類友の概念
こんにちは。お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の子を持ついちお母さんの私が、
ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
類は友を呼ぶということわざがあります。
考え方や趣味が似ている者同士が自然に集まることという意味で、
子どもから大人まで、社会生活を送っていればずっとついてくる現象だと思います。
音声配信を始めてから、ありがたいことに私の人間関係も温かい広がりを見せておりまして、
その影響か、ふと類友を行動分析してみたくなりました。
類は友を呼ぶ。
似たような趣味や価値観を持つ人が出会うと、共感が生まれますよね。
他者から共感を得ることで、安心感や満足感を得られる場合、
その共感は人と関わる行動を増やす好子・強化子になり得ます。
またこの人と話したい、関わりたいと思って積極的に関わる行動が増えるわけですね。
それから、そもそも趣味が共通していれば、
その人たちにとっての好子・強化子も同じである可能性が高いです。
例えば、スポーツが趣味の人は、スポーツをすることで達成感や爽快感といった好子を得ているでしょうし、
アイドルの推し活が趣味だったら、イベント参加やそのアイドルの情報収集で達成感や高揚感を得たり、
そうすると行動パターンも似てきます。
共通項を持った人々が、リアルでもネット上でも同じ場所に集まって交流を深めるようになり、
すると、そこでまた共感が生まれて、関わり合う行動が強化される。
こんな仕組みが考えられるなと思いました。
逆に、趣味が全く重ならなかったり、価値観が大きく異なる人と接したときには、
言うまでもないですが、共感は得られないし、会話が弾まないという結果になり、
関わろうという行動は強化されず、むしろ消去される状態になると思われます。
すると、交流の頻度が減って、結果、似た者同士ばかりが集まる。
というわけで、類は友を呼ぶが出来上がるのだと思います。
行動随伴性の考察
もちろん、スタンドFM内でも、この一連の行動随伴性、
何かの行動に随伴して、前後の環境が変わるという随伴性が成り立ちます。
だからとても楽しいですね。
さらにそれだけじゃなくて、一見立っているフィールドが自分とは違うかなと思うような配信者さんの放送を聞くというのも、
やはり好子による強化の随伴性が働いていると思います。
例えば、私は自分で事業をしていないので、ビジネス論となると一見繋がりがないようにも思えますが、
そういった放送も結構聞かせていただいています。
自分の中にある何かを呼び起こしてもらえたり、
過去の経験と現在とを、それだ、そういうことだったんだと結びつけてスッキリするきっかけをもらえたりしていて、
配信を聴きに行く行動を日々強化されています。
さあこのように分析してみたからといって、何かが変わるかといえば、多分そんなことはなく、
むしろこれからも自らの行動随伴性に素直に従って存分に楽しもうと思いますが、
例えて言うなら、ジブリ映画の裏設定を知ってからまた改めて映画を見返す時のような、
そんな楽しみ方ができるかもしれません。
余談ですが、スタエフの聞き回りを強化してくれる配信者さんに新たに出会うべく、
私がしている行動の一つは、好きな配信者さんのコメント欄を読むことです。
ここまでお話ししてきた通り、あなたの好きな放送にコメントしているその方は、
もしかしたらあなたの類友かもしれません。
ABAで広がれ、シンプルで楽しい生き方。
今日も大事なものを大事にできる一日を。
あきねでした。