透明水彩絵の具の特性
イラストレーターの原あいみです。絵本や書籍、キャラクターを作ったり、難しいことを分かりやすく、漫画やイラストで伝えるお仕事をしています。
今日はですね、ちょっとまた古典関係のお話になってしまうんですけど、画材についてのお話をしようと思います。
題して、「見た目に騙されるな!絵の具は値段を見てから買え!」というお話です。
最近私は、主に透明水彩絵の具を使って絵を描いているんですけれども、
透明水彩絵の具って、本当にものすごい数の色数が商品として出ているんですよ。
透明水彩絵の具は、自分で混ぜて色を作って塗ることも可能なんですけど、
できることなら、そのチューブのそのままの色を使った方が、透明感がより美しく出ますし、
全く同じ色っていうのが作れなくなってしまうので、
チューブの絵の具の色で、とても気に入った色数を揃えておいて、
あんまり混ぜる作業はたくさんしないで塗っていくっていうのがいいかなって、今思っているんですね。
そうすると、絵の具探しに出かけるんですよ。
今回こういう絵を描きたいなと思ったら、
例えばピンクにこだわった絵を描きたいなと思ったら、
ビビビッとくるピンクを買いに行って、
今、家にこういう系統のピンクないなと思ったら仕入れてくるっていうようなことをするんです。
これがね、すっごい楽しいんですけど、画材買いに行くのって。
子供はですね、ちょっとブルーと紫、水色とかそのあたりをね、
ちょっと足りないな、もうちょっと増やしたいなって欲が出てきて買いに行ったんですよ。
いろんなブランドのものが取り揃えられているんです。
とにかく自分の中で、画材はケチるなっていうのがありまして、
画材を買うときはあんまりケチケチせずに、
高価な絵の具の危険
いいなと思った色はちょっと高くても買っちゃえ!みたいな、そういう感じにしてるんですよね。
そうすることで作品の幅が広がるかもしれないしって思うとね、
そんなところはケチる必要ないんじゃないかと思うね。
アラフィフの大人ですからね。
いいかなと思って、ちょっと財布の紐を緩めて買いに行くんですね。
この前ね、行ったんですよ。
で、いい水色、このエメラルドグリーンもいいなとか、
このちょっとラピスラズリっぽい色もかっこいいなとか思って、
ポイポイポイポイね、カゴに入れていくんですよ。
で、なんですが、これね、透明水彩絵の具ですごいやっばい高いやつがあるんですよ。
大体私が買うのは5ミリチューブって言って、
サイズ的に言うと5センチくらいですよ。
すごいちっちゃいですよね。
よく見る感じだと思います。
ちょっと銀色のチューブに入っていて、
蓋がついているというやつなんですけど、
一番よく使っているのはホルベインという、
聞いたことあるかもしれませんね。
ホルベインという日本のメーカーの透明水彩絵の具です。
これを私は全色、全色、18色をそもそも買っていて、
あと気に入った絵の具をホルベインさんで買って追加していて、
ベースはホルベインなんですね。
なんですが、時々ウィンザーニュートン、
イギリスのメーカーですね。
ちょっと高いんです。
そういうのを足したりして楽しんでいるんですが、
この前ですね、めちゃくちゃ素敵なエメラルドグリーンを見つけたんですよ。
ホルベインさんのエメラルドグリーンも綺麗だけど、
なんかこっちの方が色見本がついているんでしょうね、展示で。
これ良さそうだなと思っても買っちゃおうかなと思って、
ポイッとカゴに入れたんですけど、
いやいやいや、待てよ待てよと思って、
一応ちゃんと値段をね、いくら大人といえども、
一応値段はチェックしとこうと思って、
展示の表記を確認したんです。
透明水彩絵の具って、使っている顔料によって値段が違うんですね。
だいたい4段階くらいに分かれていて、
A、B、C、Dとか1、2、3、4っていう風に番号が振られていて、
それによって値段が変わっていくんですよ。
私が買っちゃえ!と思ってポイッとカゴに入れた、
ドイツのシュミンケっていうメーカーのホラダムっていう透明水彩があるんですけど、
それを一応値段見とこうと思って見たらですね、
5ミリチューブですよ。5センチの小さい絵の具ですよ。
1本3399円だったんです。
えーって、339円の間違いじゃないよなと思って、
何度も何度も見たんですけど、3399円だったんです。
危ない危ないと思って、こんなのね、ポイポイポイポイ、
10本も買ったら33,990円ですよね。あれ?
やばーと思って、ちょっとね、シュミンケさんのエメラルドグリーンは諦めました。
ちなみに、比較的リーズナブルな日本のメーカーの草壁さんというところの透明水彩の、
おそらくランクが一番低いのですと、275円とかなんですよ。
同じ量ですよ。それが3399円ですよ。
すごい危ないトラップが混ざってると思ってね、びっくりしました。
すごくわかりやすくね、これ高いよって感じになってないんですよ。
普通に棚に同じように並んでるんです。
で、自分でちゃんと確認して、あ、これは4番だから高いやつだって、
ちゃんとチェックしないと、もう大人だから大丈夫と思って、
ポイポイポイポイポイってカゴに入れちゃうとね、やばいことになるっていうことに、
この前改めて気づかされまして、トラップに引っかからなくてよかったなというふうに思いました。
ワークショップの紹介
でもこの3399円のシュミンケ?シュミンケだったかな?
シュミンケのホラダムってやつね、使ってみたいですね。
どんな色違うんですかね?発色がいいのかな?
でも3000円もすると緊張して使えなくなっちゃいそうな気がしますね。
なので、そこまでのものはまだまだ私は文不走をと思っておりまして、
もうちょっと上手になったらご褒美とかで買ってもいいかななんて思いました。
そういえば、今年の春だったかな?
ドラえもんの映画がちょっと絵画をテーマにしたお話だったんですよね。
ちょっと時代物で、過去まだ絵の具を作るのが大変だった頃のキャラクターたちが出てくるんですよ。
とても綺麗なブルーを出すために、絵の具をいろんなものから自分で砕いて作るっていうシーンがあったんですね。
だから今ってどんな色も手に入りますから、私たちお金を払えばね。
でも昔の人っていうのは、美しい青を出すためにラピスラズリを削って粉にしてとか、
それを定着させるためにはこの接着剤を混ぜてとか、そういう苦労があったんでしょうね。
娘もドラえもん一緒に見てて、絵の具作るって面白そうだよねっていう話で盛り上がったんです。
というのもですね、以前私、東京の天王寺アイルにあるお店の名前なんだったかな、ちょっと待ってください。
調べました。ピグメント東京さんでした。
こちらで透明水彩絵の具作りっていうワークショップをやっているんですよ。
お店に行った時にものすごい数のありとあらゆる色の顔料が瓶に入ってずらーって並んでる。
とても美しい店内なので、見てるだけでもワクワクするんですけど、そこに行った時にいつかこの顔料を自分で選んできて、
自分だけのオリジナル絵の具が作れるっていうワークショップがあるんですよね。
これをドラえもん見て、あれだよあれって盛り上がってやりたい、やっぱりあれやりたいねっていう話になったんですよね。
夏休みとかにトライできたらいいなって思うんですけど、これ結構お高いんですよ。
透明水彩絵の具作りは1人7700円するんですよね。
なんというか高級感のあるワークショップですよね。
そして夏休みに向けて一個今出てたんですけど、クレヨン作りっていうのもあったんですよ。
子ども親子で学ぶワークショップ、クレヨン作りと日本の画材っていうのがありますね。
これもですね、親子ペアで1組2名様分で15400円でした。
わお、まあまあいい値段ですよね。
でもこれちょっといつかやってみたいんですよね。
親子でやってみたいワークショップのリストには入っているんですけど、なかなか勇気が出ておりませんが、
よろしければURL貼っておきますので、こういった画材とか興味ある方は見てみてください。
お店に行くだけでもすごいワクワクしますので、お出かけにはお勧めですよ。ぜひチェックしてみてください。
はい、ということで今日は画材についてお話ししてみました。
透明水彩絵の具の中にはトラップのように恐ろしく高い絵の具が混ざっているので、
絵の具を買うときはちゃんとランクを見て、値段を見てからカゴに入れましょうというお話でした。
いつか使ってみたいと思います。
イラストレーターの原江美でした。また話します。