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イラストレーターの原あいみです。 絵本や書籍やキャラクターを作ったり、難しいことを分かりやすく、漫画やイラストで伝えるお仕事をしています。
音楽ユニットのケロポンズさんが文章を、絵を私が描いております。 大人気絵本シリーズ鬼の子にこちゃんが、今全7巻ポプラ社さんより発売しております。
ぜひよろしくお願いします。
はい、今日はですね、忘れ物の話が続いていたので、ちょっと別の話をしたいなと思います。
イラストレーターのお仕事についてのお話です。
というのもですね、ちょっととある sns で質問をいただきまして、
なのでそちらにちょっと回答する形でおしゃべりしてみようかなと思います。
いただいた質問はですね、詳細は伏せますが、
この方が何か障害を持っていらっしゃるそうで、
自分の病気のことやそれに関連することをイラストで書いたり、発信したりということをしていきたいという思いを持っていらっしゃるそうです。
私がイラストレーターになるまでの道のりや、
お仕事をする上でやっておいた方が良いということがあったら教えていただきたいです。
というようなお手紙をいただきました。
その方の sns は情報が見られなかったので、
一体どういったご年齢の方なのか、
どのくらいイラストのスキルがあるのかっていうのはわからないままお答えしたので、
すごくもしかしたらずれていたかもしれませんが、
自分の思ったことをお返事させていただきました。
かなりありきたりな回答になるのかもしれませんが、
ご自身のご病気のこととかそれに関連することを発信したいということなので、
そういったことでイラストを書いていきたいのであれば、
伝えたいことを絵でちゃんと伝えられることの練習をされるのが良いかなと思いました。
当たり前なんですけどね。
こういう場合、絵の上手さよりも、
もちろん上手いとか魅力的な方がたくさんの方に読んでいただける可能性は高まるとは思いますが、
絵の上手さよりも、やっぱりこの方が伝えたいと思うことが、
ちゃんと読者に伝わるかどうかの方が大事かなというふうに思います。
その時の状況とか、ご病気のことなので、
例えば入院とかそういった場面を書きたいと思った場合、
その状況が伝わるかどうかとか、
あとはその時感じられた気持ちとか心の葛藤みたいなのが、
なるべく簡潔にわかりやすく伝えられる力が必要なのかなというふうに思います。
私も若い頃、そういったイラストルポみたいなものに憧れていまして、
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そういうことが書けるようになるには、やっぱり日々練習が必要だなという気がしていたので、
結構日記で絵を書いたりとかしていました。
ただ日記だと、やっぱりただ自分で書いているメモに過ぎないので、
やっぱりせっかく書き溜めていくのなら、
自分だけで見るのではなく、人に伝えるように書いた方がいいかなと思うので、
絶対に人に見せるべきだなというふうに思っています。
今はもちろん、SNSでいろんなところで発表する場があるので、
書いていったら、まだまだ下手くそだしって思わずに、
どんどん投稿したり出していくべきかなと思います。
少なくても反応があると、これは伝わったんだとか、
これちょっと意味わからなかったのかなとか、
そういったことがリアルにフィードバックをもらえるので、
本当に今の世の中はイラストレーターにとっては、
かなりいい仕組みだなというふうに感じます。
私は若い頃は、家族にFAXで、
新聞、手書き新聞みたいなのを送ったりしていました。
誰かにやっぱり見せるっていうモチベーションがないと、
なかなか上手に丁寧に書かないので、
せっかくなので、自分が感じたこととか、
ちょっと事件があったりとか、
そういったものはFAXでこの1枚、
この中に書き切ることみたいなのを自分で決めて、
なんとなく構成を考えながら、
読んでもらう人に、家族ですけど、
楽しんでもらえるように書くみたいなことをやっていました。
そういったのが一応練習にはなっていたのかなというふうな気がします。
今は紙とペンで書くよりも、
発信するのに便利な道具がたくさんありますよね。
私も絵はiPadとApple Pencilで今書いているんですけれども、
やっぱり修正もしやすいし、
画材の準備もいらないし、
それこそお布団でも書けるので、
出来上がりもデータになるし、
そのまますぐにビュッとSNSに投稿できるので、
そういった道具を使い方を覚えて、
見方につけるのも良いかなと思います。
最初はちょっとお金がかかってしまいますが、
それでも今結構小さいサイズのものとか、
割と手が届きやすい金額で購入もできるものもあるので、
私は仕事にしているので、
お金払ってもいいなというふうに思ったので、
最初投入したんですけど、
絶対お金の何倍も、
何倍もお得したなというふうに思っています。
やっぱり書きたいなと思った時に、
パッて書けないと続かないんです、
習慣として。
何か紙とペンを出してこなくちゃいけないとか、
机をすごく片付けて広くして、
水を汲んでってやらないとっていう風になると、
かなりハードルが上がるんですが、
iPadであれば本当に小さいスペースが、
膝の上さえあれば書けるので、
とにかくすぐ書きやすい環境を作るっていうのも、
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大事かなと思います。
お答えとしてお送りしたのはこんな内容でした。
役に立っていただけたらいいなというふうには思いますが、
この方がですね、
一応今チラシを作ったりとか、
名刺を作成したりとか、
そういったことも勉強してますというふうに書かれていたので、
PCを使ったりもできるのかなというふうに見受けられました。
なので、もしかしたらもっと本格的にプロのイラストレーターになりたい
というふうに思っていらっしゃるかもしれないので、
ちょっとスキル感がわかりませんが、
本当にお金を稼いでいくイラストレーターになるには、
というところもちょっとお話してみようかなと思います。
まずは練習兼ねて、
ご自身にしか書けないご病気のこととか、
そういったことを書いて発信していくっていうのが
一つだとは思うんですけど、
それがかなり溜まってきて、
情報として有益になってきて、
読者さんがすごく多くなくてもいいと思うんです。
その病気について知りたいっていう方が、
コアに知りたいっていう2つの情報を
コアに知りたいっていうニッチなユーザーがいれば、
それはお金になると思うので、
そういったものを、
例えばノートとかで有料化していくとか、
そういったこともお金を稼ぐっていう意味では
可能性はあるのかなというふうに思います。
ただそういった稼ぎ方ではなく、
ちゃんとクライアントさんからのお仕事として
絵を書いていきたい、
イラストを書いていきたいということであれば、
絶対必要だなと思うのは、
これも当たり前かもしれませんが、
ヒアリング力がめちゃくちゃ大事だなというふうに思っています。
イラストレーターは、
アートを自分の書きたいものを書いて売るではないので、
クライアントありきのお仕事だと思っています。
なのでお客様が持っている課題を
イラストで解決するっていうのが私たちの仕事なので、
クライアントさんが何を伝えたいと思っているかと、
何を絵で解決したいのかっていうのを
やっぱりしっかり聞き取る力が必要です。
その上で、その目的のために
自分の絵を使ってどう表現するのが最適解なのか
っていうのを考えた上で、
ここで絵のスキルがいると思うんですけど、
それを絵で表現するっていうのが
イラストレーターのお仕事かなというふうに考えています。
あとはですね、
ビジネススキル全般が普通に必要かなと思います。
自分の好きな絵を描いて、
ただただ自分のスケジュールで発表して
それがお金になっていくっていうのは
非常に私もできていないことです。
そんなのでずっと稼いでいけたら
夢のようだなと思いますけれども、
やはりそれができるようになるのは
とてもとても大変だと思うので、
きちんとお客様からお仕事をいただいて
スケジュール通りに納品するっていうことが必要です。
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スケジューリングとか、あと交渉力、値段交渉とか
納期の交渉とか、
あとは仕事を獲得するために
営業力、プレゼン力みたいなのも
いるのかなというふうに思います。
私はデザイン会社に勤めていたときは
半分ディレクターをずっとしてきていたので、
その辺りはある程度普通にできるかなと思っています。
むしろフリーランスのイラストレーターしかしていないという人よりは
かなり長けているかどうかわからないですけど、
慣れていると思います。
いろいろSNSとかの発信を見ていると
スケジュールの交渉とか値段交渉が苦手っていう方が
多い印象です。
なんですが、その辺りは全然普通にできるかなと思っています。
自分、各自分とは別のマネージャーの自分みたいな感じで
別人格でできると思います。
というのもディレクターの仕事はそれが仕事なので
ほぼ普通に通常業務だったので、
別に、やっぱり若い頃はね、
なかなか値段上げてくださいとか
そういうことって言いづらかったですけど、
もう慣れですね。
全然普通にできるようになりました。
そういったビジネススキル全般はやっぱり持っていないと
イラストレーターは厳しいかなというふうに思います。
あとは、先ほども営業力、プレゼン力って言いましたけど、
やっぱりアピール力みたいなのもすごい必要かなと思います。
絵を描きたいっていう人は、
今SNSがすごいのでとにかくライバルは5万と言いますね。
その中から自分を選んでもらうためには
やっぱり推しの強さもいるし、
あと他の人と比べて自分は何が長けているのかっていうところを
客観的にPRできないといけないかなというふうに思います。
それは別に絵の上手さじゃなくてももしかしたらいいかもしれないです。
自分にしか出せない情報がありますとか、
自分はこんな経験をしてきたので
これを描けるのは私だけですっていうのも
一つの特徴になるかなと思うので、
他の人にはできない、自分にしかできないことみたいなのが
やっぱり必要なのかなと思います。
それらをずっと磨きながら、
とにかくずっと描き続けることが大事かなと思っています。
最初は誰かの真似でも多少分かりづらくても伝わらなくてもいいんです。
とにかく続けて続けて自分らしくなるまで続けてやめないことが一番ですかね。
私も若い頃の絵とか見るとやっぱりいろんなタッチにぶれていて、
その時憧れてた人の真似だったと思います。
当時先輩にも言われましたが、
やっぱりずっとずっと描いていくと私らしさ、
私にしか描けない線みたいな風になってくるっていう風にその時言われたので、
信じて今は真似だなって分かってても描き続けてきたという感じですかね。
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なので今は自分らしい絵っていうのができてるかなと、
さすがにアラフィフなので思います。
とにかく描けば描くほど上手くなると思います。
なのでちょっと好きじゃないと難しいかなと思います。
描いてることが苦しみだけになってしまうと、
もう本当何のために目指しているのか分からなくなるので、
やっぱり楽しく楽しみながら描いていけるといいんじゃないかなと思います。
どんなレベルの方なのか、
ご年齢なども分からず前半はもうすでにメッセージをお送りしたんですけど、
おしゃべりしてみました。
参考になったかは分かりませんが、
ご質問くださった方は自分がご病気ということで、
それに関わることを発信したいという思いがすごくしっかりされています。
一応プロのイラストレーターにメッセージを送るというのも、
きっと緊張されたんじゃないかなと思います。
それでも送って聞いてみようって思ったってことは、
やっぱり発信したいという気持ちが結構強いんじゃないかなと思いました。
なのでその時点でこの方にしかできないことを持っていると思うので、
そういった内容ってすごく広く必要な情報じゃないかもしれませんが、
同じ教具の方とかそのご家族の方などにとってきっと有益な情報になると思いますので、
ぜひ楽しみながらまずは一枚一枚日記みたいな感じで書き始めてみていただけたらいいんじゃないかなと思います。
ということで参考になったら嬉しいです。
イラストレーターの原井美でした。
フォローやコメントいただけたら嬉しいです。
ではまた次回。