アメリカンナイトGOLD
アメリカからこんばんは、NAKAMURAです。
このポートキャストは、アメリカで生活する私、NAKAMURAが、私の日常についてだったり、
アメリカ生活を経験した、または今楽しんでいる方をお招きして、
人生におけるアメリカ留学の意味を掘り下げていきます。
アメリカって聞くと、ちょっと若干楽しそうだなっていう気もするし、ちょっと危ないなっていう気もして、
たまに自分が大学で働いているときも、銃撃があったよとか、銃撃はほんとたまにしかないですけど、
いったくりがあったよとかっていうアラートが来るんですけど、
最近多いアラートとして面白いのが、雇用手アラートってやつがあって、
雇用手がここに出ましたよっていうのが、めちゃめちゃ最近、この2、3週間で来てて、
雇用手なんか一回も見たことなくて、雇用手ってなんだろうなと知られてみたら、
狐の中で一回、狐と狼の間みたいなやつで、結構意外と攻撃的なやつで、
普通にいたら大人の男でも噛みつかれる可能性があるって書かれてて、
結構怖い、銃とかそういうのじゃなくて意外と怖いなと思って、
どうやってやったら倒せるのかなと思って、いろいろ調べてたんですけど、
なんか倒したら違法になっちゃってこっちが捕まるって書いてあって、
だから雇用手に襲われたら、とにかく大声を出して立ち去りなさいって書いてあって、
必ず蹴ったり殴ったり物を投げたりするのは違法に当たるって書いてあったんで、
ちょっと不平等な世界だなと思いつつ、アメリカ生活を堪能しています。
今回、雇用手が出没する大学のハウジングに、
同じハウジングに住んでいる先輩でもある方をお招きして、
そのゲストの方のアメリカに来るまで、また来てからのお話を聞いていこうと思います。
アメリカンナイトGOLD
それでは今回のゲスト、池田宗樹さんです。よろしくお願いします。
お願いします。こんにちは。
こんにちは。
一回池田さんから僕との関係性を簡単に言ってもらってもいいですか。
そうですね。
NAKAMURAさんと同じカリフォルニア大学サンフランシスコ校、UCSFでポスドクをしている池田宗樹と申します。
私がアメリカに来たのは2020年の8月なので、ちょうど4年が経ちまして、
おそらくNAKAMURAさんはその2年後、今いらっしゃるということで、
まず先ほどあったように、同じUCSFがプロバイトしている寮、
ハウジングに住んでいるということと、
もう一つは日本人のポスドクが運営しているコミュニティがあるんですけど、
ベイエリアセミナー、通称バスというふうに訳されるんですが、
そのセミナーの運営スタッフとしてお世話になっているという感じですね。
まず、中学校で受験をするという発想がなくて、
一応、姉が2人いるんですけれども、
姉2人も地元の公立中学に行っていましたし、
小学校の時に塾に通うという認識もなかったので、
普通に周りの多くの人たちと一緒に小学校、中学校と上がっていったというのがまず一つで、
高校から別に私立に行きたかったというわけでもないんですけど、
単純に塾とか行き始めたり、受験勉強をしたり始めた中で、
高校受験、結構ハマったというか、すごい面白いなと思って、
それやっていくならトップを目指してみようかなみたいな、
ゲーム感覚で受験勉強をやっていく中で、
開成に入れたというような感じになります。
なるほど。
やっぱり自分とかは岐阜出身なんで、あんまり私立で有名なところが、
滝高校とか結構優秀なところがあるんですけど、
自分は岐阜だったんで、愛知県とか行かないといけないんで、
あんまり私立を受けるという文化がなかったんで、
もちろん受けるんですけど、
それは国公立と並岸して滑り止めみたいな感じで受けるという感じだったんで、
やっぱり都会の近くになるとそういうチャレンジができてかっこいいなと思います。
それは本当にそうですね。
当時は全然認識はなかったんですけど、
そうやっていろんな日本の箇所から出身、
進学された方と話していく中で、
関東って恵まれた環境だったんだなというのも後から知りましたね。
一方で、そうは言っても千葉県民で、
東京都民が享受するもののうち受けられないものもあって、
例えばですけど、
筑波大学付属の駒場高校というところがありまして、
そこは東大の進学率でいうと多分改正より上なんですけど、
それは完全に都民、都立なので都民しか受けられなかったりとか、
あと最近で言うと結構都立って中高一貫都立みたいなのがあるみたいで、
もちろん本当に多い子めい子とかそういうところを目指しているみたいなんですけど、
そういうのはやっぱり千葉、埼玉、近郊だと享受できないっていうこともあって、
関東の中でもやっぱり傾斜はあるっていう感じですね。
男子校じゃないですか。
はい。
よかったですか、男子校は。
そうですね。
もちろん後悔している面と、よかったなって思う面はありまして、
後悔している面で言うと、
やっぱり単純に高校3年間のいわゆる普通の青春みたいなのが送れないっていうことは、
やっぱりトラウマにはなりますけど、
ただ一方で、そうは言ってもその開成高校って計400人いる中で、
300人が中学校から上がってきて、100人が高校から入るんですけど、
その残りの300人は中学校3年間も男子校で過ごしてきたっていうのもあって、
それを思うと彼らよりは良かったなっていうまず安心感があったっていう感じですね。
良かった面で言うと、これなんか男子校女子校いった方に多分共通だと思うんですけど、
やっぱりなんていうか、そういう異性の目を気にせずに、
もちろんそれを知った上で配属、進んだんですけど、なので博士に行くタイミングでどこかに移るってことは事前に決まっていたっていうことと、
それから移るにあたり、分野を変えようかなと思っていまして、
自分は大学数学についていけなかったとはいえ、やっぱり理数系のアプローチっていうのがすごい好きだったので、
もうちょっとモデリングとか理論適用とかそういうのをやっていきたいなと思っていたんですけど、
それをするにはやっぱり哺乳類、人間もそうだと思うんですけど、
まず神経細胞の数も多いですし、すごい詳細に何か実験できるわけじゃないので、ちょっとあまり向かないかなっていうのがありまして、
そこで今の研究につながるんですけど、神経科学の中の一番単純なモデル生物であるセンチュー、シエレガンスっていうものを採用したんですよね。
センチューは302項しか神経細胞がないので、すごい数理的なアプローチに向いていそうだなというふうに、
それは本当にラボを移する前、だから修士1年、修士2年のときに進路を考えていく中で、
センチューしかないなという中でまず自分で決めたというのがあります。
かつその上で、センチューで神経科学でいうと、そんなに研究室ってないんですよね、実は日本に。
なので必然的に選択肢が狭まっていき、名古屋大学に行った森池先生という先生は、
センチューをモデル動物として選んだシドニーブレナーという研究者がいるんですけど、
シドニーブレナーの弟子の弟子、いわゆる孫弟子にあたって、海外でPhDを取られた先生で、
どうせ新しくセンチュー研究を始めるなら、いわゆる血統のしっかりされた先生に教わるのが良いのかなというふうに考えまして、
名古屋大学を選んだという感じです。森先生のラボを選んだということです。
なるほど。センチューというのは、僕1回だけ見たことがあるんですけど、あれは正直どのくらいのサイズなんですか?
まず長さは1ミリですね。直径が50マイクロ、60マイクロくらいです。本当に細長い。
目で見ようと思ったら見れるレベルの小さい虫みたいな。
はい、そうですね。本当に蛍光灯に透かしてみると見えるみたいな感じです。
あの子たちは大腸菌を食べていると聞いたんですけど。
はい、そうですね。センチュー自体は一応多細胞。当然動物なので多細胞生物で、一線細胞くらいあるんですけど、
餌となるのはバクテリア、単細胞生物で。
センチューは土壌に住んでいるので、土壌の中にいる微生物とかを食べているんですね。
特に腐敗した葉っぱとかフルーツとかに集まるような微生物、単細胞生物、バクテリアを餌にしてセンチューは暮らしています。
今、自分はマウスを使っているんですけど、マウスを見るとかわいいなと思うんですよ。
センチューは見ていてかわいいなと思いながら実験をやっていましたか?
そうですね。それは本当にありますね。かわいいというのもそうですし、
単純に接触している時間が長いと、ある種の人間の能力だと思うんですけど、投影するというか、
それに心があるように思えたりとか、喜んでいたり悲しんでいたりするように思えるという風になっていくので、
それは単純にセンチューに対してもありますね。
やっぱりそうなんですね。自分も博士のときにオタマジャック氏のしっぽを切っていたんですよ。
しっぽを切ったときのオタマジャック氏の目がうるうるしているように見えたんですよね、昔。
はい。真偽のほどはわからないですけど、やっぱり人間の能力だと思いますね。
ロボットとか相棒とか、そういうのにも感情移入しちゃうと思うんですけど、それの一種だと思っていますね。
マウスからセンチューに変えるって結構、分野も変えるし、動物も変えるしって結構大変かなと思うんですけど、
終始から博士に行くにあたって、何か大変だったことだったり、逆にやっぱり変えてよかったなっていう、
もちろん変えないといけない状況だったと思うんですけど、何か良いとこ悪いとこみたいなところってありますか?
そうですね。結構、まず自分の中でいろいろ考えて、しかも研究もある程度、
ねずみでしてから自分でセンチューだと思っていったっていうこともあって、
全く失敗したなという思いはなくて、それは正しかったなというふうに自分は今でも思っていますね。
だからといって、初めからセンチューを選んでおけばよかったってことも思わなくて、
ねずみ下死類をやっていた3年間で得た神経科学一般の知識とかはすごい今も役に立っているので、
そういう意味ではすごい満足しています。
大変だったことでいうと、センチューは発生とか、あるいはジェネティックスとか、
そこら辺を見越してモデル動物として選ばれたこともあって、
結構そこら辺の知識が自分の中で抜けていたこともあり、
割とその一手から遺伝学とかを改めて勉強し直したり、
遺伝学の知識がないがゆえに、うまく実験が進まないみたいなこともありました。
それはあらゆる分野転換に起こり得る状況だったと思います。
なるほど。自分とかだと、博士のときに回路をずっと使っていて、
毎回学会とかで、結局これは人にはどうなのって聞かれて、
妖精類が人に、哺乳類にどうなっているのって聞かれて、毎回うまく答えられなかったんですけど、
池田さんは逆で、哺乳類からセンチュに行ったわけじゃないですか。
そういう点では、人から遠ざかった段階で神経のことを勉強するという観点に関しては、
今の池田さん的にはどういうことを考えて研究されているのかというのをお聞きしたいんですけど。
そうですね。分野にもよると思うんですけど、私はやっぱり理数理、神経科学といいますか、
そういうモデルをアプライするというような観点でセンチュを選んでいるということもあって、
多分人への応用が問われるのはセンチュ自身じゃなくてモデルになるんですよね。
そのモデルがいかに人間のファンクションを説明し得るかということをすごい頑張ってやっていて、
モデルなり理論なりというのをアプライする、あるいはテストする先としてセンチュが一ついる。
当然人でもやるし、マウスでもやるし、症状倍でもやるんですけど、
そのうちのワンオブゼムという感じではあるので、
何か直接センチュの私がやっている研究だけをもってして直に人につながるというよりは、
理論がその間に介在してくれているので、あまりそこは心配していないという感じですね。
なるほど。なんか最近こっちに来て、やっぱりセンチュだったりハエ、
自分ちょっと最近ハエも使っているんですけど、
センチュとかハエとかってやっぱり哺乳類よりライフサイクルが短いし、
使いやすいというのはやっぱりあるので、
そういう点ではいろんなモデルを作ったときに、
アプライをするとなったときにやっぱりスピードというのが必要になってくるので、
バイオ細胞だったりセンチュだったりハエだったりという、
比較的早くできるような実験系というのは確かに、
もしあったとしたなら有意義なのかなというのは最近思い始めていて、
何も考えずに最初人に近いマウスだと思って行ったんですけど、
今のラボに。
実際は生物ってやっぱり時間がかかっちゃうんで、
時間がかからない生物を使って検証して、
それで時間がかかる生物でもちょっとやってみるっていうのが、
今のポストコ2年やってちょっとずつ考えてきたこととしてそんな感じがありますね。
そうですね。
そのスピード感も一個大事な観点で、
特に寿命の研究とかになるとセンチュはかなりパワーを発揮して。
21日くらいですね。
そうなんですよ。
こっちのそういう老化研究の研究所みたいなのがたくさんありますけど、
そこのセンチュっていうのはそれなりの役割を果たしてるんですよね。
ただ私の研究の文脈でいうと、
そっちよりもむしろ細胞の数が少ないとか、
細胞同士の接続がすべて分かっているとか、
あとすべての細胞の活動を全部取れるとか、
そっちの方がむしろクリティカルで、
それって多分マウスにしろ人にしろ、
多分なかなか無効数年ではできないことだと思うんですよね。
一方でそういう神経科学の数理の理論とかって、
そういうデータが得られていることを前提に結構構築されている部分もあるので、
そういう意味では本当にセンチュ。
次に多分症状倍が近くできると思うんですけど、
そういうものじゃないと今のところ理論をナイブにアプライできないということが、
そっちの観点でセンチュを重宝しているという感じです。
センチュが1個1個神経がつながっていたり、
この細胞がこの細胞になるよというのは分かっているというのは、
実際のところ結構ヨーロッパでオリジナルでやっていた人もどんどんアメリカに移って、
現状多分アメリカのほうがコミュニティとしては大きくて、
国際戦中学会というのが2年に1回あるんですけど、
それもほとんどアメリカで開かれているというような状況ではありました。
なのでそこらへんはイーブンかなというところですね。
池田さん、アメリカで戦中の研究をしているという話なんですけど、
実際何の研究をしているのか説明してもらってもいいですか。
はい、そうですね。皆さんそうだと思うんですけど、
結構いくつかのプロジェクトを並行してやっていて、
実は今所属している研究室でメインでやっているのは、
さっき言った戦中の神経細胞の活動を全部取れるというふうに言ってしまったんですけど、
実は302個の神経細胞を全部取るというのはまだちょっと難しくて、
それを取るための顕微鏡を作る、組み立てるというのがメインのプロジェクトなんですよね。
なぜ難しいかというと、戦中さっき言った1ミリって結構細長いので、
顕微鏡の分野では1ミリってそれなりに大きい、長い数字なので、
それをカバーするかつすごい早く神経細胞の活動を
トレースできるぐらいの速いスピードで作動するということで言うと、
結構現存の顕微鏡では難しくて、それをオリジナルで組み立てるということを
4年かけて今やっているというところです。
顕微鏡を組み立てるというのは具体的に、
もう顕微鏡は買ってくるものだと思ったんですけど、
顕微鏡を組み立てるというのは部品を買って反射とかそういうのをいじってやるんですか?
まさにそうですね。
それも一個一個のレンズだったりとか、ミラーだったりとか、
そういうのをまずパーツパーツで買ってくる。
かつ下に等間隔でネジが開いているすごい広いブレッドボードというのがあるんですけど、
それに適切な距離感で配置してボルトをネジで締めて、
そのミラーの角度とかもレーザーとかを使いながらちょっとずつアラインしていくという、
そういうようなことをやっていますね。
それがレゴに近いというか。
生物学とは若干違うという感じですね。
まさにそうですね。
光学よりというか。
実は結構予期しなかったことで、
本当はそれをやるためのメンバーがいたんですけどね、
私がその着任した頃にはいたんですけど、
ちょっとコロナとかもあってその方が去るということになってしまって、
そこで引き継いでみないかということを言われたので、
かなり軽い気持ちで面白そうだしやってみようかなと思ってやったら、
割とこれがすごい、自分が知識がないというのもあって、
かなりタフなプロジェクトだったということがあります。
なのでもしその方がそのままやっていたら、
4年間もかかんない。
2年とかそのくらいできちゃうことだと思うんですけど、
ちょっと自分の知識不足もあって時間がかかっているという感じですね。
今はもうほぼ完成したという感じですかね。
そうですね。
ようやくもう活動というか像自体は撮れるようになってきて、
だから今はあとはデータ処理の方ですよね。
エタ像から神経細胞を導体して、
それからフレームの間の神経細胞をどれとどれをつなぐかというのも、
こちらで決めなければいけないことなので、
そこら辺を画像処理としてやる。
これもまた別の専門性が必要になるんですけど、
それに着手しているという状況です。
なるほど。
それとは別に他のプロジェクトとかも進めてやっているんですか。
そうですね。
今後でまた話があるのかもしれないですけど、
自分は東京大学の大泉県という理論神経科学のラボにも所属がありまして、
学術振興会の特別研究員のCPDというものがあるんですけど、
それをいただいてアメリカに派遣されているという状況になっています。
なのでそちらはそちらでプロジェクトを持っていまして、
それがまさに言ったように線柱を使って大泉研究室でやっているような理論を適用するということをやっているんですね。
特に大泉研究室では意識とか知覚とかそういうものをどう理論的に捉えられるかということをやっているんですけれども、
それのアプライ先として一つ線柱というのがあって、
まさに自分が取ったデータだったりとか、
他のラボで取られたデータを集めながらその理論を適用して、
理論の正しさだったりとか間違いを修正していくというようなことをやっています。
面白いですね。線柱って意識とかあるんですね。
パッと気になったんですけど、線柱って寝たりするんですか?
寝る、起きる、麻酔、そういうのがあるんですよね。
なので、私たちが日々体験するような意識の変動に相当するような状態はある。
ただし、私たちが起きているときに意識があって、寝ているときに意識がない、
みたいなことが線柱でも主観的に体験できているかというのは究極確かめようはないですね。
コミュニケーションできないですもんね。できるんですかね?
コミュニケーションの問題なのか、これは結構哲学的な問いでもあるんですけど、
究極意識があるかどうかわかるのは自分だけなんですよね。
今こうやって話していても、私は自分に意識があるとわかっていますけど、
NAKAMURAさんに意識があるかどうかは究極確かめようはなくて、
コミュニケーションによって確かめられるとは思いますけど、という見方もありますけど、
別にNAKAMURAさん自身になってNAKAMURAさんの主観を体験することはできない。
それと同じ塩梅で、例えば犬とか、みんなコミュニケーションをとって意識があると思えていますけど、
本当にあるかどうかわからないというのは、実はその戦中に意識があるかどうかわからないのと、
実際というか、同じレベルでわからないので、
結構だから人に意識があるかどうか、犬に意識があるかどうか、戦中に意識があるかどうかというのは、
結構根底では同じ問いにぶつかると思います。
意識があるという生物学の定義としては、神経の伝達とかなんですか?
生物学的な定義は多分、おそらくなくて、
哲学的な定義でいうと、まさにさっき言ったように、
そのものになったときに感じる何かがあること、それが意識の定義なんですよね。
よくコウモリであるとはどういうことか、みたいな言われ方がするんですけど、
コウモリになったときに、例えば超音波を使ってこういうふうに空間を把握しているから、
こういうふうに感じるだろう、みたいなことを想像できるじゃないですか。
実際にそうなることはできないんですけど、みたいな感じで、
その主観になった、そのものになったときにどういうふうな体験をしているだろう、
その体験のことを意識と定義するんです。
なので、例えば、そういう意味で言うと、もちろんここも賛否がありますけど、
石とか草とか、草はちょっと微妙なところですね。
だからそのものになったときに、自分が今体験しているような意識と思えるような経験があると思えなかったら、
それは、いわゆる意識がないと自分は判断しているということになると思うんですけど、
というような結構バーバルなディスクリプションしかできていないという現状ですね。
面白いですね。そういう定義的なところだったり、
全中でそういう理論を確かめたりするというのも面白いですし。
だからアメリカと日本との共同研究、
言ってしまったら二刀流みたいな感じでやっているということですね。
そうですね。はい。
あと結構、共同研究という意味では割とその2つに加えて、
自分が名古屋大学にいたときに、2ヶ月間だけ研究留学させてもらうみたいな機会があったんですけど、
そういう名古屋大学のプログラムがあったんですけど、
そこでもう理論神経科学のインディアナ大学のラボに所属して、
そこで戦中のモデル化みたいなことをやっていたんですけど、
それも今継続してやっていますし、
今まで出会った人と楽しそうだなと思った人と共同研究をパッと始めて、
意外とすぐ辞めずにそれをずっと継続するという今のところの傾向があるので、
今は割と複数プロジェクト5、6個抱えている感じがあって、
しかもまだどれも論文化していないという状況なので、
ちょっと早くどこかに絞ってどんどん形にしていかなければいけないなというふうに思っています。
日本とアメリカで研究を、日本とやっているのとアメリカで自分でやっているのってあるんですけど、
研究環境って何か違うってありますか?
そうですね。日本もアメリカも自分が観測した研究室というのは数限りあるんですけど、
現状の自分の経験の中で言っても、
例えばアメリカでの研究室の方がお金がふんだんに使えて、
かつ高い装置も使えて、
それから精神的あるいは物理的な安全性みたいなのもわりと担保されていて、
非常に自分にとってはやりやすい環境だなというふうに思っています。
アメリカの方が安全性があるってどういうことですか?
結構研究室で閉じた空間なので、
そういう厳しい物言いだったりとか、人間関係だったりとか色々苦労すると思うんですけど、
それは日米問わずどこの環境でもあると思うんですが、
アメリカの特にこの西海岸っていうのは、
わりとそういうことを表に出さないことを良しとするっていう、
つまりナイスでいるみたいな、
表層上はナイスでいるみたいなことを良しとするっていうような雰囲気が深くても自分の中で感じていて、
そういう意味で内心どう思っているか分からないけど厳しいことを言わないとか、
そういうようなことを徹底されているっていう雰囲気が自分は感じていて、
それがすごい心理的安全性が保たれているなというふうに思っています。
確かに西海岸はゆったりしているイメージはありますね。東に比べて。
そうですね。東は東でやっぱり違った雰囲気で、
車を運転していてもすぐにクラクションを鳴らすとか、
行列で来ていてもすぐに怒鳴るとか、
わりと強く物を言うっていうのが比較的あるっていうことをニューヨークから来た人から聞くんですけど、
逆に東から西に来た人が言うのは、みんなが表層的すぎて、
すごい友達とかができにくいというか、深い話ができないとか、そういうようなことを聞いたりもしますね。
確かにそのイメージはありますね。人が話していても。
研究室とかではずっと英語で喋っているんですかね。
基本的にそうですね。私のラボはアジア人がいなくて、
日本人もいないですし、アジア人もいなくて、
ミックスの方々がいらっしゃるんですけど、基本的にアジアの言葉を話せる方はいなくて、
皆さん英語で喋っているということですね。
実験系、顕微鏡装置を作るのも、モデルを組むのも一人でやることが多いので、
会話量としてはすごく少なくて、ラボのミーティングとか、
ちょっと挨拶するときは英語で、あとは狭い部屋に閉じこもって、
それこそあんまりよくないですけど、日本のYouTubeを聞きながらやったりすることもあるので、
わりと日本語は抜けないというのは、英語付けには慣れていないかなと思います。
やっぱり英語を喋るという点では、英語はどういうふうに身につけて、
もともとこっちに来る前から身につけてあったのか、
それともこっちに来てだいぶ改善されたのかというのは。
そうですね。まず英語の勉強し始めたタイミングで言うと、
まさに修士から博士に行くときに海外PhDを考え始めたタイミングで英語の勉強を始めました。
だからそれまでは本当に全く喋れなくて、全く聞けなかったですし、
ただそのときは頑張って英語のYouTubeをずっと聞いたんですよね。
聞けるときはアニメについて語っている人とか、ゲームを実況している人とか、
そういうのを聞きながらやっていたので、すごい耳をどんどん鳴らしていたというのはありますね。
それをずっと続けていたので、聞くことに関してはアメリカに来る前と来た後で
劇的に変わったなということはあまりそこまで感じていないですね。
一方、しゃべるほうに関しては、やっぱり頻度は増えたので、
言いたいことがそれなりにスムーズに出るようになってきたかなということは、
徐々に感じ始めているんですけど、ただ一番変化が大きいなと思うのは、
英語が聞けなかったりしゃべれない瞬間への恐怖とか恥みたいな、
そういう感情が一切なくなったっていうのが、たぶん自分の中で一番でかくて、
英語を話そうとしているときにすっかえちゃったり出てこなくても何の戸惑いもないですし、
逆に英語を聞けなくても何の申し訳なさもなく聞き換えちゃっていますし、
そういう心理面が育ったな、なんであんなに昔ビビっていたんだろうというようなことはすごい思いますね。
なるほど。だからやっぱりビビらないということが大事なんですね。英語をうまくなるには。
そうですね。心理ハードルを超える。
それこそ言ってましたけど、出川イングリッシュでもいいわけじゃないですか。
出川イングリッシュで勝つ実力もちょっとあれば、たぶん最強だと思うので。
そうしてこの研究生活というのは楽しいですか?
研究生活、そうですね。本当に今、自分の人生を振り返っても一番楽しくやらせてもらっている時期かなというふうに思うので、
逆に将来が怖いですね。楽しくなくなっていくだけだったらどうしようという不安を常に抱えています。
それに関してはまた次のブロックでお話しさせてください。
はい。分かりました。
というわけで今回はここまでです。今回は池田文明さんがアメリカに来るまで、そして現在の過ごし方を伺ってきました。
今回の感想はどうでしょうか。
そうですね。こうやって自分のやってきたことを振り返るのはそんなに初めてに近かったので、
意外と自分でこう思ってたんだなというのを喋りながら気づけたというのがすごいありがたかったですね。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
さて、アメリカンナイトGOLD、アップルポッドキャスト、スポーツファイ、アマゾンミュージックにて気が向いた時に配信を行っていく予定です。