうか一つだけ非常に個人的なメッセージを伝えることそれだけはお許しください それは私が小説を書いている間に常に心に留めていることです
紙に書いて壁に貼ったりはしていませんがそれは私の心の壁に刻まれています それはこんな思いです
高く 堅固な壁とそれにぶつかって壊れる卵がそこにある時
私は必ず卵の側に立つ 壁がどれほど正しかったとしても
卵がどれほど間違っていたとしても私は卵の見方をします 何が正しくて何が間違っているか
そういったことは他の誰かがあるいは何かが判断してくれるでしょう それは例えば時間や歴史かもしれません
しかしもし何らかの理由で壁の側に立つような作品を書いた小説家がいたとしたら そんな作品に何の価値があるでしょうか
この比喩の意味は何なのかというとある側面ではかなり単純明快です 爆撃機
戦車 ロケット 白磷弾 こういったものは高く堅固な壁です
卵はそれらによって押しつぶされ焼かれ撃たれる非武装の民間人です これが比喩の一つの意味です
しかしそれだけではありません この卵と壁の比喩はもっと深い意味を含んでいます
卵と壁の比喩
例えばこんな風に考えてみてください 私たち一人一人は多かれ少なかれ卵であると
私たち一人一人は壊れやすい殻に包まれた ユニークでかけがえのない魂であると
これは私にも当てはまりますし皆さん一人一人にも当てはまります そして私たち一人一人は程度の差こそあれ高く健康な壁に直面しています
この壁には名前があります システムです
システムは私たちを守るはずのものですが時にそれはそれ自体が命を宿すような 振る舞いをしてそして私たちを殺し始めたり
さらに私たちに他者を殺させようとし始めます 冷酷に効率的にそしてシステマティックに
私が小説を書く理由は一つしかありません それは個々の命の尊厳を表に引き出してそこに光を当てることです
物語の目的は継承をならしたり監視をし続けることでシステムが私たちの魂を その網に絡めとって落としめるのを防ぐことです
小説家の使命は物語によって一つ一つの魂の独自性を確かなものにし続けることだと 固く私は信じています
それは生と死の物語であったり愛の物語であったり人々を恐怖で震えさせるような物語で あったりあるいは笑い転げさせるようなそんな物語です
だからこと私たちは日々真剣にフィクションをデッチ上げる デッチ上げるのです
私の父は 昨年90歳で亡くなりました
彼は教師を辞めた後パートタイムのお坊さんをしていました これ本当にパートタイムブディストプリーストって書いてあるんでパートタイム弱くしきれ
なくて パートタイムの僧侶をしていました仏教の僧侶をしていました
父は大学院に在学していた時代に軍に徴兵され中国での戦闘に送られました 私は戦後に生まれましたが毎朝朝食の前に父が家の仏壇に向かって長く深く心の
こもった祈りを捧げるのを見ていました ある時私は彼になぜそんなことをするのかと尋ねると彼は戦争で亡くなった人々の
ために祈っているのだと教えてくれました 彼は敵味方構わず敵味方を問わず亡くなった人すべての人々にたのために祈っている
のだと言いました 仏壇に向かって頭を下げる彼の背中を見ていると彼の周りに死の影が漂っている
のを感じたような気がしました 私父は私が決して知ることのできない記憶を胸にしまったままなくなって
いきました しかし彼の周りに漂っていた死の存在は私自身の記憶に残っています
それは私から彼から受け継いだ数少ないものの一つであり最も重要なものの一つです 今日
私が皆さんにお伝えしたいことは一つだけです 私たちは皆国籍人種宗教に関わらず人であり
個人です システムという硬い壁に向き合う壊れやすい卵です
どう見ても私たちに勝ち目はありません 壁は高すぎて強すぎてそして冷たすぎます
もし私たちに勝つ望みが少しでもあるとすればそれは私たち自身の命と そして他者の人々の命とその一つ一つがユニークであってかけがえのない
ものであると信じることです そしてその命がユニークであるままに寄り添い合うことで感じることができる温かさ
この温かさを信じることこの他にはないと思います 私たち一人一人は確かな生きた魂を持っています
システムにはそのようなものはありません 私たちはシステムに利用されてはなりません
私たちはシステムが独自の命を帯びるような振る舞いを許してはなりません システムが私たちを作ったのではありません私たちがシステムを作ったのです
個人の尊厳
以上が 私が皆さんにお話ししたいことのすべてです
エルサレム賞を受賞できたことに感謝しています 私の本が世界の多くの地域の人々に読まれていることに感謝しています
そして今日ここで皆さんにお話しする機会を得られたことを嬉しく思います ということで
ありがとうございましたちょっと拙い神々の 読み上げでしたけれども
こんなようなですねスピーチを村上さんは 行ったんですね
ちょっとだけねえっと翻訳の翻訳に伴う なんていうか
難しかったポイントを解説させていただきたいと思うんですけどと一つはねユニーク っていう英語なんですよ
ユニークってねー いう英語に対応する日本語でなくて
あの 日本語でユニークっていうところ風変わりなとか特徴的な個性的なとかそんな意味じゃない
ですか あの確かにそういう意味で英語でも使われることは使われることあるらしいんです
けど本来の意味は固有のっていう意味なんですよユニークって あのね i ロボットっていう昔の
それを ai の映画だったと思うんですけどその 自我を持った時間を持ってしまったロボットが僕はユニークになりたい
言うんですけどねこういう時のユニークっていうのは あの例えば皆さんリンゴがテーブルに5つとか並んでた時にその5つのリンゴ見分ける
ことって難しいじゃないですか まあなんか色とか違ったり形違ったらあれですけどかなりそっくりなやつ例えばですよ
5つ並べたらどれもリンゴですよね でもあの私たちは同じように5人目の前にいたとしたら
同じくリンゴっていう概念と同じ呼び方したら人人人人人なわけだけどでも私たち の人って名前があったり今まで生きた人生があったり考え方があったり好きな
食べ物があったり好きな人がいたり固有なんですよね この一人一人違うんだと
あの なんていうかあのそうなんです一緒くたにできない
もう固有の一人一人の一つ一つのあの存在なんだっていう意味合いがユニークっていう 言葉ユニークってたもともとフランス語だと思うけどユニークって言葉にはあるんです
よね でだから私たちの命というのはユニークでありかけがえのないものだかけがえないものって
ないリプレイサブルみたいな言葉だったと思うんですけど まあ本当にリプレイスできない取り替え不可能って意味なんですよね
ユニークでありユニークあのいリプレイ が忘れちゃったらまあなんかとりあえずそれねちょっとあのなんていうか熟語に直したりすると
なんかちょっとニュアンスが伝わらない気がしたのでちょっとスピーチの中ではユニーク でかけがえのないっていう言葉に訳しましたけどそれだからユニークはそのまま
カタカナでユニークってことにしたんですけど ちょっとこのユニークはちょっと補足をしたかったので
あの一人一人 という意味ですねであの命がユニークなんだっていう言葉このスピーチの中で2回
ぐらい出てくるんですけど 裏上さんがここで僕たちの命ってユニークだよねみんな一人一人みんなユニークだ
よねって言ってることにはやっぱりイスラエルのガザ進行のことを意識してるだろうって 私はちょっと思っていて
でまぁ当時の進行の時は1000人でしたで今回今でも現在進行形でイスラエルがガザに 進行していてなくな命を落とした人というのは6万人を超えてると言われているんです
けど あの
ねそうスピーチの中村上さんのスピーチの中にも死者数が1000人っていう数字が出てきます ねで現在のこの2025年8月時点での
ある報告によれば6万人6万という数字出てきますね こういうふうに死者の数を数字で言っ
た瞬間にそれってあたかもまるでさっきのリンゴの数えたみたいに一人一人の顔 とか名前とかね
そういうものが失われた情報になっちゃうじゃないですか 数で数えちゃうとだけど村上さんがスピーチで言いたいことを特にそのユニークだよね
僕たちの命ユニークだよねって言ってることの意味って本当だったらえっと6万人 っていう数字じゃなくてありさんと大丸さんとジャナさんとそれからサナさん
ムハンバードさんヌルさんリハードさんがとかって一人一人 もうそうやって6万人分何がいなくなりましたありさんがなくなりました
ヌルさんがなくなりました一人一人全部を呼びたいっていう思いとかがこもってるん じゃないかなと私は結構
感じていてでまぁなんだったら名前だってその人の固有性ユニークネスを表すほんの わずかな要素でしかなくてもしかしたら村上さんがエルサルムでこのスピーチをし
ながらその思いとするとあの何歳の 妻がいる子供が何にいるこんな風な人生を送ったこういう風なこういうものが好きな
サッカーが上手なありさんとなんとかても一人一人を本当にそのユニークネスその固有の なんていうか人生とか一人一人を6万人じゃなくて一人一人かける6万って言う
そういう思いをね 伝えたくて
ユニークって言葉を2回とか3回とかねスピーチの中に盛り込んでいたんじゃないかと思うし あの
その 私たち一人一人の言う命がユニークであるかけがえのないものであるということを信じる
以外にシステムに立ち向かう術はないって言ってんですよね それはね
スピーチの背景
あの そういうことを伝えたかったんじゃないかな
あのその重みをね 数字でなんか捉えられないよね捉えられないって思うよ
って言ってるんじゃないかなと思ったっていうことでこのユニークという言葉は大事 なんで
スピーチの前にちょっと説明してから入ろうかと思ったけど問題にすごいスピーチ始める までが長くなっちゃいそうなんで今後ろに持ってきましたこの説明でもう一つ
あの訳しにくかった言葉がソウルって言う言葉ですね ソウルっていうのはあのご存知のように魂という
言葉なんですけど あの
たぶんね英語の日常会話でソウルという言葉が日常とか日常じゃないかもしれない けど
ソウルって言葉が使われる頻度に対して日本語で魂って言葉が使われる頻度は少ない と思うんですよそれがソウルってよく言われるアースで音楽のジャンルだからソウル
言ってるって意味じゃなくて あの西洋の文化では
割とね体と命を分けて考える 考え方があると私は理解していてでそれってのは結構あのまあ私も前に
話しましたけどあのデカルト以降の哲学西洋 近代西洋哲学とかにも出てくるし
なんなら西洋に聖書にもがっつり出てくる話なんですよその魂と体のその捉え方みたいな やつね
村上さんもスピーチの中でソウルっていう言葉とライフ命でまさに命ですね ライフっていう言葉をおそらく意識的に使い分けているように感じるんですけど
日本語にソウルは魂ライフは命ってそのまま変換した時にちょっと不自然だなって感じる ところがあってあのスピーチの中ではあってか私があの
喋った奴の中では原文ではソウルって村上さんが言っているところをいくつか命に 訳しました
どこかなーってあの英語の本文もあのインターネットで見つけられますのであの 見つけてみてくださいあ健康のアレさんここを命にしてなそう
魂じゃなくて命にしてるなぁとかまぁそんな その調べるほど興味のある人がいらっしゃるかわかりませんけど今日見て私の翻訳にね
興味がある人はいらっしゃるかどうかわかりませんけど いう話でした
えっとそれからちょっと最後にですねあのキャリーさんのあの ツイートの他に私がこの夏に
この村上さんのスピーチを思い出したきっかけがいくつかあるんでちょっと話していき たいと思うんですけど一つはあの今年2025年の広島あの広島
平和記念式典ですね 広島に原子爆弾が落とされた日に毎年行われているやつですけど今年は
湯崎知事という方がスピーチをしてそのスピーチの内容がね もうまさにシステムの話してるなって私は捉え感じたんですよね
でこんなぜひねあのこれは動画が多分 youtube とかにもいっぱい上がってるんだろうと思いますので私も
ツイッターで流れてきたやつ見ましたけど youtube になかったとしたらニュースニュース サイトなんかわかんないけど nhk それこそ nhk とかでも動画があった気がするな
ぜひ聞いてみてくださいえっと重要なポイントというか分部分は心ここですね 概念としての国家は守るが国土も国民も復興不能な結末があり得るような
そんな安全保障にどんな意味があるのでしょうか って湯崎知事は言ってるんですね概念のような国家守るけど国民が守れない
そんな安全保障ありますかね 意味ありますかねって言ってるんですけどこれっていうのはあのちょっと前後の文脈を補足すると
あの核抑止に頼った安全保障 にはリスクがあるよねっていうことを言うような話の流れであの言ってるんですけどね
で そうそうこのスピーチの前半には核による抑止というのはあの人の捉え方によって生まれる
もうフィクションのようなものであるっていう言い方もしててあーそのねそうだなと思って であの
そうなんで湯崎知事のこのスピーチを聞いた時に村神さんが言ってたシステムをあえて言葉で 定義するなら多分概念のこと言ってんだな
システムイコール概念かなぁとかって思ったような あのきっかけだったんですよねその人の行動を制約したり強制してくる概念
国家とかも概念ですからね あとなんか空気とかも概念だしノリとかね
目標も概念ですからね さっき残業の話で言った
そう目標なんてめちゃくちゃ私たちの行動を強制してくる概念ですけど それをシステムと呼んでるんだろうなと思うとすごくしっくりきたなぁというそんな
きっかけを感じた 湯崎知事のスピーチ
村上春樹とシステム
はかなり村上さんのスピーチを思い出したきっかけでもう一つは超相対性理論っていう 私の大好きなポッドキャスト番組があるんですけどそこでもですね
くるみどコーヒーの影山さんという方がゲストにいらっしゃっている会でまさにシステム と個人に関するテーマでお話をしてて
あのそれ聞かなうわこれめっちゃ村上さんのやつやんって思ったっていうのともう一 つはつんどくチャンネルっていうチャンネル
最近私好きでよく聞いてるんですけど あのバブルがね日本のバブルが崩壊した時山市証券っていう証券会社が破綻したんです
けどその破綻の天末とか破綻した後のその会社の処理をする姿を描いた本ある を紹介している会があって山市証券の
破綻について言ってる会があってでそこでね 真犯人はいないっていう言葉が出てくるんですよねまだこれはまさに企業がかなりシステム的に
振る舞っている感じの あの
雰囲気を感じ雰囲気というかまあそういう視点を感じる会だったんですよね 山市証券って言っちゃえばあの不正をねバブルの時期にしていたんですよね
会計上の不正をしていてでそれがその不正というのは景気が再び 上向けばまあ解消されるであろうという期待の下で不正を行って一時的な損を隠して
いたっていうのが山市証券が行ったことなんだけど そんなことがなぜやるようになっちゃったかというと誰か本質的な悪者がいて
支持してやっていたかというとそうではなくて なんとなくそうしなきゃいけないしそうするべきだと思うような空気があった
ということらしくてなんかそういうね人の行動をなんとなくそっちに仕向けちゃう 空気とかって
これもなんかシステムみたいなもんだなぁってすごく思ったなっていうのがつんどく チャンネルで感じたきっかけ
アタカカズとの提案
最後に一つです アタカカズとさんの風の谷という希望という本がありまして
辞書みたいなページ数の本で最近もつぶやく私チェック x でつぶやきまくってるんです けど
あそう これがね読んでいけば読んでいくほどね
あたかあさんは今まで私が言ったような いろんな
システム今あるシステムに翻弄されずに新たな規範を打ち立てようとする 心身なんだな風の谷っていう試みって
そのね村上春樹さんもシステムは強すぎると とても勝ち目はないと言っていたし
山市証券もまさにその空気に飲まれて不正を行って破綻をしたし 私たちは日々の仕事でまぁ一生懸命抗うわけだけどやはり目標を無視することって
なかなかできなかったりして あの
そういう中で生きているわけなんですけど アタカカズとさんのこの風の谷という希望っていうのはそういう
今まで通りのやり方を していたらこんな風に困るよ
だからやっぱり今から 考えなきゃって言ってる本で200年後の日本にちゃんといいものを残すために今
一歩踏み出そうよって言ってるようなそういうことなんだけど 私が今超あの
ガバッとザクッと言ってますけどもうなんか700ページぐらいある本なんであの 1個1個ねその私が言ったようなあのふわっとした話じゃなくてすぐ超具体的に
いろんなことが書かれている本なんで皆さんぜひとってもらいたいんですけど 700ページ嘘だわ1000ページぐらいあるわ
あそうそうそうでこのあたかさんのまあこれ谷本って呼ばれてるんですけどね通称 これあたかさん自身が谷本って呼んでんだけど谷本
もうね読んでれば読んでるほどあそうかシステムと個人の話やこれと思ってこのシステム を何とかしようとしてるんだあたかさんは風の谷プロジェクトってそうなんだって思ってね
もうすごい思い出しちゃって15年前の年月を超えてしみじみとですね ああ村上さんが言ってたなーって思ったんでここで
最近ポートキャスト出してないしとちょっとご紹介してみたいと思った次第でございました ということで
長きにわたりですが最後まで聞いていただきありがとうございました えっそうですね最近ちょっとネタに困ってるわけじゃないんだけどまぁネタに困ってましてなんか
これ喋りたいって覚えるものがあんまりないんで 皆さんもしも健康のアレにこの話ちょっと語ってくれとかあそこのあのニュース何なんだ
とかもしあったらですね概要欄に 質問フォーム設けてますんでそちらに投稿などしていただけたら助かるなぁというかありがたい
なと思っておりますということとこの風の谷本に関する話は何度かに渡ってポッドキャストで 取り上げたいと思っているし私がもう少し
読みたいところまで読み切ったらあのツイッターでもあのルームを開いたりして雑談をする ような場所を作りたいなぁなって思ってますので
ご期待くださいということで最後まで聞いていただきありがとうございました
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