いい時期なんで、じゃあ触れるか。カリスターゴっていうこのデカすぎる作品を。
いやーちょっといいっすね。なんかスタートレックっぽいビジュアルしか知らんわ、俺。
あーもうスタートレックファンからしてみたら、結構いろんなところにオマージュがね散りばめられてたしね。
まあ俺もスタートレック新しいクリスパインが出てる3本しか見たことないから映画。そんな知ってるわけじゃないけど、なんかそういうイメージあるな。
スタートレックっぽいなーっていう。
あの今宵もね、テクノロジーの黒い画面に映る自分を覗いていきましょうね。
いやー割れてるんやろその画面。パキッて割れますね。ブラックミラーやから。割れますね。
あー嫌ですね。毎回イントロで割れてるから。あ、そうか。パキッてなんのか。パキッて。
今回もパキッていきましょうパキッて。覗いていきましょう。
サジマートギリーのアレミター。
この番組では昔馴染みのサジマートギリーがお互いに好きな映画見てもらいたい映画を紹介しながら伝説を語り合っていきます。
今回は俺の方からブラックミラーシーズン4宇宙船カリスター号っていう話を紹介していきたいと思います。
最初に申し上げた通り最先端のテクノロジーを使って嘘晴らしをし続けた人間がどういう末路を辿るのかという話なんですけど。
まあでも2もあるから別に末路ではないよな。
いや、まあいいや。とりあえず、ちょっと難しいんだよね。なんかね2まで含めちゃうと。とりあえず1だけでね。
サジマー君はこれ見ないでくれてたもんね。
ブラックミラーは見てないな他は。他も紹介したやつあるって言ってたような気がしたから見てない。
全部ありますね。ブラックミラーの商品っていうかグッズとかが日本では売ってなくて。
グッズあるんや。
たぶんだけどあの判刑元かなんかにあんまり許可を得てなくて勝手にTシャツとかにしてる外人とかいるっぽくて。
そういうグッズは向こうで売ってるっぽい。
なんか多いよな。どんぐらい許されてるのか知らんけど。なんか確かにたまに見るわ。
サイバーパンクエッジランナーズのグッズとかさ。これ明らか公式じゃないですよねみたいな。結構いっぱい出てた覚えあるわ。
そうなんですよね。
不思議やんなあの文化。
超不思議ですよ。そのグッズの購入をめちゃくちゃ今検討してるくらい。
向こうで法律的にどうなのかとか思いながらでも普通に向こうのなんかコンテンツマーケットみたいなのあるし。
はいはいはい。どこまで違法なのか分かれへんもんな。こっちからしたら。
それぐらい自分はブラックミラーが大好きなんだけど。
そもそもねちょっと話の趣旨から逸れるけど、ブラックミラーのコンセプトが俺すごい好きで。
さっきも言った通りブラックミラーっていうのは黒い液晶。電源を落とした液晶の画面がまるで鏡みたいになるじゃん。あれがブラックミラーです。
映ってるのは自分自身ということで。
どれだけテクノロジーがさ、発達して生活が洗練されて賢く生きてるように見えても、
人間の本質的な浅ましさとか欲っていうのは何一つ昔から改善されてないよねーっていう、
このブラックミラーの主要な制作者であるチャーリー・ブルッカーっていう脚本家はニチャニチャ笑ってるんだろうなっていうのが透けて見える。
まあでも確かに国家と1500万メリットもそんな感じだったな。
そうだよね。
なんか人類を嘲笑ってる感じしたような。
いや本当そうだよ。
国家はソーシャルネットワークっていうみんなが繋がれる装置があるのに、その装置がデマとか不利益な情報を拡散する用途にばっか使われちゃった結果、ああなっちゃったみたいな。
集団としての人間の限界みたいな感じがあったような。
ツールとしては立派なんだけど扱ってる人間たちがゲスすぎて、結局大臣はね、あの豚と交尾することになっちゃった。
そうだな。
1500万メリットだってそうだよ。
ちゃんと立派なさ、自分の好きな女性を助けてあげたいとか、その女性をめちゃくちゃにした世界を物知ってやりたいっていう浄土がそこにあったのに、その浄土すらもエンターテイメントっていう形で消化してしまう人間の怖さ。
そうだな。
あれもなんかこう集団としての人間の愚かさみたいなのはあったし、そこに巻き込まれる一人個人の情熱が消える瞬間みたいな。
そう、巻き込まれてしまうともうなんかそこで怪獣されてしまうっていうかさ。
とかやっぱ人の限界みたいなさ。
そんな感じだったな、あの二作を。
ね、見ちゃってるわけですよ、イギリス浸流の。
なんと素敵な国やな、イギリス。
最高やな。
一回で行かできたいわ、本当に。
ちょっとそれ見につけたいもんな、そういうの。
そうだね、で、なんかチャーリー・ブルッカーっていうこのね、脚本家の人は、モンティ・パイソンとかめっちゃ好きやったらしいから。
モンティ・パイソンもだいぶ嘲笑ってる感じやったな。
そう、やっぱりあの、モンティ・パイソンとか、やっぱ子供の頃から疲らせるのが大事だと、俺は思う。
いやーなんかスポーツとかと一緒なのかな、若い時に触れてへんと身につかへん筋肉みたいなのあるんやろな。
あー、だと思う、だと思う。
いやーすごいね、損してるよね。
いやー、ほんまやね、見たかったわ俺も。
これ、リスナーの皆さんで、まだ2、3歳とか、修学前の子供がいるね、起こす家庭があったら、
モンティ・パイソンとパディントンを見せてください。
テレタビーズはいいん?
テレタビーズを見せてください。
あれもイギリスやんな確か。
あれもイギリスですね。
あーいいや。
そうだよね、テレタビーズで生まれて、パディントンで癒されて、モンティ・パイソンで仕上げる。
えーな確かに、モンティ・パイソンを知ってると、なんか生きる糧になりそうな気がする。
そうやな。
力強く生きれそうな気がする。
優しさと可愛らしさとムカつきを兼ね備えた、究極なイギリス人ができると思う。
すごいな、和製イギリス人作ってますね。
そうそうそう、まあそんな喫水のイギリス人がね、作った超名作、テレビドラマはね、ブラックミラーで、このアリスター号も漏れなくハズレがない作品ですね。
あーいいっすねー、いいっすねー。
確かに、最初君が言ったように、スタートレックっぽいっていうのは。
うん、なんかそうそう、パロディ的なやつなんかなーと思ってた。
うん、その辺は、なんか批評家の人たちがね、いっぱいいっぱい指摘してくれてるから、まあ類似してるシーンとか、オマージュを受けたシーンとか、あ、監督ここ好きなんだなーっていうのはやっぱりあるっぽいね。
うんうんうんうん。
実際、最初はさ、宇宙船カリスター号と、宇宙海賊バルダックが操る宇宙船がね、宇宙空間でバトルを繰り広げてるところからスタートするわけ。
はいはいはいはい。
バルダックにカリスター号が追い詰められてて、あ、もうエネルギーがありません。シールド損傷率68%みたいな。
はいはいはいはい。
で、もう、そうそうそうそう、もうエネルギー枯渇ですって。
お前はもう降参しましょうってなってるところで、ここでなんと、カリスター号のね、船長、ロバート・デイリー船長、デイリー船長ね、は、そう慌てるなって。
向こうにガス場の西雲があるから、そこに船を突っ込ませろって言って。
はいはいはいはい。
そんな自殺行為です!って言うけど、いいからやれって言って。
で、どうやらデイリー船長が言うにはその、ガス場西雲には、宇宙船が取り込むことで、エネルギーに変換できる性質があるみたいで。
はいはいはい。便利やな。
便利便利。でもそのガス場西雲の中にはいっぱいね、いっぱい隕石が漂ってるから、まあ半分自殺行為なんだけど、それでもやるしかないみたいな。
で、結局その試みはうまくいって、バルダックには逆転の一撃を叩き込むことができて。
おー、なんかまさにスタートレックの科学船長っぽい感じするな、起点に出して逆転みたいな。
そうそうそうそう、まあ落ち着けみたいな。
でもそんなの危ないですよ、やるんだみたいなさ。
そうそうそうそうそうそう、まさにそれ、ほんとそれ。
あー、めっちゃ科学船長っぽい感じするわ。
で、バルダックもね、攻撃一撃を受けてから船内、まあ通信するわけ。
ベイリー船長と。
降伏するか?って言ったら、誰がお前なんかに降伏するか?みたいな。
なんかね、宇宙の秘密を握るクリスタルみたいなの巡って。
宇宙の秘密、おー。
そうそう、なんかその、宇宙の何か大事なものを探るためのクリスタルをバルダックが持ってて。
なるほどね、なんかトランスフォーマーでめっちゃ大量に出てくるような感じのやつやね。
はいはいはいはい。
そこから突如の場面転換で、なんか会社のオフィスに画面が映るわけ。
おーおーおー。
なんかそのオフィスのエレベーターから、
人がギッチギチに詰まったエレベーターからね、
はいはいはい。
すいません、すいません、ちょっと降りたくて。
みたいな感じで、ストローク出てくる人間が一人。
ん?顔これ、あ、これベイリー船長だ!みたいな。
あーーー。
なんと今までのね、さっきのカリスター号の中での出来事っていうのは、
このベイリーが務めているカリスター社っていう会社が運営している
インフィニティっていうね、宇宙を舞台にしたオンラインゲームでのことだった。
出来事だったんだよ。
あー、ちょっとネタバレだけどドラクエみたいな感じだな。
ドラクエに対する深刻なネタバレだけど、まあもうそういうことだね。
そう、そういう感じだな。
サラリーマンが勇者になってたみたいな感じだな。
まさにその通り。
はいはいはいはい。
まあ自己顕示欲を満たしてたのかな、そこでね。
うんうんうん。
まあでも、実際そのカリスター社の中でのベイリーの立場っていうのは、
CTOって言って最高技術責任者なわけ。
すごいやん。
すごいんだよ。
うん。エレベーターみんな譲ってもらうぐらいやんな。
譲ってもらわなあかんよな、逆に。
まさに、まさにその通り。
でも誰も譲らないんですけど。
やば。
実際デイリーは、このインフィニティっていうオンラインゲーム、没入型オンラインゲームって言って。
なんかVRとかともちゃうんかな、また。
これね、ブラックミラー特有の装置なんだけど、
コメ紙のところに、人差し指の先ほどの大きさの円形の装置をプチってつけるだけで、VR空間に転送できるんです、意識を。
何やっけ、ソードアートオンラインのなんちゃらダイブみたいな。
そうそうそう、フルダイブみたいな感じ。
フルダイブか、そんな感じなんや。
実際そのオンラインの中では、痛みも感じるし、痛みも味も感じるみたいな、すごい装置なんだけれども。
それを使って、インフィニティっていう広大な宇宙を旅してるわけなんだけれども。
それ楽しそうやな。
特にこのインフィニティっていうゲームは、作り込みが半端ではなくて、
植物の質感とか匂いとか、土の質感、惑星ごとの全くの空気の違いとかも完璧に差別化されてて、
作り手のこだわりがすごい、挙動も細かいものすごく。
なるほど。
じゃあ誰がそれをプログラミングしたの?って言ったら、ロバート・デイリー一人でプログラミングしたんだよ。
一人でやったんや。
そうなんだよ。デイリーは、さっき言ったけど、スペースフリートっていう大昔の特撮ドラマの大ファンで。
なるほどね。スタートレック的な。
そう、スタートレック的なね。この作品の中ではスペースフリートっていう大昔のドラマらしいんだけど、特撮ドラマだけど。
それの大ファンっていうかオタクで。だから自分の宇宙を作ることっていうところに対して余念がなくて。
いいですね。いいオタクや。
そうなんですよ。だから、もともとプログラマーとしても天才だった。
はいはいはいはい。
だからすごい精密な宇宙をオンライン上に作り上げることができて、それでこのオンラインゲームはものすごく世界で一番繁盛してるオンラインゲームなんだって。
そういう人が技術革新を起こしていくわけだからな。
そうなんですよ。でも会社の中では本当に団子虫みたいな扱いで。
おかしいよな、それな。
やっぱり陰キャなのがでかいね。
ああ、いわゆるオタクみたいな。
そう。で、あとちょっと優しくされるとストーカー地味なことをするところ。
それは良くないな。それはちょっと擁護できひんわ、俺も。
あとはね、このカリスター社ってもともとデイリーともう一人ウォルトンっていう男でさ、二人で作り上げた会社なんだ。
ほうほうほうほうほう。
デイリーはプログラミングをして、ウォルトンは表の顔としてお金を引っ張ってきたりする。
はいはいはいはい。テック企業でよくあるやつや。顔役と技術屋さんみたいな。
そう、技術屋さんって感じで。別れてるんだけど、ウォルトンはデイリーのことを敬っている気は一切なしって感じ。
パートナーってわけでもないんや。
うーん、パートナーだったとは思うんだけどね、最初の方だけはね。
あー、まあそう、まあいろいろな、金が絡んできたりすると変わってくるって言うもんな、そういうの。
この続編があるって言ったじゃん。この続編でこのカリスター社がどう立ち上がったかっていうところを扱ってるから、そこは続編で見てもらえればよりわかると思うんだけど。
はいはいはいはい。
それかこの二人の関係は良くない、全然。
まあそうやな、あんまりリスペクトなさそうな、お互いに。
で、ウォルトンはまっきり言って体育会系の洋客だから、デイリーに対しての当たりもすごい強いわけ。結構下に見てる、早よやれよみたいな。
うーん。
アップデートしないと金が逃げるだろみたいな。
まあ典型的な経営者マインドっていうか。
経営者マインドだね。
売ることを考えてるっていう感じの人だな。
感じの人なんですよ。
作り込みガーとかじゃなくて。
ではない、ではない、全然そういうのではない。むしろ課金アイテムの値段をもうちょっと上げろとかそういうこと言ってるタイプの人。
でも会社の人はこのネクラでなんかちょっとネチネチした気持ち悪さがあるデイリーよりもウォルトンがみんな大好きで。
うーん、まあまあまあその表向きはやっぱりよく見えちゃうもんなそういう人って。
そうそうウォルトンかっこいいし話も上手だから結構会社の女の子何人もウォルトンのこと好きみたいな本当にガチこいぜみたいないるぐらいなんかウォルトンは結構好かれててデイリーはそこもちょっとあのモヤモヤしてるわけやっぱり。
まあそうやななんか土台を作ってんのは俺やのにみたいなな思っちゃうよね技術家からするとさ。
そうなんですよ会社の中での扱いはその中のインターンの黒人のインターンの子とかもいるんだけどそのインターンの子もなんかこう自分に対してなんかちょっとよそよそしい感じがするとかそこまで感じちゃってるわけデイリーは。
まあまあまあもともとそういうの敏感に感じちゃう人なんかそういう扱いをずっと受けてきたからそうなったんか。
なんかね疑り深くなってるかもしれない。
もっと僕を低調に扱ってくれっていう自己顕示欲がねやっぱり結構あるのよねデイリーはあの無口というかさもごもご喋るけれどそういうところは強いわけプライド高いんだわ結構ね。
って感じでモヤモヤしてる中ナネットっていう新しい女の子の社員が入ってきてインフィニティのゲームプログラムのところの部門に入ってきてデイリーと結構部屋が近いみたいな感じでデイリーの部屋とナネットの部屋が近い。
でナネットはそのカリスター社に入ってきたのがデイリー目当てなんでデイリーの才能に惚れてきたって感じ。
ちゃんとじゃあ評価してくれる人がおるんや。
そうそうそうそう入社当日にデイリーの部屋に押しかけてきてあなたのこと本当に尊敬してますみたいな。
デイリーはそこで彼オタクだからさ全然うまく喋れなくて文字文字しちゃって文字文字しつつもなんかね演じてる人の演技力だと思うけどでもなんかちょっと目はギラギラしてるんだよねわかる?
僕に言い寄ってくる女の子、僕のこと好きなのかな?みたいな。
しかもファンなわけやもんな。自分が最も得意とするところをさ、評価してくれる人なわけや。
そうそうそうそう。
それはギラギラしちゃうよな。
ギラギラしてて。なんかねキモいなってやっぱり俺も思っちゃったんだけど。
まあ確かに仕事を褒めてくれてるだけで別になんか人間として好きとかそういうわけじゃないはずやもんな本来は。
なんですよ。
でもそこで隣の部屋にいたCEOのウォルトンが部屋にやってきて、ナネットすごい美人だから。
はいはいはい。
君は見ない頃がね、そうだこの会社を始めたらどうしたら話聞こうか?みたいな感じでナネットの腰に手を当てて会社を案内して連れてっちゃうわけ。
あーよくないっすよウォルトンさん。
デイリーはなんかちょっとプルプルしちゃうわけそこで。
そうやんな自分を評価してくれてるはずの人を連れてっちゃったわけやもんな。
そうなんですよ。でその日の夜ね、その日の夜デイリーはお家に帰って自宅のパソコンを立ち上げます。
で立ち上げた時にインフィニティっていうアイコンとインフィニティスペースフリートバージョンっていうこの2つあるのよな?
このスペースフリートバージョンっていうのは元々のこのデイリーが組み上げたオンラインゲームにスペースフリートっていう自分の好きなさっき言ったじゃん特撮ドラマの要素を独自に入れたモッドなの。
別に公開されてるわけじゃないんか?
公開されてない。彼だけの宇宙やねそこは。
閉じられてるんやそこは。
あーカリスター号ってそういうことなんや。
そう。そういう。
会社の名前っていうか。
ね。ほんとに。
てっきり製品の名前だと思ってたけど、ちゃうんやね。
そうなんですよね。
そのスペースフリートっていうドラマで載ってるのがカリスター号っていう。
あ、そうなんや。なるほどね。
だからそれに対する敬意を示したいっていうことで、カリスター社っていう社名になって。
うん。
で、自分が載ってる宇宙船もカリスター号にしたわけなんだけども。
それなんかあれやな、お前の好きやったドラマではそういうことしてたんかってちょっと思いたくなっちゃうよな。
思いたくなっちゃう。
って感じで、どうやらそのクローンっていうかね、現実と全く同じ顔をしてる彼らは、現実の世界の記憶をある一定の期間まではちゃんと持っててみんな。
へー。
それぞれこのデイリーのこのインフィニティの中に入れられた期間が一人一人違くて、そこまでの現実の記憶は持ってるんだよ。
あ、キャラ追加されたとき。
そう、全くゼロからこのゲームの中で作られたわけではどうもなくて、なぜか現実の記憶とデイリーとの元々の関係性も理解してる。
彼は会社の上司だっていうのも理解した上で、なぜかゲームの中にある日いきなり出てきてしまったみたいな。
へー、なんかリアルのその立場知ってるのに、あれなんやな、このカリスターゴーないで仕事し始めるんや。
そうそうそうそうそうそう。
まあそうせざるを得へんのかなって、どうにもできひんもんな。
どうにもできない、ゲームから出られないし、ゲームの支配者はデイリーだからね。
そうやんな。
ちなみに逆らうと、なんかきっしょいモンスターに勝手に姿変えられたりとか。
えー、結構エグい世界やな、なんか。
そう、あと口と目と鼻みたいなのも、こうデイリーが指を一回鳴らせば、全部消されて、でも呼吸も声も出ないし、呼吸できないし声も出ないし目も見えない、でも死ねないね、その宇宙の中では。
えー。
死ぬっていう、プログラム、なんか死ぬっていう挙動が削除されてるっぽくて。
はいはいはいはいはい。
そう、だから呼吸できないけど死ぬこともできないみたいな、気絶することもできないみたいな。
へー、なんか優しいんか残酷なんかわからへんな。
そう、デイリーは逆らう人たちを、それでこう、なんかこう黙らせて、自分の大好きなごっこ遊びに付き合わせて、で、会社で嫌なことがあったときは、そのカリスターゴムの中で虐待し続けるっていうことをしてるんだわ。
あー、なんか死ぬ挙動消したの全然優しくなさそうな感じ。
そうそうそうそう。
ずっといじめ続けないってことやな。
そういうことですそういうことです。
殺すのはちょっととかじゃないんやな。
そうなんですよね。
そもそもなんでその現実世界の人が、そんなゲームの中に転送されてきて、じゃあ転送された元の人は、じゃあ現実世界からいなくなるかって言ったら、別にそういうわけでもない。
あー、まあ別にポータルで急に送られてるわけでもないよね。
でもない。
現実は現実でおるんや、普通に。
現実は現実でおって、今日もデイリーを元気にバカにしてるんだけど。
現実の人も、その中に入れられてることも知らんってことやんの?
知らん。
デジタルクローンっていう言い方をしちゃおうと思うんだけど。
はいはいはいはいはい。
っていう過酷な世界にまた一人、今日も誰かが送られてきて目を覚ました。
それはもちろん、ナネット。
そうやね。
ナネットです。
ていうことで、そこからやねんね、この話が大きく動き出す。
これね、デイリーの話。
デイリーの話ではなくて、おそらくデイリーによって、この世界に送り込まれてきてしまったデジタルクローンたちが、
自分、解放されたいわけ。こんな世界からはもう。
そうやんな。
だから、どうやって解放されるっていうところ。
ゲームのキャラクターたちがゲームから抜け出すために頑張る話って言い換えてもいいかも。