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TaeとKumikoの栄養カフェ このラジオは、私たちが日常生活で、これって興味深いなぁと感じたテーマについて、
10分ほどでお届けします。では、くみちゃん、今日のテーマは? はい、今日は前回の続きで、
味覚とか嗅覚についてね、あの興味深いトピックだったので、ちょっと続けてね、話をしてみようと思うんですね。
私、病院の栄養士をしていたことがあるんですけど、病院の食事ってだいたい嫌われるじゃないですか。
入職1年目からすぐに病棟に行って、食事おいしいですかって聞き取りに行ったら、まぁまぁな確率で薄いとか、味がないとか、こんなもんで元気になれるかとかって怒られることがね、大半なんですよね。
でも、病院で栄養士で働いていると、検食って言って出てくる食事をね、そこに味が大丈夫かとか異物が混入していないとかを確かめるために、日替わりで誰かが食事を食べるっていうことをするんですよ。
で、私22歳で病院に入って、検食の日はお昼ご飯をそれを食べるんですけど、私全く薄くないんですよ。
薄くなかったの?
なかった。むしろおいしいなって感じて、それは塩分制限のかかっていない病院食のときも、塩分制限がかかって7gぐらいの食事を食べても、これは味付けがなさすぎるからふりかけがいるなとか、塩かけたいなとか、私は一切思わなかったんですよ。
でも、入院されている患者さんはみんな味がないやら、薄いやらと言われるから、食べてるもん違うんかなって思うんだよね。
同じこんだてを食べているということは、その人が持っている味の域地って言うんですかね、しすいと感じるとか、塩気を感じる、さっき言ってた高齢者だったら、前回の話で出てきた高齢者はぼやけてわからなくなるっていうのがあったと思うんですけど、濃いのばっかり食べてたら薄いものの味を感じないけど、
逆に薄い味で慣れていると、濃いものは体酸みたいに辛くて食べきれない、そういうことがあるんやなって、病院では人の味覚にこんなに触れることがそれまでの人生になかったから、結構感じたんですよね。
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でも、おいしいよって言ってくれる患者さんもいて、やっぱり女性が多かったですね。味ついてておいしいよって、薄くないよって言ってくれる人は比較的男性より女性に多かったかな、年齢も上のほう、高齢期まではいかないけど中年ぐらいで女性でおいしいよって言って食べてくれる人もいたので、
やっぱ外食の多さとか、その人が家庭でどんな味付けで育ってたかっていうのがその人の味のベースになるんやなっていうのは、同じ食事を食べて濃いって感じたり薄いって感じたりおいしいって感じる人が濃いもいるんかっていうところにすごく感じたんですけど、体酸もそんなんって多分ありますよね、エピソードね。
ありましたね。
だいたい入院されたら、最初に1回入院時の栄養指導して、1週間後に2回目の栄養指導するっていうルーチにしてたんだけど、最初来られてすぐ食事食べ終わってから行った場合には、よく食事の味をつけ忘れた春は、全然味がしなかったって言われることがあって、
でも、ついてたけどなって思いながら、そうでしたか?とか言って話を聞いたんですけど、絶対あれは味をつけ忘れてあるわって言われてて、で、次の週に2回目の栄養指導行ったときは、なんか最近味がおいしくついてるんやけど、調理師さん変わらはったんか?って思いまして。
たった1週間で。それが1人じゃなくて、2、3人同じようなことを言われたことがあって、それで気づいたのが、味覚ってたった1週間でこんなにも変わるんやと思って。
まあ、一般、入院してるからそれしか食べられないからしょうがないけど、家ではね、なかなかそこを1週間、まるまるずっと薄いのを食べ続けるっていうのは難しいかもしれないけど、やっぱりそれだけ変わるんだなって思ったことがあったからね。
やっぱり一緒ですよね。でも、そうそう、だから味覚って長く作られるけど、それしか食べれないっていう環境になると、それが当たり前になってくると、だんだん味を感じるようになってくるから、人の味覚は必ずしも変わらない。自分はこうだったからこうに違いないっていうことは決してないんだろうなとは思うんですけど、
でも、患者さんの肩を持つわけじゃないけど、退院して動く生活、普通に動いて日常生活をすると、やっぱりちょっと塩気は欲しくなるんやろうなとは。病院にいる間ってベッド上にしかいないから、それでも耐えれたけどっていうのはあるのかもしれないけど、
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でも、そっちになれると家に帰って、普段食べてた家庭の食事が辛く感じたとかっていうのもよく聞いた話なんですね。こんなにも私おいしいのに、これ味ないって言うんやっていうのは、私には結構びっくりです。
でも、味がないって言ってる患者さんたちの食生活っていうのは、どんな感じ?やっぱり加工品が多かったりとか?
やっぱり外食がね、普通に。でも、外食が多いって言うと、外食が好きって思うかもね。当時の20、そこそこの私にはあんまり社会がイメージできてなかったんですけど、でも普通に一般の社会で働いてると、お昼お弁当じゃなかったら普通に外食が当たり前になったり、
営業で外回りしたら、もうどこかある店に入るしかないみたいなことが1週間のうちに5日続いて、それが1年、2年、3年にしたら、そりゃそっちの味が求めるじゃなくて、当たり前になってくるから、自然と濃く濃くなっていったりはするんやろうなと思いますけどね。
あえてそんなラーメンとかカレーばっかり食べるとかじゃなくても、外食、よく栄養主導で言いませんでした?外食の味がおいしいなって思う人は、結構塩辛いの好きな口になってますよとか、私よく話してて、外食がちょっと辛いなって思う人は、まあまあ味覚は薄いというか、正常に近いですよみたいな話はしてたんですけどね。
そのぐらい個人差もあるし、ただでさえ入院してて制限がある中で味が薄くなって文句言われて、なんでちゃんと出してるのに文句ばっかり言われてるんだろうって思いますね。
そう思いますね。こんなにおいしいのにとか。
で、やっぱり女性の方が薄い味、薄いって言われることが少なかったっていうのはなんかありません?そんなのは。
そういうイメージもあるけど、料理をしている人たちが多いから、女性の方、割合が多いから、自分も料理をしてきたけれども、こんなに細かく切って、こんなにきれいに切って、手間をかけて、すごい感謝して食べるっていう方がいらっしゃいましたね、女性は。
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たとえば発泡剤とか病院の食根立てにあるようなのあるじゃないですか、家だったらこんな野菜切らへんでとか正直思った。
だからなんかそれが、主婦とかだったら逆にありがたいなって思う気持ちは、作らんでも出てくるっていうだけでありがたいし、
それが、特に栄養料が決まって出てくるということは、体にとって最適なものが出てくるっていうのに感謝してくださるっていうのは、すごいわかるなって。
そこはなんか立場の違いなんですかね。
そのものの味プラスアルファの情報によって、おいしさって変わるかなって。
なんかね、よく似た根立てばっかり出てこないと一般的には言われますけど、根立てを立ててる側からしたら、結構内容は違うじゃないですか。
でも我が家って考えたら、なんかよく似たものばっかり出てるから、これは病院の方がいろんなもの食べれるぞとかは正直、作る側になってみるとね、思うし、
なんか親もそうやっていろいろ作ってくれてたなって思うと、それもありがたいなって思うし、
なんか人によって違うけど、感謝してほしいわけじゃないけど、自然と感謝が出るところには、そういう味じゃない要素がむちゃくちゃ詰まってるのかもしれないですね。
ということで、今日は人の味覚は変わるのかっていうテーマで、私たちの経験談をお話ししました。
ではまた。