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イスラム教と表現の自由から、本当に難しい問題がたくさんありまして、皆さん、シャルリー・エブド襲撃事件って覚えてますかね。
2015年の1月にあったんですけれども、フランスのパリですね。シャルリー・エブドっていうのは、すごく風刺をする新聞というか、なんですよ。
そこに掲載された風刺画が物議をかましまして、お察しの通りムハンマド、予言者ムハンマド絡みなんですけれども、詳しいことは検索してもらえば出てくると思いますが、
なんせ編集長からコラムニストから12人も殺害されるっていう大きな事件で、フランスでは大規模なデモが起きたりとか、これは表現の自由、報道の自由をめぐってってことなんですよね。
これまで表明した通り、私は表現の自由ってすごく大事だと思ってるんです。なぜなら、みんなが自由におしゃべりできる社会っていいじゃないですか。
これまで取材してきた中でも、シリアっていう国が中東にありまして、内戦がずっと続いてるんですけどね。
もともとここにアサド大統領っていう人がいて、2代目なんですけど、アサド政権っていうのはすごく相互監視をさせるんですよね。密告をすごくさせる。
だから、市民もみんなが誰かを見張り合ってるような状況で、あいつがスパイなんじゃないか、あいつは何か悪いことをしてるんじゃないかっていうのを、政府とか情報機関に密告させるっていう根拠がなくても、それで収容所に送られちゃったりする場合があるっていう怖い社会で、
みんなそれぞれに相互不審に陥ってて監視をしているから、逆に政権は安心なわけですよね。みんながそれぞれに見張り合ってくれてるわけだから。
そういう良くない社会で、だからアサド大統領は必ず選挙があるたびに、90何%っていう100%に近い得票率で当選するんですけど、これが100にならないところが、そういう人も本当に決心の覚悟で白票とか閉じてるんでしょうね。
北朝鮮とかも似たような得票率になりますけれども、そういう社会って良くないですよね。息苦しい、風通しの悪い社会。楽しく生きていくためには、表現言論の自由が欠かせないと私は思ってるんですね。
何度も言いますけど、何でも言っていいというわけじゃないですよ。自由であるっていうことは大前提だなと思います。
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イスラム教の場合は、やっぱり預言者ムハンマドとか神様、アラー、アラーって言いますけど、アラーって言うのは定感詞、英語のtheとかと一緒ですよね。
ラーが神様なんですね。ザ・ゴッドって意味なんですよ。
イスラム教も神様って一人一つしかいないんですよね。一神教なんで、その唯一の神、一人じゃないですね。唯一の神っていうのは、もうそれ以外の言葉で言い荒らす必要がないんですよ。
日本だとアマテラス、オオミ神とか神様いっぱいいるからそれぞれ名前ついてますけど、いらないわけです。ただ神っていうね。
神とか預言者を冒涜するっていうのは、やっぱりそれも命をかけて守らなきゃいけない価値観なんですよね。
日本でもありましたよね。サルマン・ラシディ、悪魔の歌っていうのを翻訳した、これはイスラム教を批判した本ですけれども、がイランから死刑宣告みたいなのを受けて、日本で筑波大学の方でしたが殺害されたっていうのがありましたよね。
ことほど左翼にですよ。結構過劣なわけですね。イスラム教においてはね。
こないだレッドラインって言い方しましたけれども、レッドラインって元々英語じゃないかって、英語なんですけど、あんま僕知ってないこと言うつもりないですけど、多分聞きかじってるだけだから。
あんまり欧米社会でレッドラインって言葉をそんなに聞いたことない気がして、ゼロじゃないですよ。あるんだけどそこまでない。
イランだと毎日のように使われてるんですよ。僕はやっぱりイラン、ペルシャ語読めないんで、イランの報道は全部英語で基本読んでるんですよね。
毎日誰かがこれがレッドラインだ、あれがレッドラインだって言い合ってて、ふーんって思ったんですけど、ともある。
そういう超えてはいけない一戦を超えた時には死をもって償いみたいなのは表現の順に対してもある。だから表現の順はないんですよね。
少なくとも、全部のイスラム社会はそうだとは思わないですけれども、まあでも、予言者と神に関してはそんな変わんないかもな。
イランは本当にタブーというかレッドラインの多い国でしたね。だから、さっきこないだ言ったような女性のグラビアみたいな表現の自由がないし、そもそも歌舞音楽みたいなのがダメなんですよ。
だから音楽もイランのすごい昔から伝統音楽みたいな、日本で言うとシャミセンみたいな、お琴みたいなのを使うようなやつはいいんですけど、西洋の音楽ダメなんですよね。一切ダメ。
映画もハリウッド映画とかダメですね。ダメとか言われると五銀星の品が出回ってるんですけど、音楽もそうですよ。
ともあれ表向きというかダメ。だから、踊るとか言うのも、女性が体をくなやすいベリーダンスがありますよね。トルコなんかではすごく親しまれている芸術ですけれども、ダメ。もちろんダメですよね。
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だってオリンピックがあったときに体操の競技があるでしょ。びっくりしましたけど、体操の競技でくるくる鉄棒を回る競技があるじゃないですか。大回転みたいなやつ。
アスタリスクってわかります?掛け算の計算の記号ですよね。6本の線出てるやつ。電話機のダイヤル数字がありますよね。シャープともう一個米印ってあるでしょ。あれがアスタリスクですね。米印。
あれ、戦士の上にかぶせてくるくる回転するのに動かすんですよ。どういうことかというとレオタードがダメなんですよね。体の線出ちゃってるし、肌の露出もあるじゃないですか。腕とか足とか出てますよね。
じゃあ中継するんだよって思うんですけど、中継はするんだよな。イランの選手が出てるからかもしれないですね。あれイランの選手ってどんなレオタード着たの?
多分ゆるいのを着てたのかな。陸上とかもそうですし、水着もブルキニっていうのはありますよね。体の露出がなくて、でも多分基本あんまりいないんだよな。
ちょっとごめんなさい。正確な詳細なところわかんないんですけど。だから表現が自由がない。
ただ逆の話も聞いたことある?これは何かのコラムで読んだんですけれども、西洋の女性だったんですけれども、すごくその人はイランに来てから目線を集めるってことは窮屈だと。
そうですよね。西洋人がイランにいるってこと自体が極めて珍しいですから。東洋人は中国人の方も結構いらっしゃるんで、そんなに珍しくもない。
西洋人ほど珍しくない。目が突き刺さるようで、本当にみんながジロジロと私の顔なり体なりを見てくる。
ところが、チャドル、クロークってスポッと自分の体を覆うやつ。起きた瞬間にすごく楽になったっていう、そういうのが載ってて。
そうですよね。と言っても、目とか露出してる金髪とか見たら西洋人だったらわかっちゃうんだろうけど。
でもね、たぶん特に日本の方はイランの人、タイプによるけどイランも多国籍国家なんで。
多国籍国家?違う、多民族国家。ごめんなさいね。いろんな民族いるんでまちまちなんですけれども、たぶん掘りの深さとかで考えると、西洋人と並べてどっちがイラン人かって当てるのって結構難しいですよ。
私は自信ないもん。鼻はすごい高かったり目が際立ってたりとかっていうのってどの民族の特徴かとか案外わかんないでしょ。
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で、髪の毛の色なんかどうにでもなりますからね。別にブリッジしろがいいんだから。
いやー、それでね、結局イランとか中東って全域に邪眼というか邪志というか、人の目線みたいなものをね、結構怖がるというか嫌がるというか、そういうのはイスラム教とかの前からあるんですよね、文化としてね。
そういうのを逃れるものとして、チャドルだったりアバヤだったりニカブだったりっていうね、そういうすっぽりものっていうのはあるのかなっていうね。
イスラム教って結構ね、実践的というか実際的というか、なんかそういう実理を重んじる宗教っていう一面も僕はあると思ってるんですよ。
アンマーとかそもそも商人ですからね。
なんで結構実理的な一面がそういうところにはひょっとしたらあるのかもしれない。
これも難しいんですよね。
ちょっと長くなってきたんでね、今回はこの辺で。