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2022-02-21 09:13

#56 大学で学んだ事を仕事に活かす話

学生さんにとってなかなかイメージしにくい「入社後に何をするのか」について、建設コンサルタントという仕事の場合の話をしてみました。学生時代が「学びの時代(=インプット)」で就職したら「働く時代(=アウトプット)」というイメージを持っている方、実態はちょっと違います。ぜひ、お聴きいただければ嬉しいです。
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健康のアレコレの健康のアレです。よろしくお願いします。
今日もちょっと就活絡みの話をしたいと思います。
いろんな学生さんの質問を拝見していて、
ちょっとこれは学生さんにはなかなか伝わりにくいことだろうなと思うことがあって、
それはですね、学校で学んだことを仕事に生かすって思うじゃないですか。
仕事に生かしたいって思うじゃないですか。
でですね、学校で学んだことを仕事に生かすプロセスに結構誤解がある気がするなと思うんですよ。
っていうのは、
社会人になったら学校で学んだことを生かして、そこで価値を発揮する。働く。
社会人になったら働く。
学びがインプットだとしたら、学生時代がインプットで、就職した後がアウトプット。
そんなイメージを持っている人が多いと思うんですよね。多そうだなって感じるんです。
だけど現実はちょっと違います。大きく間違ってはないけど大事な部分が抜けている。
どういうことかというと、
学生で、
いろんな学問を学んで、その後就職しますね。
就職した後に最初にやるのは技術習得だと思った方がいいと思います。
学校で学んで、社会人になったら技術習得をして、その後に価値を発揮する。
だからインプット、インプット、アウトプットなんです。順番が。
その社会人になった後のインプットがあるってことを、
意識しないで理解しようとすると、
噛み合わない気がするんですよね。
まあそのことは就職した後に気づけば十分とも思うんですけど、
面接の時のやりとりで、
そういうことを理解した上でやりとりする。面接の質問に答えたりする方が、
「この人分かってるな。会社に入った後も学ぶつもりなんだな」って
会社に思わせた方が面接では強いと思います。
例えば逆質問のシーンとかあるじゃないですか。学生さんが面接官に質問するパターン。
そういう時もその質問のストライクゾーンというか、鋭い質問というか、
「分かってて質問してるな」って感じになると思うんですよね。
この技術習得って何なのかっていうのをもうちょっと説明すると、
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学問を学んで、その学問がそのまま仕事に使えるわけじゃないってことなんですよ。
例えば、いろんな構造力学の公式とかあると思うんですけど、
基本的な技術体系というか学問としての公式とか概念は大学で学ぶと思うんですけど、
実際それを設計に使おうと思った時に、いろんな係数が、実は道路構造例とかそういうもので決められていて、
構造例の係数とか考え方とかも大学で学ぶのかな?
ちょっと私、土木が専門で学校の勉強をしてないんで、機械が専門だったんで、
ちょっと大学でどういう風に学ぶか分かんないんですけど、
実際設計しようとするといろんなことがあるんですよ。
公式をそのまま使えない例外的なパターンがあったりしたりとか、
そういうものに対しても、
的確にアレンジをしたり、現場に合わせて計算をするとかいうのも、
多分大学では簡単には学びにくい。
社会人になった後の技術習得、
社会人になった後のインプットっていうのはそういう学びだと思うんですよね。
あとは、そういう計算関係だけじゃなくて、
どうなんですか?大学で例えば道路の設計みたいなことを学ぶときに、
雨が降ったときの雨の水の処理、排水溝とか、
あと夜、車が安全に走るための照明はどうあるべきとか、
舗装の種類はどんな種類があって、
どんな雨の条件とか、照明の条件のときに、
舗装の質がどういうふうに影響するかとか、
そういうことまで大学で学ぶんですかね。
多分、大学で学びきらなくて、
社会人になってから学ぶ部分があると思うんです。
そういう学びをしながら、
社会人としてのインプットをしながらアウトプットをする。
それが社会人生活です。
大学でのインプットって、せいぜい4年か6年じゃないですか。
大学院に行って6年、学部生だったら4年。
でも社会人のライフって、
以前のエピソードでも語りましたけど、
30年とかあるんですよ。
もっとか、40年ぐらいあるのかな。
社会人生活って40年ある中で、
インプットしながらアウトプットするっていうことを両方やっていくんですね。
その長い社会人人生の中で、
大学時代の4年とか6年のインプットってすごく短い。
だから簡単に逆転します。
一生懸命、社会人になった後もインプットする人と、
社会人になって、
程々に成長しようっていう人とでは、
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入社時点のレベルなんて関係なしに、あっという間に逆転します。
社会人って平日毎日仕事して、
その仕事の中で学んでいくから、
学生時代の座って勉強することに比べても、
一日が濃いんですよね。
その濃い中で、どんどん学ぶ人っていうのはどんどん伸びる。
だから会社側からすると、
伸びる人を取りたいんですよね。
で、ちょっと注意があって、
これは私の個人的な価値観ですけど、
成長のスピードって人それぞれでいいと思うし、
ゆっくり成長したいなって思う人がいる居場所も、
会社にはあるべきだと思うんですね。
だから、たくさん学ぶべきだ。
社会人になったらどんどん学ぶべきだって、
私はあんまり思ってなくて、
そのペース配分は人それぞれであっていいと思うんです。
ただ、面接においては、
自分頑張りますっていう態度を示す方が有利なんで、
まあ入社した後、態度を変えるのも自由だと思うから、
そこはね、理解していて就活に臨む方が、
メリットがあると思います。
最後にちょっとだけ例え話を思いついたんで紹介します。
その技術習得、社会人になった後のインプットについてなんですけど、
皆さん、中学校を卒業する時に、
微分析文のことをどれくらい知ってましたかって話なんですよ。
微分析文って高校でちょっと習って、
本格的な使い方は大学で習うんですよね。
だから中学卒業時点で微分析文できる人ってほとんどいないはずなんですよ。
それと同じで、大学を卒業した時点で、
そのまま仕事ができる人もなかなかいないよって話。
だけど大事なのは、
例えば二乗とか三乗、類乗の考え方とか、
あと計算式とグラフの対応とか、
微分析文を理解する上で基本的なことって中学で全部学ぶんですよね。
だから中学の学びは微分析文の理解と習得と活用に100%生きる。
それが学びです。
だけど本当に微分析文をできるようになるのは高校になって、
そして大学に行った後、そこで初めて活用できる。
そんな感じで大学の学びっていうのは、
中学校に対する微分析文みたいなもので、
基礎をベースとして学んでいる。
そのベースの上で社会人になった後に、
その大学の学びの上に技術習得を乗っけるイメージ。
それでその技術者としての能力が蓄積されていくっていう、
そういうことなんですね。
なので、就活これからする皆さん、
ぜひ一つ意識してください。
社会人になっても学びが続きます。
あと、そうだ、その学びはね、楽しいですよ。
すぐに活かせるから。
学校の学び以上にすぐに、次の日から活かせるから、
その学びは楽しいです。
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そういう日々が始まるんだなって思って、
就活に臨んでみてください。
ということで、最後まで聞いていただきありがとうございました。
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