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ポッドキャスト版アメコミ放浪記をご視聴の皆さん、こんにちは。
このポッドキャストは、アメコミ向きの会社員、私NOBBONが、最近読んだコミックの紹介を中心に、アメコミ関連の話題をさせてもらいます。
ちょっと1週空いて、2週間ぶりになってしまったんですけども、あまり気にせず、普段通り進めていきます。
まず先週購入したアメコミなんですけども、先週は、DCは第5火曜日だったんで、あまり見欲しいものが少なくて、ゴッサムウォー、スコーチュドワース、これだけ買いました。
こちらは第7回で紹介したイベントのゴッサムウォーの完結編になっていて、キャットウーマンとバットマンのクロスオーバーになっていて、
盗賊団を指揮して、ゴッサムから犯罪を駆逐したキャットウーマンと、脅迫犯罪は減ったんだけども、盗賊は盗賊、泥棒は泥棒なんで、それは良くないよねっていうバットマンと対立するって話でした。
非常にお祭りっぽい感じのイベントで面白かったですね。
バットマン誌を読んでいる自分としては、この本編は面白かったんですけども、どちらかというとバットマン誌の今後の展開への影響が気になるイベントでした。
盗賊団の今週、バットマンの新しい号が発売するんで、おそらく来週の配信だと、今回のイベントでどういうことが起こったのかっていう話を含めて、新しいバットマンの話の紹介をするかなと思っています。
続いて、マーベルなんですけども、マーベルはアルティメットユニバースですね、まずは。
このアルティメットユニバースっていうのは、前回前々回の配信で割と厚く語った、新生のアルティメットユニバースの開幕を告げるワンショットでした。
多分、これ読んだんですけども、前回の配信のときに、おそらく前作にあたるアルティメットインベージョンは読まなくて、このアルティメットユニバースだけ読めばいいんじゃないかなという話をしたんですけども、実はそんなことはなくて、
もともとこのアルティメットユニバースっていうワンショットで世界観の再説明とかするのかなと思ったんですけども、それは実はあまりなくて、内容自体は完全にアルティメットインベージョンの続編っていう感じの内容でした。
なので、アルティメットユニバースについて詳しく知りたい人っていうのは、おそらくアルティメットインベージョンを読んで、アルティメットユニバースを読んでっていうのがいいかなと思っています。
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内容自体は、新しくアルティメットユニバースに生まれたトニー・スターク、アイアン・ラッド、リード・リチャーズ、ドクター・ドゥン、この2人を中心に新しいアベンジャーズ、おそらくこの世界の場合はアルティメットって名前になると思うんですけども、
新しいヒーローチームを作っていこうっていうのを、ドクター・ドゥンとトニー・スタークがやっていくって話になっています。
あとは、今週はアベンジャーズとX-Menを読みました。
アベンジャーズに関しては、今月号から新章突入ってことなんで、以前からほのめかされていた征服者カーンとそのライバルである時間旅行者の対立っていうところにどうも話が移ってきそうですね。
今週読んだのはここら辺ですかね。
続いては、今週のピックアップのコーナーをやります。
こちらのコーナーは、先週読んだ新刊の中から一応そのタイトルをピックアップして語るコーナーになっていて、今週はFlashの紹介をしようと思っています。
実はこのFlashなんですけども、今週ではなくて先々週に発売したタイトルになっているんですけども、先週更新をお休みしたせいで紹介が抜けてしまったんで、今週やろうかなと思います。
実はこのFlashなんですけども、新体制でリランチしてからまだ2話しか出ていないタイトルになっています。
なんですけども、実はこのタイトルって私、発売前から注目をしていて、それは何でかっていうと、どうもそのDCは今までのFlashとは一味違うことをこの新しいFlash子でやろうとしてるなっていうのがすごい感じられたんで注目していました。
なんで私がそういうふうに思ったかっていうと、その理由はいわゆる座組、ライターとアーティストの組み合わせですね。
座組って大事でして、座組を見ると新しいタイトルが発表されたときに、出版社がそのタイトルに対してどれぐらい力を入れてるのかっていうことであったり、もしくはそのタイトルが今後どういう話になっていくのか。
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要はアクションメインの話になっていくのか、それとも現実世界の問題を絡めた割とポリティカルな内容になっていくのかみたいな、そういう方向性であったり、もしくは出版社の意気込みだったりっていうのが読み取れるんで、非常に注目してるんですけども、そういう意味で今回のFlashのライターとアーティストの組み合わせっていうのは非常に意外でした。
何でかっていうと、要は普通に考えたときに思いつくFlashっぽいコミックのライターとかアーティストとかっていうのをことごとく裏切ったライターとアーティストを選んでるからなんですね。
なんでここら辺からちょっと新しいことやろうとせんじゃないのと思っていて、まず一つ目はアーティストですね。
一般的にFlashのアートっていうと、アクション重視でスピード感であったり、もしくは開放感であったりっていうのを重視したアーティストが選ばれることが多いと思うんですけども、今回アーティストを務めるのはマイク・デオダート・ジュニアっていうアーティストになっていて、
非常にベテランアーティストでして、マーベルで主に活躍したのかな。翻訳があった作品で言うと、ダークアベンジャーズであったり、もしくはインフィニティ・ウォーズであったりっていう非常に陰影がかっちりした、重厚で落ち着いたアートが持ちやすいアーティストなんですね。
そういう意味で重厚と落ち着いたアートっていうことで、さっき言ったFlashっぽいスピード感と開放感とは全く正反対のベクトルのアートでして、ただこれってミスマッチというよりはおそらくわざとやってるんですね。
それを端的に表してるのがFlashとしての小回りになります。
小回りなんですけども、非常に小回りが細かくて、しかも細かい小回りの枠線がすごいクッキリと描かれていて、非常に一枚一枚のパネルが狭い閉塞感を感じさせるアートになってます。
これ誤解するといけないんですけども、マイク・デルダート・ジュニアってすごい絵が上手いんで、アクションシーンも普通に迫力があるんですね。
でも、そんなアクションを大駒で決めるようなシーンってもちろん随所に登場するんですけども、そういう大駒のシーンに対しても全くその大駒の中に無意味に枠線が入ってて、
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無理やりその一枚の絵を枠線で切り取ったような感じになっていて、わざと読んでる人が閉塞感を感じるようなアートにしてるんですね。
そういう意味でかなりアート的にもFlashらしからぬ試みをやってます。
次のポイントはライターでして、このFlashの物語っていうと、やっぱりこれって明るくって、仲間や家族との絆をメインにしたり、アクションを主体にしたりっていう非常に陽気で明るい物語っていうのがよくあるFlashの物語なんですけども、
今回ライターを務めるのは、これもMarvelで主に活躍していたシー・スプリアーっていうライターでして、この人は非常に内省的というか哲学的な話が持ち味でして、
例えばこのシー・スプリアーで、私が最近読んだやつでいうと、MarvelのWay of Xっていうタイトルがあって、こちらどういう話かっていうと、クラコア紀のX面系列のタイトルになっていて、
要は今のX面って、Mutantは死を克服して、死んでもすぐ蘇るようになってるんですね。
なんでその結果Mutantの中で何が起こるかっていうと、死っていうのが非常にカジュアルなものになって、ちょっとした問題が起こって、もうこれダメだっていうんですぐに死んじゃったりだとか、
逆に相手のことを殺したりするっていうことも、非常にカジュアルな感じで相手のことを殺したりっていうことができるようになってしまって、そのMutantの文化っていうのが非常に、Mutantの精神文化っていうのが非常に荒廃していくんですね。
なんでかっていうと、要するに我々の世界における倫理観っていうのは、基本的にはいずれ我々は死んでしまう。しかも死んだものっていうのは決して元には戻せないっていうことが全ての倫理観の基本になっていて、
だからこそ相手のことをもちろん殺すのは良くないし、自分の人生を大事にしなくちゃいけないし、限られた人生っていうのを極力自分も他人も良いものに、質の高いものにしていかなくちゃいけないっていうのが我々の社会の倫理体系の根本にあるんですけども、その倫理体系が何れつどなくなってしまったんですね。
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そこで、そういう状況を憂いたナイトクローラーが、死を克服したMutantに新しい倫理体系、つまりは宗教を作っていこう。
じゃあ、そういう状況にあった宗教って一体どんなもんなんだろうっていうのを考えていくような非常に哲学的な話なんですね。
物語自体も非常に内面に込み込んでいくような。
というわけで、これもまたFlashに求められてる明るいアクションをしたいっていうわけではなくて、非常に哲学的な話を書くライターを起用してるんで、これもまたFlashっぽくないんですね。
というわけで、さっきも言った通り、アーティストもライターもFlashの物語っていって、みんなが思いつく明るく軽やかな雰囲気とは真逆の不尽になってるんですね。
これって何度も言う通り、明らかに狙ってやってるんですね。
なので、逆に言うと今回このDCはFlash視で、お気にいく、Flashとして手堅い線を狙ってお気に入ってるんじゃなくて、逆にFlashを使って新しい物語を切り開いていこうっていう、
非常に攻めにいく姿勢の作品になりそうっていうのが読み取れるんで、これ非常に楽しみにしています。
実はまだ話が始まったばっかりで、まだこれだっていうところは見えていないんですけども、とにかく試みが非常に挑戦的なタイトルになりそうなんで、ぜひ興味がある方は読んでいただけたらなと思います。
何点を言うとすると、シスプリアーっていう人の英語って多少難しいんですね。英語が難しいというのもありますし、そのまま書いてる内容が難しいんで、
初心者というかあまり原書を読み慣れてない人にはちょっとお勧めしがたいところはあるんですけども、なかなか何度も言うとおり挑戦的な作品になると思うんで、
これはぜひ読んでいただけたらいいなと思っています。というわけで、今回の話題は以上とさせてもらいます。
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