違う指示への最初の反応
はい、どうも。丸山のコミュニケーションです。
まずは、おめでとうございます。
ということで、今回は、同じ人から違う指示、という話をしていきます。
同じ人から違う指示、ですね。指示でなくてもいいんですけれども、
前はこう言っていたけれども、今は違うことを言っているなというように、
主にはあなたが話を受ける場合に、そう感じたらどう行動するのがベストですよ、というようなことですね。
というのも、違うことを言っているなということに直面した場合に、
立ち位置にもよると思うんですけれども、それを、
あれ、前は違うことを言っていましたよ、というように、
相手に指摘するというか、反論するというか、気づかせてあげたいがために、
親切心から言っているというようなこともあれば、
何がしかで、あなたが今言っていることは、
あなたは前に違うように言っていましたよ、と、
そのようにですね、言うような人が多い。
もちろん、私も反射的にそのような反応をしてしまう時もあります。
ただ、結果から言うと、この行動はベストではないんですね。
多くの人がとる行動だから、それが一般的になっているというようなことはあると思いますが、
そうではないというようなことなんです。
じゃあ、先に、ベストな行動というものは何でしょうかといったら、
それは、たった今言ったこと、言われたことを指示する。
この指示するは、行うというか、実行するというか、受け入れるということですね。
指摘をしないということです。
助言であっても、相手のためであったとしても、
それを言わないでおくというのが、ベストな行動ですね。
まず、ベースにこれがあります。
ただ、その限りではないんですね。
言ってあげないとまずいなというようなことも、もちろんあるんですけれども、
その例外なことは除いて、基本的には、
同じ人から違うことを言われたとしても、
それは、たった今あなたが言われたことを受け入れるということなんです。
指摘を避ける重要性
なぜかというと、多くの場合、そのことに反論しても、あまり益がないわけですよ。
それは、あなたが仮に言ったことに対して、
相手からそのような指摘を受けた場合に、
どう感じるかということを思っていただくとわかるかと思うんですけれども、
前はそう言っていたけれども、でも今は考え方が変わったんですと。
そこを1から10まで説明する必要がありますかというふうに思うこともあれば、
人間なんだから、考え方は時と場合によって変わりますよと。
それを今、あくまで今はこうですよということを言っているのにも関わらず、
相手から、いやそれはちょっと違うんじゃないですか、
前言っていたことと違いますよというふうに指摘をされる。
今は違うんですと。そういうふうに感じることもありますよね。
よほどできた人、心の優しい人であれば、言ってくれてありがとうと。
本来はそういう反応を自然と示せるのがいいんですけれども、
とはいえ指摘をされて、そこに対して感謝ができる人というのは多くはないわけですよ。
ですからそのような感情になった時に、
あなたが相対している人、同じ人が違うことを言っているというその同じ人、
その当人が必ずしもあなたが指摘をした、親切心からでも指摘をしてあげたとして、
相手が感謝をしてくれる可能性の方が低い。
ですから言わないでおくということなんですね。
当人が自分で気づくことがベストなんですよ。
これは例えば立場があるじゃないですか、社会的な幻想なんですけれども、
上下という関係があって、
上役の人が下役の人に指摘をするのは簡単そうではあるんですけれども、
言いやすいというかね。
だとしてもその相手からすると、
仮にあなたが上役で下役の人に、
さっきと言っていたことは違うからそれダメだよと言ったとしても、
相手がそれに対してはいというふうに返事をしたとしても、
免受副はいということがありますから、
そういう亀裂が生えるようなきっかけにもなるわけですよ、下役の人もね。
そんなこと言われたって考え方が変わったんだよなというふうに思うかもしれないじゃないですか。
そこに対して直接反論するということではなくて、
もしそれを言いたいのであれば、
これが別に上とか下とかどっちの立ち位置も限らず、
以前はこのようにおっしゃられていましたけれども、
なぜ今はこのように言っているんですかというふうに質問するのがいいですよね。
その上であくまで今あなたがおっしゃられたことを私は支持しますけれども、
なぜ変わったんですかというふうに相手の考え方を聞こうとする動き、
これが大事ですね。
言っただの言わなかっただの違うことを言っている中で、
不毛なやり取りをする必要は全くないわけですよ。
それこそ人間関係の消耗というか、時間の浪費といいますか。
そんなことはする必要はないわけです。
例えば言っていたことと、前は言っていたことと違うけれども、
今違うことを言っているというふうな人に相手した場合であっても、
言い合いの渦の中に入っていく必要はないということですね。
かつ、できることであれば、あなたが誰かに指摘をされたらば、
言ってくれてありがとう、気づかせてくれてありがとうというふうに感謝をしてあげるのがいいですよね。
質問することで理解を深める
というようなところで、今回も散らかりましたので、
つまり何が言いたいのかというと、
同じ人から違う指示、これに対する反応として、
多くの場合は指摘をする。
それがたとえ親切からであったとしても、
相手に対して、前言っていたことと今言っていることは違いますけどというように言うと。
ただこの反応はベストではないですよね。
一番いいのは、たった今相手が言ったことを指示すること。
あれ、今言ったこと、前言っていたことと違うなと引っかかることがあったとしても、
いちいち反応してもあまり役がありませんから。
それは言った本人が前と言っていたことが違ったなというふうに気づいてもらうのがいいことであって、
そこに対してあなたが何かを言う必要はないと。
どうしても聞きたいという場合には、それは質問をすればいい。
今はそのようにおっしゃられているんですね。確かにそれがいいと思います。
ただその上で、前言っていたことと今言っていることが違うみたいなんですけれども、
それは何でですかというふうに質問するということですね。
相手の考えを話してもらう。私はそれを聞く必要がありますよという態度を示すということですね。
これは社会的な立ち位置、上下があったとしても変わりませんね、この反応は。
言いやすいから言っていいというようなことでもないわけですよ。
そもそもその上下というものは幻想であって、本来上下というものはないので、そこはまあまあいいんですけれども、
言いやすかったとしても、その言われた相手、これが上下の下の人が言われたとしたら、それはもちろん反論はしないでしょうね。
ただ、免受腐敗になる恐れがあると。
恐れをされて誰が困りますかと言ったら、上役であるあなたですからね。
仮にあなたが下役の場合であって、上役の人がそのように言ってきたら、この人はそういう考え方を持っていない人なんだなというように思えばいいです。
この同じ人から違うことを言われたときの反応というものに対して耐性を持っておくと、感情的になることも少なくなりますね。
怒ることがなくなるというか、引っかかることがなくなると言いますか、冷静に対処できるということですね。
コミュニケーションの技術、全般においてそうなんですけれども、これはこういう考え方を持って人と接してみて、
そして同じ人から違うことを言われたというような場面に遭遇したら、この話を思い出してください。
前に何を言っていたとしても、たった今言ったことに対して、ああそうですねというふうに受け入れる。反論しても役がない。
その上であくまで引っかかるのであれば、質問してあげるというようなことですね。
不毛なやりとりに時間を割くのは、何よりもあなたの時間がもったいないですから。
こういう場面に遭遇したら、これを意識してみてください。
はい。ありがとうございました。