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ポッドキャスト版アメコミ放浪記をご視聴の皆さん、こんにちは。
このポッドキャストは、アメコミ好きの会社員、私NOBBONが、最近読んだコミックを中から、これはと思う作品を紹介するものです。
10分弱の短いエピソードを積み重ねていければいいなと思っていますので、よろしくお願いします。
今回は最初の第1回ということなので、正直どういう話をしようかなというのは、ちょっと悩みました。
第1回なので、自分が何でこのポッドキャストを始めようと思ったのかとか、自己紹介だったりとか、そういうことを話した方がいいのかなという気持ちもあったんですけども、
半分このポッドキャスト自体が思いつきで始めたようなものなので、どちらかというと、第1回目からプロトタイプみたいな形で、
自分が普段、これからこんな感じの話をしようと思いますっていう割と普通の内容をあえて喋って、
それを皆さんにぶつけた上で、そこに需要があるのかみたいなことを図ろうかなと思って、第1回からあえて普通の内容をさせてもらおうかなと思います。
というわけで、今回は先日終わったばかりのX-Men系列のイベントのSins of Sinisterの紹介をしようと思います。
このイベントなんですけども、そうなお通り、X-Menの伝統的なヴィランであるシニスターがメインのお客になっています。
これが非常に面白かったので、ぜひ紹介したいなと思っています。
どんな話かというと、シニスターがX-Menをまず乗っ取って、やがてそのX-Menを乗っ取ったのが地球に広がって、
さらに宇宙を征服していくっていうようなシニスターの夢が実現した悪夢のような世界というのを舞台にした物語で、
物語の内容的には、過去のエイジオブアポカリプスであったり、
あとDCのフラッシュポイントのように、歴史が書き換えられた悪夢のような世界を舞台にした作品になっています。
まずイベント本編に至るまでの展開を話そうかなと思ってるんですけども、
まず想像の話をすると、今シニスターって今のX-Menの展開の中ではもう仲間なんですね。
シニスターに限らず、マグニートであったり、アポカリプスであったり、あとはヘルファイアクラブであったりっていう、
X-Menの悪役たちっていうのは今大概もうX-Menの仲間になっています。
そういうミュータントたちが敵・味方関係なく仲間になって、ミュータントという種族そのものを反映させていくっていうのが今のX-Menの展開になっているんですけども、
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その中でシニスターってどういう役割を持っているかというと、シニスターはミュータント遺伝子研究の専門家として、
クラコアにミュータントの遺伝子収集をサポートするような役目で入っています。
これと結構大事な役目でして、要はクラコアの反映の秘訣の一つとして、ミュータントは死を克服したというものがあります。
今ミュータントって死んでもすぐ生き返ってしまうんですけども、そのシステムの中核を担っているのがこのシニスターによるミュータント遺伝子の収集技術があります。
とはいえシニスターって超がつくマッドサイエンティストなんで、そんなミュータントの反映なんていう目的のために、
おとなしく中橋教授をやっているようなキャラクターじゃないんですね。
なので当然その表向きではXメンたちに協力しているんですけども、その裏側では密かにずっと陰謀を張り巡らせる様子というのが描かれてきました。
そんなシニスターの陰謀活動の中核を担う装置として、モイラエンジンというものがあります。
このモイラエンジンというのは名前だけ聞くと機械のように聞こえるかもしれないんですけども、実はそうではなくて、これはバイオウエキに使ったモイラマクタガードというミュータントのクローンになります。
このモイラマクタガードというミュータントなんですけども、転生能力、人生をやり直す能力を持つミュータントでして、
モイラマクタガードは自分が死亡すると自分が生まれた瞬間にまた巻き戻って、前回の人生の記憶を引き継いだままもう一度自分の人生を繰り返すことができるという能力を持っています。
シニスターはこのモイラの人生やり直し能力というのをある意味、自分のセーブポイントとして使用するんですね。
どういうことかというと、シニスターはまず初めにモイラのクローンを頭を空っぽの状態にしてクローン体を作り上げます。
これがある意味、シニスターにとっては人生をセーブしたという状態になっていて、ここからシニスターは自分の陰謀を進めていって、
そのある日、これはしまったと、問題が発生したのでセーブポイントに戻りたいなという状態になったときに、
シニスターは自分が作ったモイラのクローンの頭の中に過去の自分宛のメッセージを埋め込んだ上でクローン体を破壊するんですね。
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クローン体が破壊されるとその瞬間にモイラのミュータント能力というのが発動して、その瞬間にモイラは自分の人生をやり直します。
ということはこの世の中の時間軸というのがモイラのクローンが生まれた瞬間に戻るんですね。
その結果として全ての世界中の人々というのは巻き戻った時間の内容というのを全て忘れてしまうんですけれども、
ただモイラの頭の中には前の人生の記憶が残っているので、つまりシニスターはモイラの頭の中を見ると、
過去の自分が自分が手に残したメッセージというのを見ることができます。
こういう形でシニスターというのはモイラのクローンを作っては人生を進めて、問題があったらまた作ったポイントまで戻ってというのを何度も何度も繰り返して、
そういう活動をしながらシニスターというのは少しずつクラコアの意思決定に介入をして、
クラコアの進む先というのが自分の都合のいいように進むように鍵から操っていました。
そんなある日シニスターがついに大ピラにクラコアを裏切って、クラコアの協議会の暗殺を試みます。
ただこれって超大変でして、何でかというとクラコアの協議会ってX面系列でも屈指の強力なミュータントが揃っていて、
これを殺すのがまず大変だと。特にその協議会のメンバーに最近入ったデスティニーという予知能力者がいるんですけども、
この人がヤバくてですね、完全に予知能力者なんで、シニスターがよし、今日裏切ってクラコアの協議会を殺そうと思った瞬間に、
予知能力でそのことを察知して、シニスターが部屋に入ってきた瞬間に、あれ今お前私たちのこと殺そうとしてるでしょっていうのをすぐにバラしてしまうんですね。
なんでそのシニスターにとってクラコア協議会の暗殺っていうのは基本的にはいわゆる無理ゲーなんですけども、
でもシニスターっていうのはモイラーエンジンがあるんで何回でも試行錯誤が可能なんですね。
なんで何十回も何百回もクラコア協議会の暗殺っていうのを試みた結果として最終的にシニスターっていうのは
ホープを筆頭に数人だけ協議会のメンバーを殺すことが成功するんですね。
とはいえ今のミュータントにとって実は死亡っていうのはあんまり大事ではないんですね。
なんでかっていうと今のミュータントはもう死を克服していて、死んでもすぐに復活できるから。
当然その今回死んだ協議会メンバーっていうのもすぐに復活することになります。
ただこの時実はシニスターは復活に使用する遺伝子にとある細工をしていて、
秘書官に復活するときに彼らの遺伝子の中に自分の遺伝子を混ぜ込ませることに成功するんですね。
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これによって復活した協議会メンバーの一部っていうのが秘書官にシニスター化してしまいます。
これを皮切りにシニスターはミュータントの復活プロセスっていうのを乗っ取ってしまうんですね。
なんでミュータントが死亡して復活するたびに新しく復活したミュータントっていうのが次々とシニスター化して復活していく。
そしてやがてクラコアのミュータント全員がシニスター化してしまう。
っていうところから実はこの心臓シニスターの物語が開始します。
本編ではシニスター化したミュータントたちがその半島を次々と広げていって、
やがては宇宙全体を支配していく。
その様子が描かれることになります。
そういう意味ではある意味の今回のイベントっていうのは、
エイジオブアポカリプスであったり、
フラッシュポイントのような歴史改編ものや異世界もののイベントの系譜になります。
ただ今回のイベントっていうのは、
そういった過去の作品にはないとある大きな発明を物語の構造に加えているんですね。
その発明の話をする前に一般的な話をすると、
こういう歴史改編系のストーリーの醍醐味っていうのは、
変貌を遂げてしまった世界の状況っていうのを見物していくことなんですね。
なんで、いかに読者に対してアクセスせずに、
世界のいろんな場所を見せられるかっていうのが重要になってきます。
なんでこういうイベントっていうのは、
例えばあるヒーローはこういう風に悪役になってますとか、死んでますとか見せたり、
実はベランチームっていうのはこの世界ではヒーローになってますっていうような、
そういう形でいろんなキャラクターの状況を見せていったり、
もしくはアメリカではこういう悲しいことが起きています。
一方ヨーロッパではこういう風になっています。
その頃宇宙ではこういう風になってますっていう、
いろんな場所を見せることでバリエーションを出したりっていうようなことを使って、
世界をどんどん読者に対して紹介していくっていうような構成を取ることが多いかなと思います。
一方でシンズ・オブ・シニスターっていうのは、
それまでとは全く違うアプローチを取ってるんですね。
そのアプローチを紹介するために、まずシンズ・オブ・シニスターの観光形態を紹介させてください。
シンズ・オブ・シニスターなんですけども、本編といえるタイトルが3つあります。
一つはインモラル・レックス編。
これはシニスター化したクラコアの表記家が主人公になってます。
ちょっとこれ横道に揃えるんですけども、
シニスターをというわけでまんまとクラコア表記家を自分のクローンにしたんですけども、
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実はこれはシニスターにとって大きな誤算があったんですね。
シニスター化したことはいいんですけども、さっきも言った通り、
相当シニスターってみんなで手を取り合って仲良くできるような玉ではないんですね。
結果としてシニスター化したクラコア表記家のメンバーが何をしたかっていうと、
勝手に自分たちの個人的な陰謀というのを勝手に進め始めるんですね。
そうなってしまうと、実はシニスターって非常に立場が弱くなってしまって、
何でかというと、クラコアの表記家には今はもうプロフェッサーXの能力を持ったシニスターであったり、
ホワイトクイーンの力を持ったシニスターであったり、
ホープの力を持ったシニスターであったりっていう、いろんな能力を持ったシニスターがいるんですけども、
そうなってしまうと、オリジナルのシニスターっていうのは何の力も持ってない、
ただのシニスターなんですね。
なので、そのせいで他のメンバーからも何の能力も持ってない、
まるでバニラアイスみたいに普通のシニスターっていう意味で、
バニラシニスターというふうに呼ばれたりっていうふうに、
非常に弱い立場に追いられていってしまうんですね。
何でもちょっと横向きにされましたけども、
そういったシニスター化したクラクア協議会のわちゃわちゃを描くのが、
インモラル・Xメンシュでして、
2つ目の本編タイトルが、
ストーム&ブラザーフッド・オブ・ビュータンツというタイトルでして、
こちらは火星に移民していて、生き返りを拒否したおかげで、
シニスター化を免れたストームたちの一派が主人公の物語になっています。
最後のタイトルがナイトクローラーズ。
こちらは、静止世界でナイトクローラーが立ち上げた、
ミュータント独自の宗教がどのように発展していくのかっていうのを
描くタイトルになっています。
というわけで、本編っていうタイトルは3つあるんですけども、
この3つのタイトルはそれぞれ前3話になっています。
ここがポイントなんですけども、
このタイトルはすべて、
第1号っていうのは評議会がシニスター化してから10年後、
第2号では100年後、
第3話では1000年後の世界を描くような構成になっています。
これがその大発明なんですね。
つまり、1号で世界の広い様子が描かれますと。
通常の歴史改変文であったら、
2号ではその続きが描かれて、
その世界の中で何らかの希少転結の物語が繰り広げられるっていうのが
通常の歴史改変系の流れなんですけども、
ところがシンズ・オブ・シンスターでは、
1号で世界の様子が描かれた後に、
2になるといきなり100年後に時間が飛ぶんですね。
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でもそうなると、細かい希少転結とかもどうでもいいんですね。
例えば、あの時あのキャラがこう言ったっていうのは、
それはつまりこういう気持ちだったのかな、であったり、
もしくはこの苦境をこのキャラはどう切り抜けるんだろう、
みたいな通常の読み方っていうのはもうどうでもよくて、
要はまず10年後の広い世界を楽しみますと。
すると100年後になったら、
より広くなった世界の状況を楽しみますと。
3号になったら1000年後に、
さらに広くなった世界の状況を楽しむっていう風な読み方になるんですね。
なので物語的には、
その希少転結なんてそのぬるい展開ではなくて、
ひたすらその点、点、点っていう歴史のターニングポイントだけを
描いていくような物語構成になっています。
これによって読者っていうのは、
変貌を解けた世界を見物するっていう歴史改変物の醍醐味を、
迷子をフレッシュな気持ちで読み続けることができるわけです。
もちろんこの他にもシンスターが開発する、
モラル無用のミュータント兵器を楽しむであったり、
これ自体が今後の静止世界でのX面の展開に
大きな影響を与えるターニングポイントになってますんで、
そういう意味でも必得ですし、見所はたくさんあるんですけども、
とにかくひたすらダメになり続ける世界の
美味しいところだけをつまみ売りするっていう、
この発明だけでも一読の価値はあるので、
ぜひ皆さんに読んでいただけたらなと思います。
というあたりで、今日は心臓部シンスターの紹介として、
この話を終わらせていただきます。
というわけで、第1回目のポッドキャストを
目切れ発車で始めてみたんですけども、いかがでしたでしょうか。
感想であったり、紹介してもらいたいタイトルがあれば、
私の励みにもなりますので、
お気軽にTwitterアカウント宛てにDMをいただければなと思います。
またTwitterではこんな感じで、
日々私が読んだアメコミについてつぶやいているので、
そちらのほうも読んでいただければ嬉しいかなと思っています。
それでは次回の更新でお会いしましょう。
ご視聴ありがとうございました。