アメリカンナイトGOLD。 アメリカからこんばんは、NAKAMURAです。この番組では、アメリカ研究留学4年目を迎えた私、NAKAMURAが、ゲストとお話ししながら、アメリカ留学の魅力を再発見し、大きな新たにおすわけすることを目指しています。
ラジオネーム、ADAM30さんからお便りをいただきました。ありがとうございます。 こんにちは、古川大井さんの回、前、中、編配置をしました。
古川さんの波乱万丈な人生や生き方のスタンス、とても面白く聞かせていただきました。 検索してみたら、チーム未来の方、そういえば、選挙の時にホームページでお顔を拝見した記憶があります。
行政実務や法制、法案作成、データ分析やシステム開発、金融機関での波乱万丈、必ずしも順風満々とは言えない状況を行動力で突破してきたお話は、とても痛快でした。
次の後編もとても楽しみにしています。 さて、聞きながら印象的だったこと、それはコロナの記憶です。
あの頃、医療現場の状況はある程度報じられていましたが、もう一つの最前線である厚労省で何が起きていたかは、ほぼ見聞きすることはなかったと思います。
まさに戦場のような当時の厚労省の話に、コロナ禍の日々を思い出しながら、とても興味深く聞かせていただきました。
とはいえ、100年に一度の大きなパンデミックの記憶も時間とともに薄れていきます。
僕らが体験したバブル時代が実態とかけ離れた伝え方をしていますし、二つの震災の記憶も次第に遠くなっていきます。
コロナ期の記憶も体験した一人一人が正しく伝えていかなければ、当時よく見た大げさなコロナ対策のネタ動画が当時を象徴してしまうかもしれません。
バブル後のディスコ・ジュリアナがバブルの象徴になってしまったように、今が時代の大きな流れのどこにいるかはわかりませんが、
今を生きているから、どんな形でも経験と教訓を後世に語り続けていかなければならないと改めて感じました。
脈絡なく長くなりました。
精のフィードバックになっているといいのですか。
では、これからの配信も楽しみにしています。
アダムサーティさん、ありがとうございました。
今回僕はLAにいたということは出てないんですけども、僕も前中半は聞いたんですよ。後半はまだ聞けてないなと。
で、古川さん僕も知ってて、好み焼きパーティーしたのかな、一緒に。
好み焼きパーティー。
アジア圏のスーパーに一緒に車で連れて行ってもらって。
Hマート行って。
Hマートだ。確かその時、古川さんすごいフレンドリーな方で、僕あれだったんですよね、理系だと思ってたんですよ、ずっと勝手に。
で、そもそも第1話で確か東大邦楽部って言ってて、この人文系だったと思いながら、全然知らなかった、この人のこと知らなかったなと思いつつ。
だけどすごいフレンドリーで、本当に親しみやすい人だったんで、そういう人だからこそ多分個人的にはやっぱ政治家とか、一般市民って言っちゃ悪いですけど、僕らみたいな一般市民の人が意見を言いやすかったり、親しみやすい人っていうのがそういう政治家になっていってくれたらなっていうのはすごい思ってました。
まあやっぱり同世代っていうのもありますけど、あと厚労省であんなに、正直想像はできてないんですけど、寝る間を惜しまずというか、すごいストレスだったんでしょうし、そういうのがパンデミックの裏にあったんだなっていうのは、いつかドラマにしてもいいんじゃないかなっていうくらいの内容だと思いますけど。
すごい後半もまだちょっと聞けてないですけど、後半も楽しみにして聞いてみようかなというふうに思います。
この1ヶ月面白かったですね。クレイジーキャリアっていう感じで、すごいネーミングが良かったです。
なかなかクレイジーキャリアの人がアメリカにいるっていうのは、それもアメリカの面白さかなっていうのは思いますね。
11月の雨後はUJA論文賞コラボ。私も所属する海外日本人研究者ネットワークUJAが企画するUJA論文賞とのコラボで、この賞に関連したゲストをお迎えする1ヶ月です。
3週目は学年UJA論文賞を受賞された伊藤さんをお迎えして、UJA論文賞首相研究について伺っていきます。
今週もよろしくお願いします。
アメリカンナイトGOLD
改めましてNAKAMURAです。
それでは今回のゲスト伊藤さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず簡単に伊藤さんの自己紹介をお願いします。
私フルネームは伊藤武貴と申します。学位はPhDインマテリアル、材料科学の研究をしていました。
神奈川県出身で東院学園という、大阪東院ではない東院があるんですけど、高校を卒業して東大理科1類、その後専攻は応用科学ですね。
その後に東大修士も同じ応用科学専攻を卒業して、その後はソニー、当時はソニー株式会社と言いますかね、今ソニーグループ株式会社になりましたけども、
半導体研究開発本部、R&Dの仕事をしていました。
その時はディスプレイの研究開発を、半導体とかプロセス開発などをして、3年後にUCサンタバーバラの博士校に入学をしました。
早いことに5年間経って博士校を通って、今シュリコンバレーにあるApplied Materialsという会社で半導体装置の開発をしています。
もともとやっぱり科学に興味があったんですか?
科学、主に理科ですね。科学に進んだのは、科学に興味があるんですけども、でも科学のどこに興味があるかというと、
半導体というか、趣味はPC。自作PCみたいな、非常にやる人が少ない趣味なんですけども、
パソコンの部品を買ってきて自分で組み立てるのが好きだったんですけど、実はお金があまりないとできないので、
学位自体はやらなかったんですよね。社会人になってから自分でPCを注文したりはしていました。
へー、すげーな。なんかゲーマーの人とかよくやるイメージがありますけどね。
ゲーマーのPCを、ゲームもすごい工具圧縮でできるPCを組んでるんですけど、特にゲームはしてなくて。
ベンチマークだったり、このパソコンはすごいですというのを追求してるだけで。
たまに最近、運がいいのか、GPUがAI回せたりするので、AIやるという面目でまた部品を買い集めたりしてますね。
そうか、自分で作ればGPUとかCPUどんどん乗っけられるんですね。
そうです。特に今はすごいマニアックな話になってくるんですけど、最初に電源ユニットみたいなのがあって、それが1000Wぐらい、電子レンジぐらいの電源なんですけど。
ちゃんとした品質の電源を買うと、GPUでも今最高ランクのNVIDIAのRTX5090とかに詰めます。
ガチ勢ですね。
まだちょっと触りのくらいしか話してないんですけど。
確かにお金かかりそうな趣味ですね。
そうですね。お金はかかるんですけど、逆にGPUとかはかなり値段が持つ。価値が保たれるというか。古くなってもそんなに価値が落ちないので。
そうなんだ。
そういうのを売っちゃって、また新しいの買っても大丈夫みたいな。
金みたいな感じなんですね。
金よりは金並みみたいに値上がりはしてないんですけど、そんなに値上がりもしないです。
面白いな。
需要が高くて。
じゃあ結構リユースもできるんですね。
そうですね。自分があまり酷使しなければリユースは可能です。
GPUとかがんがんAIの学習させたりすると、またGPU自体も悪くなる。
消耗するみたいな。
消耗するって感じですね。
そういうパソコン系と応用科学っていうのは何か関係があるんですか。
科学とパソコンってなんだろう。
パソコンをつなぐのは半導体と思ってたんですけど、
科学の専攻に入ると大体大きく分かれると2つなんですけど、
我々が高校生の時にやる無機化学と有機化学なんですよね。
有機化学が薬であったり鉱物子ポリマーであったりとかですね、
素材の開発とかになりますけど、無機の場合は2つは方向としては半導体があります。
無機化学というよりは半導体材料の合成であったり、
作るプロセスを最適化したり、あるいは新しい半導体材料を追求したりするのは、
ある意味無機化学の分野で、
さらに日本の旧世代にありがちなんですけども、かなり奥深い研究を追い求めていて、
そこは結構アメリカと違うなと思っているところなんですけども、
半導体材料というのは追い求めると固体物理にたどり着いたり、
非常に半導体が作動する原理であったり、新しい半導体の使い方というのは、
今は私の指導教官が教えているのは物性論ですね。
固体物理物性に近い部位になります。
難しいな。
科学といって物理寄りの科学をやっていた人たちになります。
そもそも半導体って何なんですかね。
そうですよね。
いや、俺もよくわかってないですけど。
世の中には導体と絶縁体がありますけども、
導体は我々がよく知る銀とか銅とかですね。
電気をよく流すものが導体で、
絶縁体というのは一般的には電気を流さないものを指していて、
それが何かというと、
実の周りにあるプラスチックであったり木材とかコンクリートとかですね。
それは電気を流さないということにはなっています。
ゴブとかもですかね。
そうです。
ワンピースとかのイメージだとなんか。
そういう命令セットみたいな、こういうふうに仕事をしてくださいというのを電子デバイスに与えて、
それがデータを読み取って、我々に目の前にこういうふうになりましたという結果を表示してくれますね。
難しいな。難しいけど基礎中の基礎なんですね。
そうですね。我々の生活に一つのiPhoneの中に入っているチップ、例えば今のiPhoneの17ですね。
買いましたよ。
買いました。いつもは買ってないです。iPhone16です。
その中に何十億のトランジスタが入っていて、
それで情報を処理しますと。
そうなんですけど。そういうのって大学入ってから興味を持つものなんですか?
私はそういうのを興味を持つのは割と早い段階で、小学生後半ぐらいですね。
もう10歳とか9歳とか。
きっかけは何なんですか?
時期は時期で、私の頃はゲーム機は買ってもらえないんですよね。
勉強しなさいという家だったので。
でもゲーム機を買ってもらえないんですけど、パソコンは勉強するから買ってもらえるんですけど。
パソコンを買ってもらえるんですけど、パソコンでは勉強しなくてパソコンでゲームをします。
パソコンでゲームはするんですけど、ゲームをすごくスムーズにやるとか。
このゲームをやるのにこのソフトウェアパッチが必要であったり。
全ての動機は小さいところだったので、ゲームをスムーズにやりたいから出発して。
その時はパソコンがすごい貧弱の性能だったので、このCPUをもっと早くしたいなとか。
グラフィック表示のGPUをもっといいパッチを当てて、このゲームでスムーズに動けるようになって相手に勝てるとか。
そういうとこからやってる過程がすごい面白くて。
なので当時のパソコンの雑誌とかも買ってですね。
そういうインテルっていうのがかっこいいことしてるなっていう憧れみたいな。
そうなんだ。じゃあ小さい頃からパソコン少年だったわけですね。
パソコン少年だったんですね。
いじくってたんですか?小さい頃から。
小さい頃でやったこととしては、メモリを増設したりするくらいですね。
買うお金はないので、誰かがいらないっていったメモリとかを持ってきてパソコン開けてさせると
別ロージングが速くなったみたいな。
そういうのも当時すごく楽しかったなという思いでありますね。
ちょっと脇道にされるんですけど、当時ハマってたゲームで覚えてるタイトルとかってあったりします?
全部覚えてますよ。
全部覚えてます?何特にやってたんですか?
特にハマったのは、Age of Empiresっていうマイクロソフトが出してるゲームだったんですけど。
Age of Empires 2ですね、一番流行ったのは。
それは中世紀とか、古代の文明を使って、
例えばですね、古代のイギリスのブリテンとか、スペインとか、フランスとかですね、
そういう文明を使って、歴史上の事件を再現したマップで戦ったり、
Age of Empiresに指示を出して、
そのPC時代のゲームなので、キーボードとマウスがメインなんですよね。
あとは、今はスタークラフトというゲームがあるんですけど、
このゲームは今も特に韓国で人気で、
でもですね、韓国でプロリーグの試合が開催されて、
もう多分3十年ぐらい経ってるんですけど。
そうですね、初めに出たのが98年とかみたいですもんね。
そうです、そうです。ちょうど僕は小学生ぐらいなんですけど、
このゲームもかなり私に影響を与えてるのは、このゲームとにかく難しいんですよ。
昔、PCと対戦するって、
大昔ってPCはすごく弱いっていうか、
プログラムされた動きしかしてこないので、すごく勝ちやすいんですけど、
このゲームは一番簡単な、イージーなレベルで、
もう小学生の私はどうしても勝てなかったんですよ。
なので、おどたになってからまたやり直したり、
プロリーグの試合を見ると分かるんですけど、
1分間の操作は200から300個必要で、
試合開始から10秒以内にやることと、
20秒までにやらなきゃいけないこととか全部決まってて。
じゃあもうスピード勝負ですね。
そうですね、スピード勝負ですし、戦略とかもかなり必要で、
このゲームのすごい難しいものが、
自分の今後の人生に結構影響しているのもあります。
すごいな、初めて聞いたな、
化学物理系の人の幼少期の話は初めて聞いたかな。
生物系だったら虫捕りとかして、
生物に興味持ったとかは結構ありきたりですけど。
いやいや、確かに虫捕りとかはしてたんですけど、
生物はあれですか?
いや、生物はやっぱり臓器とかにやるのも怖いので、
高校1,2年くらい一周終わったらもうちょっといいですっていうか。
それでPHDの話はまた後半でお伺いするんですけど、
PHDの時に出された論文が、
今回UJ論文賞で抽象されたということですよね。
ちょっと僕発音ができないんですけど、
そもそもSIシリコンとか。
そうです、シリコンですね。
これのちょっとこの論文、
一応アブストラクター読んだんですよ。
ありがとうございます。
全然わからなかったので、
この概要をめちゃめちゃ簡単に説明してもらってもいいですか?
そうですね、先ほどNAKAMURAさんもおっしゃったように、
私UJの総会で発表させていただいたんですけど、
ありがとうございます。
ちょっとわかりやすい説明を心がけますと、
まずですね、
私はどうしてこの半導体材料をやっているかという話がありますけども、
名前はですね、ベータ酸化ガリウムという。
酸化ガリウム。
ガリウムは今ちょっと話題を浴びているんですけど、
レアアースの一つで、
日本でもかなり貴重に使われているんですが、
ガリウムという元素はですね、
非常に日本にもゆかりが深いと言いますか、
ノーベル賞のちょっと10年前ほどですね、
2014年、物理学賞とNAKAMURA修司先生と赤崎先生と天野先生が受賞された
青色LEDに関してなんですけども、
それはですね、酸化ガリウムではなく、
質感ガリウムをベースに作られています。
そうなんだ。
はい。当時化合物でできる半導体の中で、
有力とされていたのが、また別の元素なんですけど、
ジンクセレンという。
聞いたことないな。
ジンクか。
はい。セレンとは、
亜鉛の化合物がジンクセレンというのが有望とされていたんですけども、
それとは他に別にですね、質感ガリウムという化合物がありまして、
それはそうですね、天野大学であった赤崎先生と天野先生、
あと当時日和科学部だったNAKAMURA修司先生が着目された材料で、
この材料がですね、後で非常に性能がいいことが判明しまして、
後に青色LEDの発明に至りますね。
今回私がやっている材料は、
質感ガリウムのほかにですね、酸化ガリウム。
ちょっと別の材料になるんですけども、
この材料は別の観点で面白くて、
その材料も日本人の研究者の方ですね、
私が卒業したUICサンターバーバルは、
質感ガリウムの研究も非常に盛んだったんですけども、
東脇本高という先生がですね、
当時UICサンターバーバルに留学して、
その後日本に帰国されたすぐぐらいですね、
酸化ガリウムという材料が、
パワー半導体という応用にできるのではないかということを発見しました。
当時はですね、この酸化ガリウムは電気は流さないとみんな思っていたんですけども、
でも実はですね、シリコンを転換すると非常に良いパフォーマンスを示す、
先ほど言ったトランジスタを作れますよということを発見しました。
なのでそこから結構この研究が爆発的に伸びていて、
かつもう一つのアドバンデージとしては、
この酸化ガリウムは我々が日常ではあまり触れないんですけども、
結晶というものを、例えば石英であったり、サファイアであったり、
宝石みたいな感じですね。
綺麗な宝石、ご覧になったことあると思うんですけども、
だいたいですね、この化合物を宝石に、
綺麗な結晶に作ることは非常に難しいことがよくあります。
先ほど例に挙げました、
地化ガリウムというのは単結晶といいますか、
その綺麗な結晶を作ることは非常に難しくて、
今でも何十年、二十年、三十年、この研究がされているんですが、
以前としては安価といいますか、低いコストで、
綺麗な結晶を作ることは未だにまだできていないんです。
ダイヤモンドみたいにいかないものですか?
いかないんですよね。
地化ガリウム、材料化学で層図といいますか、
異なる層がどの状態、どの温度、どの気圧で存在するかを表示する層図というのがありますけれども、
この地化ガリウムの難しい点は、
一般的に我々が想像する、
結晶を作るってまず液体があってですね、
それを冷やせば結晶が作れるんじゃないかという、
水から氷を作るとか、
とりあえず溶かして素人物を除去して、
じゃあ綺麗な結晶できるじゃんというのは我々のイメージなんですけれども、
この地化ガリウムというのは、
普通の大気圧ではですね、液体が存在しないんです。
液体を吸い飛ばしているんですよね。
そうなんだ。
もちろん数万気圧をかけると、
液体は存在するんですけれども、
蒸気圧では、我々が生かす分には、
加熱をすると普通に気化します。
気体になって飛んでいきます。
なので、想像するような液体から結晶を生成することは不可能なんですよね。
でも逆にこの酸化ガリウムというのは、
普通に蒸気圧でも液体として存在できるので、
ちょっと温めてですね、レーザーでして、
また常温に戻したり冷やしたりすると結晶ができます。
鉄に似たらどうするんだろう。
そうですね。鉄に似たり、他の鉱石、サファイアとかに似ていますね。
サファイアもちなみに酸化物で。
サファイアってあれ何なんですか?
サファイアというのは酸化アルミニウムです。
アルミニウムか。
化学物質としては酸化アルミニウムで、
そこに不純物がちょっと合えるときれいな色を示すようになって、
青だったりとかですね、エメラルド色であったり、
添加する元素によってちょっと変わってきますけども、