1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
  2. #025 ドゥームズデイ・クロック
2020-12-19 38:19

#025 ドゥームズデイ・クロック

あの『ウォッチメン』の続編。前作から7年後、オジマンディアスの計画が明らかになり、世界は再び核戦争の危機に直面していた。人類を救うため、オジマンディアスとロールシャッハは、ドクター・マンハッタンを探し求めてDCユニバースへとたどり着く。しかし、DCユニバースもドクター・マンハッタンによる歴史改変の影響で、スーパーヒーローの信頼が失われ、かつてない危機を迎えていた…。
00:04
この番組は、毎週一冊の邦訳アメコミを取り上げて、その内容を紹介しています。
今日取り上げるのは、ドゥームズデイ・クロック!
来ました!
いやー、DCの最新作ですかね。
まあ、そうですね。このラジオでも、たびたびドゥームズデイ・クロックの名前はね、出してましたね。
ついに発売されたって感じですね。
待ちに待ってましたね。
待ちに待った。
先日発売されたばかりですが、内容についてね、どんどん研究していきますので、
もし気になる方がいらっしゃいましたら、
一回ここで止めていただいて、
読んだ後に聞いていただければ嬉しいなと思います。
よろしくお願いします。
では、いつものようにあらすじ紹介からいきます。
ウォッチメンの事件から7年後、オジマンディアスの陰謀が明らかになり、世界が再び核戦争の危機に瀕していた。
人類を救うため、オジマンディアスとロールシャッハは、
唯一世界を救うことができるドクターマンハッタンを探し、DCユニバースへと旅立つのであった。
しかし、一方DCユニバースでも、ドクターマンハッタンによる歴史改変の影響で、
ヒーローたちの信頼が失われ、スーパーパワーを持つヒーローやビランが人為的に作られたというスーパーメンセオリー、超人計画が明るみに出たことで、
ヒーローは排斥され、国家間に緊張が走り、世界は危機に瀕していた。
複雑ですね
そうですね
ウォッチメン世界からロールシャッハとオジマンディアスがDCユニバース世界にやってくるというお話
ドクターマンハッタンを探してやってくるというお話ですね
これまでフラッシュポイント
フラッシュポイントというイベントで歴史が大きく改変されて、設定の再設定が行われたんだよね
そこに実は何者かが手を加えていたんだというようなほのめかしがニュー52でもずっと行われていて
DCユニバースリバースという作品で、それがウォッチメンの世界と関係があるんだろうということがバッチの出現で
それをバットマンとフラッシュが操作するのがザ・ボタンというようなことがあるので
この作品を読むためにはフラッシュポイント、ニュー52のジャスティスリーグ、DCユニバースリバース、ザ・ボタンと順番に読んでいって
もちろんウォッチメンを読んでというようなふうにしていけば楽しめるのかなと
なるほどね
言うようなことをね、言う奴がいると思うんですよ
まあ確かにね
そんなことはない
いつも言ってるけど、我々のスタンスは読みたいときに読めたから
その通り
何も知らねえ、ウォッチメンも読んだことねえ
でもドゥームズ・デイ・クロックってなんか気になるなと
03:02
ああ確かにね
言う人がいたら、もう我々は読めと
そうだね、ここからスタートでもね、全然いいと思うし
分かんなかったり興味が出たら戻ればいいじゃん
確かに
今を知ることでね、過去に興味が生まれるし
未来について知ることにもつながっていくわけですからね
ドゥームズ・デイ・クロックからぜひ
あと解説にですね、これまでどんなことがあったかっていうのがですね
本当に1ページの半分にも満たないスペースで解説されてますんで
これさえ良いわね
そうそう
もうこれで行くとか
我々のラジオちょっと聞いてみるとか
そうだね
ふわっとした感じでもいいんですよ
やっぱアメコミはね、今目の前にある1冊から読んでいくのが一番ですからね
そんなこと言ったらね、80年分くらい漫画全部読まなくちゃいけなくなっちゃうから
いいんです興味持ったら
今回ライターはジェフ・ジョンですね
我々のラジオで言うと
ジャスティスリーグ誕生のライターでしたね
ずっとこのフラッシュポイント以降のDCを支えてきたライターですね
本当に集大成的な作品でしたね
そうですね
フラッシュポイント以前も含めてのDCユニバースの集大成としてこの1冊ある感じですよね
実に面白かったですね
感動しちゃいましたね
ウォッチメンの世界が今どういう状況かと言いますと
オジマンディアスの陰謀が明らかになった結果
ロシアとの戦争が近づいているんですよね
つまりドクター・マンハッタンという抑止力がいなくなってしまって
なおかつニューヨークの大虐殺
オジマンディアスがやった事件なんですが
によってアメリカ国内も混乱している
市民の暴動が相次いでいるというような状況ですかね
ロシアの侵攻が近い
まさに戦争が起こる
何もアメリカが核戦争によって世界が終わってしまうんじゃないのか
という状況にあります
ウォッチメンは東西の冷戦を背景にした作品だったので
それを止めることが最後できて
そうだね
めでたしめでたしというか
めでたしめでたしではなくて
オジマンディアスはそのためにね
宇宙人というのを仮に作り出す
人類共通の敵を作ることで
それを止めようとしたんですが
その嘘がバレてしまって
再びロシアとアメリカの対立というのが深まって
まさに一触即発になってしまったんですね
この状況を変えるために
オジマンディアスはドクターマンハッタンを探そうとするんですね
ドクターマンハッタンはもう別の宇宙
別の世界へ旅立ってしまったんですが
彼を呼び戻すことができれば
この世界を救うことができるんだ
オジマンディアスはロールシャッハとコンビを組んで
06:02
ドクターマンハッタンを探しへと旅立っていくんですね
ロールシャッハ出てきましたね
ウォッチメンの最後のシーンで
オジマンディアスの陰謀を暴こうとした結果
ドクターマンハッタンに爆殺されてしまった
死んだはずのロールシャッハが再び出てくるんですが
服装も服面も全く同じですよね
ただ中身は違うんですね
別人だと証明してって言われるシーンがあるんですけど
手袋を外すと肌が黒い
おしゃれですよ
おしゃれと言っていいのか分からないけど
シャレた証明の仕方で
初代ロールシャッハは白人だったので
それでこれは別人だなということが分かるわけですね
ロールシャッハ2代目
装備は一緒なんで
ビジュアル全く一緒なんですけど
結構いろんなことも見せようとしてて
声真似をしてます
しゃべり方はモノマネみたいですよね
真似上手だねって言われてます
褒められるシーンがありますね
あとロールシャッハっぽいなと思ったのが
ちょっと先のお話になるんですけど
バットマンの家に忍び込んだ時に
勝手にご飯を食べるシーンがあって
パンケーキ食べてますよね
ウォッチメンでもね
ナイトウォールの家に入って勝手に豆とか食ってたんで
人の家に勝手に入って飯を食うっていう
これもロールシャッハあるあるなんですかね
ロールシャッハらしさなんですね
実はこの2代目ロールシャッハの正体なんですけれども
意外なところから連れてきましたね
ウォッチメンに出てきた
ロールシャッハのカウンセラー
心理カウンセラーの息子っていう設定なんですね
すごいところから持ってきたよね
ウォッチメンには息子自体は出てこないんですけど
このドゥームズでクロック君も出てくるんだけど
ダッドって書いてあるマグカップを使ってたんだよね
だからそのコマだけ見て
この人お父さんだなっていう風に考えたんだろうね
すごいよね
息子はニューヨークの大虐殺の時に
両親が心配だから実家に帰ろうと思って
その途中でイカ爆弾の影響を受けてしまって
心を病んでしまった
そうだねイカ爆弾は単なる爆弾ではなくて
人間の心理状態にも影響を与えるっていう話でしたもんね
それで精神病院的なところに入れられてしまうんですけれども
そこで出会ったのがモスマンですね
ウォッチメンのかつてのスーパーヒーロー
09:02
ミニッツメンのメンバーですね
ウォッチメンは過去にもヒーローがいたっていう話になっていて
そこに出てくる昔のスーパーヒーローがミニッツメンと呼ばれるんですけど
その中の一人モスマン
彼もまた精神を病んでしまって入院しているんだっていうのは
ウォッチメンにも出てきた話なんですが
彼がね私すごいモスマン好きなんですよね
めっちゃいいキャラしてるんですよ
俺もねこのね過去キャラの拾い方は感動した
モスマンかーって思ったよね
モスマンかーって
モスマンもいいやつなんですよね
そうねモスマンもいいやつなんだよね
モスマンがですねミニッツメンの戦い方を
この2代目ロールシャッハーに教えるんですよね
熱い展開ですよね
熱い展開ですよ
過去のヒーローの必殺技とかも教えてもらったんですよね
きっとね
ダラービル、シルエット、ナイトウォール、キャプテンメトロポリス、フーデッドジャスティス、モスマン
俺はミニッツメンの戦い方を教わった
いいないいな
ミニッツメンの魂を受け継いだヒーローとして2代目ロールシャッハーが
2代目ロールシャッハーって3代目なわけじゃん
あーそうか
ウォッチメンの時のロールシャッハーとか2代目ナイトウォールとかが2代目で
モスマンは第1世代
だからこの良くない
第3世代のヒーローが
第1世代の技を使うっていう
いいねー
熱いキャラクターですよ
それからこのウォッチメン世界から
世界を救うためにDC世界に行くのは
オジマンディアスとロールシャッハーだけじゃなくてですね
まだ少しいるんですね
新キャラですね
このドゥームズデイクロックで初めて登場したキャラなんですけど
マイムとマリオネットという2人の
夫婦ですね
ビランですね
基本的にウォッチメンにはスーパーヒーローは
スーパーパワーを持った人は出てこないね
そうだね
ドクターマンハッターを除けば
みんな体を鍛えた一般人という
服面を被った
特殊な能力はない
体鍛えたりしてるっていうだけ
飛んだりするけど
それも物理学の範疇で
一応ねやってるって設定だからね
今回マリオネットっていう
奥さんの方ですかね
どんな力を使うのかというと
操り人形とかに使う
糸ですね
人のことを切断しまくるっていうキャラですね
ショットガンを切断したり
腕を切断したり
一応ドクターマンハッターの出現で
科学技術がすごく進歩してるっていう設定が
あるはあるけどね
そういうのなのかな
とはいえですよね
12:00
でもそのとはいえって言ったら
マイムの方がすごいよね
マイムは何を使うかというと
パントマイムですね
透明の銃
透明のナイフを使って
敵を、敵というか
暴力を行使するというキャラクターですね
だから透明だからパントマイムやってるように
見えるんだよね
っていうキャラですね
ミニッツメンとかはこういう奴らと戦ってたってことなんですね
きっとね
結構過酷な戦いしてましたよね
最初ね、マイムは本当に
マイムは一切喋らないんですけど
マジでそういうキャラなのかなって
ただパントマイムするキャラなのかなって思ったら
銃ぶっぱなしとかでびっくりしましたね
あ、あるんだ
透明な銃がね
この二人は刑務所に入れられていて
二代目のオルシャハが
協力を求めて脱獄させようとしに行くんですけど
マイムがね
自分の武器を取りに行くっていう
押収されたものを入れるロッカーを開いたら
何にも入ってなくてね
マジかよってなったんだけど
実はそうじゃなかったね
見えないだけで
見えない武器があったと
活かしてるよね
活かしてる夫婦ですよねこれ
すごく魅力的なキャラクターですね
この二人何で呼ぶかというと
ドクターマンハッタンが
殺さなかった
数少ない悪人だったっていうのがあるんですよね
銀行行動してるところ
ドクターマンハッタンが現れるんですが
彼ら彼女を殺すことはなかったんですね
だから彼らを連れていけば
ドクターマンハッタンを説得できるんじゃないのか
オジマンディアスは考えて
真っ白に行こうとするわけですね
ドクターマンハッタンもだいぶ倫理感が
人間を超越しちゃってね
択感しちゃってるから
世界一賢い人間は
世界一賢いアリと同じだって言ってました
言ってたもちろんね
だから人間のことなんか何とも思ってないんで
強盗事件とか解決したかったら
犯人そこで爆殺するんですね
なんだけどこの人の時は
それはやらなかった
だから彼女を使えば
説得ができるんじゃないかと思ったね
DC世界も大変なことになってますね
偉いことですね
先ほどあらすじでも話しましたが
スーパーメンセオリー超人計画ということで
スーパーパワーを持つヒーローだけではなく
ヴィランも政府が作ってたんだと
いうことが暴露されるんですね
いろんなヒーローやヴィランが
その立場を否定したり肯定したりすることで
ものすごく不審感が高まっちゃってるわけですね
事実がどうかは結局分かんない
15:00
一部のヒーローは確かに
政府が作り出していたらしい
だけれども全員がそうじゃなかったんですよね
どうやら
バットマンゴッサムでめちゃくちゃデモされてますけど
バットマン別にスーパーパワーないですからね
とばっちりですかこれ
日頃の行いだよな
日頃の行いで信頼って獲得するもんですからね
スーパーマンはなんかしないけどね
すごく信頼されてましたけどね
世界中で活動してますもんね
他のヒーローはやっぱりちょっとあんまり
スーパーマンセオリーで
超能力を持ったメタヒューマンたちを
軍事利用しようとするというか
各国がそういう人たちを集めて
対立が激増していくと
ドクターマンハッターンとも対応してますよね
もし現実にヒーローがいたらって考えると確かに
国家の武力として扱われるというのも
一つのリアリティなのかな
そうですよね
なんでこんな風になってしまったかというと
ドクターマンハッターンの歴史改変がですね
大きく影響してまして
フラッシュポイントで
フラッシュが時間を変えちゃったんでね
ありましたね
殺されてしまったお母さんを助けるために
時間を変えてしまったんでね
母親が死なない世界というのを作ってしまって
そしたら何回もかかるんだけど
ものすごいディストピアになっちゃって
元の世界を取り戻そうとして
お母さんの命を助ける自分自身を
過去に行って止めたんだね
元の世界に戻るかと思いきや
ちゃんとは元の世界に戻らなかった
一部は変わったままだったと
っていうのがフラッシュポイントの話なんだけど
その時に実はこのドクターマンハッターンがね
初代グリーンランタンが手にするはずだった
緑色のランタンを15センチずらしたと
このせいで今こういう状況になっちゃったんですね
めっちゃいいよね
これいい
どういうことかというと
初代グリーンランタンですね
ジャスティス・ソサイティ・オブ・アメリカという
DC世界初のヒーローチームの
中心人物だったんですけど
この人たちが
グリーンランタンが誕生しなかったことで
ジャスティス・ソサイティ・オブ・アメリカも誕生しなかったことで
スーパーヒーローっていうのが
スーパーマン誕生以前には
世に出てなかったって話になったんですね
そうだね
ジャスティスリーグやった時に確か
ジャスティスリーグが世界で初めての
チームだったって話がありましたね
これがフラッシュポイント以降
New 52の世界観なんだけど
だからヒーローに対する
世の中の人たちの信頼っていうのが
ゼロの状態から
そうだね
スタートしたんでね
ヒーローに対する歴史が浅いんですよね
18:01
ヒーロー自身の
歴史が浅いってことになってね
で、これすごい
どの時点でこのストーリー考えてたのかなと思うんだけど
ヒーローたちが世の中に出ていないから
特殊な力を持っている人は
その力を隠していかなくちゃいけないと
いうような話になったせいで
スーパーマンも両親から
なるべく力を人前で使うなと
いうように教わってたんでね
そのせいで両親が交通事故に遭うときに
その交通事故を防げなかったんだよ
そうかそうか
自分の力を使うことができない
使ってはいけないと
って言われてたから
はいはいはいはい
で、そのせいで
だから両親を失ってしまって
だから
ちょっとスーパーマン荒っぽく
荒っぽい性格になっちゃったんだよね
なるほどね
っていうのが
はいはいはい
クロスワールド
言ったときにも話があった
ありましたね
だからバタフライエフェクトじゃないけど
ランタンの位置15センチずらすだけで
こんだけ物語世界変えられるって面白いよね
そうだね
理屈づけがいいですよね
全てはドクターマンハッタンの
15センチずらしたことによって
スーパーマンの両親も死に
そうなんですよ
で、スーパーマンが
昔の設定だとスーパーボーイとして
すごい小さい頃から活躍してて
宇宙人の若者たちの地位の向上に
随分役立ってたみたいで
それが30世紀になって
リージョンオブスーパーヒーローズっていうね
若い異星人たちの多いヒーローチームです
この人たちは
アイドル的な扱いを受けてるんだ
やっぱスーパーマンが昔地球で
千年前に活躍してたから
異星人に対する
差別意識がなくて
アイドルとして活躍できると
なるほどね
だからジャスティスリーグ
サイティーオブアメリカが
亡くなっただけで
過去、現在、未来において
そういうヒーローたちの
信頼感というか
チームみたいなのが損なわれたわけだね
ドクターマンハッタンが
なんでそんなことやったかっていうと
これもスーパーマンの
性というかスーパーマンに対する
マンハッタンの好奇心という日本文では
言われてますよね
自分で言ってたね、好奇心
過去をどんな風に改変しても
必ずスーパーマンが現れると
なぜなのか
その疑問を解決するために
繰り返し過去を改変して
いろいろなスーパーマンを生み出してきたんだ
っていうことが
言ってますね
わかるんですよね
これまでも
ドクターマンハッタン関係なく
設定のリセットというか
改変というのは
普通にやってたら
80歳とかになっちゃうから
時々こう
リセットしながら
21:00
設定をリセットしながらやってたんだけど
どういう風にしたって
スーパーマンはいるんだよね
スーパーマンを中心にこの宇宙は
作られてると
いう風に説明されてましたね
好奇心でそんなことすんなよ
科学者気質なんですかね
探求したいんですかね
この二人がぶつかるのすごく
面白いというか好きだなと思って
ウォッチメンの話の中で
ベトナム戦争の時にですね
コメディアンが
現地の妊婦を
打ち殺すというシーンがあったんだけど
その時
ドクターマンハッタンは何にもしないんでね
見てて
これから起こることが分かってて
防ぐ力もあったのに
それをしなかったんだ
だから自分のことを
インアクションな存在だと
無意の存在
何もしないってことですよね
一方で
スーパーマンは
色々
人を救うために自分の力を
使いまくってると
アクションの男だと
スーパーマンアクションコミックでデビューしてますから
そういうのも引っ掛けた
オシャレな表現だと思うんですけど
インアクションの存在と
アクションの存在の
衝突
いいですね
この作品が連載されていたのは
2017年
くらいですかね
2017年スタートかな
アメリカの状況的には
あれですよね
大統領選が終わって
フェイクニュースとかポストトゥルースとかいうのが
話題になっていた時期ですよね
なるほど
真実がどうであるかどうでもよくて
みんながそれぞれ
自分の信じたいものを好き勝手に信じていて
その結果社会の分断が
進んでいるんだ
なんて話がよく聞かれていた時期ですよね
はいはいはい
だからこの作品でも
真実の取り扱いというか
分断みたいなものは一つのテーマとして描かれますよね
ロルシャッハが
ロルシャッハに色々教えてもらっている時に
最後にモスマンから
遺書を受け取るんですよね
脱獄する直前に
遺書には何が書いてあるかというと
私たちを引き合わせたのは単なる偶然かもしれないし
運命の導きかもしれない
真実とは相対的なもの
大切なのは自分が何を見るから
君の永遠の友人より
って言って
ロルシャッハのマスクをね
手渡すっていうシーンがあるんですが
これはロルシャッハは
この後の生き方の
一つの指針になってるんですよね
彼は常に自分にとって
見たいものだけを見て
生きていく
わけなんですが
実はね
両親が
初代ロルシャッハを
治療しようとしてた
っていうような物語を
24:00
信じてたんだけど
そうなんですよね
父親はロルシャッハの友人になろうとしたんだと
友人だったんだと
いう風に信じていたんですが
実はそれは
友人ではなくロルシャッハと
接することで精神的に実は
迷っていた
ロルシャッハの狂気に
犯されてしまった
ということがわかりますね
あるいは自分の両親は本当に愛し合ってはいなかった
そうなんだよ
ウォッチメン見るとね最後ちょっと喧嘩してるんだよね
そうそうそう
別の人たちの喧嘩を止めようとする
ところでさ
やめて関わり合いにならないとして
そんな話だったもんね
でもそれを
ロルシャッハは意識的あるいは無意識的に
むしらにせよ
本当のことは見ようとはせずに
自分にとって都合のいい物語だけを
信じているキャラクターなんですよね
めっちゃいいキャラだなと
個人的には思うんですけどね
他にも
オジマンディアスが
かつ自分のやった行いについて
すごく後悔しているというような
姿を見て
それを信じて相棒になるんですけど
実はガンじゃなかった
ガンじゃないし反省も得にはしていない
自分のやったその偉業をね
なんとかして取り戻そうと
ただそれだけだったっていうね
オジマンディアスに言われるんですよね
君は見たい物を見たいんだろうと
俺はそれを見せてやったんだ
いやー
いい悪役だよね
このロールシャッファーの姿は
結局我々
誰にも共通するところは
ありますよね
この物語の中でも
スーパーマンセオリーを
政府の陰謀であると信じている
市民がたくさん出てくるじゃないですか
結局それって
陰謀論と同じでさ
真実は分かんないんですよね最後まで
確かに一部のヒーローは
政府が作り出したけれども
にもかかわらず多くの人々は
自分の信じたいものだけを信じて
いや政府が
ヒーローとビラを生み出したんだ
けしからんと言ってデモをやってるわけで
大地面世界でも
オジマンディアスの計画に
政府が関与してたんだっていうことで
やっぱり陰謀論だよね
そうだよね
みんなが自分の信じたいものだけを信じて
社会の混乱や分断が
どんどん広がっていくっていう様子は
2017年的にはリアリティあったんですかね
現代的な
あれなのかなと思いますよね
ちょっと話は変わるんだけど
その真実というかですね
両親のことだったり
オジマンディアスのことだったりを知ってですね
2代目ロールシャッファーめちゃくちゃへこまされるんだけど
なんかよく分かんないけどさ
街でさ
見たいものを見るっていうさ
プラカードというか
スポーツボードみたいなのを首から下げて
老人に佇むっていう
27:01
すごいよね
ここまで落ちるかって感じよね
これ自分で首にかけてるのかな
ドクターマンハッタンが
あらゆるものを知れるというかさ
現在過去未来
全知全能のキャラクターじゃん
なのに対してやっぱり
見えないものがある
普通の人たちっていう
ちょっと対比にはなってるかなって今話聞いて思った
確かに
自分の知りたいものしか知れないと同時に
知ることにも
限界があるっていうことでもあるもんね
逆にね
ドクターマンハッタンはめちゃくちゃすごいですよね
魔法を使うDCキャラクター
ウォッチベン世界にはそういう人たちいませんから
なるほどね
初めて魔法っていうものに出会うんだけど
分析して自分で使うもんね
そうそう
そう
DCのヒーローたちが
オジマンディアスの陰謀によって
火星に集められるんですよね
ドクターマンハッタンを戦わさせられるっていう
DCのヒーローもやっぱ自分の
信じたいものを信じてしまったわけですね
その戦いのシーンもね
これいいっすよね
すごくいい
ヒーローたち連携してね
贅沢な戦闘シーンが
そうだね
魔法系のヒーローもいれば
コズミック系のヒーローもいて
それぞれね
ウォッチベンのモデルになったキャラクターとかもね
いますね
キャプテンアトム
一通り出てきますよね
クエスチョンとかね
クエスチョンとか火星に行って何するつもりだったんですかね
確かにね
そうだね
あとはいえドクターマンハッタンは万能なんで
魔術も学ぶし
グリーンランタンのね
指輪のパワーとかも分析してね
楽しんじゃうと
魔法これ使ってますもんね
すごいですよ
まだ学べる事柄があるとは
本当神なんだよね
ザボタンでもね
リバースフラッシュがさ
神を見たって言って
死んでましたね
全知全能の神と
自分の
見たいものしか
見れない人間と
いうのの戦いなのかな
フタマンハッタンは全知全能だから
人類でやる事に
基本的には興味ないから
手も出さないんですよね
さっきも言ったようにイナクション
イナクションの存在だから
スーパーマンが
誰か市民を助けようとしていても
決して助ける事はない
いやぁ
そうだね
スーパーマンもね
力を貸してくれみたいな事を言うんだよね
でも
何もしない
イナクションの存在であると
どうして何もしないでいられる
って
聞かれてますもんね
30:01
スーパーマンもね
神に等しい存在ですが
彼は何でもするもんね
するね
すごい事です
最後ね
スーパーマンが
ドクターマンハッタンに
希望を示す事でですね
彼の心を変える事ができて
そうだね
ドクターマンハッタンは
最初の
初代グリーンランタンの
ランタンの位置を元の場所に戻すと
そうだね
その事によってジャスティスソサイティオブアメリが
復活して
だからスーパーマンが
スーパーボーイだった頃の活躍も
復活して
スーパーマンの両親は死ななかった事になり
スーパーマンボーイが存在する事で
未来の異星人チーム
達も
復活し
スーパーヒーロー
フラッシュポイントで失われたスーパーヒーロー達が
みんな復活して出てくる
歴史が復活した
わけですもんね
壮大な話ですね
あるわけですけども
ドクターマンハッタンがね
スーパーマンの存在意義を理解した
彼は人々に道を示す
っていう風に言ってますね
これからどんどん
時間は変わっていって設定も変わっていって
色んな事あるけれども
やっぱりスーパーマンは
不変的な不滅の存在としてね
人々に道を示し続けるだろうと
だからこういう
自分が何を選択していいか分からない
それにおいて希望とか
なるほどね
そういうものを人々に見せる
そういう存在意義なんだということね
みんなが見たいものしか見ない世界においても
見るべきもの
希望というものを示せるのが
スーパーマンであると
いうことですね
最近ネット上で
ジャスティスリーグ対
アベンジャーズみたいな
挨拶があったんですけど
そのことが話題になったんだけど
ジャスティスリーグの人たちって
世の中の出来事に対して
介入していくじゃないですか
それを見た
キャプテンアメリカは
圧勝者と変わらないだろうと
言って
人々の自由を守るために
二つが対立する
というお話だったんだけど
面白いよね
マーベルって
パンキッシュなところが
あってさ
DCの方がさ
神話的な感じがある
ちょっと啓蒙的なとこ
あるかもしれないね
スタンスの違いだと思うんだけど
面白い対比だなと思ったけど
キャプテンアメリカの方は
市民の信頼
自由意志というもので
信頼して任せておけばきっと
良くなるという考え方なんだね
スーパーマンは自分の持っている力を
とにかく使って
困った人は助けるべきである
というような考え方なのかな
なるほどね
33:01
この辺面白いですね
また掘り下げていけたらと思う
確かに
スーパーマンから影響を受けた
ドクターマンハッタン
ウォッチメンの世界へ帰ってきて
世界をね
救いますね
崩壊する寸前で
オジマンディアスと
ロールシャハ2代目は
ドクターマンハッタンに行ったんで
世界荒れ果ててるんですけど
なんかあれですね
獅子神様みたいに
ドクターマンハッタンが歩いたところから
バラの花がね
咲いて
世界の形を元に戻したんですね
なるほどね
ラストめちゃくちゃ好きなシーンが
ドクターマンハッタンが
元の世界に戻ってきて
いろいろ考えるわけですよね
この関係について
ちょっと読みましょうかね
好きなセリフなんで
私は人の願いを再び信じる
導く者がいてこその運命だ
私は1959年8月に思いを馳せる
起こり得た光景
って言って
かつての恋人ジェイニーとの
食事していた時のことを
回想するんですよね
ドクターマンハッタンがなんで
ドクターマンハッタンになったかっていうと
恋人ジェイニーの壊れた時計を
実験室に置き忘れてしまって
その実験室に取りに行ったところで
実験の事故に巻き込まれて
ドクターマンハッタンになってしまった
っていう経緯があったんですけど
ドクターマンハッタン全知全能だけど
できないことは
ドクターマンハッタンにならないってことができないんですよね
過去を改変しようと思っても
自分がドクターマンハッタンじゃない
つまり事故が起こらなかった過去を作ることができない
でももし
過去を変えることができたら
こんなことができるんだっていうふうに
過去を改装するんですよね
白衣のポケットに入れたままだ
これ時計ですね
今朝その実験室に忘れたみたいだ
だからこれから取りに行くよ
恋人に言う
でも恋人はジェイニーがこう言うんですね
ジョン今は楽しいお昼ご飯よ
時間を気にするのはやめましょう
そのまま昼食を続ける
仕事場に時計を渡すとジェイニーはそれをポケットに入れる
重ねられる唇
6ヶ月後私たちは結婚する
翌年には次女
いつまでも続く幸せの白昼夢
もし事故が起こらなかったら
っていう未来を
空想してるシーンがあって
めっちゃいいな
感動的なシーンだな
別のアースではこういうドクターマンハッタンがいたのかな
かもしれない
でもドクターマンハッタンはそうなることは絶対にできない
っていうことをちょっと考える
っていうシーンですね
いいシーンだね
こうやってスーパーマンと出会ったことによって
世界を導く星の守護者
そうだね
世界を変えていこうとするんですよね
というわけで
最後のページ
なかなか
衝撃のラストページですね
ぜひ
36:01
買って
その目で確かめてみてください
これまでのこの1ページのためにあったんだ
ってことがよく分かる
ラストシーンですね
というわけでDoomsday Clockでした
まだまだね
話したい内容もたくさんありますが
そうですねコメディアンとかね
そうだね
復活してます
言及する余裕がなかったですね
だからウォッチメン好きな人たちにとっては
このウォッチメンのキャラクターたちがね
また
活躍がまた見れるっていうのはね
そうだね
例えばジョーカーとバットマンとロールシャッハーみたいなね
キャラ同士の掛け合いみたいなのもすごく魅力なんで
そうですね
好きな方には
読んでいただきたいですね
でもやっぱり
長く伏線というかさ
展開をね
できたやつだからちょっと一区切りみたいな感じがありますね
確かに
New 52から続く
長い連載ですよねそう思うと
次はですね
2021年11月に
デスメタルの
公約が決まっておりますんで
ちょっと2021年は
それに向けて少しずつね
公約やっていけたらなと思います
いいですね
今回のお話でね
マルチバースの中心がスーパーマンだと
いうようなことが分かりましたが
ダークマルチバースの中心は
バットマンなんで
なるほどね
2つ両方見ていかなくちゃいけないわけですよ
来年はバットマンイヤーですかね
かもしれませんね
じゃあそういうことで
今回もありがとうございました
また来週
さよなら
小プロです
来年もねよろしくお願いします
38:19

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