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2023-06-16 21:40

第422回 【落語】情熱亭思考「子は鎹(かすがい)」

第422回 【落語】情熱亭思考「子は鎹(かすがい)」

上場企業から中小企業に至るまで、2万人を超える営業支援を行った青木毅が、営業に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/aoki/q/

00:03
こんにちは、遠藤和樹です。青木たけしの質問型営業、青木先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いいたします。
はあ、今週はこの日がついにやってきてしまいました。
いやいや、反響がいろいろあったみたいなんでね。
そうですね。
ちょっと一発いってみようかな、ということで。
本当にやるんですね。
ははははは。
ということでね、今日はもう前置きはこの辺にしまして。
はい。
【落語】情熱亭思考、夜、落語の回ということで、皆さま。
よぉー。
大変お聞き苦しいですが。
ははははは。
初見でございます。
はい。
楽しみにしておりますので、今日はね、青木先生のタイトル言ってもかまいませんか?
はい、どうぞ。
【子は鎖害】と。
はい。
超超大作の話を今日は少しお聞かせいただきたいと思いますので。
はい。
青木先生、よろしくお願いします。
皆さま、お楽しみくださいませ。
どうもー。
情熱亭思考でございます。
ありがとうございます。
日頃の皆さんのご愛顧にお答えをいたしまして、
今日は落語一石ということでですね、お話をさせていただきたいと思いますが、
【子は鎖害】というお話でございますが、
鎖害って皆さんご存知かもしれませんけど、この字型の釘なんですね。
板と板をひっつけるっていうようなことなんでございますが、
子供がね、夫婦の間を取り持つというようなね、お話でございますが、
各場代わり偽り大きい世の中に、この可愛さは誠なりけり、
なんていう風に申しますけど、
子供というのはですね、本当に目の中に入れても痛くないほど、
可愛いもんであるというようなことでございますが、
ほな花ちゃん何か、あんた幸せに暮らしてんのか。
おかげさんで幸せに暮らしてます。
よかったやないか。
けどそんだけ幸せに暮らしてんねんたら、
暑いんつけ寒いんつけ思い出すのは別れた亭主、
くまはんのこと、何を言いますのお姉さん。
なんで私があの人のこと思い出す。
そりゃ思い出さん言うたら嘘になりますけどな。
思い出すのは、置いてきた子供のこと。
ほなちゃんやな。
そうです。
03:00
今日こそ迎えに行こう。
明日こそ迎えに行こうと思いましてもな。
あの時ポンとタンカキって出てきたから、
それもできず、いつもあの子のこと考えてますね。
こないだも姉さん表歩いてましたら、
おまんじ屋さんの前で職人さんがきんつば焼いてあったんです。
あのきんつば。
ほなちゃんが好きでな。
これこうて帰って食べさしてやったら、
あの子どんだけ喜ぶやろうと思いましたら、
やっぱりきんつば見て知らんまえに涙流してました。
通り通り人が、
あの人よっぽどきんつば食べたんやなーって
くすくす笑うので気がついたぐらいです。
そっかいな。
そりゃそやわな。
そや、あんたの話で思い出したけど、
あのクマハンとトラちゃん、
この近所に宿買いしてきてるみたいで。
おま、でっか。
そやがな。
この間な、うちの家じっと見る子がおるから、
誰かいなと思ったら、
トラちゃんや。
あんたトラちゃんちゃうかって言うてんけどな、
ぴゃーっと逃げてってしまったわ。
それか、
うちの子、元気ひせましたか。
あー元気やったで。
ちょうどいま自分やけどな。
いてる。
いてるわ。
あんた後ろ向いたらあかんで。
ちゅ、ちゅっとまってや。
ちゅっとまってや。
トラちゃん?
あんたトラちゃんちゃうか。
逃げんで逃げんで。
あんた、
トラちゃんやろ。
おばちゃん、
ごきげんよろしくございます。
あんたトラちゃん大きなったな。
ようおばちゃんのこと覚えててくれたな。
うん。
よう覚えてます。
おばちゃん、
あの前の長屋で一番世話好きやった坂井な。
そやな。
おばちゃん、
個性のオバハンインってみんなに言われてたな。
トラちゃん、
よかったらちゅっと、
ちゅっとあがってき。
ちゅっとあがってき。
そうでっか。
えらいすまへん。
ほな、
ちゅっとあがらさしてもらいます。
えらいすまへん。
トラちゃん、
あんた、
この人誰か覚えてるか。
覚えてるかって、
覚えてないわけがないがな。
この人はな、
わいの、
お母ちゃんや。
お母ちゃん、
摂取だぜ。
わいとお父さんおいてぴゃーっと出てってしもて、
あれからな、
先祖苦労したんだぜ。
トラちゃん、
すまなんだな。
あの時はな、
つらい事情があって、
あんたにも言えなかったや。
えらいほんとすまなんだな。
06:02
ほんで、
今のお母ちゃんは、
やさしいしてくれてんのか。
何言うてんねん。
わいのお母ちゃんはお母ちゃんだけやないか。
そりゃわかってんねんけどな。
後から来たお母ちゃんや。
お母ちゃんの言うお母ちゃんって、
あの、
なんかわからんおばあやな。
たしかにな。
お母ちゃん出てった次の日に、
お父さんがな、
知らんおばあちゃん連れてきて、
トラ子、
この人が、
これからお前のお母になる人や。
そやからな、
おかんって、
呼ばなあかんねんぞって言うからな。
わい、おかんおかん言うてましたや。
こんなのな、
このおかん、
わいがちょっとソソーしたらな、
チンって、
手叩き張りまんねん。
頭まで叩き張りまんねんで。
ほんでな、
ちょっともんど言うたら、
まあこの子が、
つちごたえばっかりして、
また頭パチンって叩き張りまんねん。
あんまりな、
毎日毎日頭叩き張りまくからな、
わいの頭だんだんかとうなってきましたや。
こんなのな、
今度は向こうの手が痛なったんでしょうな。
今度は、
そばにあったキセルで、
わいの頭、
ガーッ。
あんまり痛いんじゃないかいな。
わい、
晩に、
お父さんと風呂行くときに、
言うたりまして、
お父さん、
今度のおかんな、
わいの頭な、
キセルで叩き張りまんねんで。
と言ったら、
子供がしょうもないことをぬかすな、
と言って、
今度はげんこって、
ガーッ。
昼間、
キセルで、
ガーッ。
夜、
げんこって、
ガーッ。
もうな、
毎日毎日な、
叩かれて、
このままやったら、
わいの頭な、
バラバラになってしまうわ、
って思ってましたよ。
今度もな、
近所のおっちゃん、
おばちゃんが、
虎ちゃん、
つらいやろうけど、
しんぼうしいや。
今、
あんたんとこのお父さんな、
あの女に迷ってまんねん。
きっとな、
目が覚める時が来る境な、
それまでしんぼうするんやで、
って言う境な、
わいしんぼうしてました。
今度ならな、
このおかんな、
だーんだん悪くなってきましてな、
そのうちに、
朝も起きひんようになってきました。
お父さんしょうがない境な、
自分で朝ごはん作って、
昼の弁当作って、
それで出てくるようになりましたよ。
それでもな、
このおかん、
ぜーんぜん起きてきひんでな、
やっと起きてきた、
思ったら、
何もせんと、
近所歩きばっかりしてまんねん。
それ見てな、
お父さん、
もうとうとう、
頭きたんだ、
しょうがないな、
お前も、
出てけい、
って言ったらな、
ふぃーって、
このおかんな、
出てって、
そのまま出す。
それでもな、
その時、
お父さん、
はじめて、
わいの手、
ぎゅーっと握って、
とらっこ、
長い間、
すまなんだな、
って、
こういう境な、
わい言うたった。
お父さんな、
ちょっと、
わいの手、
ぎゅーっと握って、
お父さんな、
ちょっと、
気がつくの、
おそまっせ、
って、
もうちょっと、
おそかったら、
09:00
わいの頭、
ばらばらになってしまう、
とこでしたで、
って、
こう言うたりました。
そんならな、
お父さん、
とらっこ、
お父さん、
ようよう、
目がさめた。
もうこれは、
これからな、
酒もやめるしな、
一生懸命、
仕事をする。
それでな、
仕事をして、
お前を、
学校にやって、
立派な人間に、
する境になって、
こう言うてな、
わい、
一年遅れで、
学校行かしてもらうようになりました。
そんな学校でな、
終始の時間に、
先生がな、
人間というものは、
親にはこう、
中高、
親高校せなあかん、
って、
こんな言うてありました。
ほんでな、
親は親で、
子供を産んでも、
産みっぱなしでは、
アヒルと変わらん、
親は子供を育てなあかん、
って、
親は子供を育てなあかん、
って、
親は子供を育てなあかん、
って、
親は子供を育てなあかん、
子供の幸せって言うのは、
おとんと、
お父さんとお母さんが、
そろってることやな、
そうやって言うてありました。
わいなあ、
お父さんとお母さん、
お母さんなあ、
そろてましたのになあ、
二人の心根が悪いさかい、
不幸な子供になってますね。
なあ、
お母ちゃん、
お父さんなあ、
いま一生懸命働いてますさかい、
戻ってきとくなれ、
頼ます、
なあ、
わいもなあ、
これからおかん、
おかつ、
おかんのなあ、
いうことなんでも、
はいって聞きます、
小遣いもいりまへん、
せやから、
お母ちゃんなあ、
戻ってきとくなあ、
花ちゃん、
あんた、
ぼーっと聞いてたらあかんで、
わでもう、
涙出てきたわ、
なんとかせなあかんのちゃうか、
姉さんすいません、
わでもうなあ、
考えんことおまへんねや、
ちょっとなあ、
よかったら、
いまから相談乗ってもらえませんやろか、
ちょうど、
あの横町に、
うなぎ屋をましたら、
あそこで相談乗ってもらえますやろか、
花ちゃん、
ほなあんた何か、
わてにうなぎ呼んでくれる、
相談乗らしてもらうで、
なんぼでも相談乗らしてもらう、
えらいすんまえ、
とらちゃん、
あんたもうよかったら、
一緒に行けへんか、
あんな、
わで一回家帰って、
お父さんに顔見せなあ、
お父さん失敗しまんね、
せやからなあ、
一回家帰って、
カバン置いて、
それから行かしてもらえます、
そうか、
場所わかるか、
うん、
横町のうなぎ屋、
場所わかる境、
それから行かしてもらえます、
そうか、
ほんなら、
待ってるし、
ちょっと待ち、
ちょっと待ち、
12:01
あんたな、
ちょっと手出し、
これで好きなもんでも買いながれ、
お母ちゃん、
これ、五十歳やで、
お釣りないで、
釣りなんかいらへん、
それで好きなもんでも買いながれ、
そうか、
ほんなら、
わでこれで靴買うわ、
うん、
靴破れたんね、
しかし前は、
三千億くらい言ってもくれなんだのになあ、
お母ちゃんなんか、
人間が大きなったら、
いいか、
それお父さんが、
見つかったら、
知らんおばちゃんにもるたって、
こない言うんやで、
ええなあ、
さあ、
行きながれ、
行きながれ、
気づけて帰りや、
久々にお母ちゃんと会ったトラコ、
そして、
五十歳をもらった喜びで、
喜び遺産で帰ります、
お父さんただいま、
ただいまやるか、
お前何時や思ってんねえ、
近所のみんな帰っとるやないか、
あのな、
遊びに行ったらあかん、
言うてんのちゃう、
一回家帰って、
お父さんに顔見せて、
それから行けんちゅうてんねえ、
お父さん心配するやろ、
うーん、
それわかってねえけどな、
ちょっといろいろ事情あってな、
ほんでもな、
これ、
これ見たらな、
お父さん、
ちょっと機嫌直る、
見て、
五十歳、
五十歳、
五十歳、
トラコ、
お前、
それどないしたい、
おい、
ちょっと、
表閉めてこい、
で、こっち座れ、
もっと近く座れ、
もっとこっちこいって、
何すんねえな、
何すんねえやない、
トラコ、
お前、
浅ましい人間になってくれともやな、
ええ、
その五十歳、
どこでやったい、
ええ、
どこでやったい、
言うてんねえ、
トラコ、
お前、
何のために学校行ってんねえ、
ええ、
立派な人間になるために違うんか、
それとも何か、
学校の先生、
貧乏したらぬすっとでもしても
かまえへんいってこないやんのか、
どこでやった、
言うてんねえ、
トラコ、
な、
あれやったら、
お父さん、
一緒に謝りに至る、
どこでやったら、
トラコ、
15:03
あそこの箱見てみ、
今日はな、
十五日や、
職人休みの日や、
芝居好きな奴は芝居見に行っとる、
酒の好きな奴は、
朝から酒飲んどるわい、
お父さんな、
そんなこと、
一個もしたいと思えん、
お前が、
喜んで学校行ってな、
お父さん、
お父さん、
お父さん、
明日、
遠足や、
って言ったら、
そうか、
こんなんこれ持って行け、
明日も運動会や、
そうか、
こんなんこれ持って行け、
お父さん、
お前、
片親おらんさかい、
片親だけやさかいな、
あの子片親だけやからな、
って言われたら、
かわいそう、
そんなんして思うから、
お父さん一生懸命働いとんの、
ちがうんか、
どこでやったって言うてね、
言わんかい、
言わなんたら、
おのれ、
この元老で、
そんな、
そんなやったら、
お前、
死んでもらえないか、
言う、
言う、
お母ちゃんにもったい、
この、
この50歳やね、
お母ちゃんにもったい、
お母ちゃんにもったい、
なに、
お母ちゃんにもったい、
お前、
お花とおたん、
お父さん、
お父さんなんか急に声変わったな、
そうや、
お母ちゃんにもって、
おて、
これもったい、
それやったらお前、
そう言わんかい、
うん、
うん、
そうか、
うんうん、
うん、
うなぎ屋行くんか、
ああ、
カメ、
行ってこい、
うん、
カメ、
さあさあさあ、
行ってこい、
ちょっと、
ちょっと待て、
トラ、
こっちの歩くん、
お前、
来てけ、
よろこびさんで、
トラは、
出かけて行きまして、
お父さんは、
見送ります、
えー、
見送った後、
ああ、
お父さん、
あっちで、
どんな話になるか、
気が切れない、
家ん中、
あっちぐらいおら、
こっちぐらいおら、
とうとう、
辛抱たまらんようになりまして、
羽織を引っ掛けて、
うなぎ屋の前まで、
やってまいりますが、
うなぎ屋の前でも、
あっちぐらいおら、
18:00
こっちぐらいおら、
とうとう、
辛抱たまらんようになりまして、
ごめんやす、
あのー、
こっちに、
子供と、
女御飯、
二人連れの、
お客さん、
来てるん、
違うかな、
と思うんやけど、
おい、
いらっしゃい、
ああ、
来てありますね、
奥ですわ、
ああ、
奥の座敷の方でございます、
うん、
はい、
あの、
お、
お菊殿、
お菊殿、
あの、
お客さんのお連れなんや、
お父さんや、
あっ、
おばちゃん、
お、
お父さん来た、
お父さん、
お父さん、
お父さん、
お父さん、
こっちこっち、
こっちやで、
あのな、
今、
お父さん、
呼びに行かなきゃ、
言うてたんや、
お父さん、
こっちこっち、
こっち、
熊野、
えらい、
久しぶりやな、
あ、
お姉さん、
えらい、
ご複雑な人おりました、
いやいや、
あの、
別に、
わざわざ来たんや、
お前、
あの、
ちょっとこの辺、
うろうろ、
うろうろして、
いせ、
まあまあまあ、
亀、
みんなが、
まあ、
ちょっと、
ちょっと入って、
ささ、
ちょっと入って、
そでか、
えらい、
すまんや、
お前ら、
ちょっと暴らしてもらいます、
えらい、
あ、
元気やったか、
そうか、
熊野、
なあ、
いろいろあったやろうけど、
今、
花ちゃんとも話してたんや、
この子もな、
得心してんねや、
どうやろうか、
もう一回、
元の鞘に収まる、
という訳には、
行きまへんやろうか、
大き、
大きに、
こいつさえ、
許してくれたら、
大きく、
大きく、
大きく、
大きく、
大きく、
大きく、
大きく、
大きく、
大きく、
大きく、
どうか、
もう一昨日勉強をしてくれたら、
根も、
手もない事であります、
何よりも、
この虎、
どんだけ 良ろこうか、
どうもいしたら、
妹さん、
よろしい、
お互ぃ申し上げます、
まあ、
まあ、
まあまあまあまあ、
おとも鞘に泣きないなや、
よろしくお願い申し上げます まあよかったなぁ
21:01
し 昔の人はうまいこと言うたら
夫婦の中の子は勝負が入ってな おばちゃん
女は一括外かそうやがなぁ 通りで最善を取った
金槌で前の頭土作っちゅうたやなぁ ありがとうございましたありがとうございましたどうぞお帰りはお気をつけてお帰り くださいませありがとうございました
21:40

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