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2025-11-16 18:29

箸休め:兼務多すぎ侍 #あらたまいくお

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「あらたま・いくおのマネジメントRadio」は、事業とエンジニアリングのマネジメントを探求する2人のEMが、雑談多め・不定期でお届けするポッドキャストです。ハッシュタグは #あらたまいくお

今回の箸休め回は、兼務に疲れちゃったいくおさんの話をじっくりと聞いてみました。

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◎あらたま
『エンジニアリングマネージャーお悩み相談室 日々の課題を解決するための17のアドバイス』
 

◎いくお
『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』(市谷聡啓、新井剛と共著)
『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック OKRを機能させ成果に繋げるためのアプローチ』

サマリー

このポッドキャストエピソードでは、兼務がもたらす疲労感について深く考察されています。エンジニアリングとマネジメントの観点から、仕事の効率や組織の負担についての議論が展開されます。エピソードでは、仕事のパフォーマンスや兼務について詳しく掘り下げられ、ストレスと出口戦略の重要性が論じられます。特に、短期的な緊急時におけるタスクの分配方法がテーマとして扱われています。

兼務の現状
Makoto Arata
この番組は、事業とエンジニアリングのマネジメントを探求する2人のEMが、 雑談多め、定期でお届けするポッドキャストです。
はい、では、今日は箸休め回、撮っていきましょうか。
小田中育生
休めるぞ、箸を。
Makoto Arata
休まる気が一味をしない。
いやー、最近、いくおさんがなんかちょっと、こう、やっつれた感じがね、出てきてますけど、どうか知らんのか?
小田中育生
兼務が多すぎて疲れちゃって。
Makoto Arata
全然動けなくって。
小田中育生
ありがとう。
Makoto Arata
はい。
なるほど。まあいや、全然動いてるんですけどね。
小田中育生
まあ、そうね。うん。
Makoto Arata
動いた箸が兼務になったとも見る?
小田中育生
まあ、そういう説もある。
Makoto Arata
うん。
小田中育生
うん、というところで、なんか箸休め回のテーマかっていうのが疑問に思いつつも。
Makoto Arata
いやいや、休めていきますよ、全力で。
小田中育生
休ませてください。
Makoto Arata
うん。
こうなってしまったいきさつとか聞いていいんですか?
小田中育生
あ、もう全然、はい、それは。
なんかね、いろんなことが、兼務が発生するのっていろんな形があると思うんですよね。
まあ、例えば組織が新しいことをやりたいってなったときに、
Makoto Arata
はいはい。
小田中育生
新しいチームを立ち上げるってなるじゃないですか。
で、そこをスタートダッシュ決めたいなってなると。
かつ、スタートダッシュ決めたいけど、まだなんか情報とか集まりきってないから、
100%人当てるほどでもねえなみたいなときに、
うんうん。
今いる人たちからちょっとお前の力を分けてくれっていう兼務が。
Makoto Arata
え、それメンバーも兼務ってこと?
小田中育生
メンバーは兼務の場合もあれば、
まあメンバーはでも専任になることが多いのかな?
自分の経験的には。
Makoto Arata
うん。
小田中育生
っていうパターンだったり。
組織の負担
Makoto Arata
そうと思ってね。
メンバーも全員兼務で新しいことやるって、
で、そのバックログの優先順の管理ができてないだけやんっていう説もあるじゃないですか。
小田中育生
うん。
なんかそこに関しては、
基本的にだから僕、全部専任でやるべきだとは思います。
主義主張として。
Makoto Arata
うんうん。
小田中育生
で、なんで、で、
今すごい新玉さんがすごくいい例えを出してくれた。
バックログで言うと、
チームが持ってるバックログの、
優先順低いところが事実上他のチームみたいな感じで、
同じ地区で優先順につけられるものだと、
結果的に後でチームからスピンアウトさせるから、
兼務っぽい形だけど、最初事実上同じチームからスタートするみたいのはまあまあある。
これは比較的オーガニックで健全な兼務かなと思う。
Makoto Arata
うんうん。
こうさんのは?
小田中育生
っていうのもありますし、
組織が拡大していったりとか、
いろんなことがあると、
人が足りなくなることがあるんですね。
Makoto Arata
足りなくなりますね。
小田中育生
そうそう。
足りなくなるとですね、
頑張って余白を作って、
さあみんなの相談を受けられるようにしようっていう状態にしているとですね、
お、あいつ空いてる?空いてるじゃない?
こういうテンションじゃないと思いますけど、
要はもう既にギチギチになって、
膝の上に石が20キロぐらい積み上げられている人に、
さらに石乗せると死ぬかもしれないじゃないですか。
Makoto Arata
そうね。
小田中育生
はい。なので比較的余力がある人が一旦カバーするみたいなことにはなりやすい。
Makoto Arata
意外で?パワー?
小田中育生
パワー。
Makoto Arata
なるほどね。
小田中育生
はい。ということがあるんですけど、
でも兼務が本当によくないなって思うのが、
ある人が2つ兼務してますって言ったときに、
その人のフルパワーが100%だとするじゃないですか。
Makoto Arata
入り替えのオーバーヘッドあるんで40%40%とかにやっぱりなっちゃうんですよね。
小田中育生
そっから多重兼務すると言わんやって感じですよ。
Makoto Arata
10%10%10%10%。
小田中育生
そう。
Makoto Arata
10%終わり。
小田中育生
終わりっていう感じになるからね。
Makoto Arata
でもその10%も欲しいぐらい切迫している状況ってことですよね、きっとね。
小田中育生
うん。そこには結局じゃあ、兼務って、
兼務が集中する人っていうのは世の中に存在するんですけど、
Makoto Arata
ここに実在してる。
小田中育生
ここにいますっていう、ここにいるよっていう宝かに宣言をしますけど、
やっぱり何でしょうね、この人に任せておきたいとか、
この人がコンテキストを知っているみたいなことがあると、
じゃあとりあえずビールみたいな感じで、
そうそう。とりあえずこの人当てて。
これ大丈夫かな、公開できるかな、この話。
いいや、しちゃえば。
Makoto Arata
とりあえず行こう。
小田中育生
とりあえず行こう。ありがたいことですけどね。
っていう風になっていく。
ただ組織としては物事を前に進める上で、
ある種、分散してしまうことの弊害についても分かりながらも、
いろいろ考えた上で、今は最適がこれだっていう風にして踏んでやっていくっていう瞬間が、
パフォーマンスの影響
小田中育生
ゼロにはならない。
ただ僕は一時的に、それが良くない状況だっていうのを自覚した上で、
出口戦略を描いてやるのは、選択肢の一つとしては全然あり得るかなと。
なんで僕も今すごい懸念してるけど、あるタイミングで引き継いでいくのが既に決まっているものがあったりとか、
そこに向けて種を撒いているものがあるので。
時間軸で見てると大丈夫なんですけど、
ドラえもんだらけって話知ってますか。
ドラえもんだらけ?
知らないんだったら、ドラえもんのテント虫コミックス第5巻をぜひお買い求めになって。
え、5巻だったよな、あれ。
Makoto Arata
リスナーの皆さんに購入を強いることになるので、
あらすじお買い求めしてもらっていいですか。
小田中育生
はい、話がですね。
ドラえもんという話はみなさんさすがにご存知だと思うんで、詳しくは話さないですが、
のび太くんっていう主人公がいるんですけど、
彼があるときドラえもんにどら焼きを買ってきてあげるんです、珍しく。
Makoto Arata
珍しい。
小田中育生
で、ドラえもんが、いいのかいのび太くん、ありがとうと。
いやいや、いつもお世話になってるからと。
ドラえもんって本当に頼りになるよねと。
ドラえもんもその気になって、いや、自分で言うのもなんだけどそうだよねって。
僕って頼まれると嫌と言えない性格なんだよね。
ってうっかり言ったタイミングでのび太がところで宿題がありますと。
すごい量の宿題がありますと。
俺は今から寝るから、やれと。
Makoto Arata
やば、こわ。
小田中育生
やばい。で、こっからがやばくて、で、ドラえもんは宿題に着手するんですけど、
Makoto Arata
するんだ。
小田中育生
そう、なんかそれもまたすごい話なんだけどね。
そこででもドラえもんが取った手段がすごくて、そうだ!
アイムマシンに乗って、未来の自分を連れてこようということで、
たぶん一人月だとこなせないと判断した彼は、
未来、2時間ごとの未来の自分を連れてきて、なんと5人月にするんですよ。
Makoto Arata
やばい。
小田中育生
2時間後、4時間後、6時間後、8時間後のドラえもんを連れてくるっていうのをやる話があって、
最終的に2時間ごとにドラえもん叩き起こされるんで、
8時間後のドラえもんは連れてこられたときに、
やろうぶっ殺してやるってドラえもんで聞いたことのないようなセリフを、
これ面白いですよね。
ぜひ読んでいただきたいんですが、だいぶドラえもん二尺を使いましたが、
なんでそういう、要は自分のパワーを前借りするむちゃくちゃなやり方ではあるので、
今の瞬間はすごい疲れてる。今2時間後のドラえもんぐらいのテンションではいる。
Makoto Arata
なるほど。そこに繋がってくるのか。
小田中育生
そうそう。
Makoto Arata
なるほどね。未来のパワーを前借りして一時的にブーストをかけている状態ですよと。
小田中育生
で、俺の一番良くないのはパフォーマンス出ないことも去ることながら、
パフォーマンスが出ない自分に対してどんどん自尊心が奪われてくるんですよ。
いつもできることができないし、なんか懸務しまくってから余白がなくて、
なんか自分が手薄な領域のキャッチアップをしようと思ってもそんな時間は取れんっていう風になって。
で、周りは状況も状況だし、大丈夫ですよって言ってくれるんだけど、
自分は自分を許さないみたいな状況になる。
Makoto Arata
納得できないんだ、そのクオリティも。
小田中育生
そう。
Makoto Arata
それは健全じゃないしね。
小田中育生
そう。で、一方でこれ前ここで話したか、ここで話したか定かじゃないって思ってるものは、
大体話してる気もするんだけど、一方でなんでそういう状態かっていうと、
すでにその仕事を持ってる人がいて、その人も大変だって言って、
仕事のパフォーマンスとストレス
小田中育生
よしじゃあ任せろって受け取ってる状態ではある。
要はそれは動いてなかった仕事なんですよね。
うん。
Makoto Arata
利用の状態で言ってた。
小田中育生
そうそうそうそう。
で、だって動いていなかったものが動かない状態なんで、
事態が好転はしてないけど、実はその異常をしてもらうことによって、
その僕にボール渡してくれた人は別なことに頭使えるようになるって意味では、
意味のあることではある。
Makoto Arata
うん。
小田中育生
地理的になる。今どっちが頭動かした方がいいかみたいなところを俯瞰しながら、
ボールを渡し合いながらやっていくっていう局面で、
いったんじゃあ僕が受け取ろうみたいな瞬間。
なので、全然頭では納得してるし、さっき言ったみたいに出口戦略はあるんだけど、
今この瞬間は2時間後の寝てないドラえもんなので辛いですっていう出口のない発調をしています。
Makoto Arata
あれ、なんかスタッフがあって順番に話していったんやけど、
1つはそのパフォーマンスが自分が思っている以上に出てない。
出てるんだけど、周りから見たら出てるんだけど、自分はそうは感じきれていないみたいな状況を作っている意味が、
全部だってはっきりしているっていうのはすごくいいことですね。
小田中育生
あー、すごい。めちゃくちゃ今心が軽くなった。
え、すごい。
Makoto Arata
じゃないですか。仕事の量とか質とかがあまりと変わってない気がするのに、
うまくパフォーマンスが出てない気がするだと、結構辛いと思うんですよ。
タスクの分配と出口戦略
Makoto Arata
で、割とそういう時ってあるじゃないですか。
小田中育生
ありますね。ずらっと落ち差し掛かった時。
Makoto Arata
そうそうそう。そういう時はしがみついても意味ないんで、さっさと寝ちゃったりするのがきついだと思いますけど、
これはね、アクティブレストとかいう話で、前のどこかの回でもこれお話ししたかもしれないですが、
なんですけど、明確にストレスがなっているっていうのは、
そこの出口戦略を描いて対処しているっていうこと自体はめちゃめちゃ正しいルートだし、
今一時的に効果がかかっているだけっていう認知もできていてっていう状態だったら、
他に理由を求めずに済むっていう意味ではすごくいい状態なのかなって思います。
小田中育生
確かに。すごい。めちゃくちゃ心が軽くなってきた。
Makoto Arata
よかった。すごく残念なお知らせがあって、
2つあってって話し始めたのに2つ目忘れて。
小田中育生
あれですか?このいい知らせと悪い知らせがあるやつ。
Makoto Arata
いやいやいや、悪い知らせ忘れました。
ひどい。
変質がいくつかあると思うけど、
めっちゃ同じだけの出力を、
100%できるだけ同じ出力にしてくださいみたいなやつと、
ロールをある程度区切られた、ここには10%、ここには40%みたいな形とかいろいろあると思っていて、
コンテキストスイッチが増えていくと、そこの環境の付け方も難しくなってきませんか?
小田中育生
そうっすね。おっしゃる通りで。一方でそこは懸命する人間としては、
自分はここはこのぐらいのパワーをかけられるなっていうのは、
Makoto Arata
少なくとも自分の中では持っておかないとぶっ潰れるし、
小田中育生
可能ならこのぐらいしか関われないよみたいなのは、
ある程度全員じゃなくてもいいけど、例えばちょっとデリゲーションする人には、
僕はここはお任せしたいみたいなのをやっていくっていうのは大事なんじゃないか。
Makoto Arata
で、それがコンテキスト増えれば増えるほどやりづらくなるのはそれはそう。
そうですね。
ローさんのいろんな方面にあるケーパビリティが多分生かされるような形で、
ここもちょっとだけよろしくっていうシステラ派の矢が立ち続けている状況なんだと思うんですけど、
それを他の人ができるようにするにはどうしていったらいいんでしょうね。
小田中育生
なんかね、乱暴な言い方すると多分できるんですよ。
やってみたらできるっていうところで、一方でそこが短期的に何とかしなきゃいけない状況だと、
今もうできる、判明してる人に任せたくなるっていう組織の心理もまたあるよね。
一旦は今できるぜっていう人が受け取りつつ、
実なこの人もできるんやでっていうのをできるように発掘していくのもだし、
あと実はすごく大事なのが、その人もできますねっていうのを周囲に信頼してもらうっていうところで、
特にマネージメントみたいな形のない仕事だと、何かアクションしてすぐに成果出るってことは基本的にない。
そうするとその人が持ってきた道のりから、この人はこういうことができるんだなっていうのをみんなは信頼をしていくので、
緊急時は、緊急時だとなかなかまだ一歩踏み出していない人に渡すっていうのが難しいのはそれはそうで、
なんでこっそり伴奏して、伴奏してその人がこの人やってくれたんですよっていうのをちょっとずつ作っていくっていうのがいいんだろうなとは思っています。
Makoto Arata
緊急時かどうかの見極めっていうのも大事ですね。
小田中育生
そう、少なくともね、たくさん見務する人が発生してるのは割と緊急時だと思うので。
そうで、あってほしい。
Makoto Arata
じゃあ、あれですね、どのぐらいの時間軸か、いくわさんが言う短期の時間軸はどのぐらいか私はわかんないけど、
小田中育生
ある程度目論み通りの出口戦略を描けるといいですね。
そこはね、たぶん大丈夫だと思ってます。
Makoto Arata
お、すごい。
話せるぐらいのタイミングになったらタイムラインを追って、
どういう時間軸でどういう出口戦略を描いて、
実際にいくさんが兼務としてもらい受けたところから他の人にレイベーションするまでを描いてったかっていう話をご実談的にしましょう。
小田中育生
いいですね、ぜひやりましょう。
早くできると言った?
Makoto Arata
ね、お待ちしております。
はい。
小田中育生
今日はおかげでだいぶ気持ちが楽になりました。
Makoto Arata
よかったです。お役に立ったようでないので。
じゃあ今日の8日目は以上で終わりにしましょう。ありがとうございました。
小田中育生
ありがとうございました。
18:29

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