1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
  2. #046 バットマン:キリングジョ..
2021-05-15 41:26

#046 バットマン:キリングジョーク

 この番組では、毎週一冊の邦訳アメコミを紹介しています。今回のテーマは『バットマン:キリングジョーク完全版』です。
 今回、ジョーカーの標的はゴードン本部長。ゴードンを狂気に堕とすべく、娘のバーバラを襲い、ゴードンを誘拐する。バットマンは、エスカレートするジョーカーとの戦いが、どちらかの死によってしか終わらないということを危惧していた。ジョーカーのオリジンを語ったアラン・ムーアの名作です。
 来週、邦訳が発売される『スリージョーカーズ』の予習もかねて、是非!

・アランムーアが新作を発表!?
・好きなものの話をされると勢いよく話してしまうのはオタクのsaga…
・精神病院から始まるバットマンは名作の法則
・正史に取り込まれすぎてて、読切として読めない。
・ジョーカーのオリジン、どんなのが好き?
・ホアキンフェニックス、ヒースレジャー、ジャックニコルソン、それぞれの『ジョーカー』
・ゴードン本部長って結構おかしい人なんじゃない?
・ジョーカーとゴードンのバディ物もあるのかな?
・『バットマンR.I.P』と似てるな。
・読売新聞にアメコミの記事が載ってましたね。

 番組への感想やリクエストなどがあれば「#邦訳雨あられ」をつけてTwitterに投稿するか、amecomiamearare@gmail.comまでお願いします。
 感想がないと、世間とのチューニングができなくて、先鋭化したオタクになってしまうので、是非ぜひ!
00:04
こんばんは、邦訳雨あられです。それでは今週もよろしくお願いします。
今週のアメコミニュース!
キリングジョーク
何ですかそれ?
山田電機のオープニング
山田電機のオープニングっておかしいな。山田電機の店内で流れてるやつです。
あ、そんな動きだったっけ?
はい、というわけで今週のニュースなんですけども
人気漫画家アラン・ムーア
ハリーポッターシリーズを出版する大手出版社と巨額契約
2022年に新作を発表
来年じゃないですか?
そうですね、というニュースが届きまして
新作がニュースになるライターってすごいことですね
確かに、村上春樹くらいじゃないですか?
日本でいうと
漫画家で新作発表してニュースになるってどうだろうね
誰だろうね
なんかちょっとパッと思いつかないですけど
トリアナ・タキラとか書いたら
確かにニュースになりそう
そういうことですね
アラン・ムーアは魔術師なんで
噂によると魔術、法使いらしいよね
ハリーポッターとは相性が悪そうだよね
あんまね
魔法感の違いがありそうですよね
マジックに対する考え方が
作品が短編集と大作を書く予定
2つのプロジェクトが進行中という噂
また翻訳もされるかもしれないですね
アラン・ムーア級の方であれば
ヒーローコミックからはちょっと離れて久しいですけど
プロメアっていうのは翻訳されましたし
まあまあまあ楽しみにしたいところですね
というわけで今週は
バットマンキリングジョーク4ですね
やっていきたいと思いますが
作者は今お話ししましたアラン・ムーアですね
1988年に最初発表された作品です
まあだからだいたい我々
またこれを聞いてるリスナーの皆さんと
同世代なんじゃないですかね
同世代の方多いかもしれないですね
スポーティファイで聞いてくれてる人は
なんかそのどういう人が聞いてますよっていうのが
こっちでもわかるようになってるんですけど
まあアラさんばっかり聞いてますね
あーアラサーラジオだったのか
アラサーラジオですね
4分の3ぐらいがアラサーの男性ですね
似た属性の人たちで集まっていたとはね
03:00
自然とそうなってくるのかもしれないですね
ただ今回我々この
バットマンキリングジョーク完全版っていうね
小プロから出版されてるやつを
まあ2人で読んでやってるんですけど
この定本になったのは
2008年に出版された
デラックス版ってやつみたいで
カラーリングが変わってるらしいですね
塗りが変わって
それに伴って絵も少し変わってみたいな
なるほどなるほど
ってやつみたいですね
翻訳も2008年に出たっぽいので
結構早く
スピード翻訳だった
アメリカで出版されて割とすぐに出たんだ
まあ名作という風に言えるんじゃないかなって思います
確かに面白かったですよね
すごく面白い作品ですね
我々のラジオでアラン・ムーン扱うのは
ウォッチメン以来ですかね
そうですねウォッチメンやってのこれですね
来週バットマン3ジョーカーズっていうですね
ジョーカーと因縁深いバットファミリーと
ジョーカーの戦いっていうのを描いた新作が
新刊が出ますんで
それに向けてのちょっとした予習というか
復習というかも兼ねて
今回はこれを扱っていきたいと思います
私職場でこの本読んでるんですけど
いつもアメコミを
いいね自由な職場なんだよね
休み時間とかで使って読んでるんですけど
職場で読んでたら同僚にインド系のアメリカ人がいるんですよ
その人に話しかけられて
今まで喋ったことなかったんですけど
その本読んでるんだ
有名だよねみたいなことを言われて
そうなんだよ
アラン・ムーンはすごい好きで大ファンなんだよね
そしたらその人知らないけど
その本は知ってる
つらいぜ
国境を越えたキモータムーブをしてしまってね
相手も好きなのかなと思ってつい
熱量の差を考えずに熱く語ってしまったってことがありました
わかるー
わかるー
あの最近私ナンバーガールのTシャツ着てたら
ナンバーガールだみたいなこと言われて
わかるーみたいな感じで言ったら
いや読んだだけって言われて
ふざけんなよって思ったけど
やっぱちょっとオタクね
自分の好きなものを知ってる人がいるとね
ついつい自分と同じ気持ちの持ち主だとね
錯覚しがちなんだよね
シャッターが少し開くんだよね
抑圧されてる分その隙間から一気にバーっと出ちゃうんだけど
やっぱアラサーになってもその辺は注意しなきゃいけないなって思いました
なんかやっぱ逃げかけが下手だよね
でもそういう意味でも人気のというか話題もあるし人気の作品ってことなのかなと思いましたね
普段届かない人にも届くぐらい愛された作品っていうことになるのかな
06:06
はいじゃあ今日はバットマンキリングジョーカー完全版やっていきましょう
今回ジョーカーが狙うのはゴードン本部長
ジョーカーは彼を狂わせるためにバーバラ娘のバーバラですね
バットガールですかを撃ちでゴードンを誘拐します
誘拐して錆びれた遊園地監禁して正気を失わせようとするんだけど
そこにバットマンがやってきてというお話ですね
バットマンはジョーカーとの戦いがだんだんエスカレートしてきてて
このままだとどちらかが死ぬまで戦うしかないんじゃないかということを心配して危惧してるんですね
そのお話が進むと同時にジョーカーの過去
ジョーカーのオリジンっていうのが語られるっていう名作となってますね
まずもう出だしからいいよね
出だし良かったですね今回
もう無音のページがちょっとページ続くんだけど
最初に出てくる文字がとある精神病院に二人の男がいた
痺れるね
これ後半に出てくるジョークのね一節の引用
そうだねラストに出てくるね
なんだけどいやーこのまたかっこいいよな
戦回収かっこいいよね
そんでジョーカーが精神病院の中で何やってるんですかね
ゲームかな一人遊びかな
トランプを使った遊びをやってるんだけどそこにバットマンが来るというシーンね
精神病院から始まるバットマンっていいよね
結構あるね
我々がやったラジオでも扱った作品でも結構精神病院スタートのバットマン作品多かったですよね
ホワイトナイトとかもそうでしたね
あとラストナイトオンエアも
あーあれも良かったですね精神病院スタートでしたね
バットマンリップも精神病院スタートで
そうだっけ
そうそうあれも今回のキリングジョークとすごく似てて
バットマンが精神病院に行くとジョーカーがそこでトランプを持って
そうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだ
キリングジョークであったら遊びと同じ遊びをしてたんですよね
でヒント出してたんだよね
あーそうだったそうだった
名作の条件なのかもしれないね
バットマンといえば精神病院から始めるっていう
なるほどね
この作品元々はアニュアルっていうか読み切りみたいな感じで作った作品だと思うんですよ
なんですけどバーバラーが撃たれて半身不遂になっちゃうっていうのは
精神病院の方にも輸入されていた設定になってるよね
だからだいぶ精神病院に取り込まれたお話になってるかなって
ニュー52みたいなクライスが起きてもバーバラーが撃たれたことはなくならなかったから
09:06
もうすっかりバットマン本編に組み込まれた設定になってると思うんだけど
おなじみ定番として扱われてるんだね
だからこそねこのジョーカーのオリジンっていう部分が結構厄介かなって思ってるんですね
このキリングジョークの中で描かれるオリジン
そうそうそうそう
今回のお話の中でもジョーカー自身がこの過去についてはあやふやというか
覚えてるってわけじゃないみたいな
今となってはっきり思い出せないが
っていうね言い方してるんで
これがジョーカーのオリジンだってはっきり言わなくても大丈夫なような予知は残してるんだけど
でもやっぱ名作だからさ
やっぱ影響力は大きいよね
確かに
今回のジョーカーのオリジンはお笑い芸人をしていたところに
理不尽な暴力というか不幸がやってきて
それによってジョーカーとして狂ってしまったっていう話でしたね
だからちょっと映画のジョーカーに
ああそうね映画版ジョーカーのオリジンと確かに重なるところは
なかなかあるよね
あと翻訳されたジョーカーのオリジンって多分いくつかあると思うんだけど
私ラバーズ&マットメンっていう
翻訳された作品のジョーカーのオリジンが結構好きで
端的に言うとバットマンみたいな奴が出てきたから
イカれたジョーカーみたいなフリーク
ああいうのが出てきたんだみたいな
バットマンがいるせいでそういう奴らが出てきたっていうこと
犯罪の天才なんですよジョーカーもともと
なんだけど退屈してたの
なんだけどバットマンが出てきたおかげで張り合いが出ちゃって
ああそれかっこいいね
犯罪王子になっていくっていう結構好きなね
この作品面白くてバットマンがバットマンになっていくっていうか
修行を重ねるシーンとかも結構好きで
ぜひまたいつか機会があったらやりたいんだけど
読んでみたくなった
まあでもそんな風にですね結構いろんなオリジンが
ジョーカーあるんで
人気キャラだけあっていろいろあるんですね
それ魅力だよねオリジンがブレてるっていうかたくさんあるっていう
バットマンはほぼないと思うんですよ
そんな幅ないですよね
両親が犯罪で打たれてっていうことだと思うんだけど
映画だけ見てもさ
ダークナイトのジョーカーは今言った
ラバーズ&バットメンのジョーカーとちょっと似てるかなって
あれはだってもうバットマンがいてほしいんだよね
バットマンがいるからジョーカーやってるって言ってますもんね
あれはそういう感じだったし
あとティム・バートンのバットマン
1989年のバットマンに出てくる
ジャック・ニコルソンが演じているジョーカーは
実はバットマンの両親を打った犯人で
12:05
バットマンに追われて廃役に落ちちゃって
ジョーカーになったっていう
2人の因縁が深い系ですよね
なるほどなるほど確かに確かに
こういうのもあるし
幅広いね言われてみると
幅広いねどれが好きですか
僕好きなのはなんだろう
でも犯罪の天才だったのが
バットマン現れて張り合いが出ちゃったっていうのは面白いなって
面白いよね
彼自身の気持ちよりはバットマンとの関係性の中で
ジョーカーになっていったっていうのが
解釈としては好きかな
私もそうだね
最近ダークナイトを見返したんだけど
映画のダークナイト
めちゃくちゃ面白いね
名作と言われるだけありますか
びっくりしちゃった
ネットとかで男が進めるけど
女の人にピンとこない映画の代名詞みたいな
よくいじられるやつ
東村アキ子の漫画の1ページを
スクショで貼り付けられてることあるじゃないですか
もう俺そんなのには負けず
進めていこうと思いますよ
キモータムーブを負けずにね
いいじゃないですか
ダークナイトだなって
映画の悪役として素晴らしくないですか
かっこいいよねあれ
かっこいいですね
ジュラシックワールドの
インドミナスレックスぐらい好きですね
ちょっとピンとこないかもしれない
俺の好きな映画の悪役
恐竜なんだ
恐竜とジョーカーと
あとは
どうしようかな
ハルにしようかな
人工知能のハル
ロボットね
まあいいや
とにかくね
オリジンなんだけど
あんまり俺ごめんだけど
このキリングジョーカー面白かったと思うし
すごく好きな作品だけど
あんまりジョーカーに悲しい過去っていらねえんじゃないかなって思ってる
そうね
確かに
やっぱ同家として生きてほしいから
悲しい過去とか言われると
ちょっと乗り切れないことがありますよね
同情しちゃうから
でも今回は
ジョーカーにも悲しい過去があり
バットマンにも悲しい過去があり
で今回悲しい出来事に見舞われた
ゴードンがオリっていうね
そういう意味では
作品のテーマにすごく沿ったオリジンだったかな
それぞれの悲しい経験
理不尽な暴力
それに対してどう向き合っていくかっていうのが
テーマとしてあるのかなって思いました
今回改めて読んでて思ったのは
ゴードン本部長って
やっぱ結構おかしい人なんじゃないかなって
あんまり今までバットマン読んできて
ゴードン本部長注目したことなかったんだけど
警察の立場としてのゴードン本部長って感じで
警察を象徴するキャラクターとして
今まで見てたんですけど
今までゴードン本部長が活躍する姿を見ていて
こいつもちょっとおかしいんじゃないかなって
15:01
どういうところ?
そもそもバットマンを受け入れてる意味が
よくわからんなって
それはね
改めてちょっと思ったし
あとこのキリングジョークのも出てくるんですけど
ゴードン本部長バットマンのスクラップブック
作ってるんですよね
作ってたね
ゴードン本部長ってさ
普通いろんな仕事してるはずじゃん
バットマンの活躍だけを集めたスクラップブックを作ってさ
そのまま家に眺めてるわけですよ
娘のバーバラに心配されるっていう意識があるんですけど
改めて見るとこの振る舞いやばくねえかなって
そうかリアルに考えると
警察でもねそこそこ立場があるわけだから
それをなんか覆面のヒーローと密会してさ
そのヒーローのスクラップブックを作って
家で保存してるって
怖っ
言われてみれば確かにちょっと入れ込みすぎ
どんだけお前入れ込んでるんだよ
かもしれないね
ジョーカーに似てるよね
ジョーカーの入れ込みに似てるな
ジョーカーも多分スクラップブック作ってるんじゃないかな
作ってるかどうかわかんないけど
でも確かにそのバットマンに対して
入れ込んでるっていう意味では
なるほど近いものがあるかもしれないね
今回ジョーカーがね
作品の中でも言ってるんですけど
今回はパパが主役だと
ゴードンが主役だと言ってる
やっぱそのゴードンがどう発狂するのかしないのか
ジョーカーは堕落させようとするんですよね
こんな残酷な世の中でお前何真剣にやってるんだと
頭がおかしくなった方が楽だぜ
その現実の残酷さを見せるために
娘のバーバラを襲って
その襲った時の画像映像なのかな
写真かな
それを遊園地でゴードン本部長に見せるんですよね
その日ゴードン本部長は全裸
全裸ですね
服を脱がせて
剥ぎ取ってましたね
やっぱ服装って制服なんかが
社会的な立場とか価値観とか
結構示すものじゃないですか
一回真っさらにして
生まれたままの姿で
それがそういったものを奪われたゴードンが
果たして正気を保つのか
狂気に陥るのか
バットマンとジョーカーが
ゴードンを取り合う物語というのが
そうだよね
好きなセリフがあってさ
レッドフットなんて奴はいないんだよ
あるのはマスクだから
マスクの中身が誰であるかなんて関係ねえのさ
これジョーカーのセリフじゃないわ
ジョーカーと一緒に昔仕事をしようとしたと言われるセリフ
過去編のセリフですね
結局服装コスチュームこそが大切なんだ
それを踏まえるとね
やっぱそれを奪われるっていうのも
象徴的な出来事なのかなって
なるほどね
結局今回ゴードンひどい目に遭うんですけど
発狂しない堕落はしなかったんですよね
そうだね最後まで理性を保ちましたね
放棄に基づいて
ジョーカーを逮捕しようと頑張るんですよね
これもすごくいいシーンだなと思うんですけど
18:00
ジョーカー自身がその前にちょっと言ってるのが
こんな狂った世界で理性を保つなんて
まさに狂気の沙汰でしょ
これいいセリフだよね
いいセリフってことは
発狂しなかった理性を保ち続けたゴードンは
それはそれである種の
おかしさが狂気が
狂気を払っている人間なんだなってことが
そうだね
バットマンとゴードンって比較すると
やっぱバットマンの方がイカれてると思うんですよ
正義を成すためにコスチュームを着るって
やっぱちょっとおかしい人じゃん
ジョーカーとバットマンを比較すると
やっぱジョーカーの方が一番上手手だと思うんですよね
やっぱ混沌っていうかね
秩序から離れた存在だしね
離れた存在でやっぱ一線超えられるし
ただゴードンとジョーカーを比較したときに
実はゴードンの方がある種の狂気
ヤバさもはらんでるのかなと思って
これなんかこう算数組のね
狂気の関係がちょっと見えて
面白いなって思いましたね
狂気の算数組が
だからゴードンとジョーカーのバディものとかね
あったら見てみたいなって思いますね
あー面白くなるかな
ジョーカーがゴードンの理性に引くとかね
あーなるほどね
それでもお前まだルール守るの?
あーなるほどなるほどなるほど
はいはいはいはい
あのーあるねそういう話
あったか
いやいやじゃなくて
右見ても左見ても
もう何キロ先まで見ても
車いないのに
お前は赤信号守るのが
あーいいね
明大
確かにバディものの定番かもしれない
ゴードンは
まあ多分守るだろうな
守るでしょうね
ジョーカーもちょっと影響を受けちゃう
ラストかもね
バディものの定番のうちですけど
最後あのー無意識にゴミを分別してしまう
ジョーカー
あー面白い
飲んだ缶をちゃんと
缶捨て場に入れてね
あーいいねいいラストシーンだ
あんのかな
やっぱ長いバットマンのシリーズの中では
ゴードンとジョーカーが何か一緒のことをするっていう
お話あんのかな
ありそうだよね
なんかツイッターでこの間見かけたけど
なんか我々が考えるような二次創作は
アメコミはほとんど公式でやってるっていうのを
あー
書き込みで見ましたね
なるほどねはいはいはいはい
まあこのキリングジョークがあったから
ジョーカーとゴードンの関係は最悪だと思うんだけど
確かに
まあでもねアースは一個じゃないから
確かにそうだそうだ
ねあってもおかしくないかな
やっぱ最悪の関係からのね改善っていうのもね
バディものとしてはいいテーマかなと思うし
確かに結局ゴードン本部長は理性を保つ続けた
素晴らしい
今回はバットマンの勝利に終わるわけですね
ジョーカーを追い詰めるんだけど
ジョーカー銃の弾が切れてしまって
バットマンが最後追い詰めるんだけど
バットマンがねなんかこういうこと言うんですね
そうなんかお説教じゃないけど
21:02
慰めるんですよね
ジョーカーに対して
どんな不幸がお前の人生を狂わせたのか
それは知らない
だがもし私がその場にいれば
お前の力になれたかもしれない
お前の助けに
こういうの言う人なんだってちょっとびっくりしましたね
まあでも自分もねやっぱり理不尽な暴力で
不幸を味わった身ですから
共感するところがあったんですかね
あったのかもしれないですね
それに対してさ
ジョーカーがすまねえけど
だめだ遅いよ遅すぎるぜ
なんか笑えるよな
いつか聞いたジョークみたいな
これいいよね
めっちゃいい名シーンだと思いますね
名シーンだね
またこの雨のシーンがいいんですよね
あのこのキリングジョーク完全版
見返しの部分もね
雨の様子の印刷になってますけど
かっこいいぜ
雨が降るシーンは名シーンですね
でこのいつか聞いたジョークっていうのが
冒頭に出てきたね
とある精神病院に2人の男がいた
2人は病院を抜け出そうとするんだけど
1人がジャンプできない
隣の建物に向かってジャンプして
飛び移ることができない
先に飛び移ったやつが
その懐中電灯で光の橋を架けてやるから
お前はそこを渡ってこいよと
でそのもう片方の主人が怒ったと
てめえ俺がイカれてるとでも思ったのか
光の橋なんか渡れるわけないじゃねえか
っていうところを
どうせ途中でスイッチを切っちまうつもりだろ
って言って怒るっていう冗談なんだけど
またこれもさ
この緊迫した空気で言われるとさ
いろいろ考えちゃうよね
光の橋
信頼の問題なのかな
途中で消してしまうんだろ
俺が渡ろうとしたら消えちゃうんだろ
信頼できないってことですもんね
手を差し伸べようとしているバットマン
それを断るジョーカーっていうのと重なってね
またいいですよね
文学的ですよね
ジョークで表すジョーカーもかっこいいよね
そしてラストシーン
この冗談を聞いて
二人笑うわけですね
はははははってジョーカーが笑って
バットマンもはーって笑う
二人の笑い声が響いている
ジョーカーを捕まえに
パトカーが近づいてくる
うーって音と二人の笑い声
なんだけど笑い声が消えて
サイレンの音のうーだけが残る
っていうラストシーンね
有名なラストシーンなんですかね
24:00
ファンの間でもこの解釈はいろいろあると思うし
後書きでもアーティストの
このラスト
言及してましたね
どういう風に捉えるかは多分読者に委ねられてるんだと思うんだけど
どう思いますかこれ
つまりバットマンがジョーカーを殺してしまったんじゃないか
っていうラストだよね
いやー私は殺してないと思っちゃうかな
そうなんだよね
さっきも言ったけど
この作品もバットマンの歴史の中に組み込まれてるじゃないですか
読み切りとかじゃなくてさ
でも考えるとバットマンがジョーカーを
ジョーカーいるし
バットマンはふさつのキャラだし殺さずのキャラだから
殺さないんじゃないかなと思っちゃう
ちょっと冷静にはバットマンのこと見れないので
バットマン好きなキャラだしジョーカーも好きなキャラだしっていうのもあると
どうしてもね
サイレンの音が聞こえてるのに笑い声が消えちゃってるっていうのはさ
考えたら笑い声が止まったわけだけど何かここでね
そういうことが起こったっていうのはもちろんわかるんだけど
やっぱりちょっとね潜入感というか
フラットな気持ちでは読めないかもしれない
何にもバットマンのこと知らない人に見せたら
そういうふうな感想が出てくる
解釈が分かれるところかもしれないよね
あとこの最後のコマ
パトカーのヘッドライト
ヘッドライトがちょうど光の端みたいにね
当たってるシーンが挟まるんで
光の端をかけてあげて
救いの手を差し伸べたっていうオチとも読めるので
殺してないんじゃないのかなと思うし
あと正直DCの世界ってさ
平行宇宙は次々と破壊されるような
壮絶な世界じゃないですか
クライシスみたいなね
クリプトン星は毎回ぶっ壊れるし
この事件にバットマン自身もずっと関わってきてるわけじゃん
その時に果たしてバットマンは
バーバラが半身不遂になったという事件をきっかけに
殺人を犯すのかっていう
バーバラが半身不遂になったという事件はすごく大きい事件だし
苦しい事件なら間違いないんだけど
バットマンが人を殺そうとするシーンってさ
これまで読んだシリーズにもいくつかあったじゃん
人を撃ち殺そうとするとか銃を手に取るとか
その時にすごい経験して
人を殺そうとする
その中でバーバラが半身不遂になった
よしじゃあジョーカーを殺そう
平行宇宙が次々と破壊されている
そういった事件でもバットマンは殺さずでずっと活躍してきて
ここで
バーバラの音不幸を和尚化するつもりは全然ないんだけど
27:00
事件がちょっと規模が小さいんじゃないかってことね
打倒性としてはちょっと乏しいのかなって
確かにこの時点で
バーバラもウォードンも
安否確認ができてるんで
両方も生きてるし犠牲も保ってるし
確かにこれが決定的な事件になるってのは
なんかちょっと違うんじゃないかなって
思っちゃうかな
わからなくはないですね
今度のスリージョーカーズでもさ
多分言及されると思うんだけど
あいつ殺してるじゃないですかジェイソン
二代目ロビン
ジョーカーは二代目ロビン殺してるんだけど
それでさえバットマンはジョーカーを殺さなかったんで
確かに
そのせいでジェイソンはめちゃくちゃ怒ってましたけどね
なんで復讐してくんねんだと
そりゃそうだよね
わかるわかる平行世界が転んでいたとしても
自分殺されたら復讐してほしいって気持ちはわかる
でもバットマン言ってたよ
一戦を超えるのは簡単だと
でも超えてしまったら歯止めは効かないだろう
いるもんね平行宇宙でね
ビラン殺しまくるバットマン
一戦超えるバットマン
パニッシャーみたいなバットマンいますもんね
だからやっぱりアメコミの良いところであり悪いところだよね
キャラクターがすごく純層化してるっていうところ
これきっかけでバットマン一戦超えていくっていう
可能性だって確かにあり得るもんね
他のユニバースのことを考えれば
キリングジョークを精子に組み込んだ
後のライターの人
バーバラを半身不遂にしていいですかって
編集部と相談してね
これを取り込んだ人は
バーバラが半身不遂になってしまったところは引いたけど
ジョーカーを殺してしまったところは引かなかった
そういう解釈はしなかった
って考えると
答えないですけどね
小説とかと一緒でそれぞれが
そういう風に読むのって
フラットな気持ちにならないと難しいなって
難しいお話ではありましたね
お話として読んでて思ったんですけど
バットマンリップに似てるなって
思ったんですよね
最初精神病から始まり
ジョーカーがトランプで一人遊びしてるっていうシーンもそうだし
あと一つ堕落がテーマになってるっていうのも
あの作品では
ブラックグローブという悪の組織がバットマンを堕落させようとしていたし
今回はジョーカーがゴードンを堕落させようとした
30:00
今回キリングジョークで出てくる
これはジョーカーのセリフだったと思うんですけど
狂気と正気の違いは記憶との向き合い方で決まるんだ
人間は思い入れを捨ててはいけられない
記憶と向き合うのを拒めば正気が保てなくなる
狂気に陥るっていうのは
悪いことでもあるんだけど
同時に思い出したくない苦しい過去から逃れられる
狂気は心の非常口なんて
言ってたんですよ
それに対して
そうじゃないんだってバットマンは打ち勝つわけじゃないですか
キリングジョークでは
バットマンリップでは何があったかっていうと
バットマンを堕落させようとするわけじゃん
狂気に陥って
自分のバックアップだった人格を使って
踏みとどまるわけじゃないですか
メタ的な視点で見ると
黒の事件簿っていう
葬られてきた歴史
注目されなかった過去の出来事
論理的じゃなかったりとか
子供っぽかったりとか
過去の歴史を取り込むことで
バットマンは狂気に陥る一歩手前で
踏みとどまることができた
記憶を保ち続けることで
自分の辛い過去を向き合うことによって
正気を保ったシナリオなんで
キリングジョークと比較した時に
関係性とか対応するような関係なのかなって
すごいな
されるとそうかもって思っちゃったけど
なるほどね
過去を捨ててしまうってのは
狂気の入り口だってことね
DCの歴史もねクライシスとかしながら
複雑化した歴史を整理して
何とか過去を背負ったまま前に進もうと
苦しんぶろがDCの歴史なのかなと思わなくもないので
最近クライシスなんかさっか見て
読んで思いましたけど
それは辛いかもしれないけど
過去を背負って前に進むことが正気でいるための
なるほどね
キリングジョーク完全版にはもう一つ
罪なき市民という短編が収録されています
キリングジョーク本編のアートを担当した
ボランドが書いたお話ですね
これも面白かったですね
コンパクトにまとまっていて面白かったですね
短編の見本みたいなところがありますね
そうかもね
どのような話かというと
ゴッサムに暮らす何の変哲もない市民が
でかいことをしてやろうということで
考えたのがバットマンを殺害する計画だと
自分は銃を持っている
アメリカって怖いな
33:00
普通に銃出てきているよね
パパが銃持っているから
パパは銃の自治権を信じているから
その銃を使って
自分は本当に今まで罪を犯したことがないので
バットマンにマークされていない
バットマンが一息ついているところをバーンとやったら
殺せるだろう
というお話
それだけの話
その犯行の声明を
ビデオで撮っている
ユーチューバーみたいですね
部屋で一人カメラに向かって
バットマン撃ってみた
怖い
バットマンが
普通の悪意を持った市民とどう向き合うのか
面白い問題かもしれない
フリークとばかり戦っているから
コスチュームを着た人とばかり戦っているから
善良な市民で悪意を持っている
バットマンからしてみると
監視しているのかな
してそうだな
罪のない市民もみんな監視している
バットマン全員監視している
もしも
警告の具体性がないので
実行はしないんだろうけど
もし実行してもバットマンは絶対に倒せない
という安心感がありますね
DCコミックスで
普通の市民の悪意を
あまり読んだ記憶がなかったので
マーベルだと
市民の悪意をよく目にする機会がある
殺せーとか言う
ハルクを煽り立てるとか
よく見る記憶がありますが
特にバットマンとかで普通の市民
はあまりなかった気がする
ないことはないと思うけど
そういう意味でも
名もなき市民が前面に出てくる作品は珍しいかもね
短編だからこそというか
魅力的な作品でした
というわけでバットマンキリングジョークでした
私たぶんこれ
2冊目に買ったアメコミなんですよね
ウォッチ名に買ってその次がこれだったんじゃないかな
V4バンデッドだったかな
とにかくアラン・ムーンはこれで
10年以上前なんですよね初めて読んだの
改めて読み直したんですけど
当時はDCのことも何も知らないしバットマンも何も知らないし
ジョーカーは誰それぐらいだったんですけど
あれからいろいろアメコミ読みまして
今改めて読み直すと新しい発見とかって面白かったですね
例えばどの辺が?
36:02
バットマンリップとの意外な共通点
やっぱりジョーカーとバットマン
仲良しなんだなって
こいつらを張って改めてね
相変わらずイチャイチャしくさってからにって思いましたね
私も今回読み直してみて
最初のバットマンの
ゴードンがスクラップしてたところに
最初のバットマンの
ディテクティブコミックの表紙と同じ写真が使われたりとか
バットケーブルにいろいろジョーカーの顔が並んでる中で
40年代ぐらいのジョーカーの顔があったりとか
意外と歴史の中に
バットマンの歴史を踏んでる作品なんだなって
いうことをちょっと感じたり
話してて思ったんだけど
ダークナイト映画の
映画のダークナイト見てだいぶアメコミいいなって思うようになったんだけど
改めてダークナイト見て
結構コミックスの要素を拾ってるなって思いました
マフィアに支配されてて
犯罪都市になってたゴッサム
それをバットマンが
綺麗にしていこうと思ったんだけど
そしたらまたマフィアの代わりにフリークが出てくる
ジョーカーみたいなやつらが出てくるっていう流れ
ダークナイトで結構出てきてたし
あとゴードンと話してる間に
ジョーカーみたいなやつらが出てくるっていう流れ
あとゴードンと話してる間に
さっさといなくなっちゃうバットマンとか
勝手にフラッといなくなるバットマン
あと最後に携帯電話を使ったソナーみたいな機能で
街中を監視するシステムが出てくるよね
バットマンっぽいよね
確かにやりそうって今思うとバットマンあるあるだろ
だから結構
ダークナイトシリーズのバットマンって
リアリティよりというか
みたいなところがあるかと思いきや
コミックスの要素をちゃんと引き継いでるんだなって
そうだったんだ
ちょっと私も見直してみようかな
映像系はマーベルが強めで
映像系はマーベルが強めで
最近あんまり見れてないですね
またそういうのをやっていくのも面白いかもしれないですね
過去の映画また見直しても面白いかもね
こうやってアメコミの知識が増えていけば増えていく
このシーン原作にもあったじゃんとかね
厄介オタクじゃん
どんどん世間とのズレが
それは魅力のひとつでもあるしね
言っちゃいそうなんだよな
あれはねとか言って
それは元ネタキングジョークだよとか言って
アメコミ見てる女性に嫌われるタイプになっていくわけですね
そうなることを恐れないっていうのもね
一つの生き方かもしれませんね
39:00
面白いものは面白い
私もインド系アメリカ人にアランムーアのアメコミめっちゃ貸すわ
読めと
これで学べと伝えてみたいと思います
じゃあまたどうなったか教えてください
番組へのご意見ご感想あれば
メールはいつでもお待ちしております
メールアドレスは
アメコミのコミは
comiになります
番組の詳細欄に詳しいことを記載していますので
そちらをご覧いただければありがたいです
語ってほしいアメコミのリクエストもいつもお待ちしております
はい
感想を言ってくれないと世間とのチューニングができないから
より専鋭化したオタクになってしまうので
この回が面白かったんですみたいなこと言われたら
あーこういうのが正解なんだって覚えるから
社会生活ね
争いになったら営んでいかないといけないですね
この回意味わかりませんでしたとか言われたらね
我々も反省するから
ぜひぜひ感想お待ちしております
それではまた来週
さようなら
この前新聞にアメコミの記事載ってましたね
2021年5月10日付け
ジムリーのインタビュー
記事が載ってて
面白かったですね
バットマンに思い入れが強いって話してましたね
関係性についても言及してて
特別な2人なんですかね
この2人のストーリーって盛り上がるもんね
アメコミを象徴するような2人ってことなんでしょうね
正義と秩序アナーキズムと狂気
かっこいい
ペンギンとバットマン
飛ばない鳥と
飛ぶ獣
バットマンを代表するビラなんだけど
というわけでジョーカー
来週発売になるので
楽しみですね
また来週もお願いします
41:26

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