1. パリで学んだ「ブレない自分の作り方」
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2020-10-29 31:31

Vol.239「パリ在住視点ーフランスの歴史と宗教の話」

フランスで長きにわたって問題になっている、宗教と政治の問題。
最近フランスで起こったイスラム教の風刺画をめぐる教師殺害事件を時系列で整理しながら、物事に関する「考え方」と「人間性」の捉え方と、そこに影響してくる人が抱く感情や歴史的背景に関して考察しています。 

オープニングでは、コロナ禍の中で外国人としてフランスから日本に入国する際の複雑さについてお話しています。 

オフィシャルサイトは、http://projectsparis.com/


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こんにちは、あきです。今日もパリで学んだ「ブレない自分の作り方」の時間がやってまいりました。
今日もさやみさんどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
私たちはフランスに住んでいて、また日本に帰る時問題みたいなものを以前ちょっとお話ししたと思うんですけれども、
状況はコクコクと変わり、若干規制が緩くなったとはいえ、日本に戻った時に2週間の待機期間があって、その間国境の交通機関は使えないし、飛行機も乗れないし、
私なんて実家が九州なので、
地方の方はね。
そう、だから、例えば成田とか羽田に着いたはいいけど、そこから動けないっていうのは何のために帰るっていうね、ホテルとかに缶詰になるわけじゃないですか。
だからといって観光できるわけでもないからね。
動き回れないですもんね。
ということで、日本人も戻れないし、夏ね、私の周りでも結構日本行きを夏休みキャンセルした方すごく多かった。
私もしました。
実際に9月なんて特に国際の日本一とかフランスいっぱいあるじゃないですか。
ファッションウィークもあるしね。
そうやって出張に来たい方が、今度は日本に帰った時に2週間、自粛しないといけない関係で、
フランスにはそういう待機の期間は今のところないので、入れるんですけど、
入ったはいいけど、今度日本に帰った時2週間の待機っていうのがあると仕事ができないですよね。
全く動けなくなっちゃうから、それによって出張をやめてしまったり、
ファッションウィークに参加しないとかね、いろいろそういうのがあったと思うんですが、
今回ちょっと10月一日付けでね、新しい条件が変わったっていう話をちょっとしたいなと思っていて、
大抵問題になるのは、日本のパスポート持ってる人はまず問題じゃないじゃないですか。
日本での2週間の待機以外の問題はないですよね。
入ることに対しては全然問題はないわけで、問題はその配偶者だったり家族だったりして、
日本のパスポートを持ってない人、だから夏休み旅行で来たいとか言っても入れないわけじゃないですか。
観光客も含めですよね。
今回10月1日で聞いた話によると、日本人の配偶者がいるフランス人の場合でも、
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日本に入国する際には書類が必要である、要はビザを申請しないといけなくなっちゃったんですよ。
今までそんなの必要なかったですもんね。
観光ビザね、3ヶ月間だったら問題なかったわけで、旅行者だったら問題なかったのに、
じゃあどんなビザを申請するにあたって何が必要かというと、雇用証明書、フランスでのね。
要はちゃんと働いてます。でもフランス人だからね。
ここでね、まず疑問がね、失業者はどうするんだみたいな話になるわけですよ。
3ヶ月分の給与免債、3ヶ月分の銀行口座免債。
失業者はどうするんだ。
もう全部入れはらんできます。納税証明書。
学生はどうするんだ。
そういうのがいろいろ出てきますね。
あとは45ミリ×45ミリサイズの写真付き申請書。
これがフランスサイドで用意するもの。
もう一つ日本サイドで用意しなきゃいけないもの。
つまり勝手に日本に行くことができなくて、
日本側であなたたちに来てほしいと承平する側の書類なんです。
必要なんです。
つまり、例えば私で言うと、私の家族、実家の問題なんですけど、
その人の申請書、それからその人の住民票、3ヶ月以内。
その人の日本人配偶者証明書のための戸籍等本。
日本滞在中の日程表。
ちょっとそれって、ちょっと今思い出した。
私たちがロシアに行った時、そんな感じでした。
ビザが申請になる。
ビザの申請と全く一緒ってことですね。
インビテーションしてる側がそういうのも準備しなきゃいけないし、
私たちも準備して、それでやっといけたんですよ。
だから本当のビザですよ、まさに。
ちょっとそれって、ちょっとそれってすごくない?
笑いますよね。
出版が在府通日本大使館。
要は日本大使館が出してる。
まるでロシアみたい。
だから今までってそういうビザもなく、3ヶ月以内だったら観光ビザで入れたものが、
来たいんだったらビザ申請しろという、そういう位置づけになってて。
ビザさえ申請すれば出せるけれども、
じゃあなんでフランス側の方で雇用者の雇用証明書とか、
必要なんですかね。
雇用明細とか、なぜ必要なんだろう。
本当おっしゃるように、学生と失業者はどうなるんだと。
ツッコミがいろいろ、あと納税証明書とかね。
納税証明書がほら、別に失業者でも納税はするからありえると思うんですけど、
雇用証明書とかない人もいっぱいいると思うんですよね。
あると思う。
この時期特に。
だって私の周りにも失業してる人結構いますよ、今。
だから多分これで日本に入ってこられて、
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不法滞在で日本で就職されてれば困るっていう、
なんかそういうのもあるのかなと思って。
あくまでも観光ビザとして入るんだよ。
だからあなたフランスで働いてる証明書出しなさいと。
ちょっとそれは私の勝手な予測なんですけど、
だから失業してると結構デメリットになるのかなとか。
失業してる人は、もしかして入れてもらえない。
雇用証明書ないから。
っていうくらい何十年前に戻ったんだろうぐらいの感覚になっていて。
今までちょっと夏ぐらいにそういう話したと思うんですけども、
旦那さんが入れなくて困っている。
長期滞在のビザを持ってる人ですら入れない。
一回外出ちゃったら入ってこれないみたいな話があったと思うんですけど、
今はビザがあれば入れるよと。
ビザもこのぐらい書類が必要だよ。
そのための書類がちょっとかなり大変ですよね。
どれぐらい時間かかるんだろうと思っちゃうんですね。
それをフランス側に送ってもらわなきゃいけないわけですよ、宝石と。
そうすると本当に急に出張で行くとか無理ですよね。
たぶんうちの旦那さんそれだったら永遠に日本に入れない。
そういうバカンスで入ることはまずできなくて、
仕事で出張でこのビザを獲得してでも日本に行きたい人じゃないと、
あとどれぐらいの申請に時間かかるのかっていうのもあるし、
ましてや登本を日本から、結婚したときの感覚と一緒で日本からフランスに送ってもらってとかそういうのがあったりすると、
タイムラグが開くので、
ということで気軽に海外に、日本のが特になんですけど、行けない感じにはなってますよね。
ちょっと厳しいですね。
厳しい。厳しいです。本当に。
日本にバカンス行きたいねっていうノリは全然ないですよね。
周りに行きたい人いっぱいいるのになんてかわいそう。
特に本当に私の先週っていうかね、その日本語の話もしたように、
本当に日本へのバカンスを望んでる方が本当に増えていて、私の周りでも。
で、どこどこ行ったほうがいいとかどのルートで行ったほうがいいとか、結構いろいろ聞かれてるケースも多かったので、
ここに来てね、なんかちょっとまた、こう、鎖国に戻っちゃうみたいな。
ある意味これ鎖国ですよね。
と思ってしまうんですね。だからオリンピックもどうなるかちょっとわからないですけども、
こういう感じで締め出すことによって、
私の周りでも海外から来た人ってもうなんかイメージが悪い。コロナに関してなんかも。
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みたいですね。
そういう話も聞いてたりとか。
あとはもう一つ、登場72時間前のコロナ陰性証明書とかね。
必要なんですね。
そういうのがあったりとかね、するわけで。
だからね、ちょっとなかなか気軽に日本に行こうっていう感じには慣れない。
まだね、こういう状態だと難しいかな。
例えばその登場72時間前のコロナ陰性証明書。
例えばね、今フランスで特にパリの地域の方でテストしても結果がすぐ出ない。
すごいですよね。
だって私調べたら3日から1週間かかるって言うんですよ。
一応オフィシャリーには36時間で出るって言ってるけども、
でもね出てる人少なくて、みんなやっぱり3日とか4日とか待ってるらしいんですよ。
受けるのにも時間かかるじゃないですか。
だってランデブーが取れないんですよ。
全然取れなくて、えーっていうぐらい取れないのに。
72時間前の。
さらに結果も72時間以内に出るとは思えない。
思えない。
無理ですよ、これ。
だからもうそこまでしてじゃあ行くっていう話になっちゃうから、
結果的には特に日本の方が日本に行く場合にはね、
その2週間の待機だけで済むかもしれないけど、
フランス人が日本に出張するのはほぼほぼなくなりますよね、これ。
行けないと思う、これ。
今のね、特に地方はちょっとわかんないですけど、
パリに関しては本当にこの検査の列とかね、ポイントの凄さとか、
特にもう8月終わりからすごいですから、
行列ですもんね。
行列、本当にラーメン屋かみたいな。
そこでなんか写されるんじゃないかみたいな感じ。
そういう感じにもなるくらい人が本当に並んでるから、
ちょっと私も本当全然別件でラボに行きたいんだけど、
ちょっと怖いですよね。
怖くて並んでまで行きたくないしっていう感じで、
でもそれもはや2ヶ月近く経ってまだこの状態なので、
そう、いつも並んでますよ。
変わんないですよね。
なのでちょっとね、海外に出るって、
これヨーロッパ内でも結構ね、大変だったりするかもしれないし、
もしかしたらもう日本なんてちょっと遠い先かなっていうのをちょっと感じる。
はい。
お知らせでした。
はい。
それでは本編スタートです。
はい、本編です。
今回はですね、今ちょっとフランスで起きているニュースについて、
お堅い話かもしれないんですけども取り上げさせていただきます。
このお話は社会的にも政治的にも宗教的にもとても非常に大きな問題で、
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多分日本の方でも報道されているとは思うんですけれども、
その辺の時系列も含め、フランスにいる人間としてちょっとお伝えしたいこと、
あと個人的実感というんですかね、感想っていうところも合わせてお話ししたいと思います。
何が起きたかというと、10月の半ばだったと思うんですけども、
パリの近郊、西側なんですけどもね、にある中学校の歴史地理の先生が、
首をね、切り落とされて、切り落とされたのかな、切り殺されたっていう事件がありました。
切断されたっていうからね、結構かなり大きな事件だったんですけども、
この先生は40代半ばの先生で、私が知っている限りでは5歳のお子さんがいたという先生なんですけども、
この先生が殺されたその相手ですよね、相手殺害した人がチェチェン系のロシア人で18歳だったんですよ。
この人も駆けつけた警官に射撃されたので、もう亡くなっているんですね。
なぜ殺されたかというその発端の話なんですけども、
この歴史地理の先生が授業でムハンマドのイスラム教の風刺画を見せたと。
それは何かというと、2015年にパリでテロがありましたよね。あったの覚えてるでしょうか。
シャーリー・エブドっていう雑誌があって、その雑誌の表紙とかに書かれる風刺画があるんですけども、
これが結構過激な感じで、その雑誌社にイスラム過激派の兄弟が襲撃して12人が亡くなって11人が怪我をしたのかなっていうテロがあったんですよ。
その裁判がね、実際にこの9月から始まっているわけなんですね。
その歴史の授業の中で、多分こういうことがあったっていうことと、表現の自由っていうことの授業について多分この先生は話したんですね。
で、その授業があった後に、そのクラスの女の子のね、クラスのお父さんがそれを聞きつけて、動画をあげて、それに対する反対って言うんですかね。
イスラム教をバカにしているっていうかね、侮辱しているみたいな、なんかそういうのをあげ、
15:02
で、多分次の日とか、次の次の日くらいかな、に学校にクレームを入れたと。教師を解雇すべきだ、みたいな感じで、その後も結構そのお父さんは何回も動画をあげてね、デモをするとか、あと解雇要求をするみたいな、そういう感じで批判をずっとしてたんですね、動画で。
で、その後、今度はその子供、娘を連れてって、警察に一緒に行き、この子供にね、ポルノ画像を見せている、ポルノ画像って風刺画なんですけど裸のね、その風刺画を見せたということで、被害届を出したわけなんですね。
で、教師側も、だから実はこの殺された教師側も警察に呼ばれているわけで、で、警察で話をしているからその記録が全部残ってるんですけども、教師側もこういう一環でやりましたと。
で、実際にイスラム教徒の人たちに教室を出てっていいと言ったわけではなくて、ちょっと刺激が強いというか、そういうのがあるので見たくない人は見なくてもいいということは言ったらしいと。逆にこの教師側も名誉毀損で訴えたんですよね。
っていう流れがあったんですよ。で、問題はそのチェチェン系のそのロシア人はどう関わってくるのかということなんですけども、この人全くこの先生と関係ない人なんですね。このお父さんの動画を見て、そこから全然違うところに住んでるんですよ。同じ町じゃないんですよ。
住んでる人がわざわざ出てきて、お父さんともコンタクトをとって、で実際にどの先生が授業したのかっていうのも探り当てて、で最終的にはその先生が殺されたということなんですね。で、もう一つびっくりしたのはその授業に出てた女の子と言われているそのクラスの子はその日授業に出てなかったんですね。
で、自分が授業内容を聞いてお父さんに喋ったというよりは、お友達から、誰かわかんないですけどそこから聞いてそれをお父さんに話して、でお父さんはちょっと白熱して動画をどんどん上げていったみたいな流れなんですね。
なので、結果的に今何が起こっているかというと、今度はみんながね、ちょっと悲しみに暮れている中で、この間国争が行われたわけなんですよね。で、マクロン大統領もこの風刺画とかね、この表現の自由は変わらないと、やめないみたいなことを言ったわけなんですよ。
18:00
で、それが今度はイスラム教徒に対する侮辱だと、冒涜だということで、今中東とかね、アラブの国、具体的には私が知っている限りはカタールとかヨルダンとか、トルコの大統領もそうですよね。
が、不買運動しようみたいなノリになって、多分それ自体のニュースも流れてるんじゃないかと思うんですけど、フランスの国旗が燃やされたりとか、そういう感じになっているという感じなんですね。
で、この問題ってまあ2015年のね、そのシャーリー・エブドの編集部でのテロっていうことと、その時から全然変わってないんですけども、やっぱりこの宗教の問題と表現の自由っていうのはすごくデリケートなんですけれども、ずっと問題になっていることなんですね。
で、このフランスっていう国がもたらす上で、すごく大事なキーワードがあって、まあポッドキャストでも何回か喋ったことあるかなとは思うんですけども、来世てっていう、なんか言葉がね、ちょっと正確には翻訳なかなかできないんですけども、あえて言うならば、私は政教分離だと思ってるんですね。
宗教とその政治を全く分けるっていう考え方が、もうフランスのそのフランス共和国の一番根本を示すみたいな意味なんですね。
この政教分離ってどういうことかというと、もちろん私立のね、カトリックの学校とかユダヤ系の学校ってそれぞれありますけれども、公立の場合、要はフランスの国がやっている公立の学校の場合には、宗教を持ち込んではいけないということになってるんですよ。
だから極端な言い方をすると、十字架のネックレスとかを学校にしてってはいけないんですよね。
だからちょっと聞いたことあるかもしれませんけども、スカーフ、イスラム系のね、ああいうのを学校にしていくことですごく問題になったりするんですね。
だからそれくらいこのライステという、この政教分離っていうのはすごくフランスにとって大事なことで、だけども実際には今回の風刺画も含めて宗教が絡んでいるっていうことなんですね。
今まではね、イスラム教が今問題になってはいるんだけれども、カトリックも同じことを繰り返してきたんですよね。
なのでやっぱり教育って、なんか教会とかね、宗教がセットになっていることって多くて、
例えば国が教会にお金を払って、聖職者が教育を促すっていうのはよくやってたと思うし、
日本でも寺小屋って言われているように、お寺がそうやって教育をしてくれるっていう感じで言えば、
21:07
この宗教施設っていうんですかね、それと教育っていうのは結構セットじゃないですか。歴史的にね。
だからそういう意味では全くカトリックも同じだったんですよね。
やっぱりそのカトリックも、やっぱりこの20世紀の頭はもともと力を持っていたのを、
フランス革命から100年ぐらいかけて、聖教分離をしていったっていう、このフランス教学の歴史があるわけなんですよ。
今回問題になっているのは、イスラム教っていうことではあるけど、イスラムの過激派な話なんですよね。
フランスにいるイスラム教のトップの人たちとかがね、やっぱりいろいろ意見を述べてますけれども、
彼らはやっぱりフランスに住んでいるっていうこともあって、フランスっていう国とイスラム教をどうやってうまく共存していくっていうことをずっと言ってるし、
今回の事件に関しても、やっぱりその事件に対する悲しみとかと、イスラム教徒と過激派の話は違うんだっていうことは言ってるんだけども、
やっぱり海外に飛び火する時っていうのは、やっぱりイスラム教に対する侮辱だみたいな感じで伝わってるから、
一気に腐敗運動になってるのかなという感じには個人的に思ってます。
日本でも報道されたコメントとか、私自身もそうなんですけども、ここでちょっと私の考察が入ってくるんですが、
この風刺画っていうものが、そもそも結構過激なんですよ。
見たことある方もいるかもしれないんですけども、結構過激すぎて私なんかは好きじゃないんですね個人的には。
ブラックユーモアでちょっと限度超えてるっていうか、ほぼちょっと差別的みたいな感覚になるような感じだし、
それを許容しているフランスって何なわけみたいなところもあると思うんですよね。
でもここがやっぱりすごく私は嫌いだし、こういう人を傷つけたり、人の感情を魚でするようなものをわざわざ出すって何なわけみたいな感じでやると、
じゃあフランス人は何を考えてるかっていうことなんですね。
私はそこでもういつもまた激しく討論が始まるんですけども、
うちの夫もね、すごいこれになると思えるんですが、燃えるというか激しくなるんですが、
やっぱり彼らの主張っていうのは、その考え方、コンセプトとその人の人間性は分けるっていう発想なんですね。
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だからフランス語だとIDEっていうアイディアっていう考えっていう意味なんですけども、
その宗教に対する宗教の信仰の考え方と、その宗教を信仰している人とは全然違うと。
だから考え方に対する批判はしてもいい、してもいいというか、それは表現の自由だと。
でもその人の人間性を否定しているわけではないし、批判しているわけではないっていうこの考え方の、
2つにきちんと分けるっていうことができてないから起きる問題なんだっていう話なんですね。
だから私がこれについて風刺画そのものが嫌だとか、そういう人を傷つけてもいい風刺画を出す必要なんかないんじゃないかっていう風に言うと、
その考え方と人を分けてないって言うんですよ。夫なんかそういう言い方をするんですね。
でもやっぱりリミットがあるんじゃないかって話をすると、じゃあ表現の自由っていうのはそれをなくしてしまうとできなくなってしまうっていう、
どこまでがリミットなのって話になっちゃうので、結局自由ってなくなるよっていうことでいつも終わるんですね。
で、言われてみれば確かに宗教そのものを批判するのと、その宗教を信仰している人は関係ないんですよ。
確かに別なんですね。で、今回批判しているのもその宗教のコンセプトに対する風刺画だったりするわけで、
信仰している人とは何の関係もないんだけども、一緒くたに私たちはどうしてもしてしまうじゃないですか。
で、この時にね、私がよく言っているカルチャーの話でいつも思うのは、欧米人はあえて欧米人という言い方をしておきますけども、
欧米人と日本人の違いをいつも考える時によく出てくるのが、
欧米人ってその人の人間性とその人の考えていることっていうのを結構分けられる人たちという認識なんですよね。
で、私がよく思っていたのは、例えば欧米人同士がすごい意見を戦わせるような仕事のミーティングで、
もうほぼ大喧嘩、怒鳴り合いみたいな激しいミーティングがあっても、
それを終わった後何事もなかったようにけろっとランチに一緒に行けてしまうっていう姿を結構見ていたので、
その時に、この人たちってあんなに罵倒しあっていたのに、その後ランチ行けるんだっていう感覚はあったんですね。
日本の感覚、日本人として捉えた時に私が思うのは、やっぱりね、あんなに罵倒しあって大喧嘩した後楽しくランチ行けるかっていうとね、正直気まずいと思うんですよね。
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なぜかというと、相手をやっぱり傷つけてしまった、罵倒してしまった、あるいは傷つけられた。
あくまでも仕事の話とはいえ、どうしても人間性とセットにしてしまうっていうのが、やっぱり日本人的なんですよね。
そういうのを分けられない。だから欧米人ってね、そういうの結構できるんだなと思ってたんですが、やっぱり宗教が絡むとできなくなるんだなっていうのは感じます。
今回ね、イスラム教が絡んでるので、欧米人とはいってもアラブの人とかね、そういうのも絡んでくるから一概に言えないんだけれども、
どうしても宗教っていうものが絡んでくると、考えと人間性とかは分けられず、感情がやっぱ入ってきてしまうものなんだなぁというのを感じました。
これはね、もう宗教の持つ力でもあるのかなぁと思うんですけども、やっぱり逆に言うと、これに対して絶望して宗教が嫌になってしまって、やめてしまうっていう人もいるんですよね。
逆にこの宗教がもたらすことが、すごく憎しみを作ったり、抑圧されたり、犠牲になったり、結局感情が絡んでくるからね、いろいろね。
そういうので逆に働いてしまう方も、絶望してしまう方もいっぱいいて、それくらいの力を持っているものなんだなぁと個人的には思います。
だから私自身も、すごいやっぱり宗教に関してはデリケートだなっていうふうに思うのは、やっぱり感情が入りやすいし、政治も入りやすいんですけどね。
そういう意味ではね、政治とやっぱり宗教のディスカッションって本当にデリケートだなぁと思うのはそこかなぁと思います。
なのでね、この今回の問題が、私自身はね、このフランスの歴史が全部絡んでくるんですよ。
この表現の自由って一言言ってしまうとね、簡単な話ではあるんだけども、その王政、王様のね、その王政の時代からフランス革命を起こして、そっからこの宗教分離まで持ってきたって、2、300年、200年ぐらいかかってるのかな。
そのフランスの歴史が全部絡んでくるので、そういう意味ではこの表現の自由に対する話とか、政教分離の話っていうのは、結局にフランスの歴史を考えると全く無視できないし、
それが息づいてるからこその今のフランスなので、そんな簡単に差別とかそういう話ではないものがあるんじゃないかなぁと、それだけ複雑に絡んでるんじゃないかなという感じはしました。
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まあね、この話がね、その後どうなっていくかわからないし、またイスラム過激派を刺激してしまったりとかね、なんか逆にちょっと一時期落ち着いた部分も、なんかまた再燃するかもしれないので、その辺はね、ちょっと見守っていきたいなと思いましたけども、
また来月以降もよろしくお願いします。ありがとうございました。
また皆様からの質問や感想をお待ちしています。
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また次回もパリで学んだぶれない自分の作り方をお楽しみに。秋でした。
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