1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
  2. #179 ブラッドベリ『華氏451度..
2023-12-02 54:42

#179 ブラッドベリ『華氏451度』を漫画で読む

~ 隣の家に本が一冊あったら、それは弾丸が入った銃がひとつあるのと同じだ。燃やせ!
~ 「われわれも本を燃やす。読んだ本は燃やしてしまう。そうすれば、本が見つけられることはない」
~
~ 番組への感想やリクエストなどがあれば「#邦訳雨あられ」をつけてTwitterに投稿するか、amecomiamearare@gmail.comまでお願いします。
~ これが、ほしい物リストです(小声)→https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1TJIISOS4BR3B?ref_=wl_share
~ Amazonギフトカードは15円から送れます。宛先をamecomiamearare@gmail.comにしてください。
00:04
こんばんは、邦訳アメコミ雨あられです。
こんばんは。
えー、今週何食べたのコーナー。
このコーナーは、今週摂取したメンター名をお互いに報告するコーナーです。
最初はグー、じゃんけんぽい!
はい、こうでしょ。
よーし!
えー、あのですね。
お願いします。
映画、アントニオ・イノキを探して、を見てきました。
あのー、話題作。
どこでどう話題になってるか知らん。
このラジオで名前を聞きましたね。
そうですね。
あのー、なんかの回で話した記憶があります。
話した記憶がありますけれども。
アントニオ・イノキがお亡くなりになったので、関係者のインタビューを通して、
アントニオ・イノキとは、アントニオ・イノキの統婚はどこに行ったのか。
萌える統婚。
ストロングスタイルとは何だったのかっていうのを探していくような。
ドキュメンタリー映画ってこと?
そうですね、ドキュメンタリーですね。
えー。
えっと、アントニオ・イノキ、ブラジルでね。
リキドー山に見出されて、日本にっていうストーリーなのかな、ストーリーとか。
プロレススーパースター列伝で私も読んだことあるわ。
なので、最初ブラジルの、なんか世界一馬みたいなところから始まるんですけど。
はいはいはい。
当時のイノキを知っている人がですね、木箱を持ち上げて、当時のイノキさんはこの9倍担いでたよって。
おー。
絶対嘘なの。
めっちゃ面白いね、それ。
こうやって担いでたよとか。
へー。
まあそういうところから始まるんだけど。
まあやっぱ、アントニオ・イノキもともと日本生まれ、横浜生まれなんだけど、
家のその事業が失敗しちゃって、再起をかけてブラジル移民になったっていうことでブラジルに行ったんだって。
へー。
当時、スイス人が経営しているコーヒー農園で働いてたらしいんだけど、
もう何、その当時隣の家に住んでいた人がインタビューに答えてたんだけど、
家にはペットしかなくて、やることないから空手を教えてもらったり、一緒に相撲をとってたりしたよみたいな。
へー。
当時の60年代のコーヒー農園には、まだ奴隷制の名残があってねって。
やべー、面白い。
いやーもうさ、そういうような人生を経て、成り上がろうと思って日本に来てプロレスやったわけじゃん。
はいはいはい。
同じようなさ、ハングリー精神を持っているレスラーは、もう現代日本じゃ無理だよって思ったね。
はー、ハングリー精神との社会制度が整えば整うほど、やっぱ失われていくものなのかもしれないね。
今そんな破天荒さないでしょ。
ないね。
うん。
いやないよ、そんな奴隷から成り上がろうなんて自意識に持てないよ。
03:01
ねー。
すごいなー。
そういう面白さがありまして。
で、神田博山っていう講談師。
あー知ってる知ってる。テレビでよく出る人だ。
そうそうそう、プロレスファンとしても有名なんだけど、あの人が岩流島で講談をするんですけど。
ほうほうほう。
岩流島って宮本武蔵と佐々木小次郎が戦ったことで有名なんだけど。
うん、見たことある。
あのアントニオイノキもマササイトウと岩流島の対決っていうのをやったんですよ。
えっと、工業としてやったの?それとも型試合をしたんですか?
無観客でやったんですよ。
あ、真剣勝負をしたわけですね。
はい、報道陣はいたんで。
あーなるほど。
まあ無観客でやったっていう伝説の試合があるんだけど。
そのパートが面白くてさ。
うん。
岩流島の岩流っていうのは佐々木小次郎由来の名前なんでね。
まあ岩流小次郎とかなんか言うよね。
そうそうそうそう。
なんで勝った武蔵じゃなくて小次郎の岩流の名前が残ってるのかっていうと。
確かに。
実は宮本武蔵は数人がかりで小次郎を倒したとか。
ほうほうほう。
あの、宮本武蔵が勝ったんだけど小次郎がまだいけるっていう風に立ったところを弟子が倒したんだとか。
あー。
そういう噂もあるんですよみたいな。
へー。
で、虚と実。
うんうん。
これは分からないんだと。
ただ、アントニオ・イノキが岩流島で戦ったことだけは事実だって。
あー、アントニオ・イノキの話だったか。
なるほどなるほど。
だから、佐々木小次郎と宮本武蔵の戦いは秘文に残ってるんだけど、本当にあったかどうかは今となっては誰も知らないんだと。
おー、なるほど。
で、考えてみればアントニオ・イノキは虚、実にしようとして、その虚と実の間で戦ってきた人だったんだと。
ほー。
あの、昔はやっぱプロレスガチ幻想とかってあったし、みんな熱狂してたんだけど、やっぱり八王朝じゃないかみたいな批判みたいなのは当時からあって。
はいはい。
で、イノキはかなりそれと戦おうとしてたと。
ふーん。
なんかやっぱ、そういうような虚と実っていう二項対立の中でお話が進んでて。
うんうんうん。
あの、まあ、哲子の部屋にアントニオ・イノキが出た時の映像とかも出てきて。
へー、面白そう。
あの、まあ、プロレスっていうのはガチなんだと。
うん。
だけど、その章の要素っていうのはまああるんだと。
うんうんうん。
そういうような話をしてて。
まあ、アントニオ・イノキか。
アントニオ・イノキ。
へー。
難しいところだなって。
私もやっぱ見てて。
うん。
あの、プロレスが、まあ、なんて言うんだろうな。
ガチじゃないっていうのもなんか変なんだけど。
うんうんうん。
その、いわゆるリアルファイトとは違う。
うんうんうん。
超なんだっていう気持ちと、リアルなんだっていう気持ち。
うんうんうん。
この、やっぱプロレスの難しさですよね。
面白さを伝える時にさ。
あー。
06:00
勝敗決まってるでしょ?って。
そうそうそうそう。
確かに。
って言われてさ。
いや、決まってるかもしれないけどって。
なかなかこれを理解してもらうの難しいんだけど。
そういう意味では。
うんうんうん。
なんか面白くて。
へー。
あの、藤原義明っていう、藤原組長っていう。
あー。
関節技がすごいって人だよね。
あーそうそうそう。
エスラーがいるんだけど。
うんうんうん。
そういう人のインタビューなんかあったんだけど。
ほうほう。
そういう人、あの、試合の途中でこう乱入して試合を台無しにしたことがあるんだけど。
うんうん。
あの、あれ?俺が会社をクビになってないのが答えだよ。
ははは。
かっこいいー。
だって、お前、好き勝手やったら会社からどうなる?クビになるだろ?
で、もう俺はなってない。そういうことだって。
ははは。
かっけー。
かっこいいよね。
かっこいいなー。
なんかそんなのありつつ。
ほうほうほう。
だから、プロレスのその、あの、虚であり実であるっていうことをですね、こう丁寧に追ってって。
へー。
そんで、あのー、まあ井の木はさ。
うん。
その、総合格闘技の方にどんどん寄ってくるんだけど。
はいはいはい。そんな時期あったよね。
そうそう。まあ、モハメドアリとの戦いとか、あと、えーと、なんだっけ、えー、アクラムペイルワンっていうパキスタンの。
うん。アクラムペイルワン。
コナカペイルワン選手っていう選手の話、このラジオでしたことある。
あー、なんか聞いた記憶あるわ。
元ネタいたんだと思って。
あー、確かに。
パキスタンに、アクラムペイルワンって選手がいて。
選手の名前って。
うん。で、井の木と戦ったんだけど、それ、ガチだったっぽいんですよ。
井の木は最後、ペイルワンの腕を追って終わるの。
へー、すご。
そういうのもあったりして。だから、井の木は、その、プロレスを実にしようとするっていうことに結構苦労してた。
えー、モハメドアリと戦ったりとかっていうのもその一環で。
へー。
で、そういう風な、こう、プロレスから離れて、総合格闘技に寄っていく井の木っていうのを、新日本プロレスの、今、エースって呼ばれてる、七橋博士は。
うんうんうん。
こう、葛藤があったのね。
あ、その時期って被ってんの?七橋、いた時期とその、なんか。
井の木は、えっと、もう、選手としては引退してたんだけど、会長だったの。
はあはあはあはあ。
で、あの、有名な井の木問答っていう、あの、出来事があるんだけど。
まあ、あの、えっと、「お前はどうしたいんだ?」っていろんな選手に問いかけてって。
うんうん。
それを井の木が一つ一つ論破してって。
おー。
えーと、「まあ、思いはそれぞれあるから、それはさておき。」
って。
あ、一日の出来事ってこと?
そうそう。
ある日そういうことがあったってこと?
そう。
はあ。
っていうのがあるんだけど。
七橋博士は、「お前はどうなんだ?」って聞かれた時に、「あの、俺は新日本プロレスでプロレスをします。」って言ったの。
ほうほうほう。
これ、その当時はみんな、なんか、あんまりどういうことかなって思ってたんだけど。
あの、やっぱ七橋はそこから、まあイケメン選手としてこう、なんつうの?
うんうん。
イケメンキャラとして、こう、外にどんどん発信していって、
うん。
あの、プロレスを、まあ、エンターテイメント色を強くして、
うんうん。
09:00
現代のプロレスをこう、なんつうの、生き延びさせた。
はいはいはい。
パテ役者なんでね。
うんうん。
だから、あれは実は、その、プロレスをどんどん格闘技ライフにしていく井の木と、
うんうん。
七橋の、
おー。
戦い、若木七橋と井の木の戦いだったんだと。
へー。
七橋の、あのー、エピソードとして、
うんうん。
新日本プロレスの道場に、井の木のでかい写真がずっと飾ってあったんだけど、
ほー。
まあもう会長ですらなくなって、
うんうん。
関係ないんだから外しましょうよって七橋が言ったの。
へー。
これはやっぱり、その、井の木路線との決別を、
ほうほうほう。
まあ意味してたんだけど、
うんうんうん。
あの、今回もうそこから、七橋も20年30年経って、
うんうんうん。
あのー、20年経って、
うん。
もう、井の木は本当はやっぱプロレスを守ろうとしてたんだなと。
へー。
その、プロレスって偽物だろって言われ続けてたところに、
偽物じゃないんだってことをやり続けてたんだと。
ほうほうほう。
いうことを、やっぱ七橋もこう、年齢を重ねてそこに気づいて。
ギャリアを重ねて。
うんうんうん。
はー。
で、最後その道場に、
うん。
井の木の写真を描け直すっていう、
へー。
シーンで終わってくんだけど、
ほうほうほう。
めっちゃ感動しちゃって。
ほー面白い。
そのー、井の木がやろうとしてたこと、
うん。
七橋が頑張ったこと、
うんうんうん。
若い?
うんうんうん。
こういうのが垣間見えてる。
はー。
やっぱ人ってこう変わってくし、
うんうんうん。
分かんなかったことが分かってくし、
年をとることで分かるものがいっぱい増えていくわけだ。
楽しいとか。
はー。
なんかドキュメンタリーって聞いたけど、
普通に一つの物語というか、
うん。
だから人の人生を垣間見た気がするわ。
そう。
これもプロレスだなと思って、
どこまで許可実か分かんないじゃん。
分かんないけどね、確かに。
あの、
いのきっていうのは常に周りと戦ってて、
うんうんうん。
プロレスにガチを求めてたから、
うん。
すごい殺気だってたし、
うんうんうん。
怒りの力があったんだと、
ほうほうほう。
いう話があるんだけど、
最近、
あの、
凱旋してデビューした、
うんうんうん。
若手のレスラーに、
はい。
七橋が、
あの、
いのきボンドってさ、
お前は何に怒ってるって質問があったんだけど、
うんうんうん。
今何かに怒ってるって、
その若手のこと。
ほー。
次世代のエースだよね。
はいはいはい。
その中に怒りはないです。
ほー。
そういうネガティブなエネルギーで、
プロレスはやってませんっていう。
ほほほほほ。
で、
だから闘魂ってものを探す、
はいはいはい。
ドラマで、
ほうほうほう。
で、
いのきは外と戦い、
はいはいはい。
七橋はいのきの幻想と戦いって、
ほうほうほう。
戦ってきたっていうのを見せておいて、
うん。
次世代のエースが、
僕にはないって言ったんだけど、
うん。
え?って思うじゃん。
難しいですよね、
うん。
確かにうん。
え、
って思ったんだけど、
うん。
でもね、
これやっぱり七橋が、
いのきを受け入れるように変わったのと同様、
うんうん。
海野って選手なんだけど、
はいはい。
海野もいずれ、
たぶん戦っていくことになるんだろうと。
ほうほうほう。
いのきの、
その、
闘魂を、
うん。
いずれ引き継ぐんだろうなっていう、
なんつーの。
あー。
時代に合わせて、
いのきの魂をこう更新していくわけだ。
引き継ぐんだろうなっていう。
ははは。
その変わっていく様子を見ていくのが、
プロレスの面白さだなって。
やっぱりプロレスって人生だから。
次の20年、
そう。
どうなるのか。
12:00
そう。
はー。
ってやつですね。
すげーなー。
まあ、
あとは単純に、
いのきのトンパチップスもめっちゃ面白かったですね。
あのー、
永久機関ができるとか言って、
あー。
それに出資した話とか。
あははは。
いのきさん騙されてますよとか言って、
そんなことはありえないんですって言われて、
いやでもな、
もうできてるんだよ。
あははは。
っていうくらい。
あははは。
あははは。
あははは。
あー面白い。
あと、
政治家になった時に、
あーうんうんうん。
あのー、
イラク、
フセインだよ、
はいはい。
あの県があって、
その、
人質に取られちゃった人を、
うんうん。
単身乗り込んで、
解放に行くっていう、
うんうんうん。
あのー、
有名エピソードで聞いたことあるわ。
有名エピソードがあって、
で、
その、
人質になってる人の、
うん。
家族、
奥さんとかと一緒に行って、
で、
無事に解放してもらって、
うんうん。
みんなで、
ダー、
ところとか、
あははは。
あと、
カストロ議長、
はいはいはい。
と、
あのー、
会談をして、
うん。
で、
まあ二人きりで本当に話すことになって、
へー。
終わって出てきたら、
うん。
あのー、
二人で酒飲んでてめっちゃ仲良くなって、
あははは。
カタ君で、
あのー、
カストロ議長の緑色の帽子を、
あーうんうんうん。
イノキもらって出てくるっていう。
あははは。
面白えー。
面白えーって思って。
あははは。
いやーもう、
もうねそのー、
始まって。
奴隷から始まって。
そう。
すげー。
いやもうめちゃくちゃだなと思って。
あははは。
戦国武将とかってそういう人たちだったのかもしれないね。
そうそうそうそう。
あーすごいね。
なんかもうスケール感っていうかさ、
なんか、
今聞いてて、
うん。
なんかすごいプロレススーパースターレスデンの実写版みたいだなって思っちゃった。
あははは。
あれもね、
あれ結構めちゃくちゃ脚色した、
脚色してるっていう。
ギャグ漫画みたいなやつが今されてるけど、
うん。
今の話聞いたら、
確かにああいうエピソードあるかもね。
ね。
そうなんだよ。
この虚と実よ。
確かに。
わー面白ー。
っていうことでね。
まあ、
あのー、
おそらくそんなに上映期間長くないでしょうから。
あははは。
え、普通の、
まあ、
普通の映画館というとあれなんですけど、
はい。
その単館上映とかではなく普通に。
うんうん。
私は東方系。
あら。
東方で。
はい。
しね込んでみたんで。
すごい。
ぜひ皆さんも興味があればね。
うん。
ちょっと見てみたくなってきたな。
あの真面目な話、
はい。
ビッグバンベーダーの試合とか。
ほうほうほう。
見ると、
なんかよく知らなくても感動できたりする。
へー。
まあちょっと。
どんな人見に行くの?
その映画って。
あのー、
まあ、
プロレスTシャツ着てる。
私と似たような。
てかあのー、
後楽園ホールに居そうな。
あーなるほど。
いっぱいいました。
Tシャツ系の人たち。
Tシャツ系の人たち。
へー。
まあプロレスファンでしょうね。
プロレスファンか。
へー。
ちょっと興味出てきたな。
ドキュメンタリー好きでしょ。
ドキュメンタリー好き。
じゃあそういう意味では悪くないと思います。
今年最高のドキュメンタリーになるかもしれない。
見に行きます。
はい。
ぜひぜひ。
はい。
今週なんかありました?
今週ですね、
ちょっと久々にミステリーにちゃんと読もうかなと思って。
ほうほうほう。
あのー、
まあミステリー小説好きだってよくこのラジオでも話してるんですけど、
実際はミステリーの紹介とかしてなかったなと思って。
はいはいはい。
ちょっと今日はミステリーです。
うん。
漫画なんですけど、
デンジャラスじいさん9巻。
15:09
デンジャラスじいさんってあれだろ、コロコロのやつですね。
そう、あのコロコロコミックで連載されているギャグ漫画ですよね。
あ、連載されてる?
まだやってんのかな。
正式名称はなんとデンジャラスじいさん9巻になります。
なんと。
これ電子版あるんで、ぜひ買って読んでみてください。
デンジャラスじいさん。
私、もうデンジャラスじいさんが始まった頃にはコロコロ読まなくなっちゃってたので。
あ、そうそう。
デンジャラスじいさんってさ、コロコロのギャグ漫画なんだけど、
我々世代じゃないんですよね。
世代じゃない。
我々読んでいた頃って、宇宙人田中太郎とか。
学級王山崎。
山崎。爆球連発スーパービーダーマンとかさ。
そういう系がちょうどドンビシャンの世代じゃないですか。
だからデンジャラスじいさんよく知らなかったんですよ。
ただミステリー好きな人からデンジャラスじいさんの長編エピソードで、
すごい作品があるんだとか、ミステリーがあるんだとか言って、
それが収録されているのがこの9巻。
9巻。
デンジャラスじいさんはギャグ漫画なんで、基本1話完結で話し続いていくんですけど、
時々大長編ってのをやって、前編後編みたいなのをやっているらしいんですね。
そのうちの1作が今日、今回読んだ、犯人は信ちゃんですっていうタイトルの推理漫画なんですよ。
これが正直あんまり期待せずに読んだんですよ。
言うてギャグ漫画だし、コロコロだし、そういう子供向けのやつだろうとは思わないが、
そんな期待せずに読んだんですけど、これがまあ面白い。
今年読んだミステリーで一番面白かったかもしれない。
ミステリーとして面白い。
ミステリーとして面白くて、何がすごかったかって、
ギャグ漫画、コロコロのギャグ漫画っていう構造をミステリーのトリックとして利用するっていうのをやってて。
コロコロのギャグ漫画って、ちょっと今回改めて読んで思い出したというか感じたんですけど、
フリ、ボケ、ツッコミの積み重ねなんですけどね。
当たり前なんですけど。
例えば、やばい遅刻しそうだ。
あじわるな先生が肛門閉めちゃった。
ガラガラガラ。
わあ肛門開けてよ。
で、お尻ペロンって出して、そっちの肛門じゃないよ。
みたいな。
で、そういうギャグを積み重ねていく。
学校へ行きました。
夜の学校へ行きます。
学校の七不思議があるらしい。
ピアノが勝手になったり、人体模型が走ったり、怖いな怖いなってドアガラって開けると、
七不思議が同時に全部進行してて、いや全部出てくるのかよ。
まあまあそういう感じだな。
そうそう。
まあ実際これDangerous Dさんに今書かれてたギャグで。
まあコロコロじゃん。
でもそのコロコロのフリ、ボケ、ツッコミっていう構造を活かしたトリックで。
正直これネタバレになっちゃうんですけど、ちょっとDangerous Dさんファンには申し訳ないんですけど。
そのフリ、ボケ、ツッコミでコミュニケーション終わるんですよね。
だいたいツッコミ入れておしまい。
ツッコミにさらに被せでボケるとか、ツッコミツッコミみたいな、そういうのはコロコロじゃないわけだ。
18:02
なるほど。
漫才だとたまにあるけどさ、そういうのはなし。
ってことは、ツッコミ役っていうのは周囲の奴らとコミュニケーションが成立していないんだ。
なるほど、なるほど。
だから今回の作品のトリックとしては、そのツッコミ役っていうのが実は誰からも認識されていなかった。
なるほど。
っていうネタを使ってトリック組み方をしてるんですよ。
シックスエンスみたいな。
そうそう、イメージ的にはシックスエンスなんだけど、でもギャグ漫画っていう構造だから全く無理がないんですよね。
いつも通りの展開なの、普通に。
いつも通りいつもツッコミしてる奴が、なんでだよ、なんで急にそんなこと言うんだよ、っていうのをやって続けるんですけど、
最後の最後に、実はそんな奴はいなかった。
怖っ。
っていう話がちょっとゾッとするオチでもあるんですけど。
そこからさらにもう一展開があって、めっちゃ面白いミステリーだなと思って。
9巻だけ買えば読めるの?
9巻だけで読めるし、しかも9巻の構成が素晴らしくてね。
前半はいわゆるデンジャラス爺さんの通常回があって、ラスト2話が推理短編なんですよ。
だからそれまでの話が全部前振りとして聞いてくるんですよね。
デンジャラス爺さん知らなくても。
この子がボケやったな、この子がツッコミキャラだなって感じで読んでいくと、最後に。
あと普通にちょっと感動するオチでもあって。
少年漫画というか児童漫画かわからないけど、子供向けだからってバカにしたもんじゃないし、
ミステリー、こんなギャグ漫画を書く人がこんなミステリー、ロリ的な組み立てもしてて。
ギャグ漫画家ってすげえなって。
あとはおかしくならないのかなって。
そっちのこうもんじゃないよっていうギャグを書いた次の日には、そういう推理小説というか推理短編を書いて傑作を生み出してるわけですか。
ギャグ漫画家病むってよく言うもんね。
だから途中でおかしくなっちゃうみたいな話よくあるもんね。
考えるとそういう意味でもゾッとする。
確かにな。ちょっと離れ技というか人間を超えてる。
そうね、やっぱ超人的な存在なのかもしれない。
ちょっと今大ネタ的なトリック話しちゃったけど、もちろんこれ以外にもトリックあるし、そのトリックに気づくまでの過程。
私ミステリーってトリックのすごさよりも気づく過程の方がワクワク感があって盛り上がるところだと思うんですよ。
それどう気づいていくのかっていうのもちゃんとロジックで組み立てているから面白い。本当におすすめです。
9巻。
なんとDangerous G3 9巻。
なんとDangerous G3 9巻ね。
テントウムシコミックスです。
じゃああれか、本棚に不自然にその巻だけ置いてある人がいたら、あ、ミステリー好きなんだなってなるわけね。
ということで皆さんぜひ読んでみてください。
この番組では毎週一冊の翻訳アメコミを取り上げてそれについて喋っております。
今日のテーマはブラッドベリー、歌詞451度を漫画で読む。
451度?451度?
451度。歌詞451ってでも確かに言うな。
歌詞451、まあ本役の差だとは思いますけど。
21:04
というわけでレイ・ブラッドベリーの名作SF小説、歌詞451度のコミカライズですね。
今年、あれ結構出たばっかだよね。
出たばっかっすね。本自体は2009年かなんか、もうレイ・ブラッドベリーが亡くなる前に出された本なんですが、
それが最近翻訳されたっていうことなのかな。
そうですね。だから定本になっているのはブラッドベリーが実際に監修しているということで。
ブラッドベリー2012年に亡くなっているんですけども、こんな仕事もしてたんだって普通にびっくりしちゃう。
今回はじめに序文、レイ・ブラッドベリー自身の前書きになってまして、そんなのもあって、おお豪華だなと思ったりして。
SF小説家ってさ、すげえお年を召してるイメージが勝手にあってさ。
レイ・ブラッドベリーって相当…。
絶対死んでると思ってたから、結構最近まで、つい10年くらい前までご存命だったんだっていうのも発見でしたね。
そうだよね。ジュール・ベルヌとどっちが先かって言われたらちょっと悩むみたいだね。
悩むね、確かに。一瞬悩むわ。
全然ジュール・ベルヌの方が前。100年以上差あるよね。
ということでね、やっていきたいと思うんですけれども、歌詞451度は有名だよね。
私、読んだことはなかったが、映画は見たことがあって。
映画があるんだ。私、高校生の頃かな、なんかで読んだ記憶がありますね、歌詞451。
全くストーリー覚えてなかったね。
どう?今回改めて読んでみて。
改めて読んで、私が記憶していた歌詞451度は1984と混ざってたなって思いました。
2分間憎悪とかないのかなって思いながら読んじゃって、あれ1984だったか。
確かにどっちもディストピアもので、一般人、市民から考える力が奪われているかっていうところは似てるので。
言論統制とかで市民が言われるがままの存在になってしまった。
共通点確かに多いんですが。
今回これイソップ社から出てるやつなんだけど、1984ね、オーウェルの1984年を漫画で読むっていうのも出てるので、やっぱり近しいものがあるのかもしれませんね。
それがちょっとショックでしたね。
昔読んだ方をいい加減に覚えてるなって。
でも似たのが混ざっちゃうっていうのはよくわかるよ。
アルマゲドンともう一個隕石に突っ込んでいく映画があるよね。
そんな長さが終わったっけ?
あったと思う。
名前忘れちゃった。
スペースカウボーイ?
いや絶対違う。なんか混ざることってありますよね。
24:02
そういう意味では451読んだことあったんですけど、今回改めて漫画で読んで。
読みやすかったっすね。歌詞の思い出のおぼろげな記憶でも、ちょっと小説読みにくかった記憶があるんですよね。
本を燃やすファイアーマンと言われる仕事をしている男が主人公で、その仕事に対して疑問を抱いていくっていうお話だったんですが、
そのきっかけになるエピソードが隣の家に住む少女、何でしたっけ?名前忘れちゃった。
クラリス。
クラリスとの出会いがきっかけになるんですけど、小説読んだ時はそもそもあらすじとか何も知らずに読んでたんで、
クラリスとの出会いでファイアーマンの仕事に疑問を持つんだっていう展開自体を多分私理解してなかったですね。
そういう意味では大事な登場人物とか重要なセリフとか見やすくなってたんで、漫画版いいなって思いましたね。
結構しっかりしたグラフィックノベルになってますよね。
そうね。
いわゆる漫画で読むシリーズって、あんまり言うとよくないか。
でもほら、関数をたくさん出すためにさ、クオリティが大皿になっているようなものも中にはある。
中にはある。
法律を重視してしまった。結果的にそういうのもなくはない。
そういうのはそういうので目的に応じていいとは思うんですけども、今回は普通に知らない人は面白いアメコミだと思っている。
確かに確かに。
いいんじゃないかなと。
ものすごくしっかり作られた本になってましたね。
当然、先ほども言ったようにレイ・ブラッドベリー自身がSF作家だし、SFなんだけど、レイ・ブラッドベリーって詩人でもあるんだよね。
今回の最後にレイ・ブラッドベリーの紹介みたいなのが載ってるんだけど、アメリカでSF界の序章詩人と称えられた作家レイ・ブラッドベリーが1953年に発表したと言われてますしね。
そういう確かにレイ・ブラッドベリーって序章詩人的なSFのサイエンスの部分に力点がある作家じゃないですか。
はいはいはい。わかった。完全に理解した。
っていう感じにしますね。
確かに。
めっちゃ手漢字してますねって言ってるけど、俺ほとんどレイ・ブラッドベリーの小説読んだことなくて。
ハゲオモトがさ、
漫画にしてるよね。
宇は宇宙船の宇。レイ・ブラッドベリーの作品何作か漫画にしてるんで、それか映画とそれがレイ・ブラッドベリーと俺の接点で。
あと火星年代記っていう。
火星年代記有名だよね。
27:01
短編小説の集合体は読んだような読んでないような。
私は小説の歌詞451とハゲオモトの宇は宇宙船の宇だけかな。
映画も見てないんじゃないかな。
宇は宇宙船の宇ね。現代RはロケットのRみたいなやつだよね。
そうです。
ということでね。
偉大な作家であることは間違いないので。
我々のようにね。
活字が読めないくらい。
ヘナショコな人間でも。
思考する能力が落ちた人間でも。
今回漫画で読むということなんでね。
頭良くなった気がしましたね。
やっぱ古典にはね。古典たる魅力があるわけですからね。
歴史に残るからにはそれなりのね。
それを味合うという意味で、
アメコミファンでかつ、
教養でもいっちょ身につけてやるかと。
たまにはSF読むかという人にもおすすめです。
先ほど少し話が出たんだけど、
舞台はこれ何年の話なんだろうな。
具体的な年数は書かれてなかったですね。
もはや記録をしたりとか、
歴史学みたいなものは社会の中から消されてしまっているので、
多分そういうのが正確なものにはなっていないんでね。
ファイアーマン。これは消防士を表す言葉ですけれども、
この作品の中では逆に火をつけて燃やす人がファイアーマンと呼ばれていますね。
昔はファイアーマンって火を消していたらしいよなんてセリフがあったけど、
いやいやそんなわけあるわけねえだろと。
昔からファイアーマンだよ。
昔からファイアーマンは火をつける仕事だよなんてセリフもありましたね。
消火器っていうのが出てくるんですけど、
消す火の器ではなくて、
登る火の器で消火器になってて。
かっけー。
おしゃれー。
映画の方の歌詞451だってさ、
同じようにやっぱファイアーマンなんだけど、
本当にやっぱ消防車みたいなのに乗って、
開火服着てウーウーってやってやるから、
意味の反転が怖いですよね。
しゃれてるね。
何を燃やすのか。
何を燃やすんだ。
基本的には本ですね。
本というのは非常に危険なものであると。
本を、一宅に本を一冊持っているっていうことは、
自宅に弾の入った銃を一丁持っているのと同じなんだと。
市民の生活が危うくなるので、
危険なものは消火するってことですね。
消火してしまう。
本を持っている人がいたらそこまで行って、
家ごと焼く。
その家ごと焼くのがファイアーマンの仕事で、
主人公、ガイ・モンターグも、
そういう火をつけて焼く仕事に従事しているんですね。
なんて恐ろしい。
我々オタク的な人間にしてみると、結構怖い世界ですね。
紛勝。
本ね。
30:00
本すげーいっぱいあって、すげー邪魔だなって思うし、
火事になったら絶対自分死ぬなって思う時ありますね。
本さ、どうしたらいい?
処分した方がいいんだろうね。
火事451読んだ感想が、本多すぎるよねって話になるのは、
よくなかったかもな。
確かにな。
だって、本大事だよねって。
そういう話だもんな。
でも、これディストピアものなんだけど、
笑えないところは確かにあるなと思いましたね。
現実がさ、そっち方向に寄っちゃって。
記録に対する考え方、結構忘れられる権利とか言われたりもするけど、
記録を残すことに対する危機感みたいなものを、
ちょっと強まっている傾向はなくもないかなとは思っちゃいますね。
本の折り返しのところにこんな風に書いてあるんだけど、
圧縮・要約。何もかもがたちまち結末を迎える。
古典は2分で読める読書コラムの長さにまで切り詰められる。
テレビは何を考えるべきか人に教えてくれる。
まるで現代の効率化社会を予見していたように、
70年前に記した作家の敬願。
思考能力を奪われた社会は本当に幸せなのか?
今に通するものが、完全に現代と実続きになっていてすごいね。
もうファスト文化そのものですよね。
我々も名アメコミを2分ぐらいで紹介しているところがあるからな。
2分じゃさすがにだけど。
まあでもそういうことですよね。
まあ確かにこれが70年前に書かれたんだって考えるとすごいことですね。
敬願ですよね。
この作品の世界の中で、本がなくなった代わりに人々はどういうことをしているかというと、
ずっとぼーっとテレビを見ているんですよね。
壁って言われているんですけど、壁に動く映像が映って、それが非常に面白い。
ドラマなんかが良かったみたいですね。
これによると、このドラマという番組は私の家族なんだ。
途中からこのテレビのことを家族って言うようになってくるんですね。
怖っ。
確かにこれ1953年に書かれた作品だから、
1950年代アメリカって思うと、テレビ文化がワーッと広がった時代でもあるよね。
最近テレビの歴史みたいな本を読んだんだけど、
アメリカテレビ局の総収益。
1947年が190万ドル。
10年後、1957年。
9億4,320万ドル。
やばっ。
1946年、アメリカでテレビを持っていたのは8000件の家庭がテレビモスター。
10年ちょっと後、1959年。
33:00
4400万件がテレビを見ていた。
1日5時間以上テレビを見ていたらしいですね。
すごいね。
そんだけ急激に新しいメディアが普及したら、
警鐘も鳴らしたくなるし、怖いよね。
怖いね。
やっぱりマスメディアだし、資格が与える快楽というか、
情報量としては強いですね。
新しいメディアだからこそ、今回テレビが悪役として描かれるんですけど、
悪役として描かれるというのも、あのエピソードを思い出しましたね。
火星人が地球に攻めてくるというラジオドラマを放映したら、
宇宙戦争ですね。
宇宙戦争のラジオドラマを放映したら、アメリカ市民がパニックになりました。
というエピソードがあるじゃん。
あれなかったらしいよね。
実際にはそんな出来事はなかったんだけど、
ラジオに踊らされた人たちがこんなパニックを起こしたんだというのを新聞が出したんですよね。
当時はラジオという新しいメディアが出てきて、
みんながラジオを聞くようになった時に、新聞というかつてのメディアが
ラジオというのはこんなに人々を混乱させるものなんだ。
あれ何?ラジオ批判の文脈で作られたデッチ上げエピソードだったんだ。
実際に火星人襲来のラジオドラマを聞いて、
パニックに起こったという事件はなかったらしいという話を読みましたね。
それもちょっと思い出しつつも、新しいメディアへの恐怖と、
実際にこれだけ普及して1日何時間も見るようになったら怖いもんね。
もちろんプロパガンダとかに使われた歴史も実際にあるわけだしね。
あれ大統領が直接語りかけるテレビ番組を深夜にやったりしてたよね。戦争の前に。
戦争の前に?
戦争中だから戦争の直前に。
やっぱり活字メディアに比べたらラジオ。
ラジオに比べたらテレビ。
どんどん権力が使える手段としてのバーストメディアっていうのがね。
確かに。使う感覚がどんどん増えていくもんね。耳だけ、目と耳。
でもそこから今はネットワーク社会になって、
みんなに同じものっていうのとはちょっと違う未来になった感じがする。
全員に同じものを広めて同じ考えにしちゃおうっていうよりは、
みんなそれぞれが好き勝手なものを見て、どんどん混迷を深めていくっていう感じはするな。
ポストトゥルースの時代になり、分断が広がってますよね。
でもやっぱり便利になっていくことっていうのが、
人から思考する時間を奪ってるっていうのは、少なからず実感としては。
考えなくなってきてる。
なくはないかな。
今回の漫画でも描かれてたし、我々自身の実感としても。
ずっと口開けてツイッターの更新を。
休みの日とか疲れ果てて寝ながらでもツイッター見ちゃうもんな。
36:01
ほんとよくないな。
そういう意味では、70年前に描かれた作品ではあるけれども、
やっぱり今でも、コアとかこれってって思う批判的な目線のある作品なんじゃないでしょうかね。
ストーリーとしては、さっきもちょっと話したけど、
ファイアーマンをしていたモン・タークが隣に住んでいる少女クラリスと出会うことによって、
本の価値というか、本というものに対してご意識を向けるようになって、
そしてその本の素晴らしさというか、本の力というものに気づいていくっていうストーリーじゃないですか。
クラリスはどんな子かといえば、
効率、スピードを充実する社会とは全く正反対の自然の美しさとか、
雨が落ちる、雨が降ってきて体に触れる感覚とか、
そういうのを大事にして、いろんな細かなゆっくりしたものを夢を向けていく女の子。
それがちょうど、情報をゆっくり接種する。
ゆっくり時間をかけて情報というものと向き合える本というメディアが重ね合わされるようにして、
本の力というのを描いていくんですけど、
私がこの作品で一番好きな登場人物は、
正直、ベイティン隊長なんですね。
ファイヤーマンの仕事をしているモンタークの上司になっている人。
モンタークは仕事の中で本を焼いていくんですが、
本と家を焼く時に、家と一緒にある老婆が自殺というか、
その炎の中で自分の身を焼くっていうのを見届けるんですね。
その時既にクラリスと出会っていたモンタークは、
そんなに本には価値があるのか?
自分の命を焼け死んでまで守るというか、
本と命を共にするくらいの価値があるんだろうか?
というふうに、だんだん本に目を向けるきっかけになる事件なんですけど、
ベイティン隊長はどんな人かというと、
だんだん本に好奇心を示すようになったモンタークを説得するキャラなんですよね。
そうですね。
本というのはそんなに素晴らしいものじゃないんだぞ。
本というのは色んな情報を伝えてくれる。
それには当然低俗な情報もある。
そういうものばかり見ていたらいけないんだ。
自分の頭で考えたらろくなことにはならないんだ。
ということを説得していくんですけど、
ただベイティン隊長が何がいいかって、
めっちゃ本読んでるんですよね。
そうそうそう。インテリなんだよね。
職務上の必要で。
色んな本を読んで、
その本の引用でモンタークを説得していくシーンが痺れましたね。
かっこよすぎるって話だった。
そうか。
本の引用で会話するんですよね。
例えばベイティン隊長がモンタークと対決するシーンがあるじゃないですか。
ポーカーをしながらお互いが議論を戦わせるんですけど、
ベイティン隊長はこう言うんですよね。
俺は昨日こんな夢を見たんだ。
お前がやってきて、俺に本の素晴らしさを言うんだと。
もしそんなことがあったとしたら、
俺はこういうふうにお前に反論するよと。
39:01
この本の導入からしてかっこいいんだけど。
って言って説得してるんですね。
例えばお前はもしかしたら、
知識は力と同等以上のものなんだって言うだろうな。
これちなみに引用なんですよね。
そしたら俺はこう切り返す。
確実を捨てて不確実を選ぶ者は賢者とは言えない。
このセリフも完全に引用なんですよね。
かっこいい。
そしたらお前はこう言うだろう。
真実は必ず明るみに出る。
殺人を隠していることはできないんだ。
俺はこう言う。
悪魔は自分の役に立つなら聖書でも引用する。
これどっちのセリフも完全にどっかの本で引用で。
聞いたことあるよね。
全く私分かんなかったけど。
絶対、あの、
超有名だ。
あのね、バーナード・ジョー・イワクっていう漫画あるじゃん。
その聖書の下り、それで引用されてたよ。
引用を引用で覚えているっていうのはあるあるかもしれない。
そういうふうに気持ちしてくれた。
そしたら最後お前はこう言うだろう。
知は叱らない。
巨人の肩に乗った小人は巨人より遠くを見る。
これもどっちもね、めちゃ有名な。
私もどっかの引用で読んだことがある気がする。
いやー、めっちゃ聞き覚えあるなー。
図書館とかに貼ってあるイメージがする。
なんだっけね。
俺の返しが好きですね。
そしたら俺は自分の主張をようやくするだろう。
ようやくするっていうところがかっこいい。
比喩を証拠と勘違いする愚かさは我々が持って生まれたものである。
バレリー氏がそう言った。
よかった。これだけ引用を男は書くのか。
バレリー氏がそう言ったっていうところまで引用になってるから
ここまでおそらく引用の引用なのか。
バレリーじゃなかった。
脈が速くなったらモンターグ。
かっこよすぎるよね。
ジョジョの奇妙な冒険でしょ。
嘘をついているな。
モンターグは自分が本を隠し持っていて、しかも読んでいるってこと。
バレちゃいけない、バレちゃいけないって緊迫するシーンなんですけど。
いやー、ベイティ大将かっこいいなー。
ディストピアになったら本を引用する人になりたいな。
でも体制側。
たぶんいっぱい本を読んだ結果、ベイティ大将は体制派になっているっていうところも
キャラとして深みを感じて好きですね。
確かに。
確かに確かに。この作品のメインディランというか。
ですよね。
当然本を読む人間だから、本の価値を認めている人が読者なわけじゃないですか。
その人たちに、いやでも本って言うのはダメなんだ。
なぜならそう本に書いてあるんだぜ。
僕の仕方はしびれるね。
確かに。
かっこよすぎる。
だってこのやりとりの後、モンターグの家焼肉んだもんね。
モンターグの家に本があるって通報があって、焼肉。
物語の大きな転換点になるシーンでもあるんですけど。
42:02
こんな面白い小説だったんだって。
もっとちゃんと読んでおけばよかった。改めてね。
いい本事がわからん、自分の教養の無さを痛感したところでもう1つあるんですけど。
聖書の扱いとかが全然違うなっていうか。
いまいひとつ聖書を破こうとして、やめるんだって。
同じレジスタンスの人に止められるってシーンがあるんですけど。
もちろん聖書は大事なものだってことはわかるし、
宗教を代表する書物だから破いたらいけないんだってこともわかるんだけど。
実感を伴わなかったっていうか。
本位に破られるのすら嫌だけど。
聖書を破くエピソードは、レジスタンスの一員になろうとするときに、
相手を脅迫する手段として本を破くんですけど。
簡単には味方になってくれないんで、自分の味方になってもらうために
人質として本を破いていくんですよね。
このシーンがキリスト教権なんだなって思ったし。
電話でこの世界に聖書って何冊残ってるんだって話もしてましたよね。
この相手フェーバー教授っていう、この世界の中では知的なものを守る側としてやってる人ですね。
いいキャラしてましたね。
最終的に聖書を読みたいんでしょって言ったら、右手を失っても構わんみたいなことですよね。
それなりに価値のある。
SF数小説で、ザ・ウォーカーかザ・ロード。どっちだ?
ザ・ウォーカーかザ・ロード。
ザ・ウォーカーってあるな。
どっちもあるSFなんだけど、どっちか忘れちゃったんだけど。
本を一冊持って旅をする男を主人公にした。
世界は崩壊してしまった後で、ボスは小物なんですけど。
その本っていうのは人の心を支配する本であると。
その本の争奪性に巻き込まれるっていう小説を読んだんですけど。
その本が結局聖書だったってことがわかるんですよね。
聖書は確かに大事な本だけど、人の心を支配する本。
そのために戦いが起こる。文化の違いってちょっと思いますね。
まあでも嘘じゃないか。
嘘じゃない。確かにこの通りではあるんだけど。
ザ・ウォーカーかザ・ロードです。
ザ・ウォーカーな気がするけど。
ウォーカーっぽいな。
この作品さ、絶妙にハイテクなものが出てくるんですよね。
家の壁、全面プロジェクションマッピングもそうだし。
45:01
しかもこの全面プロジェクションマッピング、コミュニケーション機能ついてるんですよね。
あ、そうなんだ。あったね。
たぶんこれはみんなの思想が統制されちゃってるから、本当の意味でコミュニケーションにはならないというか。
会話が想定される中であるんでしょうね。
っていうようなものになってるけど。
でも知らず知らずのうちにコンピューターと話してることって現代よくあるもんな。
あるか。
お客様センターみたいなのさ、AIに置き換わってるところ結構ない?
へー、そうなんだ。問い合わせするとAI音声でしゃべってる。
ナンバーを押してくださいみたいな。
AIチャットとかになってる。
結構あるよね。
確かに。
お荷物のお問い合わせ、落とし物のお問い合わせ、チャットボットと会話すること。
あるよね。駅とかにも人格与えられたチャットボット置いてあるよね。
確かに。
人間の言う言葉なんて想定の範囲内だから、AIで十分だっていうのか。
行き着く先はこういう社会なのかもしれないですね。
あとあれですね、両犬ロボット。
両犬ロボットいたね。殺人両犬ロボット。
こういうデザインだったと思いましたね。漫画だからわかったけど。
意外と殺人ロボットみたいなデザインで。
武骨で。ゾイドみたいでしたね。
どっかで見たなと思ったけど、ゾイドだわ。完全に。
だからやっぱ、記録が残ってないけれども、
もうこの世界は2023年よりも未来の世界っぽいですね。
確かに。ゾイドがいるということは。
そうですよ。
レイ・ブラッドビリーも自分が2000年まで生きるとは思ってなかったんだろうな。
火星年代記っていろんな短編があるんだけど、
それぞれの短編に何年の出来事があったのか書いてあるんだよ。
それが2020年くらいの出来事になってるんだよね。
人間は火星に移住できるようになってるんですよ。
夢がある。
想像していたよりも、ずっと未来は現実的だよね。
聞いたことあるな。
車もしばらく空を走る予定はなさそうだし。
何かの引用だ。
何だっけな?
というわけで、ブラッドビリー。
歌詞451章を漫画で読むでした。
最終的にレジスタンスと合流をして、
本っていうもの自体には実は価値がないんだってことになってくるんですよね。
本っていうのは魔法の毒じゃないんだ。
本の内容なんだ。
本の内容を記録する集団の仲間に入って、
人間一人一人が一冊の本なんだ。
こうやってコミュニティを広げていこう。
というある種の希望を示して終わる話でしたね。
そうですね。
映画もそうだったんだけど、
一人一冊本を丸暗記するっていう終わり方ですね。
48:03
活かすね。
活かすぜ。
映画見てほしいな。
監督がSFそんなに好きじゃない人だったらしくて、
いわゆるゾイドみたいなのとか出てこないし、
すごい雰囲気が当時の普通のアメリカって感じだった。
しかも監督フランス人だったんじゃないかな。
それが独特のディストピアの雰囲気を生んでる。
この世界はもう文字がないから、
オープニングのスタッフクレジットとか出ないの。
全部音声の。
へー、すげー面白い。
結構面白いんで。
ぜひぜひ。
映画もだいぶクラシカルな、
古典的作品と言ってもいいような感じだと思うんだけど、
古い作品だけど、ぜひ読んでみてください。
あと話の途中でも出てきたけど、
ベイティ隊長ね。
死ぬところを向かってね。
ベイティ隊長死んじゃうんですよね。
モンターグが自分の家を燃やすことになって、
完全に反旗を翻して、
仲間たちを焼いて、
逃亡者になるんだけど。
炎を焼く者はいずれ人を焼くようになるってやつですよね。
焼き殺される時のセリフ。
どうした?なぜシェイクスピアのセリフを口にしない?
この出来損ないのインテリキドリメ。
こっこくない?
かっこよすぎる。
今はちゃんとセリフを引用してね。
いいですね。
カレーみたいな人こそ、新しい世界では必要だっただろうに、
対戦派になってしまったせいで。
難しいもんですよ。
昔はそうじゃなかったかもね。
そうね。きっとカジン451のエピソード0では、
今後読み始めたベイティ隊長のエピソードがあるかもしれないですね。
ということでね、なかなか完成された作品世界と魅力的なキャラクターたち、
ぜひ皆さんも読んでみてください。
おすすめです。
いつものお願いします。
番組へのご意見ご感想あれば、
Twitterハッシュタグ、方訳あめあられをつけてツイートしていただくから、
メールをお待ちしております。
メールアドレスは、
あめこみあめあられ、
あめこみあめあられ、
あめこみのこみは、
語ってほしいアメコミのリクエスト、
作品の感想をお待ちしております。
ということでね、
まあ、紛勝って言うんですか?
本の自由が奪われていくっていうことね。
結構あると思うんですよ。
歴史上、紛勝と言えば金賞とか何度も繰り返されてきてるもんね。
ということでね、
今度新幹線の中に、
喫煙ルームがなくなるみたいなレベルがあって、
51:01
別にいいじゃん、みたいな。
賛成賛成っていう人も多分多くいるし、
私もタバコ吸わないから別に賛成なんだけど、
ただ、誰かから何かを奪うということは、
自分の何かが奪われる可能性を
ネットに置いてないといけないなと思うんですよ。
こういう本は悪書だ、みたいなことを言うのって結構あるじゃないですか。
あるね。
プロレスばっかり見てるとバカになるとかね。
それは聞いたことないけど。
でもわかんない。
デンジャラス爺さんとかさ、
こんなオゲレツで下品な本は、
ふさしくない?みたいなことを言われたりしてないかな。
拷問と拷問でかけたギャグなんて、
UFOのようなことしてよくない?
ありそうだな。
ありそうでしょ。
そういうふうなところで、
そうだそうだって思う気持ちももしかしたらあるかもしれない。
でもその先に待ってるのは、
この歌詞451みたいな世界ですよと。
自分で考える力がなくなり、
自分が大切にしていたものを奪われてしまう。
多少やっぱり不快だったとしても、
そういうものが世の中に存在しているっていうことを、
受け入れていかなくちゃいけないんじゃないでしょうか。
遊びの余地というかね。
そういう部分がないと。
みんなもプロレスを見てください。
そういうことでございます。
挙と実、二つに分けんなってことですね。
物事は挙と実の合間にあるんですよ。
間に大事なことがあると。
しかますモンザエモンもそう言ってました。
しかますモンザエモンも同じこと言ってるのか。
拒実非憎ってことです。
はい、ということで。
オタクは基本的に引用でしゃべる生き物だからね。
そうなんだね、確かに。
みんなから共感しちゃったのかな、今回の作品も。
ねえ、ほんとね。
だが断るとか言うね。
気持ち悪いからやめたほうがいいって。
でも自分もやっちゃうんだよね。
そうね。
何事もバランス。
ということで、来週はインフィニットフロンティアですね。
DCの大型イベント。
毎年年末に一冊来ますね。
今年はインフィニットフロンティアです。
あと、説明し忘れたけど、
今日の放送、今日の配信、
ボトルネイルの方に
収録している時点では、
アントニオ猪木を探して映画館で見れるんですけど、
もはや上映期間は終わっているかもしれません。
その可能性も確かに。
ごめんなさい。
来週は新鮮な録音をお届けしますので、
ぜひ皆さんも新刊ですのでね、
読んで聞いていただければと思います。
それではまた来週、さようなら!
バイバイ!
バイバイ!
壁。
テレビのことをさ、家族って言ってたじゃん。
1950年代って、
テレビと家族ってすごい密接に
54:01
関わってたらしくて。
戦争中さ、家族バラバラになっちゃうじゃん。
戦争が終わって、
家族が集まりましたって言った時に、
家族の繋がりを象徴するようなものが、
やっぱ必要になってくる。
その時に、テレビっていうメディアが
家庭の中心に入ってきたらしいですよね。
へぇー。
家族のテレビの広告とか見ると、
家族みんなでテレビ見てます。
はぁー。
テレビの性能とか、
すごい綺麗とかじゃなくて、
テレビのある生活は家族が揃ってみんなで見るんですよ。
あれがリビングにあることで、
家族の断乱が生まれます。
暖炉みたいなものだってこと?
そうかな。
54:42

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