00:03
あなたは南極探検隊の一員です。何度目かの調査から帰ると、観測基地は激烈な大嵐に襲われたかのように、徹底的に破壊されていました。施設は崩れ、貴重な燃料や食料、資材も周囲に散乱しています。探検隊の仲間も、雪に埋もれるように倒れていました。
はい、じゃあここでアイデアロールを打ってください。
お、成功です。あなたはすぐに、この破壊が単なる大嵐によるものではないことを確信します。死体の周りにはなぜか、食料貯蔵庫から持ち出された塩が巻き散らされていました。そして死体は、腕のいい肉屋に処理されたかのように、肉や臓器が切り取られ、その場から消えていたからです。
はい、ここで産地チェックです。
産地チェック?産地って何ですか?どこで生まれたかってことですか?
サニティですね。
SAN値ですね。
そうそうそうそう。出生地とかじゃなくて。
どういう意味ですか?
正気。
あ、はいはいはい。分かる分かる。気が狂ったり、消去を失うようなことをね、あったときに産地がゴリゴリ削られていくみたいな。
そうそう、ツイッターとかでよく書かれてるでしょ。
書かれてる書かれてる。オタクが使う。
オタクたちがよく言う、泣き声の一種で。
あ、あれサニティって言うんだ。
サニティって言うらしいよ。
うんうん。で?
もうTRPGですよ、ここまで来たら。
あ、はー。
テーブルトークRPG。
はいはいはいはい。
それをね、今日ちょっとやりたいなと思って。
えー、そうなの?
というのも、
うん、というのも。
今日は使う作品は、
はいはい。
ラブクラフト決作戦。
はっ。
3、狂気の山脈で。
あー、狂気の山脈で。はい、そうですね。
この作品を扱っていきたいと思います。
はい。
クトゥルフ神話、読んだことありますか?
あー、まあ、よく聞きますよね、クトゥルフ神話って。
うんうん。
実はですね、全然読んだことないんですよ。
へー。
あの、高校の同級生で、
はいはい。
ことあるごとに、クトゥルフ神話の話をしてくるやつがいたんですよ。
そんな日常生活、クトゥルフ話せるかな?
いや、なんかね、何かにつけねえ、それはオマージュでとか。
あー。
あと、なんかあるたんびにルルイレンのイチの話とかしてくるやつがいて、
そいつの話があんまりにも面白くなかったんで。
あー。
なんかこうちょっとね、今まで避けてきた、なんとなく大枠はわかると思うんですよ。
残念だ。きっとそのオタクもクトゥルフの面白さを伝えたかっただけなんです。
そうかー。
そしてその振る舞いも実にオタクあるあるというか、
私もなんか普段やってることかなって今言われてちょっとドキッとしちゃった。
まあね、いろんな作品に影響を与えてて、
元ネタになってるんだよね、きっとね。
そうそう、いろんな作品に影響を与えてます。
でもさ、その作品の元ネタクトゥルフ神話なんだよって言われてもさ、
別に面白さ上がんねえじゃん。
03:00
でも知識が増えることで見方が変わるかもしれない。
そっか、そうだね。
確かに元ネタを知ってることでより味わえるってことはあるかもしれないけどね。
でもさ、元ネタを知っていて作品を面白く感じられることはあったとしても、
元ネタを解説する行為自体には面白さねえから。
あー確かに。
そうでしょ。
我々もちょっと。
そうな、このラジオで同じことやってるかもしんねえから。
ちょっとドキッとしちゃった。
気をつけようね。
気をつけよう、肝に銘じましょう。
肝に銘じましょうね。
やっぱこう、出会いって大事だよね。
あーそうね。
私ちょっと多分、クトゥルフ神話との出会い方がよくなかったら。
入り口大事って言うもんね。
形が違ったらね、学校の先生とか大変だよね。
こうさ、よくあるじゃん。
通学を好きになりました、嫌いになりましたみたいな。
はいはい、先生の影響でみたいな。
あー聞いたことある。
あるよね。
我々も気をつけないとさ、
まあ目込みの入り口、うろうろしてるわけじゃん。
あーほんとね。
入り口の前にある円積の上ぐらいにはいますよね。
だからさ、我々のラジオを聞いてさ、
あー目込み、あんま面白くなさそうだなって思われたら。
申し訳ない。
ね、あとポッドキャストもそうよ。
たまたまこのポッドキャストを初めて聞いたら、
やっぱ素人のやつは面白くないなって。
うわー。
ね、思われちゃったらいけないわけじゃん。
将来のリスナーがどこかへ消えていってしまってるわけか。
そう。
気をつけよう。
気をつけよう。
いつも頑張ろう。
頑張っていきましょう。
みんなも何かそれぞれ、
背負ってるものが実はあるかもしれないってことね。
一人一人がね、自分自身の代表かもしれないということね。
そういうことです、そういうことです。
はい。
あらすじどうしましょうか。
あらすじ、さっきと言った通りなんですが、
あーそうですね。
南極探検隊にね、のお話なんです。
はいはい。
南極探検隊のところに化け物が現れて、
次々と殺されていくっていう話です。
まんまですね。
まんまですね。
じゃあ、ネタバレとかねえか。
まあみんな、有名な話だしね。
有名な話です。
今言ったストーリーが全てなんで。
1920年代ぐらいの化け物か。
そうね、1920年代、戦前かな。
はいはい。
じゃあ、今回もネタバレ全開で。
やっていきましょう。
やっていきましょう。
そもそもクツルフ神話って何かっていうと、
アメリカの小説家でラブクラフトっていう人がいるんですが、
ラブクラフト。
ラブクラフト。
その人が書いた一連のシリーズとか作品のことを
クツルフ神話ってまとめて呼んでますね。
はいはいはいはい。
もともと怪奇小説を書いていた小説家なんですが、
そのいくつかの怪奇小説、ホラー小説を
同じ世界の出来事として描いたんですね。
なるほど。
で、そのいくつかのストーリーの基盤にあるのが、
このクツルフ神話って言われる一連の設定群っていったじゃないですか。
はいはいはいはい。
例えば怪物の設定とか、
作品の舞台になる街の設定とか、
そういうのを共通させて、
いくつか物語を描いたんですね。
これがすごく面白くて、
06:00
ラブクラフトの小説自体はあんまり売れなかったらしいんですよ。
今日本でも翻訳読めるんですけど、
超面白いかって言われると、
あ、そうなんだ。
つつましい面白さではある。
あ、そう。
やっぱその設定がものすごく良かったから、
ラブクラフト以外の作家も同じ設定、
同じ世界でいろんな物語を生み出してきたんですよね。
なるほどね。
実際確かに今回読んで、
すげえ面白いなと思った。
いいよね。
面白いと思ったから、
結構他の作品もちょろっと読んだし、
漫画だけどね。
このクツルフ神話っていうのを作った絵にもなんとなく分かりましたよ。
めっちゃいい読者じゃん。
もうね、ここまで今まで触れてこなかった分、
扉が開きました。
かつてのクツルフオタクも今じゃ喜んでるよきっと。
やっと伝わったな。
つまり幻想的な小説やホラーを書くと、
リアリティを両立させるのが難しい。
そうね。
そうなった時に作品の外側に、
クツルフ神話っていう設定群、
そういう体系を一つ用意することで、
作品に厚みが出るっていうかさ。
作品の外側にそのものがあるっていう、
仮想リアリティを用意するために、
こういうクツルフ神話っていう設定が生きてきたのかなって。
物語の外側に体系的な設定を作ってしまう。
なるほどね。
多分同時代のラブクラフトの友人というか、
高齢になった作家とかも、
おそらく同じような設定で作品を書いてたりするじゃん。
そうすると複数読んだ時に、
あれ?これはあっちの作家にも。
もしかしてこれって本当のことなの?というか、
あるの?っていうね。
あるのかもしれないっていうね。
そういうリアリティを生むための一つ仕組みだったんじゃないか。
面白いねそれ。
だからそう考えると、
今ネット社会でクツルフ神話がまとめられてるじゃないですか。
いっぱいあるよね。
これは良くないですね。
あーなるほど。
1900、20世紀初頭の読者たちにとってみたら、
そういう情報は多分ないわけじゃん。
今はクツルフ大全みたいなのあるけど。
辞典みたいなのあるよね。
ない時代の人たちから見たら、
あれ?内側の作者にも。
これとこれって?っていうさ。
あーなるほど。
作品をまたがっての設定があるんじゃないかっていう見合わせが。
そしたらやっぱりリアリティ増すっていうかさ。
はいはいはい。
面白いでしょうね。
いろいろ考察というか考えちゃうよね。
他にもきっと物語があるんじゃないかっていう。
そうそうそうそう。
そういう仕組みなのかなって。
09:01
めっちゃ賢いすごい。
まあ、みたいなことがネットに書いてありましたね。
ネットはすごいね。
世界のすべてがあるね。
いやー楽しいね。
あのー今回のこの狂気の山脈にて、
あ、山脈でか。
えーっと、なんだろうあれ。
あの映画。
えーっと、雄星からの物体X。
はーなるほど。
はいはいはいはいはい。
ちょっと最初やっぱ雰囲気似てましたよね。
南極、あれも南極基地が舞台で、
そうそうそうそう。
宇宙人がやってきてっていう話でしたね。
犬いるし。
犬も出てくる、確かに。
犬も出てくるし。
ねー。
それ、元ネタクツルフだよ。
今、オタクが成仏した。
何かが今ノリ移りましたけど。
あーそれで思い出した。
あのーSFホラーみたいな雰囲気じゃないですか。
はいはいはい。
この作品。
あのーでもその高校の時の同級生が言ってました。
クツルフはSFホラーじゃないと。
え?
コズミックホラーだと。
うわー。
訂正されます。
宇宙的恐怖ってやつですね。
なんだそれって思うけど。
宇宙的ってなんだよって思うけどね。
宇宙って全部じゃん。
宇宙って全部じゃん。
あーでもそういうことだと思う。
やっぱ東洋的な世界観だと、我々は宇宙のほら、大いなる宇宙の一部っていう考え方じゃないですか。
あー確かにある。
でも西洋のその一神教っていうか、キリスト教的世界観だと、やっぱ人間中心なんですよ。
あー。
だって神様ってさ、自分に似せて人間作ったでしょ。
うんうん。
だからやっぱ人間特別なんですよ。
あー。
キリスト教的価値観。
はいはいはい。
でもこのクテルフって、コズミックホラーって、その人間の力のもう及ばないすごい存在がいるわけじゃん。
もう理解できないぐらいすごい人。
すごい存在が。
で、そいつらしかもこの人間のやってることとか意に返さない。
はいはいはい。
でしょ。
だからもうそういう、なんつーの、脱人間中心主義だよね。
うんうん。
人間なんて宇宙から見たら、ほんとに端っこの端っこにいるしょうもない存在なんだよっていう。
あー。
そういうことが描いた。
まあ西洋的なじゃあ作品っていうことなのか。
そうそうそう。
だから西洋的な人間中心的な価値観でいうと、それが揺さぶられて。
はいはいはい。
また別種の怖さがあるじゃない。
はー。
それがコズミックホラーなんじゃないかなって、俺は今思いました。
なるほどね。
アジアの片隅に暮らす我々とはやっぱり違う 読み味があるのかもしれないね
確かに怪物めっちゃ強いよね 今回出てきた怪物もそうなんですけど
クスルフ神話っていろんな怪物が出てくるんですが あまりにも理解不能すぎて見ただけで惨知が減る
正気が失ってしまうぐらいの存在とか 声を聞いたら発狂してしまうとか
設定も凄すぎて認知できない存在とかいっぱい出てくるんですよね
日本だとTRPGさっきやった TRPGごっこでしたけどね
12:02
テーブルトークRPGのシナリオとしてよく使われてて
TRPGって何かっていうとプレイヤーがキャラクターを作って そのキャラクターの例えば特技とか持ち物とか知識を設定するんですね
その設定を使ってゲームマスター 誰か別の人が作ったシナリオにそのキャラクターを参加させる
そのシナリオで出てくる怪物と戦ったり 問題を解決したりとかそういう風に遊ぶおしゃべりのゲームですね
正しくロールプレイ まさに役割を演じる遊び 一緒に作る小説みたいな感じのイメージなんですけどね
面白いとは聞くけどね
変身ヒーローとか魔法少女 特撮寄りのやつをテーマにした作品もあるから
変身でも例えば仮面ライダー型もいれば 戦隊型とかもいて結構面白いらしい
クトゥルーの場合なんで人気があるかというと クトゥルー神話の怪物って強すぎるので戦えないんですよ
戦闘技能って言うんですけど戦いに使う能力をいくら自分のキャラクターに モリモリにしたところで
見ただけで発狂するしそもそも近寄れないしってことで戦えないんですよ
逆にそのシナリオを解決するには いろんな知識いろんな設定いろんな特技を持ったキャラクターが必要になってくる
なるほどね だから我々みたいな眼鏡をかけたクソナード
そういうキャラクターでも活躍する余地があって 攻略の幅が広くできるんですよね
最終的に戦わなきゃいけないとかいうのもないので
それぞれのキャラクターの特性を使って 兄弟だから立ち回りの幅があるってことですね
正面で戦うってことがないので面白い 人気も高いということらしいですね
狂気の山脈でどんなストーリーかっていうと ミスカトニック大学の調査隊が南極を調査していると
化け物に襲われちゃうんですね その化け物を追っていくと超古代文明の超巨大遺跡
超古代文明の超巨大遺跡? 超文明ではあるから超古代超巨大超文明の遺跡を南極で発見するんですね
いやびっくりしましたまさか南極大陸にこんな人工物が
立方体が組み合わさったような形で 気化学的な穴が開いている
明らかに人為的に作られた存在であると しかもそこを調査しているとどうやら怪物は一体ではないらしい
そうでしたね たくさんの怪物がこの世界にはいるらしいということが分かったところで
この物語は終わっていくわけですね
探検隊を襲ってきたであろう最初に発見した怪物よりも
さらに上位の恐ろしい怪物がいたってやつですね
結構映画とかでも見るよねジュラシックパークとか
ワンピースとかそれこそ漫画だけどワンピースとかでも船がでかいやつに食べられそうだみたいになった時にもっとでかいやつがその奴を横からさらっていくみたいなシーンあるよね
15:12
それ元ネタクトルフだから
今また一人オタクが成仏しました
今言える怪物以外にもたくさんの怪物がいるようだっていうのはさっき言ってた仮想リアリティー
世界観の広がりを示す手法としてはやっぱり面白いですよね
私は初めてのクルーフルーがこの狂気の山脈だったんだけど
途中で超古代超文明の壁画みたいなんでさ
どうやらこういうことがあったらしいっていう歴史が語られるじゃないですか
これ良くない?なんかこう世界観が
確かにこれ読むだけで大枠がつかめる
大枠がわかる
なんかさ旧支配者とかさいるっていうのなんとなく知ってたけど
そうこういうことだったんだよ
怪物たちは地球に本来昔からいた怪物と
宇宙からやってきた怪物が出てっていうお話なんだよね
そのあたりがちょっとSFじゃなかったらコズミックホラーと呼ばれるゆえんかもしれないんですが
宇宙的存在がね
今回さまあアメコミ…アメコミ?これアメコミなの?
ラブグラフトアメリカ人なんで実質アメコミ
あのなんだけど絵柄ちょっとアメコミっぽくないというか
そうだね
ちょっとヨーロッパっぽいというかバンドネシネっぽいかなーなんて思ったりして
ちょっと担々の冒険っぽい感じあるよね
あるある
すごくシンプルな線で描かれているキャラクターたちなんだけど
結構怖かったよね
絵柄がある種無機質な感じがするから
あーそうねどことなくそうだね
あとなんとなくその1920年代っぽさっていうかレトロな感じだったりして
すごく良かったなって
まだまだ世界にはわからないことがあるんだっていう当時の感覚なのかな
あーなるほどね
やっぱり南極が今よりもずっとずっと未知の場所だったんだろうね
確かに古代文明あるかもって思わせるリアリティが
いいねワンダーがあるね
あー確かにね
全部わかっちゃ面白くないからね
それこそねやっぱり世の中にはわかんないことがあるんだっていうのがコズミックホラーの
あーそういうことか
あれでしょ
だから知ったような気になっちゃいけないっていうそういうことですよ
世界は何もわからないことばっかりだなと
ちょっとさ怪物はさ線が少なすぎて
そうね生かしたデザインかと言われると
と思うけどまあそれでもやっぱり見開きのその超文明のところとかはって思ったし
あーそうだね
18:00
うんあとあのテケリリ
テケリリ
テケリリっていうこう声が暗闇の奥から響いてくる場面とかは
わー怖って思ったし
確かに
あと何よりあのでかい盲目のペンギン
あー出てくるね
結構ビビりましたね
古代文明の遺跡で暮らしているペンギン真っ暗だから目がいらないんですよね
体がでかいペンギンが出てきますね
確かにこれ実は怖い
怖い
あの同じ小説をもとにした漫画日本の漫画をお勧めしてくれたじゃないですか
あー田辺剛さんが描いているやつですね
あーそうそうそうそうそっちも読んだんですよ
その日本版の方はタイトルが狂気の山脈2帝でしたね
そうだね今回扱ったのは狂気の山脈Dなので
幽聖からの物体Xと幽聖よりの物体Xの違いかな
なるほどよりの方がより昔の作品なんだっけね
よりだけにねより古い作品です
白黒だったよね
だから原作は一緒なんだけど
まぁバージョンが違う作品読み比べてみると面白いよね
あの2つもう絵からして対照的ですよね
そう
アメコミの方は線が少なめなシンプルな絵なんだけど
逆にこの田辺版はめちゃくちゃ書き込みが
すごい
すごいよね
線の量
まぁ日本の漫画なんで白黒なんだけどね
すごいやっぱ書き込みだよね
すごいよすごいとしかちょっと言えてないんですが
まぁなんつーだ結構リアル寄りの描写になって
写実的な感じでね
あとキャラデザもさ当たり前だけど小説が元だからさ
その解釈っていうかさ漫画アート描いた人のさ
あれが出ますよね
出てるね今回も
この南極調査隊いろんな学問のプロフェッショナルが
まぁなんつーのチームメンバーとして選ばれてるんだけど
レイク教授生物学のスペシャリストですよね
彼が最初になんかこうその
大発見となるような古い生物がいるんじゃないかって言って
その探検隊のね本体からちょっと離れていくっていうキャラクターなんだけど
アメコミ版の方ではさずっとメガネが反射してて
目が見えない
で妙に顎が長いんだけど
もうこれ絶対裏切り者じゃん
反射メガネで顎が長いこれは裏切り者の状況
裏切り者のキャラデザですよ
そうでしょあのメガネが反射してさ
本当の目が見えないキャラなんてさ
本心隠す
裏切りに決まってるんですから
じゃあそういうキャラを見たら今度からクッテルフで見たって言えるわけですね
それは違うだろ
一方でその日本の田辺版では
若い野心家みたいな感じですね
これもいいキャラしてますよね
なんかすごく巧妙心がありそうな感じだね
両方ともやっぱ体調の指示に背いてというか
21:03
体調と少し反発して本体を離れて調査に向かうっていうキャラで
やっぱ解釈の差が出てますよね
田辺版私すごくいいなと思うのがやっぱデザインいいなって思うんですよ
一つはやっぱり古代遺跡のデザインがやっぱりアメコミ版とすごく対照的で
アメコミ版は割と人間が作る高層建築に見せてるんですよね
見開きでバーンと超古代超巨大超文明が出てくるシーンがあるんですけど
そのデザインも本当にある超高層建築のデザインをうまく継ぎ接ぎして作っているので
窓の配置とかもすごく規則的に並んでいて
実際に見るとこういう建築あるよねっていうデザイン
確かにニューヨークの高層建築が並んでる感じで描かれてるんですよね
でも田辺版はその解釈をちょっとずらしていて
見たことないデザインって言ったらいいんですかね
異物感がすごいんですよね
確かになんか迷路みたいだし
迷路みたいな泥が固まったような
でもすごく規則的な部分が一部にあるっていう
見ててすごく気持ちが悪い
生き物のようにも見えるし同時にすごく幾何学的な要素を取り入れている
建築っぽくもないし生き物っぽくもないっていう
ちょうど中間の気持ち悪さを入れてて
これすごくいいデザインだなって思うんですよね
やっぱさ未知の超文明を描けって言われたらさ
いやきついよ
映画のエイリアンのデザインもさ
なんかいろんなものを組み合わせて生み出したって言われてる
ギガー
もともとシュールレアリスム系のアーティストがデザインしたんだよね
何したものを元になんて言ってます
あれもすごいはすごいですよね
でも今回の七部版もそれに匹敵するぐらい
見たことのないデザインでね
あとそもそも長い4巻に渡って描かれるので
物語の掘り下げもいいですよね
日本の方が長くじっくり感があるし
タメとかも多めでね
無言で探検するシーンとか長めに描いてますもんね
なかなか怪物が姿を見せない
一巻じゃ出てこないですからね
怪物が星のマークというか星の形をした怪物で
いろんなところで星のマークが意味深に出てくるんですが
怪物は出てこない
いいよねこの辺も
アメコミ版も日本の漫画版もどっちも良さあるんですけど
やっぱ怪物はいいですね
怪物いいよね
怪物はいいですね
日本版の方で最初に怪物が出てきた時
24:00
ビオランってわかります?
ゴジラの
果樹…あ、まあいいや
花の獣って書いてある
いいなと思いましたよ私は
怪獣いいですよね
最近ですね
平成ガメラに出てくるレギオンっていう
ガメラ2に出てくる怪獣なんですけど
ソフビーが出まして
それがなかなか良い出来栄えで
今もレギオンのソフビーながら酒飲んでますね
怪獣いいな
ソフビを触ったり眺めたりしながら
そういう楽しみ方もあるんだ
やっぱなんだろうね
世の中にないものを見るとワクワクしない?
まあわかる
現代では南極大陸みたいのないもんね
もう空想の世界にしかない
想像の広がりはもうソフビー人形しかないかもしれない
そういうことですよ
クトゥルフ神話はいろんな作品に影響を与えてるじゃないですか
怪獣ものとか特にそうなんじゃないかなって
そうかもね
思うんだけど
ウルトラマンティガで最後に戦う敵
ガタノゾワって言うんだけど
ルルイエが浮上してくる
なんかそういう話なんですよ
クトゥルフ神話に出てくる
それクトゥルフだよって言うんだね
ルルイエ
そうそれクトゥルフだよじゃないんだけど
まあそうルルイエが浮上して
すごい強いでかい怪獣が出てくる
ルルイエって名前で出てくるんだ
へー
海産物系の怪獣が出てくる
海の幸が
あれでしょタコの怪獣が出てきたら
もうそれはもうほぼ元ネタは
そうタコといえばクトゥルフということで
話変わるんだけどさ
タッコングっていう怪獣がいてさ
私それ食べたことありますよ
怪獣酒場でね
名前の通りタコの怪獣で
帰ってきたウルトラマンに出るんだけど
タコの怪獣ってどう頑張って考えても
触手ありきはありますよね
触手ありきなのあるじゃん
タッコングのすげえところが
丸いゴムマリみたいな
丸いタコの怪獣なんですよ
すごくない
すごいすごい
タコの怪獣描いてみてって言われて
まあ触手化済とかそういう方向から
まさかあんな丸いタコの怪獣作らないと思って
天才だなって
すごいね
人間の想像力がすごい
ラブクラフトが
クトゥルフ神話が影響を与えた人の中で
この狂気の山脈での
表紙の折り込みの部分に書いてあるんだけど
スティーブンキングにも影響を与えたんだよね
かの有名な
ミストっていう怪獣映画ありますよね
ウツエンドとかよく言われる映画だよね
嘘みたいな本当の話なんだけど
池袋のレンタルビデオ屋で
カップルが何見るって言って
ミストを選んで帰って飲め
27:00
目撃したことある
すご
マクドナルドで女子高生の会話が耳に入る的なことが
作り話みたいな本当の話
あーって思いながら
めっちゃ面白いねそのカップル
どうなっただろうね
スティーブンキング
いいよね
スティーブンキングって確かにクトゥルフ的な要素あると思うんですよね
まあホラーってか幻想
幻想怪奇系でたくさん作品描いてるし
あと彼の作品って全部一つの宇宙というか
多次元宇宙なのかどうかちょっと自信ないんですけど
同じ世界観で全部描いてるんですよね
ミストもシャイニングも
ITそれが見えたら終わりも
スタンドバイミーも
全部一つのユニバース
一つの設定群
用語が共通したりとか
登場人物が共通したりとか
そういう風に描かれてて
ダークタワーっていう
めちゃくちゃ長いシリーズがあるんだけど
それは全てのスティーブンキングの作品は
一つの物語だった
一つの宇宙の出来事だったっていうのを描いてる
これあれですね
そのラブクラフトがクトゥルフ神話っていう
その設定群を使ってやろうとしたことと
そうだね
その仮想リアリティと似てますよね
その一人でやり遂げたって感じですね
なるほどね
ラブクラフトの場合いろんな人が
クトゥルフ神話っていう物語を使って
仮想リアリティを生み出したけど
スティーブンキングは一人で
巨大な世界
そして設定を生み出した
その意味では影響あるのかな
もしかしたら後世の人が
スティーブンキング神話を
あ、なるほどね
これから100年後には
確かに私の考えたスパン
スタンドバイミーを
スタンドバイミー?
ドラえもん?
なんだよそれ
ドラえもんにもクトゥルフ神話元ネタにした作品が
あるんですよね
あ、そう
劇場版なんですけど
南極カチコチ大冒険
あー、シンドラか
そう、シンドラ、シンドラ
見てないな
文字通り南極に探検に行くって話なんですが
え、じゃあもう狂気の山脈じゃん
なんと驚くべきことに
南極には
超古代、超巨大、超文明の遺跡が
発見されるんでね
狂気の山脈じゃん
しかもそこには巨大な怪物がいて
狂気の山脈じゃん
ドラえもんたちが襲われるっていうシーンがあって
へー
私見てて感動しちゃいましたもん
あー、めっちゃ知ってる!と思って
え、誰か死んだ?
え、死にはね
あー、その作品とかはね
あー、びっくりした、びっくりした
でも滅びた
超古代文明ってのがやっぱ出てきましたね
うーん
名作ですよ、あれ
あー、そう
え、でかいペンギンは?
でかい、あ、出てきたのかな
嘘?
言われてみれば
私が見落としていたのかもしれない
え、これ、それは
こじつけとかじゃなくて
マジで
それ元ネタクトルフだよ
ってこと?
また一人オタクが
また一人オタクを成仏させてしまった
え、本当にそうなの?
でも多分そうじゃないかな
へー
おそらく
嘘、面白そう、見てみよう
南極カチコチ大冒険ね
おすすめです
まあ映画館で予告見るから
なんとなく
その作品タイトルは知ってんだけど
見たことはなくて
まあでも元々ドラえもんって結構さ
そういう未知の世界のお話好きだよね
30:01
そうだね
まだ見ぬ世界
秘境とか宇宙とか
海底とか
あー、そうそうそう
指定世界とかね
結構ムー的だね
ムー?
あ、ムー
欠陥ムーのムー
あー
そんなところあるよね
確かに
ちょっとオカルト的な話題が
入ってきたりとかはありますよね
ね
へー
ドラえもん見てみよう
おすすめです
はい、というわけで
ラブクラフト決作戦3
狂気の山脈ででした
あの、今回電子書籍版がね
ありますよね
あー、はいはい
私電子書籍版で買いました
私も電子書籍で買いました
あの、おすすめしてくれた
タナメ版
日本の方のやつも
電子書籍で買いました
あらあら
やっぱおすすめしてくれて
すぐ買えるんで
電子書籍いいですよね
便利だよね
そういうスピード感がね
みなさんもぜひ
これ聞いて
電子書籍で
今すぐ
チェックイットアウト
かっこいい
チェックイットアップってやつですね
そうですよ
これクトゥルフあるあるなんですけど
クトゥルフ神話を元にした物語って
大体すべての出来事が終わった後に
生存者が
手記を書いて
過去の出来事を振り返る
っていう形の物語が多いんですよね
夏目漱石の心じゃん
はぁ
それ
元ネタクトゥルフだよ
噛んだ
あれでも時代考えるとさ
夏目漱石の方がさ
下手したら前じゃない
え、じゃあ
それ元ネタ漱石だよ
そうそうそうそう
クトゥルフの元ネタは漱石だったんですね
漱石すごいね
これ
元ネタを指摘することが
手につまんないかっていうことが
今のやりとりで分かりましたね
ふしくも分かってしまいましたね
ははは
やっぱ元ネタを指摘するだけじゃダメなんですよ
そこにどういう意義や
ドラマや
精神の功用をね
何を達していくかが大事なんですね
そういうことですよ
番組への感想
ご意見ございましたら
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あめこみあめあられ
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あめこみの込みは
C-O-M-I
コミックですからね
あめこみあめあられ
atmarkgmail.comにお送りください
ぜひよろしくお願いします
お待ちしております
どの回の感想でもいいんで
確かに
こっちのモチベっていうか
リアルキーに繋がるんで
直結しますね
お願いしたいなと思います
そういう普通のお便りもお待ちしてますし
あとはあれですね
それ元ネタクトゥルフだよのコーナー
いいね
街で見かけた
これ元ネタクトゥルフかなっていうやつを
紹介するコーナー
あるかな
銀だこっていうお店に
何か書かれてたんですけど
これ元ネタクトゥルフですか
いいね
いいか
そういうコーナーですね
お待ちしております
それではまた次回
33:00
はいまた次回
さよなら
さよなら
いや食わず嫌いしてたけど
クトゥルフシーンは面白いわ
面白いよ
面白かった
しあと最初の方に話してくれた
テーブルトークRPGやってみたい
いいね
面白そう
面白いよ
やっぱ
最低何人ぐらいやってできるの
3人ぐらいいれば楽しめるって
本当
じゃああと1人連れてくればできるんだ
そうそう
どんなのやったことある
やったことはない
なんだよそれ