1. イラストレーター原あいみの話
  2. 今更ながら漫画「宝石の国」に..
2025-11-18 13:23

今更ながら漫画「宝石の国」に感激

作品づくりのために、石関連の事をあれこれ調べている私です。今更ながら、名作漫画「宝石の国」の存在を知り、アニメ→漫画と読了しました。とても深くて難解で、うまく言葉にできないのですが、読後しばらくぼーっとしてしまうくらいの感動があったので、がんばって声で感想を残してみました。

[関連サイト]
アニメ『宝石の国』
http://www.land-of-the-lustrous.com

漫画『宝石の国』(市川春子 著)
https://afternoon.kodansha.co.jp/c/housekinokuni.html

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#イラストレーター #石 #岩 #鉱石 #宝石 #宝石の国

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サマリー

漫画「宝石の国」は、美しい宝石の生命体たちが月人との戦いを描いており、その深いテーマと独自の世界観が読者を引き込む感動的なストーリーを展開しています。また、作家の市川春子さんの美的センスが光るアートと複雑なキャラクター設定が特徴です。主人公フォスは自己探求を通じて深いテーマに触れ、死や無の概念について考えさせられる物語です。作品を通じて自然の美しさや時間の流れも感じられ、魅力的な漫画として楽しんでいます。

漫画の紹介と感動
イラストレーターの原あいみです。絵本や書籍、キャラクターを作ったり、難しいことを分かりやすく、漫画やイラストで伝えるお仕事をしています。
ちょっと今日はですね、ある漫画作品のお話をしようと思います。 今私は自分の新しい作品シリーズに向けて
岩とか石とか鉱石に夢中になっているんですね。 そんな話がちょっと増えてきていてすいません。
で、そのおかげでですね、今まで知らなかった、すごい名作、話題になっていた名作「宝石の国」という漫画を読んだんです。
アニメもやってましたね。アニメは確か2017年だったかな。結構これも前なんですね。話題になってたらしいんです。
夫はね、話題になっているっていうことは知っていたっていうふうに言ってたんですけど、全然知らなくて。
はい、宝石つながりでVTuberのごももちゃんから私は知り、宝石の国というのを読みました。
これがですね、ものすごい感動したというか、しばらく読み終えて、なんかぼーっとしちゃってですね。
なんていうかね、情報量の多さと深さと、まあ難解なんですね結構。難解さと、まあそういうのも手伝って。
なんで、まあ1回読んだくらいではね、ちょっとね気軽に感想が述べられないような、そんな壮大な作品であったんですけど、
なんかね、とにかく感動したんですよ。はい、それをね、ちょっと今日はお話しようかなと思います。
皆さんご存知ですか?宝石の国。市川春子さんだったかな。ちょっと今ここにあるんで。市川春子さんという方の漫画家さんの作品です。
この方ね、元デザイナーさんらしいんですよね。で、すべて自分で、何でしょう、デザインとか物語とか世界観とかキャラクターとかね、
そういうの全部自分でやれるのって漫画かもっていう風に、漫画に行き着いて作った作品だそうです。これはね、ウィキペディアだったかな、なんかで読んだ情報ですが。
そうか、デザイナーさんなんだと、元ね。なので想定とか全部自分で、ご自身でやられているそうなんですよ。
そういったね、美的センスも素晴らしい作品なので、とてもね、見ていて気持ちがいい作品です。
で、このどういう話かと言いますと、ちょっとかいつまんで簡単に話す、話せるかな、話すとですね。
まあ、大昔に人間という動物が住んでいたっていう、まあ星、場所でのお話なんですね。だからまあ地球だと思いますね。
で、そこに宝石に生命体が宿って人間のような姿になっているっていう生き物が暮らしているというね、多分遠い遠い未来のお話なんですよ。
で、各々ね、ダイヤモンドとか色々そういう名前なんですけど、その鉱物の特徴を持った、まあ個性を持った女の子、一応ぱっと見女の子に見えるんですけど、性別もないんですね。
あの美少年にも見えるし美少女にも見えるっていう、そういうね、女の子たち、女の子じゃないな、生命体が暮らしているんですね。
で、そこに頻繁にね、月からこの宝石たちを宝飾品にするために採取しに来る月人っていうのが襲撃してくるんですよ。
で、それとこの宝石たちが戦っているというね、そういう世界観から始まるお話です。
すごい変ですよね。なので最初、最初私アニメから見始めたんですけど、もうこの世界観にまずついていくのにちょっと時間がかかって、なんだか変って、この世界だなぁと思って見始めましたが、なんかね、結構そこは早く慣れてしまって、もうこの子たちに感情移入していくというかね、なんか本当にねググッと引き込まれる作品でした。
で、なんだろう、この28人しかいないんですよ、この宝石の生き物たちは。で、たった一人お坊さんのようなね、金剛先生と呼ばれている、みんなから先生と呼ばれているこう、統率者みたいなのがいるんですね。
で、その人の元に28人の美しい宝石の生き物たちが集っているという世界なんですけど、なんかね、この子たちのわちゃわちゃがですね、結構面白おかしくて、
なんか女子高生の、なんか女子校を描いているようなそんな感じにも見えてくるんですよ。
なので女子校のキャイキャイとした空気感と、宇宙レベルのなんか壮大な話が合体した、なんかもう、なんかすごい不思議で新鮮な漫画です。
で、笑えるとこはめっちゃ笑えるし、でもすごい切なくて、ものすごく、なんでしょう、人間ってなんだろうとか、そういうことを深く深く考えさせられるところもあって、
なんとも言えないね、不思議な作品でした。なんかね、独語感は、風の谷のナウシカの原作版の漫画を初めて読んだ時とか、あと大友さんのアキラを読み終えた時みたいな、なんかそのくらいの衝撃を受けた感じがしましたね。はい。
で、まあ何に感動したのかってね、まだうまく処理しきれてないんですけど、なんとなく感じているのは、前編を通してね、なんかずっと切ないんですよね。
で、私はですね、切ないっていう感情が好きみたいなんですよ。
読んでいたり、ラブトランジットって恋愛番組も切ないから好きなんですけど、なんか切ないっていう感情になる作品が好きなんだなっていう気がしますね。
で、なんで切ないかっていうと、この子たちすごい美しい見た目で、個性もいろいろでね、髪の色がちょうどその宝石の色なんですよ。
だからとっても見ていて、プリキュア的要素もあってすごく楽しいんですけど、なんかずっと戦争してるから、なんかね、切ないんですよね。
で、しかもね、この宝石の子たちは死なないんです。死という概念がなくて、よくすぐ砕けちゃったりするんですよ。
で、パーツが残っていれば、接合してすぐに再生できるんだけれども、この月人にね、月人は宝石を採取しているので、持っていかれてしまうと再生ができないんですね。
で、あとたくさんのパーツがなくなると、記憶がどんどんなくなっていってしまうっていうね、そういう感じの設定なので、なんかね、何のためにこの体を張って、
来る日も来る日も月人と何千年という時を、同じことを繰り返して来る日も来る日も月人と戦っているっていうね、なんかこの、何のためにやってるんだろうっていう、まあそれ謎はね、解き明かされていくんですけど、その感じが切ないなのかもしれないですね。
で、あとこの襲ってくる月人っていうのがね、すっごい美しいんですけど、すごい怖いんですよ。
あの、ジブリ作品のかぐや姫の物語の最後に月からの迎えが来るんですけど、あれもね、すごい美しくて衝撃だったんですけど、あのなんか怖さ、あとエヴァで使徒が襲ってくる、もう次は一体どういう形でどういう特徴でどういう攻撃をしてくるのかが全く予想がつかないみたいな、そういう怖さとなんか合わさったね、なんかもう何とも言えない恐ろしさがあってね、これも面白いんですよね。
主人公はですね、フォスフォフィライトっていう鉱物がモチーフになっている女の子、男の子なのかな、なんですけど、とても高度が低く割れやすくって、とにかくね、役に立たない子なんですよ。
フォスの自己探求
なので最初の方は戦争にも戦いにも活かしてもらえないし、いろいろね、みんな医療をやったり、防御をやったり、なんか知識で調べ物をしたりとかね、いろいろ自分の特性でみんな活躍しているのに、この子だけはね、何にも仕事がもらえないというとこから始まるんですね。
このフォスっていう主人公が、自分探しをしていくというかね、何て言うんでしょう、承認欲求がすごい高い子なんですけど、その子のなんか、一個人のね、人間に例えると、一個人のモヤモヤの話、終始とも読める話なんですけど、それが本当に宇宙規模でいろんなことになっていくみたいなね、そういう話が面白いんですけど。
だめだ、なかなかね、一言ではお伝えできないね、複雑で美しくて儚くて、奥の深い作品です。
この世界観にはその死というものがないっていう話が出てくるんですが、この話を読んでですね、なんとなく思い出したのが、うちの父がですね、実は医者なんですけど、結構子供の頃から死という話がね、あのとても身近にあったんですね。
子供の頃に、私、父に死んだらどうなるの?とか、そういう類の質問をした記憶があるんですよ。みんな割としますよね。
で、そうすると父はいつも、無になるって答えてたんですよ。で、無って何?って聞いても、無は無だ、無は無だわって言われていて、死んだらどこに行くの?とか聞いても、そもそもそんなものはないし、どこにも行かない、無だからどこにも行かないし、
怖くないの?って聞いても、もう無だから感情なんかないと、とにかく無だっていうふうにずっと何か言われてたのを思い出したんですね。
で、そっか、無かと思って、じゃあまあ怖くないかって何か思ったような記憶もあります。
で、この物語にはね、この無っていうのが出てくるんですよ。大事なキーワードとして。
なので、父のこの話を思い出したのかもしれないんですけど、このね、何だろうな、人間って何なんだろうな、死って何だろうな、とかね、なんかそういうことを考えたり、
一方、毎日の何でもない楽しいことを大事にしたくなるような、なぜかそういう感覚にもなる作品なんですね。
で、あともう一つ面白かったのが、今私は日本画の画材をいろいろ研究して使って実験作品を描いたりしてるんですけど、
日本画の画材といえばね、岩絵の具っていうのがあるんですね。で、画題屋さんに行った時に、この岩絵の具っていうのは自然物の色なので、
いわゆる岩なの、岩の色なので、もうほぼ永久的に色は残るんですよっていうふうに説明を受けたんですよ。
で、それ聞いて、うわー岩絵の具すげーってなんかなったんですね。ゾクゾクしたんです。
で、いろんな岩を見始めて、今すごい楽しんでるんですけど、この岩がね、この色とかこの形、こんな模様になるっていうのに、
なんか何千年とか何万年とかかかったんだろうなーみたいな、そういうことを思うと、なんかもう途方もなく次元が違う存在な気がしてくるんですよね、この岩とか石が。
で、それでいてほぼ永久的にこの色が残るんだって思うと、やっぱ次元が違う、岩すげーってなんかなるんですよね。
で、なんか岩とか石とか鉱石ってなんかかっこいいし、ロマンがあっていいなーって、しかもそれを砕いて絵の具にしちゃって、自分の作品として絵で残せるなんてなんだかすごいなーなんてね、そんなふうに思っているんですよ。
なので、この宝石の国の鉱石をモチーフにした生物たちが、本当ね何千年と生きてるんですけど、なんかそういったところとも重なって、今ね、この作品を読むことができて、出会えてね、よかったなーなんてね、思っています。
日本はね、漫画作品とかアニメもですけど、とにかくすっごいたくさんの作品があるので、まだ全然知らない名作があるんでしょうね。もう見切れないですよね。
なので、自分の興味があるところに引っかかってきて、出会えた時が読む時だったんだなというふうに思って、今はすごい遅ればせばせながらって感じなんですけど、宝石の国に浸って楽しんでいます、というそんなお話でした。
自然の美と死の概念
皆さん、最近衝撃的な作品何かあったら教えてください。はい、イラストレーターの原井美でした。フォローやコメントいただけるととても嬉しいです。また話します。
13:23

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