1. パリで学んだ「ブレない自分の作り方」
  2. Vol.50「素直に生きていきたい」
2017-03-09 37:39

Vol.50「素直に生きていきたい」

パリで美容室を経営しているNaokoさんのインタビュー(2回目)。
離婚やフランスでの経営システムの中で起こる解雇、訴訟、弁護士を裁く弁護士、毎日戦うことの精神的な大変さ・・・日本との違い、そして働く姿を子供に見せるという彼女のポリシーなどをうかがっています。

オープニングでは、単身赴任はありえない、フランスのおもしろい制度についてお話ししています。


00:15
こんにちは、あきです。
今日もパリで学んだ、「ブレない自分の作り方」の時間がやってまいりました。
今日もさゆみさん、どうぞよろしくお願いいたします。
お願いいたします。
前回、なおこさんの別居結婚の話が出てたと思うんですけれども、
今回、ちょっとそこで思い出したことをお話したいなと思ってます。
というのは、フランスでは単身婦人っていうのがもうないんだなっていうのを実感した出来事があったんですよ。
というのは?
というのは、私の夫の弟、つまりギリの弟が、まだ結婚した当初、だいぶ前になるんですけれども、
結婚した当初、要はロワール地方に住んでたんですけど、
ブルターニュのほうに転勤、まあ転勤というか自分の転職で、自分でブルターニュで地方を変えたんですね。
そうなると、家族全員、彼の仕事の都合でブルターニュに引っ越さなきゃいけない。
その時、奥さんももちろん仕事をしていて、確か、子供もまだちっちゃかった時期で、
その時に何が起こったかというと、彼女は会社を辞めざるを得なかった。
ですよね、だって別居というのがありえない。
ありえないから。
単身婦人というのがありえないから、一緒に行くしかない。
ないですよね。
ということは、彼女は旦那様のキャリアを優先するために、自分のキャリアを捨てざるを得なかった。
というのがあると、それは彼女に対する、何ていうの?
犠牲をした。
っていう。
賠償。
賠償みたいな形で、国から援助金が出たんですよ。
すごいですね、それ。
日本じゃありえないでしょ。
ありえない。
それで、彼女は結構な額を1、2年もらってたんですよ。
結構ちょっと期間覚えてないんですけど、そんな数ヶ月のレベルじゃなくて、1、2年もらってた。
それがすごいです。
プラス、失業手当ももらってた。
何もしなくて。
そうなんですよ。彼女も子供ちっちゃかったから、選挙処分に1回なっちゃって、その期間は選挙処分で過ごしたんですけど、
選挙処分で十分やってきるぐらい、働いた時の給料まではいかなくっても、普通にそれで生活できるぐらいで、ウハウハだったんですよね。
すごいですね。
っていうのを聞いた時に、だから、単身赴任っていうのは、国が賠償のお金を払ってでも絶対させないんだっていうのを実感したんでしょう。
03:01
あの、別居イコール、やっぱりもうカップルでなくなるっていうことなので、それを防ぐには、一緒に住むしかないんですよね。
あと子供のこともね、ありますし。
そうなんですよね。
それを政府がきちっとサポートしてるという感じなんですよ。
たぶん今はもうないと思うんです。その制度はないんで。
私もいっぱい犠牲になってるんですけどみたいな。
そういう感じで、たぶん予算がなくなって、そっちにも当てられなくなったと思うんですけど。
そういう方がきっといらっしゃったんですよね。
今やっぱりそれだけ移動性も多くなって、奥さんの仕事の都合でとかっていうのがあると思うんで、
どちらにしても、どちらかの仕事の都合でどっかに行くってなったら、はい、行ってらっしゃいっていうのはあんまりなくて、
会社も不妊の時って、中産の時、家族全体で引っ越すっていう前提で話したりするじゃないですか。
だから単身不妊っていう端っ端がないんですよね。
だからわざわざ園長が出るっていうところで、単身不妊っていう発想が全くないんだなっていうのを。
国が違えばね。
常識が変わりますよね。
っていうのをね、前回の尚子さんの別居結婚で思い出したっていう。
それでは本編スタートです。
今回も尚子さんのインタビュー2回目です。
パリで美容室をオープンさせた尚子さんがどういう形で進めていったかっていうところを伺っています。
それではまずインタビューを聞いてください。
対スタッフさんの問題もあるし、対弁護士さんの方法もあるんですか?
その弁護士さんとは、どういうふうに尚子さんとはやりあったっていうか。
私、弁護士を安く頼んできちんとして解決して、このボラれた弁護士は、フランスには弁護士を裁く弁護士っていうパートニエっていうのがあるんですね。
だからそこまで行って、フランス人でもそういうパートニエとか、弁護士を裁くっていうのも知らない人結構多いんですよ。
それはご存知だったんですか?
それは全然知らないです。
それはたまたまどっかから聞いたり?
その後に雇った弁護士の人がそこまで行って、私まだ40万近く請求されてますから、それをなくするためにしないとダメって言われて行ったんです。
じゃあ2番目の弁護士さんはかなり誠意のある方だったんですね。
もう安くて誠意があって最後までしてくれて、だからエステティックする方もクビにするのもそんなにお金を払わなくて、
で、こっち弁護士の方に結構払わないといけなかったんですけど、その分の分をまだ残ってた分を払わなくていいように、弁護士が弁護士を裁くってところまで行って、裁判所でそういう裁判もしたんです。
06:13
結構そういうのって相手を見てるんですかね?
結局そうですよ。私はもうその時は離婚してましたから、で、いつもお金はあるんでしょっていう感じで、一応売り合いはありますけどっていうような感じをするんですけど、やっぱりそこで見るわけですね。
まあアジア人でちょっとちっちゃな感じで、あ、こいつは惚れるかなって思ったのかなと思うんですけどね。
そこ見られちゃうというか。
そうです。
そういう経験って多いですか?外国人としてとか、仕事を見られてとか。
多分多いと思いますよ。なんかそこで、言葉を話しても悪さんとはあるし、こいつは大したことないなと思ったら入り込んできますから、いかにそうされないように常に何というのを警戒していないといけないっていう、それが外国住んでたら大変じゃないかなと思いますけどね。
やっぱり気をつけてます?ナオコさん自身は。
やっぱりいろんな失敗を繰り返して、またかなっていう感じが常にありますけどね。
そういう、なんていうのかな、日本でいたら普通に信じてもいいことをちょっとしたことで警戒するってことに対してはどうですか?
なんか警戒、申し訳ないなと思うことがあるんですね。また警戒してみないといけない。警戒しながら付き合わないといけない。だから、申し訳ないなと思いながらする時もあるんですよ。
で、この人いい人だったって思ったらごめんなさい、ちょっとお茶でもっていうことになるんですけど、でもそれをしとかないと、後で自分が痛い思いをする、なんかそういったのが常になんかあるかなっていう感じですね。
自分を守るためには必要になってきてしまう。
でもフランス人とかは、生まれた時から自分の身を守る。どうしたの?って聞いたら、僕が悪くないって。小さな、私の子供の、子供が小さい時でも、どうしたの?って、僕じゃない。
プッペが、人形がやったっていうふうに自分を守るっていうことは、もう血がそうなってると思うんですよ。
血液に入っちゃってるわけですね。
私はそう、日本じゃそういうことないと思うんですよね。
しっかりいきなり人形のせいにはしないですよね。
だからもう、フランス人っていう仲間に入ってたら、やっぱり自分を守るっていうのは常に本能である、フランス人はあるんじゃないかなと思う。
だから自分自身を守らないと、守ってもらえない訳だしっていうことなんですかね。
なるほど。あと、日本の経営と、日本でもサロンされていて、フランスの経営と、またちょっと違うところってありますか?
フランスはもう税金がいっぱいあります。もう儲からないですね。やっぱり給料取れるだけいいかなっていう感じですね。
09:01
とにかく、いろんな出ていくものが多いですね。
その辺はどういう風に頭を切り替えてというか、日本の時との違いで。
日本の時は、そういうコンターフルっていうのは、経理士とかいなくても自分で計算してできたんですけど、今はきちんとそういう人を雇ってしていきます。
私は働いて、売上を経営、会計士の人に頼んでっていう感じで、もう非常に奥深く経営のことには考えられないっていうことですね。
なるほどね。
でも、やっぱりその税金とか経費とか、特に人件費とかも多くて、人件費の社会保障費とかも相当じゃないですか。
そうですよね。もう給料払っても倍は社会保険とか払いますから、だから残らないですよね。
この人経営してやっていけるだけでも本当に良かったと思ってます。
10年続いてるっていうのはそこが。
そうですよね。ここオープンした頃は周りの人たちはもう2,3年度終わるだろうなっていう人が結構あったと思いますよ。
周りっていうのは?
近所の人たち。だから最初の方、やっぱり近所の人たちは見えないんですよ。やっぱり一応ビラは配りますけど、見えないんですよね。
やっぱり徐々に5年、6年して、あなたもっていう感じの方が結構多くて、だから最初の方はもう見えないですね。
アジア人だし。
様子見みたいな感じですか?
そうそう、様子見て、そういう感じです。
最初の頃のお客さんは、もちろん前のオーナーさんがやってた時からのお客さんがいらして、その中から変わっていったわけですよね。
それもあるし、ロックの美容室にいいサロンに働いてましたから、そこのサロンのお客様が見えるし、そういう方が紹介してくれるっていう方ももちろんありますし、
日本人のお客様もたくさん来ていただいてますから、なんとか。
お客様のタイプって、例えば日本人のお客さんと、それは日本のサロンでもいいし、お客さんのタイプでもいいですけど、
フランス人のお客様では、例えばスタイルが違ったりします?
その髪のスタイルって言えば、たとえば要求して、いつも口でガンガン言ってくる人と、結構お任せにする人とか、あと文句の言い方とか、
そういう主張の部分とか、コミュニケーションの部分で何か違いありますか?
私は常にドライカットをしますけど、やっぱりドライカットするっていうことは、その人のお客さんの性格とか髪のスタイルとか、そういったのを見ながらカットするんですね。
で、いろいろ濡らして話をしても難しいんですよ。奥深くまでわからないから。
日本語の場合は、この人はこのように求めてるなっていうのがわかるんですけど、フランス人とか、やっぱり色の具合も違うし、もうほんと難しいんですね。
だからドライカットすることによって、その人の性格とか、もうなんとなくこういう状態かなっていうのを感じることができるんですね。
なんとなくそんな感じがするんです、私は。
12:00
だからドライカットをして、シャンプーをしてスタイルを作ることができるし、お客様、もうほんと住人といろいろスタイルが全部違うわけですね。
で、日本人のお客様は髪が長い、色も大体同じ、アジア人は同じような多いんですけど、フランス人はちょっとした髪の色も全然違いますから、やっぱりそれを濡らしてシャンプーしてスタイルを作るとまた違ってくるんですよ。
でもその人の人間性とか性格とかを見るためには、やっぱりドライカットして、どういう日常生活をしているか、やっぱり洗って何も手を入れなくても形がつくスタイルが一番。
フランス人の女性はほとんど働いている人が多いので、やっぱり手がいらなくてもかっこいいスタイルっていうのを求める。みんなそうだと思うんですよね。
ブロウとか毎日時間をかけたくないっていう感じですよね。
だからそうするためにどうすればいいかなっていうのを私はまず考えてドライカットしてします。
要求は細かいですか?フランスの方って。それとも結構。
要求に関しては日本人もフランス人もアジア人も何も関係ないと思うんですけど、やっぱり話をしていくうちにこの人は何を持っているかなっていうのを感じ取るっていうのが難しいですよね。
なんかそういうような感じに感じるんですけど。
例えば初めてのお客さんの場合、気をつけていらっしゃるところとかあります?ずっといらっしゃる方だと思うんで、その辺のコミュニケーションが取れていると思うんですけど、初めてのお客さんの時にナオコさんがちょっと意識してこだわるところとかそういうのってありますか?
小さい質問をしてお客さんにどんどん話してもらうことですね。
そうすることによって何がこの方を求めている、私たちに求めているかなとか、それを感じ取るということが大事かなという感じがします。
こっちが一生懸命話すとお客さんのこと分からないんですよね。話してもらって、私もこういう性格よ、こういうものよっていうのを分かって話をしていく。
気に入ればもちろん見えるし、スタイルもそうすることによって、やっぱりドライカットすることによってその人の雰囲気とかなんかも髪の質とかも分かるから、それで掴めばいいかなという感じがしますけど。
なるほどね。やっぱりそうなると本当に髪を切るとかそういうテクニックだけじゃなくてコミュニケーションというのは絶対的に必要になってきますよね。
その中でお客さんは自分の持っている愚痴とかいろんなことを話されるから、それに対してカウンセリングというのもするし。
日々カウンセリングやってるじゃないですか。
日々そんな感じで、将来そういった仕事したいなと思って退職した。
そういうことに関してはどうですか?
私は性格的に思ったことをパッと言いますから、結構自分の家庭の悩みとかいろんな自分の悩みとか話されたときに、
15:01
まあそれいいか悪いか、私そういうカウンセリング勉強したことがないから分かりませんけど、
いいか悪いかは限らず私の思ったことをパッパッパッと言って、そうかなどうかなという感じでしますけど。
実際に50年サロンをされてきて、ご自身がパリというかフランスに30年住まれて、
今自分の振り返ってみて、尚子さん自身のこだわりってどんなとこになりますか?あるいはポリシーみたいな。
なんかよく難しく言えないんですけど、素直に生きていきたいなという感じですね。
素直って何に対してですか?
私も離婚とかいろんなことがあって大変な、従業員をクビにしたりとかいろんなことがありましたから、
それを戦っていくっていうのはすごく疲れるわけですよ。
そうですよね。
だからフランスは特に疲れるんですね。裁判とかなんかも大変ですから。
多いからね。
だから素直に来たことに対して素直にやれたらいいかなっていう感じがするんです。
その戦う自分とどうやってオリアンがつけてますか?
早く寝ることですね。
起きてたらいろんなことを寝る前に考えるから問題解決しないんですね。
だから寝て次の日に朝起きた時に爽快な時に考えを決めて、
やっぱり自分の一人では解決できないので弁護士とか、
この問題にはこの人に話をした方がいいっていうことをまず見つけてそっちに持っていく感じですかね。
やっぱり一人では問題解決できないですから。
考え始めちゃっても迷い込んじゃう。
そういう思うと寝れなくなるんですよ。
だから夜はもう考えないで早く寝ることですね。
切り替えるんですね。
だから次の日に朝起きた時にどうしたらいいか。
この問題は誰に話を相談した方がいいかなって考えるんですよ。
そして本当にこの人と思った方に話をして、
その人がどういうような解決をしてくれるかっていうことを決めていく感じ。
冷静に判断できるためにも早く寝るっていうのが。
今までの経験からして今はそう言えるようになりました。
その時は寝れないし。
そうですよね。やっぱり大変ですよね。
そういう時は自分の中でどういうふうに切り替えてました?
カチュー言う時って結構大変じゃないですか。
本当に大変ですよね。
痩せたか口に出せないけどのことがありましたけど。
どうやって乗り切りました?その時って。
例えば夫婦問題になる時なんか言うわけですね。
18:01
主人がね。聞かないことですね。
やっぱり聞いてずっと思いにならないから、
一生懸命向こうにいろんなこと言ってるって聞かないようにしましたね。
あえて?
あえて。本当にあえて。違うことを考えてます。
なるほど。逆に言い方変ですけど、わざと鈍感にしちゃうみたいな。
そうそう。だから向こうは一生懸命言ってるけど、私は違うことを考えて、
で、そんな風にして、なんかこう、
そうしていって、自分自身が楽になるような感じ。
精神を保つみたいな。
自分が楽にするために一番どうすればいいかなっていう感じに考えを変えていくんですね。
やっぱり、あっと思ってこう、
喧嘩しようとか対等しようとしても、やっぱりフランス人とは絶対勝ちませんから。
フランス語でやってたらね。
そうそうそう。絶対勝ちませんから。
もう聞かないこと。で、やっぱりもう通過で、
あ、言ってるなって。また言ってるかっていう感じですか。
流すみたいな感じで。
もうそれはお客様でもそうなんですけど、
もう気にならなきゃわーって言うんですね。
フランス人いいそうですよね。
そうそうそうです。だからもうそういう時言わせておく。
で、次来た時に、この前すいません。
あ、いいのいいのよっていう感じになりますから。
言いたい時に言わせておくんですね。
なるほど。
しばらくして逃げた時にごめんなさい。
ああ、もうそれっていう感じになりますから。
根がないんですよ、フランス。
フランスの方たちって、わーって文句を言って、
次来なくなるってことはあんまりないんですよね。
ないんですよね。
ああ、もしかしたらもう見えないかなと思うんですけど、
必ず見えますから。
その辺はなんでなんですかね。
やっぱり言えば聞いてくれるっていうのもあるし、
やっぱりドライカットするっていうのも気に入ってくれるし、
今回はダメだったけど、次回はいいかなっていうのもあるし、
あれだけ言ったんだからもう来ないだろうなと思うけど、
結局見えるし、やっぱりもうそういう信頼関係がありますよね。
その辺は、だからやっぱり一回信頼関係を築くと、文句は言っても、
ちゃんとまた来るっていう。
そうそうそうですね。
まあ、そこは日本人の方とは違います。
日本人の方の場合とか、アジア人の場合は、
気にならなければもう黙って帰れるけど、
次来ないっていうのもあるし。
そういう感じのイメージがありますね。
でもフランス人の人ももう言うだけわーっと激しく言いそうになって、
言われても仕方がないなと思う時もあるって、
次見えた時は黙って聞いてて、
次見えた時に、この前ごめんなさい、いいのいいのって言う感じもなるし、
そういった面では、言われた時は黙って聞いて、
黙って聞いて、その後向こう静かになったら謝るっていう感じが多いですね。
で、なんかこう言い合うと喧嘩になるから、
もう言わないで黙って聞いて、
私はそっちの方がいいかなって感じですね。
あえて反論したりとかしないで。
絶対負けますから、私は。
なるほどね。
今回、パリに30年もずっと住まれていて、
21:01
いろんな外国に住む、
外国に住むというかフランスに住む外国人っていうのをご覧になってらっしゃると思うんですけど、
やっぱり外国で生きていくって、
ナオコさんにとってはどんなことですか?
やっぱり大変だと思いますよ。
だから私は生きていくためには何でもいいから仕事をすることだと思います。
なぜ仕事?
やっぱり仕事、フランスでは仕事をしてたら、
まず、保険とかそういったもちろんありますし、
年金とかもありますし、
やっぱり生きがいがあるし、
自分も仕事は保証されてると思うんですよ。
結婚してて、主人がこうとかって思ってても、
結構フランス人は何となく別れたら別れてもうすぐ終わりですから、
保険とかもそういったのもないので、
やっぱり何でもいいから、子供のためにも自分のためにも仕事をするべきだと思います。
日本の場合は子供を育てたら守られてるようなところがありますけど、
フランスの場合は結構、フランスに限らず外国そうかも分かりませんけど、
離婚率も多いし、先どうなるか分からない。
やっぱり一生懸命仕事をしてると子供も親を見てますから、
子供もいい子になると思います。
私の考えはそうです。
ナンコさん自身はもともとずっと働いていきたいっていうのは思ってたんですか?
はい。私も父が10歳の時に亡くなって、母は仕事をしてませんでしたけど、
父が亡くなって母が仕事をし始めた時に、
私たち兄弟4人はもう本当大変だったというか、
私の次の兄なんかもう母に言わせればもうグレて役者になるんじゃないかなとぐらい思ったらしいんですけど、
今も自衛隊とか課題どころに入って、私もこんなちまじめにしてますけども、
やっぱり仕事をしてる親を見ると、子供もやらないといけないと思うし、
なぜかいい子が育つんじゃないかなと思いますけど。
なるほどね。ナンコさんのお子さんはどこにいてらっしゃいます?
こういう流れでずっとサロンで働いてるとか、自分でオープンさせたとか、そういうことに関してとか。
尊敬してもらいたいですね。聞いたことがないんですけど。
うちも主人が医者だったし、別にお金にも全然苦労はしてないから大事だと思いますけど、
夫婦とも働いてますし、子供たちも多分いい子の育てるし、離婚はしましたけど、
私のことも多分好きだと思うし、休みはバカンスでお潜りに行ったりとかしますから、
一生懸命親が働いてやってたら子供も同じようにそういう人を巡る、探すだろうし、
24:01
私はお母さんたちにそれを望みますけど。
それはやっぱりいろんな方にご覧になってきたからですか?
そうですね。日本の場合は違うかもしれませんけど、フランスは結構離婚率が多いから、
仕事をしてなかったら、まず離婚するときに子供を取られるとか、やっぱりちょっとマイナスの部分があると思うんですね。
そこから仕事を始めるのも大変だと思うんですよね。
というのが私の考えです。
海外に住んでいる人に向けて仕事をするっていうほかに、
ちょっとメンタル的な部分でこういう考え方を持ってたほうがいいとか、
こういうところはある意味強くなってたほうがいいとか、
メンタル的な部分で生きてくれたらアドバイスってありますか?
やっぱり自分が幸せであることですね。
それが返事になるか分かりませんけど、
いかにお母さんが幸せで、お父さんが幸せに生きてたら、子供は幸せになると思います。
子供のために一生懸命やっても、親が不幸だったら意味がないと思います。
いかにお母さんが幸せに、お父さんが幸せに生きがいを持ってやってたら、
子供もいい子になるんじゃないかなって返事になりますから。
ナオコさんにとっての幸せってどんなことなんですか?
今は離婚して仕事も来て、子供も一応成長してますから、
まあ今一応幸せですけど、もっと売り上げが上がったらいいかなって。
もっと売り上がって、休みがどんどん取れて、
モグリに行ったり、いろんなところに旅行に行ったりしてやってますけどね。
モグリはどの辺にいらっしゃるんですか?
モールディーブは何回も行きましたね。
それとかメキシコも行ったし、太平地も行ったし、いろんなところに行きました。
そのモグルっていうか、それを始めたきっかけって何だったんですか?
その頃、主人が出張でマルチニクロに行ってたんですよね。
その時に行って、モグり始めたのが最初なんですよ。
家族でずっとモグってるんですけどね。
旅行する時には大体モグる?
モグるのが目的で。
そのダイビングの魅力って何ですか?
なんか空を飛んでるような感じですね。
海の中にいるように。
どういうイメージですか?空を飛んでるみたいって。
なんかふわふわした感じっていうんですか。
大きいのが来たサメとか、ジンベイザメとかいろんなのがいますけど、
あれを見るとすごいなと思うし、すべてが忘れられるっていうか。
下手くそなんですよ。モグるのに時間がかかるんですよ。
モグって順調に行って涙なければいいなと思って。
長くいたいなと思って。
どれくらいの割合で行ってらっしゃいます?
年に一回大体。
どっかにはいらっしゃって。
今年はまだ行ってないんですけど。
27:00
去年はちなみに?
去年はモルデブに一回子供たちと行って、
マルチニクに子供たち連れて行って、
今年も行きたいんですけどね。
行く人はいなくて。
一人でもいいんですけど、
やっぱりいつも子供誘うんですよ。
行こうって。
でも、仕事があるから行けないと断るし、
これからじゃあ一緒に行く仲間を見つけないといけない。
そうなんですよ。
じゃあ今年からちょっと新たな。
今後の美容室としてっていうか、
ナオコさんご自身の展望っていうか、
今後はどうしていきたいとかありますか?
私も60歳過ぎましたので、
あと7、8年、今の状態で続けて、
行けたらいいと思ってます。
自分のオーナーとして、美容室としての区切りっていうのは、
だいたいこの辺っていうのは、
7、8年後っていうふうに見てらっしゃる?
そうですね。
70歳過ぎてはできないかなと。
その後なんか違う仕事。
仕事はできなくても、
70歳で今の状態だったら何かできるかなっていうのを探してるんですけど。
じゃあ今やりながら、
同時に次のことも考えていらっしゃる。
考えてますね。
見つかりそうですか?
いや、わからないです。
今はまだ言えないです。
これからですよね。
やっぱり日本に帰ろうとは思わない?
遊びには帰りたいんですけど、
子供もこちらにいますから、
日本に住むことは、長く住むことはないと思う。
なるほどね。
旅行っていうか、日本に戻るってことはあっても、
住むっていう感じではない。
やっぱり兄弟はもちろんいますから、
行きますけど、
やっぱり長くいると迷惑かけるかなっていうのもある。
逆にね。
といって、アパートを向こうで買うとかっていう気持ちはないので。
じゃあフランスでずっとベースにしていくってことですか。
一緒に住みましょう。
お世話になるかもしれませんけど。
今日は大変貴重なお話ありがとうございました。
こちらこそよろしく。ありがとうございました。
ナオコさんの2回目のインタビューでしたけれども、いかがでしたか?
おっしゃってることはすごくよくわかります。
弁護士の話とかね、
すごい悪徳弁護士さんみたいな方っているんですね。フランスにもね。
どこにでもいるんでしょうけどね。
さらにその悪徳弁護士を裁く弁護士がいるというね。
そこもすごいなと思いましたね。
フランスはもうやっぱり、何ていうのかな。
解雇イコール訴訟っていう前提なので、
訴訟を、私もちょっと関わったことがあるからわかるんですけど、
訴訟を起こす側って国宣弁護士がつくんですよ。
30:01
だから、いわゆるお金かからないんですよ。
本当に裁判が伸びたらかかってくるけど、
1回目とかその辺のレベルだったらかからないので、
やってうまくいったら儲け者みたいな感覚で訴訟を起こしちゃうんですね。
負けるってわかってても、とりあえずただだから。
やってみてうまくいったらみたいな世界を、
時間とお金とエネルギーを注ぐっていうこと自体が、
私はちょっと信じられない。
私にも信じられない。
でも明らかに、訴える意味ないよねみたいな人も、
ガンガンとりあえず訴えていくみたいなんですよね。
だから、そこでちょっと賠償金をもらえたら、
ラッキーみたいな感じでやるので、
解雇するイコール訴訟はつきものっていう感じなんですよね。
なんとなくそれを経験したっていうのが、
大変だったんじゃないかなっていうのはありますね。
フランスの会社経営の大変さもお話されてましたよね。
税金の話とかね。
やっぱ税金高いですよね。
高いんですよね。
本当に高いですね。
人件費もね、とっても高いですし。
高いですよね。
どの税金でも高いじゃないですか。
所得税から法人税から、住民税から、全部高いですよね。
フランスで起業されてる方、すごいと思うんですよ。
そのモチベーションというか、
儲からなくてもそれでもやるということですよね。
その心意気というかね。
心意気っていうか、やらざるを得ないからやってるっていう感じも。
私の夫も経営者になって、
もう常々言ってるのは、
フランスでビジネスをするもんじゃない。
君やってるよね、みたいな感じなんだけど。
やっぱそれぐらい大変だって言ってますね。
それでかつ、なおこさんみたいに場所もあり、
人件費もかかるようなものっていうのは、
本当に利益を出さない、黒字を出してずっといらっしゃるっていうけれども、
それだけでも本当にすごいことじゃないかなと思いますね。
よく頑張ってらっしゃいますよね。すごいなと思います。
そういう意味では本当に、
日本でも経営されてたと思うんですけど、
日本とはまるで全然違う状態で切りをしなきゃいけない。
お店の見つけ方も全く違うし、
お店の見つけ方も違うっておっしゃってましたよね。
50軒いたって言ってたような感じでしたから。
50軒か、みたいな感じだったよね。
でもそれだけ、フランスは特に疲れると。
33:04
いろんなね、弁護士さんのこともあり、
従業員のこともあり、経営のこととか、
いろいろ大変だったんでしょうね。
あと面白いなと思ったのは、
お客さんのタイプがまたちょっと違うって話をしてて、
フランスの人はわーっと文句を言うけれども、
また戻ってくるっておっしゃってましたね。
日本の人とか、日本だけじゃなくてアジアの人って言い方をしたけど、
なんか文句があるときは文句も言わないで次から来ない。
でもその感覚わかるんですよ。
クレーム言うよりはもう行かなきゃいいんだっていう感じに
私たちも切り替えられるんだけど、
フランスの人は言いたいことはその場で言いたい?
あくまで発散だけはきちんとしたい。
だけど次の時にはポロッと言われてる。
すごいですね。
私もでも美容院で、え?っていう経験があって、
すごい文句言ったんですけど、言いましたよ。
だけど二度と戻りませんでした。文句も言ったけど戻らない。
もうありえないと思ったので、
私の感覚的にやっぱりこれは間違いだったと。
もうちょっと感覚の合う方がいるということもわかってたので、
これは私の間違いだったと思って、
二度と行かないっていうのはありましたね。
でも文句も言いました。
あまりにもひどかったので、え?ってびっくりもしましたけどね。
いますよね、確かに。
だからそういうクレームの仕方とか、
お客さんのタイプっていうのはまたちょっと違うんだなっていうのを。
あと最後に気になったのは、
フランス人って自分をすごく守ろうとするって話をしてたと思うんですよね。
もう生まれつきたい自分、自分のことを守るっていうのが前提だから、
だからああやって絶対謝らないし。
自分のせいじゃないって言い張りますもんね。
それは本当に生活してて思うし、
自分の子供ですらそういうふうに反応するときはあっと思う。
あれは私は遺伝子として入っちゃってたかなっていうぐらい。
どうすることもできない。
だから自分のことを守る主張が受け入れられてる環境にあるのかなっていうか、
とりあえず人のせいにしてでも自分のことを守るっていうような。
それがたぶん常識なんでしょうね。
日本から来るとちょっとびっくりなんですけどね。
私もびっくりですよ。
未だにびっくりすることがありますよね。
36:01
そういう民族性の人たちだと思って、こっちも付き合っていくっていうのが大事だと思うので、
特にそうやってお客さんがそういう人たちが多い中で仕事をしているとなると、
大変なことも多いんじゃないかなっていうのは分かりましたね。
こうやって長く住んでいて、自分でお店を持っている方の意見で、
彼女は年齢が60っていうぐらいで、人生の先輩になりますけど、
こういう話もなかなか面白いんではないかなと。
経験者は語るという感じですね。
次回のゲストもぜひお楽しみに。
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また皆様からの質問・感想をお待ちしています。
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質問や感想を送ってください。
どしどしご応募お待ちしています。
また来週のパリから学んだブレない自分の作り方をどうぞお楽しみに。
さゆみさんありがとうございました。
ありがとうございました。
秋でした。
37:39

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