2025-07-25 40:01

#53「社会とは何か?」テックの街を通して視る「集団の意思決定」【Carnegie Mellon univ 内藤さん 後編】

spotify apple_podcasts youtube

今回は、カーネギーメロン大学で研究留学をされている内藤さん(https://naito-aoi.github.io/)をお迎えして、アメリカ留学で行っている研究内容や、ピッツバーグ生活などについて伺いました。

🗽トピック🗽 

チンパンジーの行動研究/集団の意思決定/ アメリカでの研究生活と課題/ピッツバーグでの生活と今後の展望


🤩 ピッツバーグ日本人研究者の会 (PJR)

https://sites.google.com/view/pittsburgh-pjr/

#アメリカ留学

#日本人研究者コミュニティ

#カーネギーメロン大学

#ピッツバーグ


本配信は個人的な見解であり、所属する組織とは全く関係ありません。


★番組のX ⁠⁠⁠@ANG_2024⁠⁠⁠

⁠⁠⁠メッセージはこちら⁠⁠⁠

★パーソナリティ ⁠⁠⁠NAKAMURA ⁠⁠⁠

★雑務 ⁠⁠おニューのわら人形⁠⁠

★オープニング: ⁠⁠⁠Trick style(まんぼう二等兵様)⁠⁠⁠

★エンディング: ⁠⁠⁠Night trip(Make a field Music様)⁠⁠⁠

★ジングル:

⁠⁠⁠ハードロック・ジングル(shimtone様)⁠

⁠Hello World(Anonyment様)

サマリー

今回のエピソードでは、内藤さんが社会心理学をテーマに、社会や共同体についての探求を語ります。特に、彼は京都大学での経験を通じて得た知見や、チンパンジーの行動研究を通じた人間社会の理解について掘り下げます。このエピソードでは、人間の集団意思決定に関する心理学の研究とその方法論について探求します。特に、オンラインツールを用いた実験や自然言語処理技術の進歩が、集団の議論や情報共有に与える影響に注目しています。続いて、留学の経験を通じて、アメリカの大学院、特にカーネギーメロン大学での研究や生活の大変さ、準備や情報収集の重要性についても触れています。また、CPDプログラムの意義と海外研究が日本のアカデミアに与える影響についても考察されています。さらに、アメリカでの研究生活や日本との違いについて内藤さんが語り、集団の意思決定や社会に関する考察が展開されています。

社会とは何かという問い
アメリカからこんばんは、NAKAMURAです。このパドキャストは、アメリカ研究留学3年目を迎えた私、NAKAMURAが日常についてだったり、アメリカ生活を経験した、また今楽しんでいる方を招きして、その方のアメリカ留学を掘り下げていきます。
7月の雨後は、日本人研究者コミュニティと巡るアメリカ中西部と題して、シカゴやピッツバーグの日本人研究者コミュニティに参加されている方からお話を伺っていきます。
最近、ちょうど後ちょっとで留学3年目を迎えて、ちょうど奨学金も切れてしまって、次の1年は、とりあえずボスに2年か雇ってもらうという感じで落ち着いたんですけど、
けど、フェローシップとか、今年も出そうかなと思ってて、いろいろ準備してたら、ボスがこのフェローシップに申し込んだらいいよっていうのを持ってきて触れて、
こんなのあるんだと思いながら、それを見てたんですけど、よくアメリカのフェローシップってあるあるなんですけど、僕ら今J1ビザっていうやつで、J1ビザって何て言うんだろうな、
交流訪問者ビザみたいな感じで、研究とか文化交流とかそういうのを目的としたビザで、そういういわゆる移民っていうのかな、外国人って感じですね。
外国人がJ1ビザで申し込めるフェローシップっていうのが意外と少なくて、多くの場合はグリーンカードとか、あとアメリカ国籍を持っている、だったりH1Bっていう専門職としてのビザが必要なんですね。
で、ボスが持ってきてくれたフェローシップがH1Bがいるんで、申し込めないなと思って、で、ボスと話してたんですけど、そしたらなんかH1Bにすればいいじゃんって言われて、そんな簡単にできるのかと思いながら、
で、ちょっと調べてみたら、H1Bって切り替え自体は僕らは研究者なんで、簡単らしいんですけど、簡単というかほぼ確実にもらえるらしいんですけど、研究者じゃない人、企業の人とか、そういう人たちは抽選らしくて意外と当たらないっていう、だから研究者って結構優遇されてるんだなっていうふうに思ったのと、
なんか面白かったのがH1Bってすっげーお金かかるんですよね。なんかちょっと調べてみると、2つのコースがあって、普通のコースとプレミアムコースってやつがあって、プレミアムだと、通常だと半年から、長くてほんと、僕の一人友人で9ヶ月かかった人がいるんですけど、で、プレミアムだとそれが半分ぐらいになるっていう、何がプレミアムで違うのかわかんないですけど、
プレミアムだと100万円ぐらいするんですよね。100万円ぐらい払わないとプレミアムに申し込めないっていうのがちょっとわかって、
J1とかはいくらかかってるかちょっとわかんないですけど、H1Bって意外と簡単にはできそうだけど、結構お金とか手間とかかかるんだなと思って、やっぱりビザって難しいなっていうふうに思いました。
あと、H1Bの後っていうのがおそらくグリーンカードっていう、グリーンカードはみんな聞いたことあると思うんですけど、グリーンカードに申し込むらしくて、だからちょうどいい機会だし、H1Bに切り替えて、切り替えるっていう経験をしてみようかなって思ったので、もしかしたら切り替えるかもしれないです。
なのでまた切り替えた場合にはどのぐらいめんどくさかったかっていうのをお伝えできればなというふうに思います。
さて、今回もピッツバーグ日本人研究者の会やカーネイイメロン大学で活躍をされている内藤さんをお迎えします。
アメリカンナイトGOLD。
というわけで、今回のゲストも内藤さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
内藤さん、前回話してもらいましたけど、社会科学。
そうですね、社会心理学。
社会心理学。ということで、そもそももともと文系だって、社会心理学っていう分野に興味を持ったっていうのはどういう経緯があって持ったんですか?
遡ること、大学に入る前から漠然と、高校生とかの頃から、高校生ってこう大きいこと考えるじゃないですか。
自分の場合には、社会って何だろうなとか、国って何なんだろうとか、じゃあ共同体って何が違うんだろうみたいな、なんかそういうことに興味があったんですね。
それって、なんかそれ自体には実態がないじゃないですか、社会って。
確かに。
何かものがあるわけでもないし、なんか目に見えるものじゃないけど、確実にあると。
で、あって、良いとか悪いとかそういう状態もあって、自分たちの生活の礎になってるものなんですよね。
そんなことを高校から考えてたんですか?
いや、どうなの、高校生ってそういうものじゃないですか。
あー、けど、
なんか、ちょっとひねくれているところもあるんで、なんかちょっとこう、逆張りみたいな、なんで吊るんでみたいな感じのやつですよね。
あー、なるほどね、なるほど、逆観視してたんですね。
はい、逆観はしないですね、こう、すれてたのかもしれない。
ただこう、人が集まればそれは社会なのかって、また違う問題じゃないですか。
うん。
なんか、いるだけじゃ社会じゃないし、じゃあ何が社会なのかっていうのをずっと考えたんですよね。
なるほど。
そういうことを大学とか大学院とかで勉強したいなっていうのはずっと思ってて、それで文系を選んだっていう背景があります。
京都大学での学び
そういうのって何学部になるんですか?
それは何学部になるのかっていうと、メインは文学部ですね。
自分の場合には哲学とか社会学とか。
文学部っていろいろある?
そうです、文学部ってすごいいっぱい入ってて。
あー、なるほど。
まあ、実際何でも割り学部なんですね、文学部って。
本当に何でもいいんです。
もちろん、医学部みたいにお医者さんにはなれないけど、
でも文学部で名前に文学って付いてるから、リテイラチャーをやる学部っていうふうに思われがちなんですけど、
その国文学とか英文学とかフランス文学とか、それは文学部の半分くらいで、
それ以外にも例えば歴史学部も文学部だし、
そうなんですね。
哲学部も文学部だし、それに社会学部も文学部だし、
実は心理学とか地理学も文学部のカバー範囲なんですよね。
確かに何でも入ってますね。
社会学とかだと本当に何でも割りで、哲学とか。
何々とは何かみたいな問いを問うのが哲学だったりするんで、
何でもいいんです。命とは何かとかでもいいし、
なので何でもできるし、
すいません、社会のことであれば社会学とかもあるから、
自分の場では文学部を選びました。
大学生の時に社会とは何ぞやみたいな答え、手に入りましたか?
入らないですね。より分からなくなっちゃいましたね。
自分が大学は、学部は教大だったんですよね。
教大の文学部に入って、すごいカオスな空間でした。
教大はそんなイメージありますよね。
そういうのを憧れて、僕の出身地はもともと神奈川で、めちゃめちゃ関東なんですけど、
自分はすごく擦れた高校生だったんで、裏を描きたくて、京都に行って。
確かにな、教大行けるんだったら東大。
基本的に逆バリだったです。
教大だからこそできたみたいな経験とかありますか?
教大って特色が1個あって、霊長類研究所っていう研究所が、今名前変わったんですけど、
チンパンジーとかラムタンとかニホンザルとか、そういう人間の進化の隣人の研究をする研究所があるんですよね。
大学1年生の時にカリキュラムの一環で、チンパンジーの行動を研究してる研究室に1週間インターンに行く機会があって、
それはすごく教大ならではというか、多分日本の他の大学でチンパンジーで行動を研究するってないんじゃないかなっていうもんですけど、
そこにインターンに行ったのは、すごく自分の研究分野を決めるきっかけになりましたね。
そうか、でも文系でもそういう、言ってしまったら理系の分野じゃないですか、チンパンジーを使うっていうのが、
そういうところにインターンできるっていう機会があるんですね、教大。
そうですね、学部の1年の時に、学部とか関係なく大学1年生だけが申し込める、ゼミに入る体験みたいな授業があって、
へー、すごく面白いな。
自分の興味は、うちチンパンジーそんなにもともと興味はなかったんですけど、なんか面白そうになったじゃないですか。
研究の重要性
他にチンパンジー、動物園行っても遠くから眺めるだけだし、研究って何するんだろうって思って、半分遊びで行ったのがきっかけでしたね。
確かにチンパンジーだと若干社会があるんですよね。
そうなんです。チンパンジーってお猿さんって思うかもしれないですけど、すごい人間に実は似てて、
進化の過程でもすごいちょっと前に分岐した、一番近い今現像する種の一つなんですよね。
人間みたいに社会、グループで行動するし、グループの中に強いとか弱いとかの序列があって、
コミュニケーションももちろん取るし、面白いのがその人間、動物って基本的になんか、
コミュニケーションって言ってもその場の危ないよとか、好きだとか、そういうコミュニケーションのイメージはあると思うんですけど、
チンパンジーの場では人間みたいに情報を教えたりとか、例えばお母さんが子供にこうやるんだよって教えてあげる、
木の実を割るにはこうするんだよって言って、石をカンカンカンってやって見せる、みたいな。
教えるんだ。
そうなんですよね。結構人間らしい行動をチンパンジーってするんですよね。
チンパンジーってちなみに雑談しますか?なんか今日はチーダーみたいな。
どうなんですかね、ちょっとチンパンジーがどこまでされるかわかんないんですけど、
実はなんかチンパンジー、面白いのがお酒を飲む、飲み会をするみたいなのがあるらしいんですよね。
本当か嘘かわかんないですけど、でもそれはちゃんと学術論文によって観察の結果、こうですよっていうのが報告されてるんですけど、
なんかお酒って、人間の場合にはなんか酒くらいで作るんですけど、
自然界でも、まあこの果物とかがこうしてお酒になって飲んだら酔うっていう風になるらしいんですよね。
で、チンパンジーもそれを見つけて、みんなでお酒囲んで飲んで、なんか酔っ払って楽しいのかわかんないですけど、
そういうのはあるらしくて、もしかしたらそこで雑談してるかもしれないですね。
それは面白いですね、それ知らなかったな。
じゃあそういうのを経て、なんかやっぱ真理というか、何を思ってんだろうっていうのに興味を持ったみたいな感じなんですか?
そうですね、なんかもともとはその哲学とか社会学で、
なんか考えることで人間の社会ってなんだろうって答えが出るかなって思ってたんですけど、
なんかそういう理系の研究者、まあ言い方わかんないですけど正しいけど、
理系の研究者、自分からしたら理系の研究者の先生たちがずっとチンパンジーを観察して、
観察して観察してデータ取って、時には実験をして、
心理学的アプローチ
それでなんかチンパンジーと人間って別にインタビューしてどうですかとか聞けるわけじゃなくて、
なんかチンパンジーと話せなくても絶対こういう行動をするってことはこうだよねっていうロジックが成り立つように
研究を作っていくっていう姿を見て、ちょっと衝撃を受けたんです、その時に。
ごめんなさい、どういうことですか?
やっぱりなんか考えることによって答えにたどり着こうとすると、
なんかどうしても自分の経験を踏まえちゃうというか、
答えを予想しちゃうってことですね。
そうですね、どうしてもなんか主観的になっちゃうような気がして、
それがなんかチンパンジー、動物を見ることを通して、
なんか社会っていうものを本当に客観的な観察対象として見ているっていうのがすごい面白くて、
それで報道研究する心理学とかに興味を持つようになりました。
今の対象は何を使っているんですか?
人間、今の対象は人間ですね。
動物の研究はしなかったんですけど。
人間を決めつけずにいろんな解釈をするみたいな。
人間のことを知りたかったら、やっぱり人間に聞かないといけないんじゃないかなって思ったからですかね。
それはなんかインタビューとかするんですか?
自分のアプローチの場合には、インタビューも含まれてはいるんですけど、
自分はやっぱりその、なんか実験をしてデータを取るっていうのが好きで、
今結構オンラインのツールが発達してて、
なんかウェブアプリみたいなのを作って、
その裏でこういう条件を設定して、
知りたいというかこれだったらこういう条件とこういう条件を設定すれば、
この仮説を解けるみたいなのがあると思うんですけど、
それをウェブアプリに実装して、
いろんな研究者じゃない一般の人にこのアプリに登録してもらったり、
参加してもらうんですよ、自分の家から。
そうすると一度にたくさんの人たちに集まって、
なんかウェブアプリ上でなんか議論したりとか、
なんか選択をしたりとか、他の人はこういうのを選んでますって出てる時に、
じゃああなたどれ選びますか、みたいなのができて、
ちょっとイメージつかないかもしれないですけど、
なんか昔は、ちょっと前までは大学生にバイトボッシュみたいな感じで、
実験的手法の進化
実験参加しませんでした?みたいなのが、
もしかしたら体験したことあるかもしれないですけど。
俺一回やったことあるんですよね、実は。
本当ですか?
はい、心理学の実験。
大学で、はい。
なんか研究室に来てもらって、
研究室でひたすらボタンクリックしてもらうみたいな、
そういうのの実験が結構大変なんですけど、
それ今オンラインでやってる感じですね。
ちょっとオープンチャット作ってるみたいな感じですかね。
そういう感じです、そういう感じです。
見かけはオープンチャットなんだけど、
実際は実験的に操作されたり、
もちろんその同意は参加者の人に同意を取る上ですけど。
どういうクエスチョンに対してアプローチをしてるんですか?
そうですね、2通りあって、
1つはメカニズムとかHowのクエスチョンですね。
それとどういうことに対して?
例えば、人々がどうやって議論をする結果、
良い議論になるのかとか、
あるいはどういう意思決定の方法に従った結果、
悪い結果になるのかっていうのが、
それってランダムじゃなくて、
多分アルゴリズムがあるわけですね。
こういうロジック、こういう計算とか、
こういうアルゴリズムに従って集団が動くと、
まあ良くなる場合が多いとか、
悪くなる場合が多いっていうのがあると思うんですけど、
じゃあそのアルゴリズムってなんだ?っていうのを問う。
それがHowの問題。
本当物質がないような流れで変わるようなものを
操作できるようにやろうとしてるってことですね。
そうですね。
1個は簡単な方法は、
良い選択と悪い選択みたいなのを実験的に作っちゃって、
本当は裏ではこっちは分かってるんだけど、
参加者の人には見えない。
そういう選択があった時に、
個人1人では答えに絶対たどり着けない。
他の人と情報を共有し合ったりとかしないとたどり着けないんだけれども、
そういう時にどうやったら必要な情報をみんながシェアして、
そこにたどり着けるか、みたいなことを知りたい。
すげえな。
そういう時にどうやったら必要な情報をみんながシェアして、
そこにたどり着けるか、みたいなことを知りたい。
その時に、単純にみんなで情報を共有しまければいいじゃんって思うかもしれないけれども、
現実には時間の制約がある中で、
必要などこまで情報を探索して、
でもずっと発散させるわけにいかなくて、
どこかで情報をまとめ上げて、
1個の選択に絞らなきゃいけないんだけど、
そのバランスをどう取るかっていうのは、
解析とかめっちゃ大変そうっすね。
そうですね。すごく大変で、
結構そこは腕のみそどころとか、デザインをどうするかっていうのは腕のみそどころですね。
でも最近すごく面白いのが、
皆さん多分チャットGPTとか使ってると思うんですけど、
あの背景にあるのって、
自然言語処理の技術の進歩がすごい今大きく上がってきてるんじゃないかなって思うんですけど、
あの背景にあるのって、
自然言語処理の技術の進歩がすごい今あって、
昔はディスカッションのデータとかって、
めちゃくちゃ汚くて、実験する側からすると、
じゃあどう解析すればいいかわからないですよね。
読んだら確かに、こういうふうにAさんが言ってBさんが言って、
その後Cさんがこういうふうに言ったから、
この議論はこういうふうに展開していって、
読んだらわかるけど、それをどう分析するかっていうと、
別に分析方法なかったんで難しいんですけど、
今は自然言語処理の技術があるので、
ある程度は議論の流れとかを定量化できるようになってきている。
完璧ではないですけど、
そういう技術をうまく使って分析できるかなっていうのが今最先端なところですね。
あの例えば今話しているこのインタビューの内容も、
ちょっとまだ全部はできてないんですけど、
notebook 11に放り込んで文字起こしして、
国際的な研究環境
それを今スライド1枚に図解するみたいな取り組みもしてるんですけど、
要はそういう技術のもっと研究版の細かい分析もできるようになってきたってことですよね。
そのAI自体は中がどうなってるか分からないブラックボックスで、
文章入れたらうまい具合に中でガチャガチャ動いて、
綺麗なスライドが出てくる。
でもその内部の、AIの内部の過程では文章を分析して、
もちろん人間がやるのは分析の方法じゃないですけど、
でもアウトプットに持ってくるまでの道筋があるわけで、
そこをうまく取り出して、その過程をうまく取り出すことができれば、
ただ文章を読むだけとかではない、
もうちょっとこうどういう風に文章がなってて、
っていうのが分かるかなっていうようなことですかね。
なんかすっげー複雑なイメージしかないですけど、
しかも英語でやってるんですよね。
そうですね、アメリカにいるので。
そうっすね。
やっぱり日本にいて日本語だったらなんか、
まだなんかできそうな気もしますけど、
アメリカに来た理由って何かあるんですか。
そうですね、アメリカにはもともとそんなに、
アメリカ自体にこだわってたわけではなくて、
海外に行ってみたいなっていうのはもともと思っていたんですよね。
で、海外については大学院の頃からちょっと視野に入れてたんですけど、
その時は海外に行かなくて、日本で大学院に通って研究者になったっていう経緯があって、
それは海外で研究するのはすごい憧れてたんですけど、
その時は学部4年で武器になるような専門性ないし、
あと言っても英語が喋れるかって言うとそんなに喋れないんで、
なんかこのまま行ってもめちゃめちゃ大変だろうなっていうのは感じてて、
その時はまずは何か武器になり専門性みたいなものを1個しっかり自分で確立して、
英語できなくてもこれあるからなんとかなるっていうところまで
出てから海外に行こうかなっていうふうに思っていて、
それでなんとか日本で学位取れて、ポスト区の道に進んで、
学進で海外に行くチャンスをいただけたので、
じゃあもうこれは今だっていうことで海外に出たっていう感じですね。
修士卒業してポスト区っていうのは文系のポスト区になるんですか?
自分自身は文系だと思うんですけど、所属は理系なんですかね。
ただ学習の枠とかは社会心理学の枠で文系の枠なんで、
もし何かアカデミカルなポジションに戻るとしたら、
また社会心理学とか社会科学系の文系の枠になるかなと思います。
僕ら理系なんでは文系のポスト区っていうのがどのぐらい難しいのかわからないんですけど、
日本で文系のポスト区先っていうのはどのぐらい大変なんですか?
どのぐらいそもそもあるものなのかよくわかんないですけど。
そうですね、これも細かい分類にもよるんですけど、
心理学とかの場合には比較的多い方だと思いますね。
というのもさっきも話したかもしれないですけど、
分野自体がいろんな方法論をウェルカムなんで、
同じテーマであればいろんなところに結局入る余地があるというか、
心理学のバックグラウンドだから絶対心理学の研究者しか選べないかというとそういうわけじゃなくて、
自分もそうですけど、ちょっと分野ずらしてみるとむしろ心理学のバックグラウンドが武器になったりして、
その意味では、ちっちゃいパイをみんなで取り合っている感じではないのかなというふうに思います。
思ってたよりすんなり決まった感じですか?それとも結構苦労しました?
学生のポジションは結構、結果的には採用していただけましたけど、
もし通ってなかったら別に他に何かあったわけじゃないので、
どうなってたか分かんないですね。
じゃあ学進が通ったから、そこでポスドクになれたみたいな感じだったんですね。
そうですね、全くその通りですね。
そうなった。
留学の苦労と準備
結構苦労されたというか。
ギャンブルですよね。
アメリカの受け入れていただいている研究室も、その時は別にポスドクやった方が良さそうで、
自費でフェローシップを取ってこないと来れないというところだったので、
もし落ちたらアメリカも来れないし、日本でもどこっていうのはないので、そこから探さなきゃいけないという状況でした。
海外学進とかも申し込まれたんですか?
そうですね、海外学進も申し込みましたね。
D3の研究室は、アメリカの研究室としては、
そうですね、海外学進も申し込みましたね。
D3の今ぐらいの時期ですかね、両方とも閉館できるので、
学進PDと海外学進両方とも申し込んで、申し込んだら博士や論文をひたすら書くと。
確かに確かに。祈るだけですよね。
はい、あと祈るだけでした。
PDに採用されて、それでまず日本の大学に入って、すぐアメリカに行ったんですか?
そうなんですよね、実は今はCPDで海外留学前提のプログラムに採用していただいてるんですけど、
CPDはPDに採用された人だけが申し込める枠で、PD自体は国内の受入先に所属するPDなんで、
本当は申請の時点では東高大の研究室に所属していて、東高大で研究する研究員として採用されたんですけど、
4月に採用されて、5月にはアメリカに留学して。
それはすごいですね。確かにPDは2分、3分の2ぐらいはオッケーみたいな感じですね、海外で。
そうですね、一応手引き上は。
もともと日本のボスと海外のボスと話をつけてたんですか?そもそも。
そうですね、もともと話をつけてて、日本で東高大で受け入れていただいている先生が、
その先生自身も昔学進PDだった時代があって、その先生も海外に留学された経験があって、
学進研究員として海外で研究することの意義とか、理解していただいて、理解っていうか、
その先生自身がそうやってやってきた方だったので、むしろ応援してくださって、そこはすごくスムーズでした。
CPD自身はPDに通った人が申し込んで、台本に6月が締め切りで、どのくらいに分かるんですか、結果は。
8月とか、かなり結構すぐに分かります。
6月が締め切りだったかは定かじゃないんですけど、分かったのは8月。
学も違いますよね、CPDとPDで。
確かに。
学違いますね、はい。
確かにCPDは500万×5と研究費ですもんね。
8月に分かって10月から採用みたいなスケジュールです。
結構それまでカツカツですよね。
カツカツでしたね。
PDでアメリカ住むの結構しんどいですよね。
そうですね、だからその時もエイアスがものすごい時期だった、今も変わらずですけど。
いつ留学されたんですか。
2023年の5月ですね。
なるほど、しんどいですね。
ちょうどだから上がった時ですよ。
そうですね。
だからおかしい、上司より知ってますよね。
わざわざその時期にアメリカに留学するっていうのは。
めっちゃ結果オーライっすね。
結果オーライですけどね、はい。
だからその時の家賃も、その時ちょっと今より高い家に住んでて、それが1300ドルぐらいだったんですよね。
で、それ150ドル、1ドル150円か。
やばいな。
やばいっすね。
もうPD全部使っちゃいますよね、もうそれ。
全部使っちゃいますね。
そのレベルっすよね。
そのレベルで、そこはもう貯金切り崩しプラス、あと自分の場合には家族も一緒に来てたんで。
生活費やばいっすね。
そうですね、生活費やばかった。
よかったっすね、CPD。
はい、CPD通って。
CPDがあるタイミングでよかったっすね、今ないっすからね。
そうですね、タイミング良かったです。
本当に自分の年で退神になってしまったんで、ギリギリ滑り込みで。
CPDっていうのは何年ぐらいいられるやつなんですか?
CPDは採用期間が5年間で、学習PDは3年間なんですけど、CPDではそのお尻が2年増えるという案になってて、
その5年間のうち3年以上を海外で研究をするようにというプログラム。
3年以上なんですね。
最低3年、たぶん4年とかでも大丈夫なんじゃないか。
最後の半年間だけ絶対日本に帰ってきて、海外で得たものをフィードバックするようにと。
日本の研究アカデミアにフィードバックしてくださいっていう趣旨のプログラムになっています。
海外にどんどんやってこいよっていうプログラムなんですね。
そうですね。だから申請書も海外学習みたいな感じで、海外で研究する意義を説明したりとかする欄があって。
まだ海外学習申し込めますよね?
はい。海外学習も申し込んでたので比較的。
あそこ、確かに。
趣旨は同じやし。むしろその時も海外にすでにいたんで。
実際CPDがないともうこれ以上入れないっていう感じだったんで。
やばそうだよな。
そこは切迫感はあったと思う。
いや、よかったです。
よかったですね。
5月に留学してって、大学卒業してすぐ留学してって、しかも家族もいて結構大変そうですけど、
そういう留学にあたる準備ってのはいつからされてて、そういう情報ってのはどこからもらってたんですか?
留学の準備自体は、実はPDの申請書を書く時に、留学はするつもりですっていう風に書いていて、
その時はもうカーネギーメロンの先生とも話し続いていて。
ですけど、実際に準備はいつからかっていうと、学生PDの結果が分かってから動けなかったんで、
10月とかですかね、その前の年の。
そこから大急ぎで動き始めて、そこからビザの申込みとかですよね。
そこは実は自分の大学院生時代の研究所の先輩が海外学習に通っていたり、海外ポスト学の経験がある方がいたんで、
どういう風に進めたかっていうのは話聞けたんですけど、
ビザのこともそうだし、現地の生活、例えばどこの地域に住むのが安全かとか、
事務的なものも、学生として入るときって、大学によって全然手続きの仕方が違う。
どういうポジションでその大学に所属するのかっていうのが、アメリカの現地の大学によって全部って違うんで、
そういう点は結構探り探りで、いろんなウェブサイトを調べたりとか、
あとは自分がやったのは、同じようにカーネギーメロンに学習院で来たことがある人を、
アメリカでの生活
全然知り合いじゃないんですけど、ネットで探して、メールを送ってみるみたいな。
それでまずどういう風に受け入れてもらったかとか、どういう風にどこに住んだかみたいなことを、
お話し聞いたりさせてもいただいて、っていう感じで結構情報集めは頑張りましたね。
やっぱコンタクトするんです。コンタクト取るんですね。
そうですね。聞かないともう分からないですよね。
そうですよね。
ネットに載ってる情報も古い情報があったりして、
もう今、毎年毎年やっぱり制度って変わっていくんですね。どれかしら。
アメリカの政府自身の制度も違うし、州の制度も変わるし、大学の制度も変わるし、
日本の学習の制度も変わるしで、書いてあることが全然もう当てにならない感じで、
一時情報に当たらないと分からないですね。
そういう点でもやっぱコミュニティっていうのは大事ですね。
そうですね。
実際入学してなんか、分野を変えたわけじゃないですか、一応。
はい。
しかもいきなり英語ってすげえなんか、ただでさえ大変なのにより大変になって、すごいチャレンジングな気がするんですけど、
実際どうでしたか?
しかもレベル高いじゃないですか。
そうですね。はい。
実際、でもなんか、他の国よりは、なんていうかハードルはそんな高くないのかなっていうふうに、アメリカ留学の場合には思っていて、
実はその、カンネギーメロンを選ぶ以外にも、選択肢として他の大学もいくつか考えていて、
実際にコンタクト取ったりもしてたんですけど、
例えばなんかドイツとかも考えてたんですけど、
ドイツはすごくいいんだけど、ちょっとやっぱドイツ語とか、
確かに。
英語プラスドイツ語みたいな。
しゃべれなくても生活はできるけど、やっぱりどうしても不便が。
そうですね。
日本人もそんなにいっぱいいるわけじゃないし、
特にドイツの大学ってちっちゃい都市にある場合が多いから、
やっぱり日本人の数ってそんなに多くなくて、
なので、その意味では英語もちろん大変なんですけど、
なんていうか、基本的な生活にそんなに言葉の壁がないっていうのは大きかったかもしれないです。
もちろんそのなんか行政の手続きとかすごい別の意味で大変だったりはするんですけど、
全然リスポンス返ってこないとか、アメリカあるある。
研究の意義とアカデミアへのフィードバック
ただ語学的な意味では、
最低限その生活する上では、
なんていうか、自分じゃどうにもできないという経験はあまりない。
っていう点では意外と留学する上では良かったのかなと思います。
レベルの高い環境ではあるんですけど、
大学での研究もレベル高くて、英語も大変で、
海やもちろん大変なんですけど、
そこはしょうがないですね。
意外ですかね。
そこは本当に意外で乗り切るしかない部分ではあるかなっていう。
それなりに英語はめっちゃ勉強してたんですか?
大学2年生の時に、
勉強を心がけて英語の勉強はしてましたね。
大学2年生の時からちょっとやっぱりポストドックとかで海外にチャレンジしたいなっていう風に思ってたんで、
どうせ学会でも海外に行くし、論文も英語で書くし、
そこで英語は継続的に勉強してたんで、
とは言ってもやっぱり現地に来ると全く何言ってるか分かんないし、
自分も英語出てこないし、
最近やっとちょっと慣れてきたかなっていう感じです。2年経って。
あと何年くらいいるつもりなんですか?
そうですね、自分の場合はCPDの任期が今2年アメリカで経って、
マックス4年くらい入れるのかなと思うんで、
アメリカに入れる期間はしっかりいようかなと思ってます。
ちょっとその先は分かるんですけど、
一旦日本にCPDの場合はフィードバック期間があるんで、
日本にCPDの5年間を全部やり切ろうと思ったら、
日本に最後の半年は帰らなきゃいけないんで、
そこで帰るんですかね。
アメリカと日本の比較
ただそれ以外にも途中でまた別のポストを見つけられたら、
そういう方向もあるかなと思うんですけど。
アメリカで今後研究していきたいですか?
それとも日本に帰りたいですか?
そうですね、そこは結構難しいところで、
全然分かんないっていうのが正直今の段階ですね。
自分の中で4年間いるっていう計画ではいるんで、
今折り返しに差し掛かって、
今年1年ぐらいで結論出して考えようかなと思ってるんですけど、
自分の中では比較的どっちっていうのはそんな強くなくて、
どっちもあるかなっていうふうに思ってます。
日本ももちろんいいし、
アメリカがもうしんどくて嫌だっていうと、
アメリカ自身は楽しんでるし、
家族も結構海外の生活を楽しんでるような感じなんで、
なのでそうですね、
身を任せてその時に何があるかっていう感じですね。
チャンスがどこにあるか分かんないですかね。
そうですね、チャンスはチャンスがあればっていう感じで。
じゃあ残り2年は少なくともアメリカの仲間として今後ともよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
西海岸また来るときは行ってくださいね。
西海岸すごい行きたいです。
西海岸大好きです。
東海岸、ピッツバーグは東海岸って言っていいか分かんないですけど、
やっぱりなんか日本と風景が変わりばえしないところもあって。
なるほど。
気候が似てるから過ごしやすいんですけど、
自然も日本の山と似てるというか、
緑があわあわと茂って、川があって、
筆潤な感じですよね。
確かにな。
ちょっとなんかアメリカの砂漠とか憧れます。
一回行っておきたいというか。
というわけで今回は、
なひとさんの研究の話やアメリカ留学の経緯について話してきました。
今回2回を通して参加していただきましたが、
ポッドキャストの感想
いかがでしたでしょうか。
初めてなんですか、ポッドキャストは。
そうですね、初めてです。
すごい面白かったです。
雑談だけになっちゃって大丈夫ですかね。
結構、ないとーさんがどういう人なのかも分かったし、
そもそも学問的にも知らないことが多すぎたので、
ありがとうございます。
面白かったです。
ちょっと思いつくままにバババとしゃべってしまって、
あれですけど、何か参考になることがあれば。
参考になりました。
ありがとうございます。
さて、アメリカンナイトGOLD、スポーティファイ、
アップルポッドキャスト、アマゾンミュージック、
リス、YouTubeにて、
日本時間の金曜0時に配信をしています。
番組のご意見・ご感想は、
Xの番組アカウント、マークNG&バー2024や、
メールフォームにお寄せください。
また、ハッシュタグはメゴをつけて、
いろいろつぶやいてください。
みなさんからのコメントをお待ちしています。
ここまでのお相手は、NAKAMURAと、
内藤でした。
また来週。
40:01

コメント

スクロール