なるほどね。
そのテキサスとか南部の人の特有のこう話し方っていうか。
関係あるんかないんだかわかんない逸話みたいな。
そう、みたいなのを言った後に、つまりみたいな感じで本題に急に入ってくる。
あ、めんどくさー。やられたくねー。それそうなんだ。
なんかいろんな映画でよく見かける。だからこそ多分ステレオタイプだろうなって感じやねんけど。
うわーなんかこの南部っぽい感じやなーっていうのが改めて見て思った。すごい南部の映画なんやなって思った。
そっか、あそこのシーンはそういう意味があったんだね。なんか俺もそれわかんなかった。
テキサスっぽいトサっていうのを追求した結果、あのトサの話を途中で挟んできたのかなって。
それはでも確かにあるかもなーと思って。
なるほどねー。
ギリーが紹介してくれた時に、このノーカントリー・フォールドメンの監督が公演兄弟みたいな話してて。
した。
で、ファーゴの話もちょっとしたやんか。
同じ監督でファーゴっていう作品が。
してくれた。
あっちもローカルネタっていうか、地方ネタみたいなのがめちゃめちゃ詰まってて。
なんか例えもしかしたらよくないかも知らんねんけど、すごいシリアスなんやけど、みんなあの東北のすごいきつい鉛で喋ってるから、なんかどっかほんわかしてる雰囲気がするみたいな。
そういう温度差が楽しいみたいな。映画のファーゴって。
そうなんだね。
なかなか字幕で見てるとその面白さってわかりづらいんやけど、なんかそういうちょっと地方ネタみたいなのが好きな監督たちなのかもってちょっと思うと。
今回めちゃめちゃバリバリテキサスやし、まあそういうなんか、おーテキサスやなっていう話し方ももちろんするし。
あの紹介会でも言ってくれてたけど、なんかどっかユーモラスっていうのは、なんかそういうところからやっぱ来てんのかな。
監督もやっぱそういうローカルネタみたいなのを入れつつ、やってんのかなと思ってみると、確かにいろんなところでフフッてなってちょっと面白かった。
今ね、なんかあのさじまくんがさ、この言語面からのさ、ローカルな感じを出そうとしてるっていうところを聞いてて、すごいがてんがいったことがあるんだけど、
紹介会ではね、ちょっと言えなかったんだけど、この映画ってBGMなかったでしょ。
一切ないんだよね。
無音やった。
BGM的な意味では。
BGM的なね、緊迫した画面で不安を煽るような音楽かけたりとか、そういうの一切ないじゃない。
この映画は今何が起きてるのか、この先どうなってるのか、このシーンっていうのは何を暗示してるのかとか、
そういうのをさ、空気感で全部分からせるところがあるじゃない。
だから逆に空気感っていうのでしか分からせられないから、だからこそ多分そういうローカルな雰囲気っていうのを、この公園兄弟っていうのはすごい大事にしてるはずなんだよね。
だから多分、今さじまくんがさ、言ったローカルな感じっていうのは間違いないと思う。
なんかBGMないっていうのも、リアルな生活の中にはほぼBGMってないからっていうリアリズムの。
そうだね。
ローカルネタをやってる以上、リアリズムに徹するみたいな。
どこまでリアルなんかは置いといて。
置いといて、けどその雰囲気を出す一つの装置じゃない。
確かに。
間違いないと思う。
それね、すごい。さすがだな。
そういう言語のそれはね、全然気づかなかった。何回も見てもね。
でも俺も久しぶりに見て、ああそうなんやって思ったし。
なんかあの、やっぱ俺大学の時すごい真面目に見てて、うわーやっぱこの暴力描写すげえみたいな。
こんな銃撃戦とか、まあ銃撃戦じゃないやつとか。
まあアクションって言うとちょっと語弊あるかもしれんけど、こんな暴力描写見たことないぞみたいなの結構多いやんか。
暴力描写っていうと、やっぱどうしても派手なものを思い浮かべるけど、派手じゃないよね全然この映画って。
そうそうそう。なんかなんていうのかな、暴力が起こった後みたいなのがすごいいろんなとこに見えるっていうかさ。
一番最初のシーンであの、シガーをたまたま捕まえてた警察がさ。
あ、はい、出た。
そうそう。締め殺されるシーンで。
まあもちろん首とかもね、締められるからまあ映るんやけど。
やっぱ印象的なのって首締められてるときにめちゃめちゃもがいて、靴が床に擦れてついた跡がすごい印象的やったり。
苦しくてもがいてるときにね、革靴の跡が無数につくんだよね。
そうそうそうそう。
締めてるときのあのシガーの顔もだいぶなんかすごいハムスターみたいな顔になってたけど。
そうそうそうそう。
でも血飛ぶとファッて顔をこう映すっていう。
そらすっていうこうなんか、あ、こういうキャラなんやみたいなのがすぐわかる。
潔癖なね。
いやーなんかそこもすごかったなあ。
悲惨さを表す暴力描写だよね、本当に。
いいと思う。
ただただ悲惨な感じ。
なんかやっぱあの盗撮用のその、あれなんかキャプティブボルトピストルっていうらしいんやけど。
あ、そうなんだ正式名称で。はいはい。
そうそうそうそう。
そういうらしいね。
はいはいはいはい。
俺あれ大学の時にガス圧だけでこうまあ人の頭に穴開いたりとか城前、鍵のところをパンって飛ばせると思っててんけど。
あれってなんか握ってるところから鉄の杭みたいなのがバシって出るんや。
うん。
それ知らんくて俺。
圧殺された空気と一緒に鉄心が飛び出るってことでいいんだよね、解釈的に。
鉄心飛び出るんやけど銃みたいにヒュッて飛んでいくんじゃなくて止まるんや。
はいはい、ニョキって出てきて止まるってことだよね。
ニョキって出る、そうそうニョキって出て後で引っ込められるみたいな。
あーなるほどなるほど。
感じらしくて。
よく見ると確かに出てる。
え、スロー再生にしたんすか?
スロー再生にはしてへんけど出てるんやなって思いながら見てたらあ、ほんまや出てるやんってなった。
あ、そうなんだ。
ドア飛ばすシーンとかかな、ドアの城前飛ばすシーンとか。
うーん。
で、見てなんか改めて見るとなんか新しい発見あるもんやなと思いながら。
そうだね。
なんかあの、この映画の、この映画ってその、さっき言ったけどさ、BGMないってところで言ったけど、結構空気感とかまで分からせるって言ったじゃん。
だからこう初めて見た人とかは、なんかよく分かんないけど、あのちょっと暴力描写すごかった、あと死が怖かったとか。
うん。
それで結構ね、初見の人は終わっちゃう人が結構多いと思うんだよ。
はいはい。
でも何回も見ていくうちにさ、こう、この映画が一体なんであんな終わり方したのかとかね。
はいはいはいはい。
そういうこととかなんか気にならん?そこ、そこすごい聞きたい。
ね。
いやー、確かに。
さじまくんの考えを聞きたい、すごくその辺。中身的なところの聞きたい。
大枠のテーマはやっぱり、そのタイトルの通り、なんだか時代についていけないなーっていう、誰しもが味わうであろう、普遍的なテーマなんかなっていう。
そうだね。ベルの嘆きだね、この映画で言えば。
感じはするんだけど、なんか話の運びがめっちゃ西部劇っぽいなっていう。
うーん。
何が西部劇感があるんかは、うまく表されへんねんけど。
うんうん。
まあその、カネをめぐっていろんな人が争っていて、それを一歩引いた目で、いやもう何が起こってるかわかんないね、みたいな言ってる人がいるみたいな。
あーなるほどね。
構図やんか。
確かに確かに。
なんかそこがすごい、一歩引いて見てる人がいる。しかもその人が、保安官やからなんかせなあかんはずやねんけど、なんもできひんっていう。
うんうん。
なんか無力感にあふれててすごい、しんみりするなあって感じ。
なんかこう、事件をさあ解決するために、あのーね、老退無中って出てきたベルだけれども、あの人、終盤まで最近の犯罪は変わったなあって、ぼやくだけだもんね。
そうだね、しかもこう、部下の保安官にはそれっぽい指示はすんねんの。
なんかこうこうこうだったらこうすべきだろ、次はみたいな。次はここに行くのがまあ捜査的に当然の期決だろみたいな。
先輩ってまあ経験豊富やからそういうこと言うんやけど、まあなんかことあるごとにも、すでに何かことが起こった後にしか現場に行かれへんっていう。
そうだね。
感じな。
あのーこの映画ね、ネタバレ言っちゃってもいいんだよね。
もちろんもちろん。
あのー感想編だからね。
えっとーなんとこの最初からね出てるあのモスが、中盤ちょい過ぎぐらいで死ぬんだよね。あっさり。
いやーほんまになんか死ぬ描写もなかったもんね。
なかった。で、この死ぬシーンの前、ちょっと前ぐらいにこのベルはモスのね奥さんと話して、大丈夫だって旦那さんは俺が保護して守るぐらいのこと言ってるけど、結局何もできず死ぬんだよね。
あそこね、緊張するよね。
そうそうそうそう。
で、あれでモスもめちゃめちゃこう、ギリーが紹介してくれたみたいに、
やっぱサバイバル能力高いから、こうして構えとかな、みたいな考え巡らしてやんねんけど、
ドアの向こうの死があの、考えてることがめっちゃ見えてくるみたいな。
その一個前のメキシカンマフィアのモーテルのシーンからこう、一連の流れでさ、
うわ、死があ今電気消しに行ってるやんとか。
手口が想像できるんだよね。
そうそうそうそう。
分かる。
しかも全部無言やねん。説明がないのに。
なんでこれやってるとかっていうのは、全く分からずに全部無言でやってんのに、
なんかお互いの心理戦が、一個前のシーンがあったからこそ、
お互いのモスと死があの心理戦がめっちゃ分かるっていうのが、めちゃめちゃ楽しかったな。
楽しいっていうかなんか緊張する。
緊張する。
モスがさ、なんとなく鍵のシリンダー見たところとか、あっ!ってなったもん。
なる。
あかんってそれ、みたいな。
そのシリンダーこっちポンって飛んでくるで、みたいな。
そうそうそうそう。
あんまり近づかない。
もちろんモスはそんなこと全く思いもしなかったけど、
こう見てる側としてはあっ!ってなるっていう、あれめちゃめちゃすごいなと思ったの。
一連のシーンというか、そのメキシカンマフィアのシーンと猫の支配人のシーン。
猫のいるモーテルのさ、そのドア一枚を隔てたあの静かな戦いっていうのはさ、
本当に緊張するよね。
めちゃめちゃすごいなと思った。
BGMないじゃない。
そうそうそうそう。緊張を募らせる音が別にめっちゃあるわけじゃないのに、
どんどん緊張感が高まってく感じがすごいよな。
自分のいる部屋の外の廊下に誰かが歩いてる音がすると。
木の軋む音がする。
追ってか?それとも別か?
でもゆっくりと靴音がさ、部屋のところにギリギリってきてさ、
で、モスの手に握ったショットガンをさ、
モスは感触確かめるようにこうギュって強く握るじゃない。
握った時にストックの擦れる音とかがして、
で、自然と息も荒くなる。
でも押し殺すじゃん、モスはすごく。
で、ドアの隙間、廊下はさ、電気ついてて、
モスは部屋の電気消してるから、廊下から差し込む光でさ、
部屋の前に誰かが立ってたら分かるんだよ。
一回仁王立ちすんなよ。
そう、ドアの隙間からチラチラと動く影が見えて、
それが止まるんだよね、部屋の中で。
部屋の前で。
止まってほしくないけど止まっちゃうんだよ、そこで。
もうそこで視聴者はね、もう理解するんだよね。
あ、来たって言って。
あ、また仁王立ちしてるこいつ。
この立ち方は?ってなったら。
トサスジを持ってまた、カッパの人が仁王立ちしてるって思うじゃん。
でも一回そこで外すのがなんかすごい、公園兄弟っぽい感じするよな。
仁王立ちしたと思ったら、スーってまたちょっといなくなるんだよね、一瞬ね。
じゃあどうやってそのお金の欲に勝つんみたいなところは結構難しかったりするよね。
する。
暴力で勝つよりも多分。
なんかちょっとガチファンの人に言ったら怒られるかもしんないけど、
なんかその純粋役っていうのをさ、
なんか違う形でなんか突き詰めたんで言ったらほらあのダークナイトのジョーカーとかそんな感じじゃない。
あれもさ金とかじゃ動かないじゃん。
自分の中の行動規範でさなんか動いてやりたい放題やるわけじゃん。
ダークナイトのジョーカーなんかは。
なんかそのジョーカーともね結構通じるものがあるなっていうふうに思う。
こいつは。
確かになんかバットマンの質問一線を越えてもう我々の倫理では理解できないんですみたいなこと言ってたもんな。
そうそうそうそう。
まさにノーカントリーフォーオールドメンって感じだった。
そうね。
世界が燃えるのを見て楽しむ連中です。
そうそうそうそう。
っていう一言があるよね。
まさに。
それと通ずるところはあるのかな。
ちょっとある気がするなカオス。
確かにいい役役ってやっぱそういうとこあるかも。
なんか。
理解できない感じね。
普通の倫理観では全く理解及ばんところで悪いことしてくるみたいな。
なんかコイントスもさちゃんとやってるじゃん。
またねちょっとねあのバットマンの話になって申し訳ないけどバットマンにもさコイントスで人の生き死を決めるさトゥーフェイスって役役が出てきてたじゃない。
はいはいはい。
所詮あのトゥーフェイスって俺からしてみたら小物なんだよね。
あれって両方とも表のコインでさやってたりとか。
あとなんだっけ自分が殺したいって思ってる相手がコイントスを偶然当ててしまったっていうシーンがあったと思うんだよ。
そのバットマンで。
じゃあトゥーフェイスは見逃したのか。
コインの道なんかシルベに従って見逃したかっていうとしてなかったよね。
じゃあもう一回だってやってたじゃん。
結局自分の望む方向になるまでコインを振り続けるのがトゥーフェイスなんだよね。
でもこのシガーは違うじゃん。一回で決めるじゃんね。
だからそこがねなんかトゥーフェイスとの格の違いな気もする。
トゥーフェイスダークナイトでは第二の悪役みたいな感じだったかな。
そうね。ジョーカーの手駒とかしてましたね。
だってそもそもなんか悪い奴になって1ヶ月ぐらいみたいな感じの割と新米やと思う。
そうね。
まだやっぱ定まってへんとこあったんじゃん。ダークナイトの方は。
なるほどね。まだ走りたかったから。
シガーはもうこの道数十年なわけですから。
そうね。
やっぱゴルゴ13とか最初の方結構喋ってたりするから。徐々にこう。
キャラのブレがあったと。
ブレがあるから。シガーも最初の方ブレてたと思う。
確かになんか1巻と40巻ぐらいではこいつ顔も性格も違わんみたいなの結構多いよね。
たぶん髪型もあのオールバックとかにしてたんじゃん。シガー。
いよいよこう自分を突き詰めた時にやっぱあの髪型に収まったっていう。